18 / 39
18
しおりを挟む
宿も決まり、泥だらけの衣服を脱ぎ捨て、股間をタオルで隠しながら、俺はミズタの後に続いて温泉場に入った。彼女は太い布を胴体に巻きつけて、大事な箇所をことごとく隠している。今度はやらかさない、との覚悟がありありだった。俺は彼女の背中に尋ねる。
「洗い場とかないのか?」
「ないわよ。湯尻のお湯を洗面器ですくって、それでかけ湯して泥を洗い流しなさい」
板で三方を囲まれた風呂場は岩だらけで、白い湯気が立ち込めていた。結構な広さだ。先客の神族は3人いて、温泉に浸かり込みながら何やら話し込んでいる。湯口の方に座り込んで、湯煙が幕になっているためか、反対側のこちらを気にもとめていないようだ。お互い『境界認識』で、それぞれの存在には気がついているのだろうが。
ミズタがまず俺から身を清めるよう言い渡してきた。
「さ、ちゃっちゃと泥を落としなさいよ。見ないであげるから」
俺は熱いにごり湯を何度も体にかけて、泥土魔人ウォルシュの残骸をこそぎ落とす。5回ほど繰り返すと、だいぶさっぱりした。これならもう湯船に入っても大丈夫だろう。腰に巻いていた手拭いを取り去り、絞った後たたんで頭に載せる。寒い外気と熱いお湯の豪華絢爛なサンドイッチを、俺は首まで浸かることで楽しんだ。
「おいミズタ、もういいぞ。よそ向いてるからそっちも汚れを流せ」
後ろで振り返る気配。俺の後頭部に疑問が投げかけられた。
「ちょっと研磨、頭の上のタオルは何?」
「腰に巻いてた奴だ。タオルをお湯に浸けないのは常識だろ」
「あんた今全裸ってこと?」
「そうだけど」
「うげっ……」
心底嫌そうにミズタが奇声を発した。
「神族は温泉では全裸を見せないのよ。だからそれは腰に巻いてていいの。分かった?」
そうだったのか。俺は作法の違いに慌てて立ち上がる。ミズタが金切り声を出した。
「お尻なんか見せないでよ! 入浴したまま巻き直しなさいよ! この馬鹿!」
俺は散々罵倒されながらどうにか股間を隠した。再び顎までお湯に沈む。
「ほら、これでいいだろ?」
「まったく……」
ミズタがかけ湯をし終え、俺の隣にやおら腰を下ろした。高めのポニーテールの末端が湯船に浸かる。彼女の胸から太ももにかけては、大きいタオルでしっかりガードされているようだ。半透明なお湯ということもあり、そのプロポーションは全然楽しめない。残念である。
「湯口の方へ少し移るわよ、研磨」
「俺が先客に見つかったらやばいんじゃないか?」
「大丈夫よ。あたしが助っ人の超人類だって言い添えれば黙認してもらえると思うし。それより新しく来た客にとって、あたしたちが湯尻にいたら邪魔でしょ?」
それはそうだ。俺はミズタの後に続いて、中ほどまで横移動した。湯口に近くなり、熱さが増してくる。彼女は心底気持ち良さそうに両腕を伸ばした。
「はぁー、いいお湯」
そうだな。これくらいの温度が適切だろう。俺はだいぶ昔、両親に栃木県の那須塩原温泉へ旅行に連れてってもらったことがある。この温泉はそれに近かった。もう何年前になるだろう。あの頃はまだ俺も写も素直で、格段に幼かった。
両親、か。もう二度と会えない。こんなことになるなら、もう少し親孝行しておけば良かった――後の祭りという奴だが。
写は親父とお袋を殺した火炎魔人アシュレと目を見交わし、笑顔をたたえた。そこに昔日の面影はなかった。魔族側についたあいつは、今頃どうしているだろう。北方方面の戦場に超人類がいたとの情報だったが、それが写なのだろうか。
写は火炎魔人に両親殺害を依頼したという。だから奴も同罪だ。もし激突することがあれば、今度こそ半殺しにしてやる。そうして自分の仕出かしたことを痛みでもって反省させてやる……
「ちょっとどうしたの、研磨。怖い顔して」
俺ははっとなって面を上げた。顔に出ていたか。
「何でもねえ。ただ次の喧嘩を前に、ちょっと考え事をしていただけだ」
「あんたってホント喧嘩馬鹿ね」
そこで頭上から大声がした。マリだ。その両手に大きな袋包みを抱えて、宙を舞っている。
「ミズタ、鏡さん、どこですか!」
ミズタが湯船を揺らし、ゆっくりと真上に飛翔した。手を振って応える。
「ここよ、マリ!」
「ああ、そこでしたか、ミズタ。更衣室に二人の着替えを置いておきますね」
マリはそう言ってこの風呂の出入り口に向かった。もちろん両足を地面につけないよう、やや浮遊しながら。
再びお湯に肩まで潜ったミズタ。何だかんだ言いながら、俺はミズタとマリの二人にだいぶ厄介になっている。家族を一晩で失った俺にとって、新しく頼りになる彼女らだった。死線を共に越えてきたせいか、強い結びつきを感じる。
「なあミズタ」
「何よ」
「マリにも言いたいことだけど……絶対死ぬなよ」
ミズタは苦笑した。何を今更、という風だった。
「それはお互い様でしょ。研磨こそ死なないでよね」
それより、と眉間に皺を寄せる。生真面目な口調で問いただしてきた。
「さっきあたしが宙に舞い上がったとき、下から覗かなかったでしょうね?」
自意識過剰過ぎだろ。
ぐっすり眠った次の日は、北方方面へ向かってなおも空を飛翔した。曇天から白い雪が舞い落ちる中、俺たちは防寒具で相撲取りのように膨れ上がった体を前方へと差し向ける。手袋やブーツ、体を何重にもくるむ外套やズボンといったいでたちでも、真冬のようなこの寒さはちくちくと全身の肌を刺してきた。
やがて石造りの広壮な建物が視界に飛び込んできた。三角屋根で、ちょうど一部の積雪が滑り落ちたところだった。ミズタが叫ぶ。
「あそこで少し休憩しようよ、マリ、研磨」
「そうですね」
「よっしゃ」
俺たちは煙突から白煙を立ち昇らせる、その建築物を訪問した。衛兵に鑑札で身分を明かし、中にお邪魔するマリとミズタ。俺も後に続く。
「うう……」
「痛いよぉ……痛いよぉ……」
「わ、私はもう駄目だ……他の患者を手当てして……」
そこは野戦病院だった。傷つき血を流した神族たちが、大量に並べられたベッドの上で苦痛にうめいている。暖炉の熱で少し過ごしやすいものの、負傷者にとってそんなものは気休めにもならない。
ある女は包帯で手足をぐるぐる巻きにされて寝込んでいる。ある女は出血するまぶたの上を布で押さえ、壁に寄りかかって座っている。ある女は右腕を三角に吊り、ある女は脇腹を縫合され、それぞれ痛みに泣きじゃくっている。それら神族たちの間を、女医と看護師たちが走り回って手当てしていた。より後方へ運ばれる重傷者たちが担架に載せられて去っていくかと思えば、前方から担ぎ込まれた新たな怪我人が空いている寝台へ寝かせられる。
ミズタが口元を押さえた。
「ひどい……。一息に殺されるのも酷いけど、なまじ死に直結しない傷を負わされるのも地獄よね」
俺は目をしばたたいた。最激戦区といわれた南西方面では、こんな半端な負傷者はそうはいなかったはずだ。生きて戦っているか、死んで倒れているか。神族の誰もがそのどちらかだったような気がする。こんな「生殺し」みたいな傷つけ方は、敵が狙ってやっているとしか考えられない。
「洗い場とかないのか?」
「ないわよ。湯尻のお湯を洗面器ですくって、それでかけ湯して泥を洗い流しなさい」
板で三方を囲まれた風呂場は岩だらけで、白い湯気が立ち込めていた。結構な広さだ。先客の神族は3人いて、温泉に浸かり込みながら何やら話し込んでいる。湯口の方に座り込んで、湯煙が幕になっているためか、反対側のこちらを気にもとめていないようだ。お互い『境界認識』で、それぞれの存在には気がついているのだろうが。
ミズタがまず俺から身を清めるよう言い渡してきた。
「さ、ちゃっちゃと泥を落としなさいよ。見ないであげるから」
俺は熱いにごり湯を何度も体にかけて、泥土魔人ウォルシュの残骸をこそぎ落とす。5回ほど繰り返すと、だいぶさっぱりした。これならもう湯船に入っても大丈夫だろう。腰に巻いていた手拭いを取り去り、絞った後たたんで頭に載せる。寒い外気と熱いお湯の豪華絢爛なサンドイッチを、俺は首まで浸かることで楽しんだ。
「おいミズタ、もういいぞ。よそ向いてるからそっちも汚れを流せ」
後ろで振り返る気配。俺の後頭部に疑問が投げかけられた。
「ちょっと研磨、頭の上のタオルは何?」
「腰に巻いてた奴だ。タオルをお湯に浸けないのは常識だろ」
「あんた今全裸ってこと?」
「そうだけど」
「うげっ……」
心底嫌そうにミズタが奇声を発した。
「神族は温泉では全裸を見せないのよ。だからそれは腰に巻いてていいの。分かった?」
そうだったのか。俺は作法の違いに慌てて立ち上がる。ミズタが金切り声を出した。
「お尻なんか見せないでよ! 入浴したまま巻き直しなさいよ! この馬鹿!」
俺は散々罵倒されながらどうにか股間を隠した。再び顎までお湯に沈む。
「ほら、これでいいだろ?」
「まったく……」
ミズタがかけ湯をし終え、俺の隣にやおら腰を下ろした。高めのポニーテールの末端が湯船に浸かる。彼女の胸から太ももにかけては、大きいタオルでしっかりガードされているようだ。半透明なお湯ということもあり、そのプロポーションは全然楽しめない。残念である。
「湯口の方へ少し移るわよ、研磨」
「俺が先客に見つかったらやばいんじゃないか?」
「大丈夫よ。あたしが助っ人の超人類だって言い添えれば黙認してもらえると思うし。それより新しく来た客にとって、あたしたちが湯尻にいたら邪魔でしょ?」
それはそうだ。俺はミズタの後に続いて、中ほどまで横移動した。湯口に近くなり、熱さが増してくる。彼女は心底気持ち良さそうに両腕を伸ばした。
「はぁー、いいお湯」
そうだな。これくらいの温度が適切だろう。俺はだいぶ昔、両親に栃木県の那須塩原温泉へ旅行に連れてってもらったことがある。この温泉はそれに近かった。もう何年前になるだろう。あの頃はまだ俺も写も素直で、格段に幼かった。
両親、か。もう二度と会えない。こんなことになるなら、もう少し親孝行しておけば良かった――後の祭りという奴だが。
写は親父とお袋を殺した火炎魔人アシュレと目を見交わし、笑顔をたたえた。そこに昔日の面影はなかった。魔族側についたあいつは、今頃どうしているだろう。北方方面の戦場に超人類がいたとの情報だったが、それが写なのだろうか。
写は火炎魔人に両親殺害を依頼したという。だから奴も同罪だ。もし激突することがあれば、今度こそ半殺しにしてやる。そうして自分の仕出かしたことを痛みでもって反省させてやる……
「ちょっとどうしたの、研磨。怖い顔して」
俺ははっとなって面を上げた。顔に出ていたか。
「何でもねえ。ただ次の喧嘩を前に、ちょっと考え事をしていただけだ」
「あんたってホント喧嘩馬鹿ね」
そこで頭上から大声がした。マリだ。その両手に大きな袋包みを抱えて、宙を舞っている。
「ミズタ、鏡さん、どこですか!」
ミズタが湯船を揺らし、ゆっくりと真上に飛翔した。手を振って応える。
「ここよ、マリ!」
「ああ、そこでしたか、ミズタ。更衣室に二人の着替えを置いておきますね」
マリはそう言ってこの風呂の出入り口に向かった。もちろん両足を地面につけないよう、やや浮遊しながら。
再びお湯に肩まで潜ったミズタ。何だかんだ言いながら、俺はミズタとマリの二人にだいぶ厄介になっている。家族を一晩で失った俺にとって、新しく頼りになる彼女らだった。死線を共に越えてきたせいか、強い結びつきを感じる。
「なあミズタ」
「何よ」
「マリにも言いたいことだけど……絶対死ぬなよ」
ミズタは苦笑した。何を今更、という風だった。
「それはお互い様でしょ。研磨こそ死なないでよね」
それより、と眉間に皺を寄せる。生真面目な口調で問いただしてきた。
「さっきあたしが宙に舞い上がったとき、下から覗かなかったでしょうね?」
自意識過剰過ぎだろ。
ぐっすり眠った次の日は、北方方面へ向かってなおも空を飛翔した。曇天から白い雪が舞い落ちる中、俺たちは防寒具で相撲取りのように膨れ上がった体を前方へと差し向ける。手袋やブーツ、体を何重にもくるむ外套やズボンといったいでたちでも、真冬のようなこの寒さはちくちくと全身の肌を刺してきた。
やがて石造りの広壮な建物が視界に飛び込んできた。三角屋根で、ちょうど一部の積雪が滑り落ちたところだった。ミズタが叫ぶ。
「あそこで少し休憩しようよ、マリ、研磨」
「そうですね」
「よっしゃ」
俺たちは煙突から白煙を立ち昇らせる、その建築物を訪問した。衛兵に鑑札で身分を明かし、中にお邪魔するマリとミズタ。俺も後に続く。
「うう……」
「痛いよぉ……痛いよぉ……」
「わ、私はもう駄目だ……他の患者を手当てして……」
そこは野戦病院だった。傷つき血を流した神族たちが、大量に並べられたベッドの上で苦痛にうめいている。暖炉の熱で少し過ごしやすいものの、負傷者にとってそんなものは気休めにもならない。
ある女は包帯で手足をぐるぐる巻きにされて寝込んでいる。ある女は出血するまぶたの上を布で押さえ、壁に寄りかかって座っている。ある女は右腕を三角に吊り、ある女は脇腹を縫合され、それぞれ痛みに泣きじゃくっている。それら神族たちの間を、女医と看護師たちが走り回って手当てしていた。より後方へ運ばれる重傷者たちが担架に載せられて去っていくかと思えば、前方から担ぎ込まれた新たな怪我人が空いている寝台へ寝かせられる。
ミズタが口元を押さえた。
「ひどい……。一息に殺されるのも酷いけど、なまじ死に直結しない傷を負わされるのも地獄よね」
俺は目をしばたたいた。最激戦区といわれた南西方面では、こんな半端な負傷者はそうはいなかったはずだ。生きて戦っているか、死んで倒れているか。神族の誰もがそのどちらかだったような気がする。こんな「生殺し」みたいな傷つけ方は、敵が狙ってやっているとしか考えられない。
0
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる