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遥君のドキドキホワイトデー☆
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『なんで……っ!なんで今更連絡を寄越して来たのよ……ッ‼もう私は……アナタの事なんか……』
『何とも思ってないって言いたいんだろ?……じゃあなんで、俺をココに迎え入れたのかなぁ?』
そう、薄く微笑いながら私を見下ろす男……。
私は下唇をぎゅっと噛み締めた。
ーホワイトデー当日ー
(まさか……僕が帰郷して来てるなんて、思いもしないだろうなぁ♪先輩………どうしてるかな?)
僕は先輩を驚かせたい一心で、こっそりと彼女の住まうマンションに歩を進める。
(もう少しで、彼女のマンションだ♪)
見覚えのある建造物の3階へとはやるこころを抑えて向かう。
ー彼女らしくも無く、オートロック機能とか付いていない、不用心な住まいー
空き巣にでもなった心境で、彼女の部屋の玄関を開く。
(おや?開いてる……?)
少し不思議に思いながらも、部屋の中に居るであろう彼女を探す。
(ん?寝室から……何か声がする?)
そして寝室に歩み寄る僕は………
『アんッ‼ぁあぁん♡……し……ゅんッ……‼しゅん……ッ♡』
僕と身体を重ねたあのベッドで、僕の全く知らない男が……先輩とまぐわっていた。
『おまえの……ッ……ちくびはやっぱりおれを…ッ……まってたんだな……ッ』
僕は目の前の現実を夢だと疑った。なんか……痛さの感覚も無いから、やっぱり夢なんだな。
その場に呆然と佇む僕は、身体から激しく汗を滴らせる男と目が合った。
『……おや?……ッ……ももか……っ!おまえに…ッ‼きゃくだぞ?………っああぁっ‼おれ……もう………っ‼‼』
僕に気づかない先輩。激しく汗を散らせながら男の上で乱れる。
『アァっ‼もっとぉ…♡わたしのちくび…っ!しゃぶってぇ‼』
僕は堪らなくなり、その場から速攻立ち去った。
モウ………ボクハ…センパイノショユウブツデハナインダネ………
家に帰り、感動の再会の挨拶もそこそこに僕は部屋の布団を頭から被り……そして布団を噛み締めて嗚咽を漏らす。
『かなた兄?かなた兄ってばよぅ?どうしたってんだ』
心配する奏大が僕に話しかけるも……僕には聞こえない。
ナンデコンナニ、ムネガクルシイノ……?
僕は、今初めて気づいた。
僕は先輩が好きだったということに……
日向の家から立ち去る際に……どうやら落として来た……バレンタインのお返しの、遥からの手作りクッキー詰め合わせの包みが、日向の家の玄関に寂しげに転がっていた。
『何とも思ってないって言いたいんだろ?……じゃあなんで、俺をココに迎え入れたのかなぁ?』
そう、薄く微笑いながら私を見下ろす男……。
私は下唇をぎゅっと噛み締めた。
ーホワイトデー当日ー
(まさか……僕が帰郷して来てるなんて、思いもしないだろうなぁ♪先輩………どうしてるかな?)
僕は先輩を驚かせたい一心で、こっそりと彼女の住まうマンションに歩を進める。
(もう少しで、彼女のマンションだ♪)
見覚えのある建造物の3階へとはやるこころを抑えて向かう。
ー彼女らしくも無く、オートロック機能とか付いていない、不用心な住まいー
空き巣にでもなった心境で、彼女の部屋の玄関を開く。
(おや?開いてる……?)
少し不思議に思いながらも、部屋の中に居るであろう彼女を探す。
(ん?寝室から……何か声がする?)
そして寝室に歩み寄る僕は………
『アんッ‼ぁあぁん♡……し……ゅんッ……‼しゅん……ッ♡』
僕と身体を重ねたあのベッドで、僕の全く知らない男が……先輩とまぐわっていた。
『おまえの……ッ……ちくびはやっぱりおれを…ッ……まってたんだな……ッ』
僕は目の前の現実を夢だと疑った。なんか……痛さの感覚も無いから、やっぱり夢なんだな。
その場に呆然と佇む僕は、身体から激しく汗を滴らせる男と目が合った。
『……おや?……ッ……ももか……っ!おまえに…ッ‼きゃくだぞ?………っああぁっ‼おれ……もう………っ‼‼』
僕に気づかない先輩。激しく汗を散らせながら男の上で乱れる。
『アァっ‼もっとぉ…♡わたしのちくび…っ!しゃぶってぇ‼』
僕は堪らなくなり、その場から速攻立ち去った。
モウ………ボクハ…センパイノショユウブツデハナインダネ………
家に帰り、感動の再会の挨拶もそこそこに僕は部屋の布団を頭から被り……そして布団を噛み締めて嗚咽を漏らす。
『かなた兄?かなた兄ってばよぅ?どうしたってんだ』
心配する奏大が僕に話しかけるも……僕には聞こえない。
ナンデコンナニ、ムネガクルシイノ……?
僕は、今初めて気づいた。
僕は先輩が好きだったということに……
日向の家から立ち去る際に……どうやら落として来た……バレンタインのお返しの、遥からの手作りクッキー詰め合わせの包みが、日向の家の玄関に寂しげに転がっていた。
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