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調子に乗っていた中村に天罰?
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フンッ‼・・・・・・パクッ‼
ポリポリポリポリ・・・ゴクン
ガサガサガサ
フンッフンッ‼・・・・・・パクッパクッ‼
ポリポリボリボリポリボリ・・・ゴクン‼
グビグビグビ・・・プハ~
『ゲ~プッ‼相変わらずウメェな鶴畑のピーカキは!』
ある日のオヤツ時、中村は店番をしながらピーカキを食べ、口の中の物をサイダーで流し込み、豪快なゲップを醸し出す。
ガサガサガサ
フンッ‼・・・パクッ‼
ボリボリボリボリ・・・グビグビグビ
ガサガサガサ
『ちょっとアナタ、お菓子やピーナツを鼻に詰めて飛ばして食べないで‼』
『何でだよ!?こうすると塩味がほんのりと効いてウマイんだぞ!?』
『だって汚いじゃない‼キチンと手で食べてちょうだい、小さな子が真似したらどうするのよ?』
『別に良いじゃねぇか、マネしたい奴はマネすりゃ良いんだよ!』
『ダメよ‼とにかくもう鼻に詰めて飛ばさないでちょうだい‼』
ピーカキを食べているだけの擬音にしては、どこかオカシイと思ってたら、鼻に詰めたピーカキを真上に飛ばして口で受けていたとは、やる・・・じゃなくてなんて奴だ!(滝汗)
『チェッ、鼻で飛ばした奴は格別にうまいのに・・・』
『何かいったかしら?』
『な、何も言ってないぞ?』
『それじゃあ私は奥の部屋に居るけど、もうしないでよ?』
『ああわかったよ…』
文句を言ってた癖にやけに聞き分けが良いな!?怪しい・・・
(よし、行ったな!?)
ガサガサガサ
フンッ‼・・・パクッ‼
ボリボリボリ・・・ゴクン
『やっぱこの食べ方が最高だぜ♪』
やはりか・・・まいが居なくなったら絶対にやると思った……
ガサガサガサ
『ん?なんだお前、いつの間に入ってきたんだ?』
中村が再び鼻に詰めて飛ばそうと、袋からピーカキを取りだしフと視線を上げると、そこには1人の子供が居て中村の事をジッと見ていた。
子供が入って来たことに気付かなかった中村は、思わず子供に問いかけた。
『おじちゃんがね、おまめさんをね、おはなにね、いれてね、とばしたときに入ってきたの☆』
『俺はオジちゃんじゃなくてオニイさんだ‼』
『ねぇねぇおじちゃんおじいちゃん♪』
『だから俺はオジちゃんじゃなくてオニイさんだって言ってんだろ!?
どいつもこいつも、人の顔を見たオジちゃんと言いやがって、ほんとにまったく…』
『ねぇおじいちゃん♪』
『誰がオジイちゃんだ‼
余計に老けてるじゃないか、ほんとにまったく…
で、いったいなんだってんだ?』
『さっきみたいにやってよ!』
『ん?さっきみたいにって鼻で飛ばすやつか?』
『うん、またとばして~☆』
どうやらこの子供には鼻で飛ばしたお菓子を口で受けるのが面白いらしい。
『よしわかった、今やってやるからな♪』
ガサガサガサガサ
フンッ!!パクゥ♡
『わ~すごいすごい!』
『そ、そうか?もっとやってやろうか?』
中村は普段、子供達に対して邪険な態度を取ってるが、少しでも褒められると直ぐに機嫌が良くなるのである。
現に今も鼻の下を伸ばしてどこか自慢げにニヤニヤしている。
『こんどはこのあめでやってよ!』
そう言うと小さな子供は中村の方へ向かってキノミ飴を差し出した。
『そいつはデカすぎて俺の鼻に入らねえぜ!』
『じゃあこれは?』
『そのサイズなら入るが飴が剥き出しで手掴みかよ・・・
しかもやけにベタベタしてやがるな!?まあいいけどよ……』
キノミ飴は袋に入っていたが、かわりに取り出した飴は袋に入っておらず、直に子供の手に握られていた。
中村は受け取った飴が多少ベタつく事が気になったが、そのまま深く考えずに飴を鼻に突っ込むのであった。
『よし見てろよ…
フンッ‼
ん?』
『フンッ‼フンッ‼フンッ‼
オカシイなアメが出てこないぞ!?』
鼻に入れた飴を、いつもの様に飛ばそうと勢いよく鼻息を噴き出したが、飴が飛び出ることは無かった。
その後も何度かチャレンジするが、どう頑張っても飴が取れずに、顔を真っ赤にさせながらもがき苦しんでいるのを見て喜ぶ小さな子供。
『あははは!おもしろいおもしろい♪』
『笑い事じゃねぇぞ!?まったく取れないじゃないかよ‼ほんとにまったく…
アイテテ、出てこないと思ったら鼻毛が飴にへばりついてるじゃないか、このまま取れなかったらどうしてくれるんだ!?』
『おもしろかった、そろそろ帰ろかな?じゃあね~あははは☆』
『オイコラ待ちやがれ‼
取れない飴はいったいどうしてくれるんだってんだ!?ほんとにまったく…』
もがき苦しんでいる中村を見て喜んでいた子供だったが、さすがに飽きたのか中村を放っておいてサッサと帰ってしまった。
鼻の穴に飴が詰まったままの中村はそのまま間抜けな格好でいる訳にもゆかずまいを呼ぶのであった。
『お~いまい、ちょっと来てくれ!』
『ん~?どうしたの?』
『飴が取れなくなっちまったんだ!』
『えっ?飴が取れないってどういう事なの!?ちょっと待ってね今行くから!』
『なるべく早めに頼むよ!』
しばらくの間奥の部屋でガチャガチャしていたが一段落ついたのかまいが店舗の方へ出てきた。
『いったいどうしたの⋯⋯プッ!!あっはははは、どうしたのよその鼻☆』
『ガキに頼まれて飴を鼻に入れたんだけど、鼻毛が飴に絡みついて取れなくなっちまったんだ!』
『だから私がそんなみっともない真似しないでってさっき言ったじゃない!!
私の言うようにしていればそんな事にはならなかったのでしょう!?まったくもう…』
『だって子供が⋯⋯』
『だってもへったくれも有りません!!』
『はい⋯⋯、なんでも良いから何とかしてくれよ!?』
『ちょっと待ってね、よいしょと……飴が殆ど出ていないから上手く掴めないわね!?』
『まい、早く取ってくれよ?』
『う~ん取れないわね⋯⋯どうしたら良いかしらね?』
『そうだまい!オッサンを呼んでくれよ!!オッサンなら何とかしてくれる筈だ。』
『そう⋯⋯ね、店主さんなら何とかしてくれそうね。』
飴の半分以上が鼻の中に入り込んでいて、まいが飴を掴もうとしても上手く掴めず手に負えなかった。
まいがどうしたものかと思っていると中村が元店主なら何とかしてくれるだろうと思いついた。
プルルルルル~、プルルルルル~、プルル⋯ガチャッ
『あっ、店主さん?私です、まいです。』
『あ、はいお久しぶりです、あのですね今からお店の方へ来れませんか?うちの主人がちょっと⋯⋯あっはい、すみませんがお願いします。』
ガチャッ!!
『アナタ良かったわね、店主さんこれから来てくれるって!』
どうやら元店主は暇だったらしく、直ぐにでも何でも屋へく来てくれるらしい。
ガラガラガラッ!
『やあしばらくぶりだね?』
『やっほー☆まいちゃん久しぶり♪』
『あ、店主さんに奥さんもすみません…』
『オッサンに奥さんも悪いな、早速だけど鼻に入れた飴が取れなくなって困ってるんだ何とか取ってくれないか?』
『⋯⋯お前さんはいつまでたっても変なことをするね!?』
『それにあんた達、私らを呼ばなくても洗面器かコップに水かぬるま湯を入れて、そこに鼻を突っ込んでたら飴が溶けるかしたんじゃ無いのかねぇ!?』
『あっ!!』
『あ⋯⋯本当だわ⋯⋯、騒ぎたてしてしまってすみません⋯⋯』
『まあ私は久しぶりにまいちゃんに会えたから良いんだけどね?』
『せっかく来たんだし、早急に飴玉を取り出そうか。』
流石は奥さんである、いとも簡単に解決策を思いついたのだがそのまま飴を取り出す事にして元店主。
『飴玉を取ってあげるから青年こっちに来たまえ。』
『すまねぇなオッサン。』
『なあに、この程度の事なんか別に構わないさ。
鼻と飴玉の隙間にこのピンセットを突っ込んで⋯⋯と、飴玉にピンセットを外れないように引っ掛けて後はテコの原理で飴玉を引っ張り出すと⋯⋯』
『アイテテテ、オッサンちょっと待ってくれ!!
鼻毛が飴に絡みついてるんだ、そのまま引っ張られたら痛くてたまらないぜ!』
元店主は先端が折れ曲がったピンセットを取り出すと、そのまま鼻と飴の隙間から差し込み先端をフックの要領で飴玉に引っ掛けた。
後はそのまま鼻を支点にしてピンセットを捏ねて飴を引っ掻き出そうとするも、飴には中村の鼻毛が絡み付いていた為に鼻毛も一緒に引っ張られ、中村は涙目になりながら痛がっていた。
『しかし飴玉を取り出すにはこのまま引っ張りだすしかないよ?』
『イテテテ、だから待ってくれて!!痛くてたまらないだって言ってんだろ!?』
『うるさいね、アンタもそんなに少しずつ力を入れるんじゃ無くて、こんな風に一気に引っぺ返してやったらいいだよ!?』
ブチブチブチ!!
『ギャーーーー!!イッテー、なんて事をするんだよ奥さん痛いじゃないか!!あ~痛~!』
『うるさいねぇ、そのかわり取れたから良いじゃないか!?』
元店主と中村がすったもんだのやり取りをしていて、それを見かねた奥さんが元店主からピンセットを奪い取ると、ピンセットを容赦無く勢いづけて引き抜いた。
中村は絶叫し鼻を押さえながら地面を転がり回っていた。
『それで、飴玉はどこへ行ったのかね?
あっ有った有った⋯⋯うわっ!!飴玉に鼻毛がビッシリとまとわりついたままだよ⋯⋯』
『フンッ!!フン!!そういや鼻がスッキリしているな!?』
無事に飴も取れて一件落着、めでたしめでたし♡
後日、逆側の鼻にも飴を突っ込んでまた取れなくなったとかならなかったとか⋯⋯、まる
ポリポリポリポリ・・・ゴクン
ガサガサガサ
フンッフンッ‼・・・・・・パクッパクッ‼
ポリポリボリボリポリボリ・・・ゴクン‼
グビグビグビ・・・プハ~
『ゲ~プッ‼相変わらずウメェな鶴畑のピーカキは!』
ある日のオヤツ時、中村は店番をしながらピーカキを食べ、口の中の物をサイダーで流し込み、豪快なゲップを醸し出す。
ガサガサガサ
フンッ‼・・・パクッ‼
ボリボリボリボリ・・・グビグビグビ
ガサガサガサ
『ちょっとアナタ、お菓子やピーナツを鼻に詰めて飛ばして食べないで‼』
『何でだよ!?こうすると塩味がほんのりと効いてウマイんだぞ!?』
『だって汚いじゃない‼キチンと手で食べてちょうだい、小さな子が真似したらどうするのよ?』
『別に良いじゃねぇか、マネしたい奴はマネすりゃ良いんだよ!』
『ダメよ‼とにかくもう鼻に詰めて飛ばさないでちょうだい‼』
ピーカキを食べているだけの擬音にしては、どこかオカシイと思ってたら、鼻に詰めたピーカキを真上に飛ばして口で受けていたとは、やる・・・じゃなくてなんて奴だ!(滝汗)
『チェッ、鼻で飛ばした奴は格別にうまいのに・・・』
『何かいったかしら?』
『な、何も言ってないぞ?』
『それじゃあ私は奥の部屋に居るけど、もうしないでよ?』
『ああわかったよ…』
文句を言ってた癖にやけに聞き分けが良いな!?怪しい・・・
(よし、行ったな!?)
ガサガサガサ
フンッ‼・・・パクッ‼
ボリボリボリ・・・ゴクン
『やっぱこの食べ方が最高だぜ♪』
やはりか・・・まいが居なくなったら絶対にやると思った……
ガサガサガサ
『ん?なんだお前、いつの間に入ってきたんだ?』
中村が再び鼻に詰めて飛ばそうと、袋からピーカキを取りだしフと視線を上げると、そこには1人の子供が居て中村の事をジッと見ていた。
子供が入って来たことに気付かなかった中村は、思わず子供に問いかけた。
『おじちゃんがね、おまめさんをね、おはなにね、いれてね、とばしたときに入ってきたの☆』
『俺はオジちゃんじゃなくてオニイさんだ‼』
『ねぇねぇおじちゃんおじいちゃん♪』
『だから俺はオジちゃんじゃなくてオニイさんだって言ってんだろ!?
どいつもこいつも、人の顔を見たオジちゃんと言いやがって、ほんとにまったく…』
『ねぇおじいちゃん♪』
『誰がオジイちゃんだ‼
余計に老けてるじゃないか、ほんとにまったく…
で、いったいなんだってんだ?』
『さっきみたいにやってよ!』
『ん?さっきみたいにって鼻で飛ばすやつか?』
『うん、またとばして~☆』
どうやらこの子供には鼻で飛ばしたお菓子を口で受けるのが面白いらしい。
『よしわかった、今やってやるからな♪』
ガサガサガサガサ
フンッ!!パクゥ♡
『わ~すごいすごい!』
『そ、そうか?もっとやってやろうか?』
中村は普段、子供達に対して邪険な態度を取ってるが、少しでも褒められると直ぐに機嫌が良くなるのである。
現に今も鼻の下を伸ばしてどこか自慢げにニヤニヤしている。
『こんどはこのあめでやってよ!』
そう言うと小さな子供は中村の方へ向かってキノミ飴を差し出した。
『そいつはデカすぎて俺の鼻に入らねえぜ!』
『じゃあこれは?』
『そのサイズなら入るが飴が剥き出しで手掴みかよ・・・
しかもやけにベタベタしてやがるな!?まあいいけどよ……』
キノミ飴は袋に入っていたが、かわりに取り出した飴は袋に入っておらず、直に子供の手に握られていた。
中村は受け取った飴が多少ベタつく事が気になったが、そのまま深く考えずに飴を鼻に突っ込むのであった。
『よし見てろよ…
フンッ‼
ん?』
『フンッ‼フンッ‼フンッ‼
オカシイなアメが出てこないぞ!?』
鼻に入れた飴を、いつもの様に飛ばそうと勢いよく鼻息を噴き出したが、飴が飛び出ることは無かった。
その後も何度かチャレンジするが、どう頑張っても飴が取れずに、顔を真っ赤にさせながらもがき苦しんでいるのを見て喜ぶ小さな子供。
『あははは!おもしろいおもしろい♪』
『笑い事じゃねぇぞ!?まったく取れないじゃないかよ‼ほんとにまったく…
アイテテ、出てこないと思ったら鼻毛が飴にへばりついてるじゃないか、このまま取れなかったらどうしてくれるんだ!?』
『おもしろかった、そろそろ帰ろかな?じゃあね~あははは☆』
『オイコラ待ちやがれ‼
取れない飴はいったいどうしてくれるんだってんだ!?ほんとにまったく…』
もがき苦しんでいる中村を見て喜んでいた子供だったが、さすがに飽きたのか中村を放っておいてサッサと帰ってしまった。
鼻の穴に飴が詰まったままの中村はそのまま間抜けな格好でいる訳にもゆかずまいを呼ぶのであった。
『お~いまい、ちょっと来てくれ!』
『ん~?どうしたの?』
『飴が取れなくなっちまったんだ!』
『えっ?飴が取れないってどういう事なの!?ちょっと待ってね今行くから!』
『なるべく早めに頼むよ!』
しばらくの間奥の部屋でガチャガチャしていたが一段落ついたのかまいが店舗の方へ出てきた。
『いったいどうしたの⋯⋯プッ!!あっはははは、どうしたのよその鼻☆』
『ガキに頼まれて飴を鼻に入れたんだけど、鼻毛が飴に絡みついて取れなくなっちまったんだ!』
『だから私がそんなみっともない真似しないでってさっき言ったじゃない!!
私の言うようにしていればそんな事にはならなかったのでしょう!?まったくもう…』
『だって子供が⋯⋯』
『だってもへったくれも有りません!!』
『はい⋯⋯、なんでも良いから何とかしてくれよ!?』
『ちょっと待ってね、よいしょと……飴が殆ど出ていないから上手く掴めないわね!?』
『まい、早く取ってくれよ?』
『う~ん取れないわね⋯⋯どうしたら良いかしらね?』
『そうだまい!オッサンを呼んでくれよ!!オッサンなら何とかしてくれる筈だ。』
『そう⋯⋯ね、店主さんなら何とかしてくれそうね。』
飴の半分以上が鼻の中に入り込んでいて、まいが飴を掴もうとしても上手く掴めず手に負えなかった。
まいがどうしたものかと思っていると中村が元店主なら何とかしてくれるだろうと思いついた。
プルルルルル~、プルルルルル~、プルル⋯ガチャッ
『あっ、店主さん?私です、まいです。』
『あ、はいお久しぶりです、あのですね今からお店の方へ来れませんか?うちの主人がちょっと⋯⋯あっはい、すみませんがお願いします。』
ガチャッ!!
『アナタ良かったわね、店主さんこれから来てくれるって!』
どうやら元店主は暇だったらしく、直ぐにでも何でも屋へく来てくれるらしい。
ガラガラガラッ!
『やあしばらくぶりだね?』
『やっほー☆まいちゃん久しぶり♪』
『あ、店主さんに奥さんもすみません…』
『オッサンに奥さんも悪いな、早速だけど鼻に入れた飴が取れなくなって困ってるんだ何とか取ってくれないか?』
『⋯⋯お前さんはいつまでたっても変なことをするね!?』
『それにあんた達、私らを呼ばなくても洗面器かコップに水かぬるま湯を入れて、そこに鼻を突っ込んでたら飴が溶けるかしたんじゃ無いのかねぇ!?』
『あっ!!』
『あ⋯⋯本当だわ⋯⋯、騒ぎたてしてしまってすみません⋯⋯』
『まあ私は久しぶりにまいちゃんに会えたから良いんだけどね?』
『せっかく来たんだし、早急に飴玉を取り出そうか。』
流石は奥さんである、いとも簡単に解決策を思いついたのだがそのまま飴を取り出す事にして元店主。
『飴玉を取ってあげるから青年こっちに来たまえ。』
『すまねぇなオッサン。』
『なあに、この程度の事なんか別に構わないさ。
鼻と飴玉の隙間にこのピンセットを突っ込んで⋯⋯と、飴玉にピンセットを外れないように引っ掛けて後はテコの原理で飴玉を引っ張り出すと⋯⋯』
『アイテテテ、オッサンちょっと待ってくれ!!
鼻毛が飴に絡みついてるんだ、そのまま引っ張られたら痛くてたまらないぜ!』
元店主は先端が折れ曲がったピンセットを取り出すと、そのまま鼻と飴の隙間から差し込み先端をフックの要領で飴玉に引っ掛けた。
後はそのまま鼻を支点にしてピンセットを捏ねて飴を引っ掻き出そうとするも、飴には中村の鼻毛が絡み付いていた為に鼻毛も一緒に引っ張られ、中村は涙目になりながら痛がっていた。
『しかし飴玉を取り出すにはこのまま引っ張りだすしかないよ?』
『イテテテ、だから待ってくれて!!痛くてたまらないだって言ってんだろ!?』
『うるさいね、アンタもそんなに少しずつ力を入れるんじゃ無くて、こんな風に一気に引っぺ返してやったらいいだよ!?』
ブチブチブチ!!
『ギャーーーー!!イッテー、なんて事をするんだよ奥さん痛いじゃないか!!あ~痛~!』
『うるさいねぇ、そのかわり取れたから良いじゃないか!?』
元店主と中村がすったもんだのやり取りをしていて、それを見かねた奥さんが元店主からピンセットを奪い取ると、ピンセットを容赦無く勢いづけて引き抜いた。
中村は絶叫し鼻を押さえながら地面を転がり回っていた。
『それで、飴玉はどこへ行ったのかね?
あっ有った有った⋯⋯うわっ!!飴玉に鼻毛がビッシリとまとわりついたままだよ⋯⋯』
『フンッ!!フン!!そういや鼻がスッキリしているな!?』
無事に飴も取れて一件落着、めでたしめでたし♡
後日、逆側の鼻にも飴を突っ込んでまた取れなくなったとかならなかったとか⋯⋯、まる
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