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お爺さんvs例の強盗
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『やあ皆、久しぶりじゃのう?
みんな大好きおじぃさん♡じゃ♪
さて!今回の物語じゃが一部の人に人気が有るとかで、なんと作者の都合でワシが主役になり何でも屋の店番をするんじゃ☆
そしてなんと、今回ワシの相手役として登場するのはこれまた一部の人に人気が有るとかで、あの空き巣⋯⋯おっと前回強盗になったんじゃったな、あの男が再び作者の都合で釈放され何でも屋へと復讐に来るんじゃ☆
きっと面白い筈じゃから、みな笑えよ~?
ほれ、お前さんからも挨拶せんか!!』
『うるさいな、俺は二度酷い目にあってんだからここに来るのはこれが最後だからな!?もう二度と来ないぞ!?本当だからな!?』
『さて、物語スタートじゃ‼』
ーある日の昼下がりー
作者の都合で何でも屋の店番をしているお爺さん、その様子を外から磨りガラス越しに店内の様子を伺う一つの影。
『暇じゃの~、この店はいつも暇なのかのう?』
ガラガラガラッ!!
『やいジジイ!!金を出せ!!』
『ワシャあ、ジジイじゃ無くておじぃさん♡じゃ♪』
『そんな事はどうでも良いからさっさと金を出せ!!』
『ワシャあ、おじぃさん♡じゃ♪』
『わかった、わかった、それじゃあおじぃさん♡金を出せ!!』
お爺さんが暇そうに留守番をしていると、ホッケーマスクを被り、手には包丁を持ち、肩に花柄の可愛いトートバッグをかけた男が押し入ってきた。
何でも屋に押し入るや否や、お爺さんに包丁を向け金を要求する。
しかし言葉づかいを間違えた為にお爺さんに訂正されてしまう。
無論!そんな事はどうでも良い男は再度金銭を要求するが、話がループしてしまう為渋々訂正する。
『ほれ、お前さんもこんなのが欲しいって変わっとるのう?ペンにでもするのかのう?』
『ペン⋯⋯?って、そりゃあ羽根じゃねぇーか!!
俺が欲しいのは金だよカ・ネ!!
ハじゃ無くカだ間違えるなよ!?』
『違うのかね、それは悪い事したのう、ワシは耳が遠いから大きな声で言っとくれよ。
え~と有った有った、一匹千円じゃのう!?』
『ほぅ、思ったより安いな?じゃなくて、それは亀だろうが!?
俺は金を出せって言ってんの!!ハはカに変えて良かったんだが、ネは変えずにそのままネで良かったんだよ!!』
『もしかしてカネかのう?』
『そう、金だよ金!』
『それなら最初からそう言ってくれんと困るんじゃがのう!?』
『その言い方じゃ、まるで俺が悪いみたいじゃ無いか!!
俺は最初っから金を出せって言ってたろ!?ったく・・・』
『ほれ、カネじゃ。』
『ほぅ、これまた金色に光り輝いて綺麗なカネだな。
でもこれって、仏具の鐘だよね?
確かにカネだけど俺が言ってんのは金、金違いなんだよわかんないかな?(涙)』
お爺さんに散々弄ばれストレスを溜め続ける強盗だが最後には涙を流し始めた。
『銭と言えばわかるか?』
『あ~、それならあるぞい⋯⋯これじゃな?』
『おぉ~、それだそれ、そういう事だよ!!
けどおじぃさん♡、それは古銭だから今の金はねぇのか?』
『悪いが無いのう♡』
『見え透いた嘘をつくな!!大人しくしていたら良い気になりやがって、さっさとそこのレジを開けやがれ!!』
『無いっと言っとるのにのう、ほれ自分の目で見てみると良い。』
ガシャンッ!!
チャリーン!!
現金が欲しい事がようやく伝わり現金は無いと言ってもレジを開けろと強要する男。
お爺さんが言われるままにレジを開くと10円が一枚だけ寂しく転がった。
『10円だけってどういう事だ、いったい何を売ったらそんな事になるんだよ!?普通札とかもっと入ってるだろうが!』
『聞いて驚くのじゃ!朝からチロリンチョコが一つ売れたんじゃよ♪(得意気)』
『駄菓子じゃねーか、ロクに物も売れないんなら店なんかたたんじまえ!!ったく・・・』
『そんな事言われてものう⋯⋯今日はまだマシな方で一つも売れない時の方が多いんじゃ。』
『10円でマシなのかよ!?本気で店閉めた方が良いんじゃ無いか?
しかしとんでもない店に押し込んじまったな⋯⋯』
レジを開いても10円しか入っておらず、男がとんでも無い店に押し入ったと悩んでる横でお爺さんがニヤリと笑っている。
男がふと視線を上げた時に、お爺さんの後ろの棚に貯金箱が置かれている事に気付く。
『おっ?良い物が有るじゃね~か!?そいつを寄越しな!!』
『こ、これは許しとくれ⋯⋯ワシが一年間毎日コツコツ貯めたんじゃ⋯⋯』
『良いから寄越しやがれ!!』
『あっ⋯⋯』
『おっ、蓋が開けれるタイプじゃねぇか!?
手間が省けてちょうど良いや!』
貯金箱を寄越せと言うとお爺さんが嫌だと言って貯金箱を大事そうに抱えこむ。
すると男はお爺さんから貯金箱を無理やり奪い取り蓋を開けて中身を取り出す。
『何だよこれは⁉️1円ばかりじゃねーか!?』
『そうじゃ、ワシが毎日1円ずつ貯めてたんじゃ♡』
『クソッ、500円も無いじゃねーかよ!!
1円ばかりこんなに持ってても邪魔になるからこれはお爺さんに返してやるよ!』
『そうかね悪いのう、いや~えがったえがった♡』
『しょうがねぇ!現金は諦めた、代わりに何か金目の物を出せ!!』
『しょうが無いのう、しばし待つのじゃ⋯⋯』
ジャラジャラジャラジャラジャラ
『ちょっと待て!!
さっきから見てりゃ、出てくるのはネジやらスプーン等の金物ばかりで金目の物なんか一つも出てこないじゃねーかよ!!』
※金物は金属製の器具や道具の事、金目の物は金銭的価値の高い物の事
『なんじゃ違うのかのう!?だったら早く言ってくれんと片付けるのも大変じゃから困るんじゃがのう・・・』
『俺は最初から金目の物って言ってるだろうが!!
他に何かねぇのか!?』
『他と言われても陳列されてる物くらいかのう?』
1円ばかり大量に有っても仕方ないので貯金箱お爺さんに突き返して、代わりに何か金目の物出せと男が要求すると金物ばかりを取り出すお爺さん。
他に何か無いのかと問いかけると商品棚に有る物しか無いと返されたので男は商品棚を物色する。
(臼に、杵に、案山子に、便器ってロクな物が無いな⋯⋯ゲッ、入れ歯まで陳列されてやがる!)
『おいおじぃさん♡、さっきの古銭はもっと無いのか?』
『あれは一枚だけじゃ。』
『クソ~、ロクな物が無いじゃねぇか!!
おいおじぃさん♡、奥の部屋へ案内しな!!』
『ん?なんじゃこれは?』
『危ないな、不用意に身を乗り出すなよ!! 』
ロクな物が無いから奥の部屋へ案内しろと男はお爺さんに向かって包丁を突き付ける。
するとお爺さんは包丁の方へ身を乗り出したので思わず焦る男。
その隙にいとも簡単に男から包丁をひょいっと奪い取るお爺さん!
『ゲッ、いつの間に!?』
『なんじゃ買い取りかね?⋯⋯なんと百均の包丁じゃ無いかねこんなの、モノの足しにもならんのう・・・』
『あっこら!!勝手に人の包丁を投げ捨てるな!!』
お爺さんは包丁をしげしげと眺めていたが百均の包丁だと気付き投げ捨てる。
その行動についに男がキレてお爺さんに襲いかかる!
『いい加減にしやがれ!!』
ヒョイッ!!
『アイタ!!』
『クソッ!!うりゃあー!!』
ヒョイッ!!
『ウゲ~‼』
『クソ~、爺さんいったい何者だ!?』
『ワシか?ワシはただの店番じゃよ?』
『嘘つけ、ただの店番が包丁を持った人間を簡単に何度も投げ飛ばせるワケ無いだろうが!!』
『あぁ、ワシは柔術の師範じゃよ♪』
『クソ~、なんてこった⋯⋯』
『何を騒いでるのかのう?』
お爺さんに襲いかかるもいとも簡単に投げ飛ばされ窮地に陥った男だが、そこへ騒ぎを聞き付けたお婆さんが奥の部屋から出て来た。
これをチャンスとばかりにお婆さんを人質しようと襲いかかる!
『婆さん、死にたく無けりゃ動くなよ!?』
『あぁ、婆さんには手を出さんでくれ⋯⋯と言うか出さない方が身の為じゃ・・・』
『うるせえ!!』
ヒョイッ!!
『うぉ~!?』
『だから言ったじゃろう⋯⋯婆さんはワシより強いんじゃ⋯⋯』
ガッシャーン!!
『アイタ!!』
う~ん⋯⋯
グラグラグラ~⋯⋯ゴンッ!!
『イッテェ~!!』
お爺さんの忠告を聞かずにお婆さんに襲いかかる男だったが、お婆さんにより派手に投げ飛ばされ棚に激突する男。
背中を強打し悶絶している男の頭へホワイベイダーのマスクがヒットした。
突然の激痛に頭を抱えて悶絶する男だが、いつの間にやらホッケーマスクが外れてどこかへ紛失した事に気付く。
素顔をバレたく無い男が自分の近くに転がっていたホワイベイダーのマスクへと手を伸ばす。
『あっ、そのマスクに触れてはいかんぞ!?』
カチャッ!!シュコ~、シュコ~
・・・していた。(合掌)
『あ~あ、被りよったわい⋯⋯ワシはどうなっても知らんからのう?』
お爺さんから忠告を受けるも大慌てでマスクを着けた男は、地面に転がっていた包丁と花柄のトートバッグを拾い大慌てで逃げ出した。
近所では以前出たホッケーマスク野郎に引き続き、以前よりも更に怪しげなマスクを着けた男が、全力疾走していたと話題になり騒然としていた。
(ここまで来たらもう大丈夫かな?そろそろマスクを外そう)
シュコ?
(あれ?)
シューコ、シュ~~コ
(うーん、う~~ん)
シュ、シュコシュコシュコ~
(は、外れね~)
シュコシュコ?シュコシュコシュコシュコシュコ!?
(しかもなんだ?なんかこのマスクやけに臭うぞ!?)
シュコシュコシュコシュコシュコ、シュコ~!!
(何か変な臭いが混じって、クセ~!!)
何でも屋からある程度離れた場所まで逃げた男が、マスクを外そうとしてもいっこうに外れる気配も無く、男の体温と太陽に熱せられてマスク内の温度が上昇してくると、中村の汗の臭いと口臭が混じりあった何ともエグい臭いが、マスク内に充満しはじめた。
シュコ~、シュコシュコシュコー!!
(ウゲ~、臭くて鼻で息が出来ねー!!)
『そこの怪しげなマスクを被った人、マスクを外しなさい!!』
シュコ?シュコシュコシュコ!?
(はい?ゲッ警察官かよ!?)
『シュコシュコふざけてないで早くマスクを外しなさい!!』
シュコシュコシュコシュコ!!
(外したくても外せないんだ!!)
『ふざけてないで早く外せ、これ以上ふざけてると公務執行妨害で現行犯逮捕するぞ!? 』
シュコシュコシュコシュコ!!
(だから外せないんだって!!)
『18時10分公務執行妨害で逮捕する!!』
シュコシュコシュコシュコシュコ~
(俺はふざけてなんかいないんだ~)
『わかったわかった、後でじっくり聞いてやるから大人しくパトカーへ乗れ!』
悪臭がマスク内に漂い外すことも出来ず、男が苦しんでる所へ近所の人から通報を受けた警察官がやって来た。
本人はふざけてるつもりは一切無いのだが、ふざけてるとみなされ男は公務執行妨害で現行犯逮捕された。
町内には平穏な日々が戻って来た、まる
※因みに、男の罪(?)が本当に「公務執行妨害」に当たるのかは不明です。(滝汗)
みんな大好きおじぃさん♡じゃ♪
さて!今回の物語じゃが一部の人に人気が有るとかで、なんと作者の都合でワシが主役になり何でも屋の店番をするんじゃ☆
そしてなんと、今回ワシの相手役として登場するのはこれまた一部の人に人気が有るとかで、あの空き巣⋯⋯おっと前回強盗になったんじゃったな、あの男が再び作者の都合で釈放され何でも屋へと復讐に来るんじゃ☆
きっと面白い筈じゃから、みな笑えよ~?
ほれ、お前さんからも挨拶せんか!!』
『うるさいな、俺は二度酷い目にあってんだからここに来るのはこれが最後だからな!?もう二度と来ないぞ!?本当だからな!?』
『さて、物語スタートじゃ‼』
ーある日の昼下がりー
作者の都合で何でも屋の店番をしているお爺さん、その様子を外から磨りガラス越しに店内の様子を伺う一つの影。
『暇じゃの~、この店はいつも暇なのかのう?』
ガラガラガラッ!!
『やいジジイ!!金を出せ!!』
『ワシャあ、ジジイじゃ無くておじぃさん♡じゃ♪』
『そんな事はどうでも良いからさっさと金を出せ!!』
『ワシャあ、おじぃさん♡じゃ♪』
『わかった、わかった、それじゃあおじぃさん♡金を出せ!!』
お爺さんが暇そうに留守番をしていると、ホッケーマスクを被り、手には包丁を持ち、肩に花柄の可愛いトートバッグをかけた男が押し入ってきた。
何でも屋に押し入るや否や、お爺さんに包丁を向け金を要求する。
しかし言葉づかいを間違えた為にお爺さんに訂正されてしまう。
無論!そんな事はどうでも良い男は再度金銭を要求するが、話がループしてしまう為渋々訂正する。
『ほれ、お前さんもこんなのが欲しいって変わっとるのう?ペンにでもするのかのう?』
『ペン⋯⋯?って、そりゃあ羽根じゃねぇーか!!
俺が欲しいのは金だよカ・ネ!!
ハじゃ無くカだ間違えるなよ!?』
『違うのかね、それは悪い事したのう、ワシは耳が遠いから大きな声で言っとくれよ。
え~と有った有った、一匹千円じゃのう!?』
『ほぅ、思ったより安いな?じゃなくて、それは亀だろうが!?
俺は金を出せって言ってんの!!ハはカに変えて良かったんだが、ネは変えずにそのままネで良かったんだよ!!』
『もしかしてカネかのう?』
『そう、金だよ金!』
『それなら最初からそう言ってくれんと困るんじゃがのう!?』
『その言い方じゃ、まるで俺が悪いみたいじゃ無いか!!
俺は最初っから金を出せって言ってたろ!?ったく・・・』
『ほれ、カネじゃ。』
『ほぅ、これまた金色に光り輝いて綺麗なカネだな。
でもこれって、仏具の鐘だよね?
確かにカネだけど俺が言ってんのは金、金違いなんだよわかんないかな?(涙)』
お爺さんに散々弄ばれストレスを溜め続ける強盗だが最後には涙を流し始めた。
『銭と言えばわかるか?』
『あ~、それならあるぞい⋯⋯これじゃな?』
『おぉ~、それだそれ、そういう事だよ!!
けどおじぃさん♡、それは古銭だから今の金はねぇのか?』
『悪いが無いのう♡』
『見え透いた嘘をつくな!!大人しくしていたら良い気になりやがって、さっさとそこのレジを開けやがれ!!』
『無いっと言っとるのにのう、ほれ自分の目で見てみると良い。』
ガシャンッ!!
チャリーン!!
現金が欲しい事がようやく伝わり現金は無いと言ってもレジを開けろと強要する男。
お爺さんが言われるままにレジを開くと10円が一枚だけ寂しく転がった。
『10円だけってどういう事だ、いったい何を売ったらそんな事になるんだよ!?普通札とかもっと入ってるだろうが!』
『聞いて驚くのじゃ!朝からチロリンチョコが一つ売れたんじゃよ♪(得意気)』
『駄菓子じゃねーか、ロクに物も売れないんなら店なんかたたんじまえ!!ったく・・・』
『そんな事言われてものう⋯⋯今日はまだマシな方で一つも売れない時の方が多いんじゃ。』
『10円でマシなのかよ!?本気で店閉めた方が良いんじゃ無いか?
しかしとんでもない店に押し込んじまったな⋯⋯』
レジを開いても10円しか入っておらず、男がとんでも無い店に押し入ったと悩んでる横でお爺さんがニヤリと笑っている。
男がふと視線を上げた時に、お爺さんの後ろの棚に貯金箱が置かれている事に気付く。
『おっ?良い物が有るじゃね~か!?そいつを寄越しな!!』
『こ、これは許しとくれ⋯⋯ワシが一年間毎日コツコツ貯めたんじゃ⋯⋯』
『良いから寄越しやがれ!!』
『あっ⋯⋯』
『おっ、蓋が開けれるタイプじゃねぇか!?
手間が省けてちょうど良いや!』
貯金箱を寄越せと言うとお爺さんが嫌だと言って貯金箱を大事そうに抱えこむ。
すると男はお爺さんから貯金箱を無理やり奪い取り蓋を開けて中身を取り出す。
『何だよこれは⁉️1円ばかりじゃねーか!?』
『そうじゃ、ワシが毎日1円ずつ貯めてたんじゃ♡』
『クソッ、500円も無いじゃねーかよ!!
1円ばかりこんなに持ってても邪魔になるからこれはお爺さんに返してやるよ!』
『そうかね悪いのう、いや~えがったえがった♡』
『しょうがねぇ!現金は諦めた、代わりに何か金目の物を出せ!!』
『しょうが無いのう、しばし待つのじゃ⋯⋯』
ジャラジャラジャラジャラジャラ
『ちょっと待て!!
さっきから見てりゃ、出てくるのはネジやらスプーン等の金物ばかりで金目の物なんか一つも出てこないじゃねーかよ!!』
※金物は金属製の器具や道具の事、金目の物は金銭的価値の高い物の事
『なんじゃ違うのかのう!?だったら早く言ってくれんと片付けるのも大変じゃから困るんじゃがのう・・・』
『俺は最初から金目の物って言ってるだろうが!!
他に何かねぇのか!?』
『他と言われても陳列されてる物くらいかのう?』
1円ばかり大量に有っても仕方ないので貯金箱お爺さんに突き返して、代わりに何か金目の物出せと男が要求すると金物ばかりを取り出すお爺さん。
他に何か無いのかと問いかけると商品棚に有る物しか無いと返されたので男は商品棚を物色する。
(臼に、杵に、案山子に、便器ってロクな物が無いな⋯⋯ゲッ、入れ歯まで陳列されてやがる!)
『おいおじぃさん♡、さっきの古銭はもっと無いのか?』
『あれは一枚だけじゃ。』
『クソ~、ロクな物が無いじゃねぇか!!
おいおじぃさん♡、奥の部屋へ案内しな!!』
『ん?なんじゃこれは?』
『危ないな、不用意に身を乗り出すなよ!! 』
ロクな物が無いから奥の部屋へ案内しろと男はお爺さんに向かって包丁を突き付ける。
するとお爺さんは包丁の方へ身を乗り出したので思わず焦る男。
その隙にいとも簡単に男から包丁をひょいっと奪い取るお爺さん!
『ゲッ、いつの間に!?』
『なんじゃ買い取りかね?⋯⋯なんと百均の包丁じゃ無いかねこんなの、モノの足しにもならんのう・・・』
『あっこら!!勝手に人の包丁を投げ捨てるな!!』
お爺さんは包丁をしげしげと眺めていたが百均の包丁だと気付き投げ捨てる。
その行動についに男がキレてお爺さんに襲いかかる!
『いい加減にしやがれ!!』
ヒョイッ!!
『アイタ!!』
『クソッ!!うりゃあー!!』
ヒョイッ!!
『ウゲ~‼』
『クソ~、爺さんいったい何者だ!?』
『ワシか?ワシはただの店番じゃよ?』
『嘘つけ、ただの店番が包丁を持った人間を簡単に何度も投げ飛ばせるワケ無いだろうが!!』
『あぁ、ワシは柔術の師範じゃよ♪』
『クソ~、なんてこった⋯⋯』
『何を騒いでるのかのう?』
お爺さんに襲いかかるもいとも簡単に投げ飛ばされ窮地に陥った男だが、そこへ騒ぎを聞き付けたお婆さんが奥の部屋から出て来た。
これをチャンスとばかりにお婆さんを人質しようと襲いかかる!
『婆さん、死にたく無けりゃ動くなよ!?』
『あぁ、婆さんには手を出さんでくれ⋯⋯と言うか出さない方が身の為じゃ・・・』
『うるせえ!!』
ヒョイッ!!
『うぉ~!?』
『だから言ったじゃろう⋯⋯婆さんはワシより強いんじゃ⋯⋯』
ガッシャーン!!
『アイタ!!』
う~ん⋯⋯
グラグラグラ~⋯⋯ゴンッ!!
『イッテェ~!!』
お爺さんの忠告を聞かずにお婆さんに襲いかかる男だったが、お婆さんにより派手に投げ飛ばされ棚に激突する男。
背中を強打し悶絶している男の頭へホワイベイダーのマスクがヒットした。
突然の激痛に頭を抱えて悶絶する男だが、いつの間にやらホッケーマスクが外れてどこかへ紛失した事に気付く。
素顔をバレたく無い男が自分の近くに転がっていたホワイベイダーのマスクへと手を伸ばす。
『あっ、そのマスクに触れてはいかんぞ!?』
カチャッ!!シュコ~、シュコ~
・・・していた。(合掌)
『あ~あ、被りよったわい⋯⋯ワシはどうなっても知らんからのう?』
お爺さんから忠告を受けるも大慌てでマスクを着けた男は、地面に転がっていた包丁と花柄のトートバッグを拾い大慌てで逃げ出した。
近所では以前出たホッケーマスク野郎に引き続き、以前よりも更に怪しげなマスクを着けた男が、全力疾走していたと話題になり騒然としていた。
(ここまで来たらもう大丈夫かな?そろそろマスクを外そう)
シュコ?
(あれ?)
シューコ、シュ~~コ
(うーん、う~~ん)
シュ、シュコシュコシュコ~
(は、外れね~)
シュコシュコ?シュコシュコシュコシュコシュコ!?
(しかもなんだ?なんかこのマスクやけに臭うぞ!?)
シュコシュコシュコシュコシュコ、シュコ~!!
(何か変な臭いが混じって、クセ~!!)
何でも屋からある程度離れた場所まで逃げた男が、マスクを外そうとしてもいっこうに外れる気配も無く、男の体温と太陽に熱せられてマスク内の温度が上昇してくると、中村の汗の臭いと口臭が混じりあった何ともエグい臭いが、マスク内に充満しはじめた。
シュコ~、シュコシュコシュコー!!
(ウゲ~、臭くて鼻で息が出来ねー!!)
『そこの怪しげなマスクを被った人、マスクを外しなさい!!』
シュコ?シュコシュコシュコ!?
(はい?ゲッ警察官かよ!?)
『シュコシュコふざけてないで早くマスクを外しなさい!!』
シュコシュコシュコシュコ!!
(外したくても外せないんだ!!)
『ふざけてないで早く外せ、これ以上ふざけてると公務執行妨害で現行犯逮捕するぞ!? 』
シュコシュコシュコシュコ!!
(だから外せないんだって!!)
『18時10分公務執行妨害で逮捕する!!』
シュコシュコシュコシュコシュコ~
(俺はふざけてなんかいないんだ~)
『わかったわかった、後でじっくり聞いてやるから大人しくパトカーへ乗れ!』
悪臭がマスク内に漂い外すことも出来ず、男が苦しんでる所へ近所の人から通報を受けた警察官がやって来た。
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