新☆何でも屋

みのる

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「影の主(?)」不在の何でも屋。(最終日)

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ざぁぁぁぁぁぁぁぁあああ…

中村良い子にお留守番♡最終日の本日!朝から降りしきる水の雫。
"今日洗濯しようと思ったけんども!雨だったらしゃあねぇよなぁ……♪←?"

まぁ、そう溜まってもいないし?(てか風呂も入ってねぇし?)
中村は朝6時に早々と猫ちゃん達に朝ごはんを与え、自らもピィナツバターパン(全5個)を食らい腹を満たす。
何故かまいの不在時は超!早起きさんである。

"てか!全っ然俺のほとばしる食欲は満たされねぇ‼"
なので戸棚から「例のアレ」を取り出しずぅるずぅるずぅる!

……え?まいの手作りしちゅーはどうなったって?
ンなモノ‼食欲旺盛な中村にかかれば!モノの2日でsold outである。(ご愁傷さま…)


食後の軽い怠惰感に襲われ……うつらうつら…今にも食卓の机に倒れ込みそうな勢いである。

ーそうしてビグホの社長の声をBGMに、彼は夢に堕ちたのであるー



『………ません……すみません……』
何者かの声に呼び起こされ、覚醒した中村。
若干不機嫌であるのは言うまでもない。
『ぁあん⁉️⁉️⁉️………い、いらっしゃい♪何が要るんだ?』

あからさまに途中までは不機嫌モード全開であったのだが……お客さんの顔を目にして即座に対応を改める。←てか!人によって態度を変えてはなりませぬ‼

そこで中村の事をじぃっと見つめていたのは……とぉっても可愛い♡女子(?)であった♪(年齢不詳)
そこでその女子(?)は中村ににこやかに言う。
『これから人と会うんだけど……何か相手の人が喜んでくれる物……置いてないですか?』
………超!ハスキーヴォイスで。

"相手の人が喜んでくれるモノ⁉️⁉️"

それはかなり高度な注文である。
一体、相手がどんな人で……何を好むのか?
中村は悩みに悩んだ。
そして!
"コレだ………男子を喜ばせるモノはコレしか有り得ねぇ!(勝手に断定)"

『姉ちゃん……、どんな相手でも!「コレ」を喜ばねぇヤツはいねぇ‼(勝手に推測)』
そして中村が女子(?)に渡したタバコ大の煌びやかな小箱。

そこでその女子(?)はまた、爽やかに微笑み……こう言ったのだ。
『大丈夫♡僕には「コレ」は必要無いから。(アッサリ)』

ぇえぇえ~~~~~ッッッ‼‼‼ぼ…「僕」って……まさかの男子⁉️⁉️⁉️

それを耳にしてその事実を即座に受け付けない店主中村と、店内を物色するその(実は)男子が再度中村に問う。

『あ、そうだ♪何か甘い物とか置いてませんか?あの人は甘い物が好きだから……』
漸く現世に帰還した中村は「それならば!」ととある手作りマドレェヌを取り出した。

『メェタンシロップ味とチョコレィト味が今のとれんどらしいぞ?』
すると目を輝かせながらその男子は飛び付く。
『それ………!5つずつ下さい‼』


ーその頃、某施設ではー
和気あいあいとマドレェヌ作りに精を出していた3人のうち、1人が即!「その異変」に気づいた。
???『職員さん!メェタンマドレェヌ5つと、チョコレィトマドレェヌ5つが……瞬時に姿を消しました!』

職『ならば仕方ありません!新たに追加して作り直します‼良いですね、人妻さん!ムッツリさん‼』

人・ム『はい‼』


ーそしてこちらは何でも屋ー
『ありがとうよ~!』
こうしてとぉっても可愛い♡男子はマドレェヌを大事そうに抱えて店を出ていった。

………甘い物好きな女子にプレゼントだろうか?(謎)
………でも、コンドーさんが要らねぇって……どぉいう事だ?
(疑問満載中村)

『ただいま~♪アナタ!私の居ない時は、特に何も無かった?』
そして夕方……まいが帰ってきた!その手には町内の回覧板が。←玄関に放置してあった。

『お、おう、おかえり!』
おフランス帰国のまいの元に猫ちゃん達と中村は駆け寄る。
重そうな荷物を床に置いてまず、チャトラ達仔猫ちゃんを抱きしめるまい。
そして仔猫達を放すと中村にあるモノを手渡した。

『3日程、家を空けてごめんねアナタ。……コレ、やっぱりアナタには「食べ物」じゃないと喜ばないと思って……』
中村は即!受け取ると、包みをバリバリと開封。

そこには、色とりどりの美味しそうなマコロンが♪金箔やアラゾンなどをふんだんに使用し、高級感満載である。

『いっただきまぁ~す♪♪』
言うまでもなく即食らいつく中村。
『うめぇ!うめぇよ~(大号泣)』
そこでまいのお叱りが飛ぶ。
『ちょっと!今日は2つまでよ⁉️⁉️』
渋々と中村の食はペースダウン。


ふと中村の着用している衣服を見て……気づいてしまったまい。
黄色いトレーナーに、ジーンズ………
『アナタ……まさか………3日前から…服を替えてないの⁉️(絶叫)』

そして嫌な予感が全身を支配したまいは、台所へと走る!
『ちょっとぉぉぉ‼
食器が溜まりっぱなしじゃない⁉️⁉️(しかも食い散らかした鍋の残骸やらぁめんのカップ、チューハイの缶もまんまである)』

これに懲りて、彼女が1人旅に出る事は二度と訪れる事は無かったとか………。(合掌)
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