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ファン第一号と片思いの相手
第6話 最上級の褒め言葉
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昼休憩。
俺は会社近くのコンビニで適当に弁当を買って、自分の席で食べる事にした。
その理由は朝、心愛から貰ったクッキーをゆっくりと食べる為だ。
「さて、食後のデザートといきますか」
クッキーの入った箱を開け、中身を確認する。
へぇ。心愛の奴、すごく綺麗に作ってるじゃないか。
様々な形に象られたクッキーが、箱いっぱいに敷き詰められていた。
これはハートでこっちは星、後はうさぎの顔をしたクッキーもあるな。
味はどうだろうか。
ムシャムシャムシャ。
うん美味い!
普通に店で売っててもおかしくないレベルの美味さだ。
心愛の奴め、なかなかやるじゃないか。
次会ったら褒めてやろう。
夢中になってどんどん食べ進めた。
そんな時、誰かが背後から声を掛けてくる。
「先輩、ちょっとお話いいですか?」
「ん?」
クッキーを摘んでいた手を一旦止め、声のする方を見た。
ええええ!
そこに立っていたのは何と、俺が絶賛片思い中である早見月姫ちゃんだった。
今日も一段と目立つ地雷系メイクに、ふわふわとした地雷系ファッション、そして極め付けは黒髪ツインテールと言う会社員としてあるまじき見た目を披露している子なのだが……何故かこの子だけは許されているみたいなのだ。
噂では、この会社の社長令嬢だとか。
本当かどうかは分からんが。
「ごめんなさい。お食事中に」
「い……いや、全然いい」
「クッキーですか?」
「あ……えっと、美味しそうだったからそこのコンビニで買ってきたんだ」
「そうなんですね」
あっぶねー、何とかごまかせたー。
これがもしも女子高生から貰った物だなんて早見ちゃんに知られたら、絶対印象悪くなりそうだもんな。
「それで、話って何だ?」
「あ、そうでした!一昨日、通り魔と戦ったって聞いたんですけど、どんな感じだったのかなって話を聞きたくて」
ああ、その事か。
だがこれはチャンスじゃないか?
ここで話を盛りに盛りまくって、俺が超かっこいい風な感じで話をアレンジすれば早見ちゃんからの印象をグンと上げる事が出来そうだよな。
「そんなに聞きたいか?」
「はい!是非聞かせて下さい!」
目をキラキラさせながら、早見ちゃんがこっちを見る。
そんなに近くで見られると、すげぇ照れるんですけど。
いやほんと可愛いし。
「仕方ないな」
この後、昼休憩が終わるギリギリの時間まで話し続けた。
現実にあった展開をベースに、神谷悟のオリジナリティを加えたスペシャル版でお届けしてやったぜ。
早見ちゃんの反応もとても良く、最後には俺の事を自慢のリーダーだとも言ってくれた。
本当にあの日の事件には感謝しかないな。
不謹慎だけど……。
◇◇◇
次の日。
今日は週5勤務最後の日。
いわゆる花金と言うやつだ。
サラリーマンにとって花金とは、一週間で一番リラックスが出来る貴重な一日なのだ。
俺はそんな朝からウキウキな気分で通勤をしていた。
この気分の理由には、花金と言う理由の他に昨日の早見ちゃんとの一件も影響している。
いや花金よりも、こっちの方が圧倒的に大きい理由なのかも知れない。
そんな事を考えていると、いつもの商店街入り口地点にやって来た。
この場所で心愛が俺の事を待っているはずなのだが……。
「あ!神谷さん!」
ほら来た。
しかし今日は、俺の方が少し早かったみたいだな。
「おう心愛、おはよう」
「おはようです!今日は神谷さんの方が早かったんですね」
「そうみたいだな」
「私がいなかったので、ちょっぴり焦ってましたね」
「馬鹿を言うな」
心愛のこの感じにも少し慣れてきたな。
今日も元気な心愛を見て、何故か安心している自分がいる。
何だこの感情、ちょっとした親心でも湧いてきているのか?
ここ最近は毎日会っていたので、歳の差から考えてそんな感情が芽生えてもおかしくはないと結論付けた。
「まあまあ神谷さん、今日はですねある物を差し入れに持ってきましたから」
「また持ってきたのか」
「当たり前です。私は神谷さんのファン第一号なんですから」
「そんなに気を使わなくていいぞ」
いくらファンだからと言って、女子高生から貰ってばかりだとなんか気が引ける。
なので次は、何かお返しを用意しとこうと思った。
「いえいえ。私が好きでやっていますので」
「そ……そうか」
「では、今日の差し入れの発表です!」
心愛が身振り手振りを使い、少し派手な演出を付けながら鞄の中から一本のピンク色をした水筒を取り出した。
そしてその水筒を俺に渡してくる。
「コレは?」
「心愛ちゃん特製の、スペシャルスムージーです♪」
可愛らしいポージングを決めながら、少し恥ずかしそうにする心愛。
ほっほーう。
次はスムージーときたか。
心愛は本当に何でも作れるんだな。
女子力は高いし、普通に可愛いし、学校では男子がほっとかないだろう。
心愛を見てるとそう思った。
「凄いな。会社に着いたらいただくよ」
「それで?昨日のクッキーはどうでした?」
おっと、そうだったそうだった。
感想くれって言われてたんだったな。
「普通に美味かったぞ」
「それだけですか!?」
「それだけとは?」
「そうですね。具体的にこう言うところが美味しかったとか、こう言う見た目が良かったとか、何かもっとないんですか?」
うーん。
具体的にと言われてもなぁ。
「店のクッキーみたいだった」
「何ですかそれ?一応褒めているんですか?」
「おう。俺の中での最上級の褒め言葉だ」
「神谷さん、普通の人より最上級のレベルが低すぎです」
「マジで?」
「はい。もっと褒め言葉のレパートリーを増やして、最上級の褒め言葉を進化させた方がいいと思います」
「ああ、わかった」
何で俺、朝から女子高生にマジ説教されてるんだろ。
一週間に一度の貴重な花金が、こんなマイナスなスタートでいいのだろうか。
「では差し入れも渡しましたし、神谷さんの元気そうな顔も見れたので私は今週最後の学校に行ってきます!」
「おう、色々とありがとな。無理せず頑張ってこい」
「神谷さんのそう言う優しい言葉、好きですよ」
「揶揄ってないで、さっさといけ」
こうして俺と心愛のそれぞれの金曜日が始まった。
俺は会社近くのコンビニで適当に弁当を買って、自分の席で食べる事にした。
その理由は朝、心愛から貰ったクッキーをゆっくりと食べる為だ。
「さて、食後のデザートといきますか」
クッキーの入った箱を開け、中身を確認する。
へぇ。心愛の奴、すごく綺麗に作ってるじゃないか。
様々な形に象られたクッキーが、箱いっぱいに敷き詰められていた。
これはハートでこっちは星、後はうさぎの顔をしたクッキーもあるな。
味はどうだろうか。
ムシャムシャムシャ。
うん美味い!
普通に店で売っててもおかしくないレベルの美味さだ。
心愛の奴め、なかなかやるじゃないか。
次会ったら褒めてやろう。
夢中になってどんどん食べ進めた。
そんな時、誰かが背後から声を掛けてくる。
「先輩、ちょっとお話いいですか?」
「ん?」
クッキーを摘んでいた手を一旦止め、声のする方を見た。
ええええ!
そこに立っていたのは何と、俺が絶賛片思い中である早見月姫ちゃんだった。
今日も一段と目立つ地雷系メイクに、ふわふわとした地雷系ファッション、そして極め付けは黒髪ツインテールと言う会社員としてあるまじき見た目を披露している子なのだが……何故かこの子だけは許されているみたいなのだ。
噂では、この会社の社長令嬢だとか。
本当かどうかは分からんが。
「ごめんなさい。お食事中に」
「い……いや、全然いい」
「クッキーですか?」
「あ……えっと、美味しそうだったからそこのコンビニで買ってきたんだ」
「そうなんですね」
あっぶねー、何とかごまかせたー。
これがもしも女子高生から貰った物だなんて早見ちゃんに知られたら、絶対印象悪くなりそうだもんな。
「それで、話って何だ?」
「あ、そうでした!一昨日、通り魔と戦ったって聞いたんですけど、どんな感じだったのかなって話を聞きたくて」
ああ、その事か。
だがこれはチャンスじゃないか?
ここで話を盛りに盛りまくって、俺が超かっこいい風な感じで話をアレンジすれば早見ちゃんからの印象をグンと上げる事が出来そうだよな。
「そんなに聞きたいか?」
「はい!是非聞かせて下さい!」
目をキラキラさせながら、早見ちゃんがこっちを見る。
そんなに近くで見られると、すげぇ照れるんですけど。
いやほんと可愛いし。
「仕方ないな」
この後、昼休憩が終わるギリギリの時間まで話し続けた。
現実にあった展開をベースに、神谷悟のオリジナリティを加えたスペシャル版でお届けしてやったぜ。
早見ちゃんの反応もとても良く、最後には俺の事を自慢のリーダーだとも言ってくれた。
本当にあの日の事件には感謝しかないな。
不謹慎だけど……。
◇◇◇
次の日。
今日は週5勤務最後の日。
いわゆる花金と言うやつだ。
サラリーマンにとって花金とは、一週間で一番リラックスが出来る貴重な一日なのだ。
俺はそんな朝からウキウキな気分で通勤をしていた。
この気分の理由には、花金と言う理由の他に昨日の早見ちゃんとの一件も影響している。
いや花金よりも、こっちの方が圧倒的に大きい理由なのかも知れない。
そんな事を考えていると、いつもの商店街入り口地点にやって来た。
この場所で心愛が俺の事を待っているはずなのだが……。
「あ!神谷さん!」
ほら来た。
しかし今日は、俺の方が少し早かったみたいだな。
「おう心愛、おはよう」
「おはようです!今日は神谷さんの方が早かったんですね」
「そうみたいだな」
「私がいなかったので、ちょっぴり焦ってましたね」
「馬鹿を言うな」
心愛のこの感じにも少し慣れてきたな。
今日も元気な心愛を見て、何故か安心している自分がいる。
何だこの感情、ちょっとした親心でも湧いてきているのか?
ここ最近は毎日会っていたので、歳の差から考えてそんな感情が芽生えてもおかしくはないと結論付けた。
「まあまあ神谷さん、今日はですねある物を差し入れに持ってきましたから」
「また持ってきたのか」
「当たり前です。私は神谷さんのファン第一号なんですから」
「そんなに気を使わなくていいぞ」
いくらファンだからと言って、女子高生から貰ってばかりだとなんか気が引ける。
なので次は、何かお返しを用意しとこうと思った。
「いえいえ。私が好きでやっていますので」
「そ……そうか」
「では、今日の差し入れの発表です!」
心愛が身振り手振りを使い、少し派手な演出を付けながら鞄の中から一本のピンク色をした水筒を取り出した。
そしてその水筒を俺に渡してくる。
「コレは?」
「心愛ちゃん特製の、スペシャルスムージーです♪」
可愛らしいポージングを決めながら、少し恥ずかしそうにする心愛。
ほっほーう。
次はスムージーときたか。
心愛は本当に何でも作れるんだな。
女子力は高いし、普通に可愛いし、学校では男子がほっとかないだろう。
心愛を見てるとそう思った。
「凄いな。会社に着いたらいただくよ」
「それで?昨日のクッキーはどうでした?」
おっと、そうだったそうだった。
感想くれって言われてたんだったな。
「普通に美味かったぞ」
「それだけですか!?」
「それだけとは?」
「そうですね。具体的にこう言うところが美味しかったとか、こう言う見た目が良かったとか、何かもっとないんですか?」
うーん。
具体的にと言われてもなぁ。
「店のクッキーみたいだった」
「何ですかそれ?一応褒めているんですか?」
「おう。俺の中での最上級の褒め言葉だ」
「神谷さん、普通の人より最上級のレベルが低すぎです」
「マジで?」
「はい。もっと褒め言葉のレパートリーを増やして、最上級の褒め言葉を進化させた方がいいと思います」
「ああ、わかった」
何で俺、朝から女子高生にマジ説教されてるんだろ。
一週間に一度の貴重な花金が、こんなマイナスなスタートでいいのだろうか。
「では差し入れも渡しましたし、神谷さんの元気そうな顔も見れたので私は今週最後の学校に行ってきます!」
「おう、色々とありがとな。無理せず頑張ってこい」
「神谷さんのそう言う優しい言葉、好きですよ」
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