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番外編・好きな人02
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え……。私は引いた。
「お、折っちゃったの? 腕を?」
さなぎは気を落ち着かせるようにコーヒーをあおる。
「ええ。その後あいつがどうなったかは知らないわ。きっと病院に行って手当てしてもらってると思う。でも、あいつのことはどうでもいいのよ。ともかく私はその場から逃げ出して、どうにかこのガストに避難して気を落ち着かせたの。そして、そこから長いこと考えたわ」
彼女はコーヒーのおかわりを注文し、また話を続けた。
「女なんて、いつ誰に貞操を奪われるか分かったものじゃない。そんなことになる前に、私は本当の想い人に穢れなき身を捧げたい。あんな二階堂のような、頭のおかしいやつに襲われて、私は心底そのことを思い知ったの。だから、あなたを――留美ちゃんを呼んだの。この店に、ね」
私はスプーンを皿に置いたまま、呆けたようにさなぎの魅惑的な瞳を見つめていた。さなぎには好きな人がいる――本当の想い人に身を捧げたい――だから留美ちゃんを呼んだの――
「えっ、ちょっと待って。さなぎの好きな人って、まさか……」
さなぎは少し残念そうにうなずいた。
「そうよ。私の好きな人は留美ちゃん。あなたよ。……やっぱり、気付いてなかったんだ」
私は本物の同性愛者を初めて目の当たりにした。何ともいいようがない。薄情かもしれないけど、てっきり別世界の人種だと思って毎日を過ごしてきたからだ。その私の思考を沈黙から読み取ったか、さなぎは実にがっかりと目を伏せる。
「まあ、留美ちゃんはノンケよね。薄々分かってたことだけど」
「いつから?」
「え?」
「いつからさなぎは、私を好意の目で見てたの?」
さなぎの返答は間髪を入れないものだった。
「最初から。1年A組に初めて入って、周りを見回したとき、『あっ、いいな』って思ったの。それからよ」
こうなると少し興味が湧いてくる。
「私の何がよかったの? 顔? 性格? しゃべり? 頭脳?」
「そうね、やっぱり雰囲気ね。平凡中の平凡みたいな人だもの。それって逆に言えば、今からどんな色にも染まれるってことじゃない。私が自分好みの相手に育て上げることができるってのが、最大のチャームポイントだったわ」
この人、本気だ。私はうつむいて首を振った。
「私、さなぎの思うような人間じゃないわ。これでも私は河合留美、立派でなくても16年生きてきた女子なの。急にそんなこと言われても、正直理解できないわ」
さなぎは替えのコーヒーが届くと、それに角砂糖を3個落とした。ゆったりとした動作に余裕が感じられる。
「『地味子』。留美ちゃん、影でそう呼ばれてるよね」
ん? 急に何だろう。
「ええ、知ってるわ。派手――多奈川さんから聞いたのが最初だけど」
「それ、私が名付けたの」
「はあ?」
私はさなぎの目を見据えた。嘘もごまかしもない真摯なきらめき。堂々たる態度。どうやら本当らしい。
「な、何で私にそんな――どっちかといったらひどいあだ名を? 私を好きなんじゃなかったの?」
「好きだからよ」
さなぎは自信たっぷりにコーヒーをスプーンでかき回す。
「私、留美ちゃんを独占したかった。いじめってわけじゃないけど、留美ちゃんを孤立させるように仕向けて、私を大事な存在だって思わせたかったの。だから『他人の噂なんだけど……』って前置きをつけて、留美ちゃんに『地味子』のあだ名がつくよう流布したの。思いどおりにいったね。ただ、留美ちゃんがあんまり『地味子』って呼ばれることに抵抗感を見せなかったから、そこは失敗したと思ったけど……」
派手子はさなぎから『地味子』のあだ名づけを聞いたのだ。私はさなぎを見つめ直した。まるで悪びれず、媚びたような色目を使って笑っている。そこには微塵の反省もうかがえない。
私の中で、何かが音を立てて軋んだ。
「さなぎ……」
「分かってくれたでしょう、留美ちゃん。私が、本気であなたを愛していることを」
さなぎは椅子に座り直し、かしこまって私に正対した。
「ねえ、私と付き合ってよ。一緒に遊ぼう。濃密で楽しい時間を私と過ごそうよ」
さなぎは、こんな人間だったのだ。
それまで守勢だった私の心が、それで一気に火がついて、攻勢に回った。火山が噴火するように、瞬間、テーブルを平手で思い切り叩く。重たい音が鳴った。
「ふざけないでっ!」
さなぎが喫驚し、身をのけ反らせた。私の火を吹くような怒りを前に、手をこまねいている。周囲ではまばらな客が好奇の視線をこちらへ向けていた。
「お、落ち着いてよ留美ちゃん。何を怒るの? いったいどうしたのよ?」
「あのね、さなぎ……」
私は憤激の炎を胸中に燃え立たせながら、目の前の身勝手な「友達」に理を説こうとした。
「さっきから聞いていれば、さなぎは私を見ているようで、ずっと自分のことばっかり凝視しているじゃない。想い人に身を捧げたい? 私色に染めたい? 孤立させるように仕向けた? 全部、全部自分のためで、何一つ私のことなんて考えてないじゃない!」
私はまた机を叩いた。さなぎは柔術の達人のようだが、愛情をかける相手に過激な反応を示されると、どうにもびっくりしてしまうらしい。私の憤慨にすくみ上がる。
「留美ちゃん、落ち着いて……」
「私はあなたが嫌い」
私は彼女をにらみつけ、きっぱりと言い切った。さなぎの顔に、今まで見たことがないような恐怖と戸惑いの色が浮かび上がる。あわあわと唇を震わせた。
「る、留美ちゃん……。そんな……」
「私も想い人に身を捧げたいって思うわ。でも、それはあなたじゃない。私に告白するために私をここに呼んだんでしょう? なら、答えは今言ったとおり。いいえ、よ」
さなぎは半ば腰を浮かし、この急激な破局に対処しようと両手を伸ばした。しかしその指先は何もつかめない。私がすっと身を引いたからだ。
「る、留美ちゃあん……」
さなぎが真っ赤な目に涙を浮かべた。その姿はか弱い小動物に似てはかない。けど――
この分からず屋に、とどめを刺しておかなければならない。二度と私に近づかせないために。
「さようなら。もう話しかけてこないでね」
私は席を立った。吉宮さなぎという大親友を失うことは辛かったが、これ以外に解決方法は見い出せない。オムライス代はおごりだといっていたからいいだろう。
私は二度と振り返ることなく、ガストを後にした。帰りの夜道、さなぎとの懐かしい思い出が走馬灯のようによみがえってきて、私は悔しさと悲しさで幾度となく唇を噛み締めたのだった……
「吉宮さんと何かあったのー? 地味子、あんなに仲がよかったのに、今日は一回も一緒にいなかったじゃないー。お弁当も別々だったしー」
派手子は放課後の部室で痛いところを突いてきた。私は傷心もあって、いつもは没頭する文庫本に手がつけられないでいる。
「別にいいでしょ。単に絶交したってだけよ」
「絶交ー? 何でまたー?」
峰山副部長が立ち上がり、ポットの前に移動した。私に空の紙コップを見せる。
「河合。紅茶? コーヒー?」
私は急な質問に慌てて答えた。
「そ、そうですね、コーヒーで」
「ブラック?」
「はい」
「了解」
峰山副部長はかすかに微笑むと、ブラックコーヒーを淹れて持ってきてくれた。受け取って口をつける。飲んだ味は、ほろ苦いけれど、どこか優しかった。
「お、折っちゃったの? 腕を?」
さなぎは気を落ち着かせるようにコーヒーをあおる。
「ええ。その後あいつがどうなったかは知らないわ。きっと病院に行って手当てしてもらってると思う。でも、あいつのことはどうでもいいのよ。ともかく私はその場から逃げ出して、どうにかこのガストに避難して気を落ち着かせたの。そして、そこから長いこと考えたわ」
彼女はコーヒーのおかわりを注文し、また話を続けた。
「女なんて、いつ誰に貞操を奪われるか分かったものじゃない。そんなことになる前に、私は本当の想い人に穢れなき身を捧げたい。あんな二階堂のような、頭のおかしいやつに襲われて、私は心底そのことを思い知ったの。だから、あなたを――留美ちゃんを呼んだの。この店に、ね」
私はスプーンを皿に置いたまま、呆けたようにさなぎの魅惑的な瞳を見つめていた。さなぎには好きな人がいる――本当の想い人に身を捧げたい――だから留美ちゃんを呼んだの――
「えっ、ちょっと待って。さなぎの好きな人って、まさか……」
さなぎは少し残念そうにうなずいた。
「そうよ。私の好きな人は留美ちゃん。あなたよ。……やっぱり、気付いてなかったんだ」
私は本物の同性愛者を初めて目の当たりにした。何ともいいようがない。薄情かもしれないけど、てっきり別世界の人種だと思って毎日を過ごしてきたからだ。その私の思考を沈黙から読み取ったか、さなぎは実にがっかりと目を伏せる。
「まあ、留美ちゃんはノンケよね。薄々分かってたことだけど」
「いつから?」
「え?」
「いつからさなぎは、私を好意の目で見てたの?」
さなぎの返答は間髪を入れないものだった。
「最初から。1年A組に初めて入って、周りを見回したとき、『あっ、いいな』って思ったの。それからよ」
こうなると少し興味が湧いてくる。
「私の何がよかったの? 顔? 性格? しゃべり? 頭脳?」
「そうね、やっぱり雰囲気ね。平凡中の平凡みたいな人だもの。それって逆に言えば、今からどんな色にも染まれるってことじゃない。私が自分好みの相手に育て上げることができるってのが、最大のチャームポイントだったわ」
この人、本気だ。私はうつむいて首を振った。
「私、さなぎの思うような人間じゃないわ。これでも私は河合留美、立派でなくても16年生きてきた女子なの。急にそんなこと言われても、正直理解できないわ」
さなぎは替えのコーヒーが届くと、それに角砂糖を3個落とした。ゆったりとした動作に余裕が感じられる。
「『地味子』。留美ちゃん、影でそう呼ばれてるよね」
ん? 急に何だろう。
「ええ、知ってるわ。派手――多奈川さんから聞いたのが最初だけど」
「それ、私が名付けたの」
「はあ?」
私はさなぎの目を見据えた。嘘もごまかしもない真摯なきらめき。堂々たる態度。どうやら本当らしい。
「な、何で私にそんな――どっちかといったらひどいあだ名を? 私を好きなんじゃなかったの?」
「好きだからよ」
さなぎは自信たっぷりにコーヒーをスプーンでかき回す。
「私、留美ちゃんを独占したかった。いじめってわけじゃないけど、留美ちゃんを孤立させるように仕向けて、私を大事な存在だって思わせたかったの。だから『他人の噂なんだけど……』って前置きをつけて、留美ちゃんに『地味子』のあだ名がつくよう流布したの。思いどおりにいったね。ただ、留美ちゃんがあんまり『地味子』って呼ばれることに抵抗感を見せなかったから、そこは失敗したと思ったけど……」
派手子はさなぎから『地味子』のあだ名づけを聞いたのだ。私はさなぎを見つめ直した。まるで悪びれず、媚びたような色目を使って笑っている。そこには微塵の反省もうかがえない。
私の中で、何かが音を立てて軋んだ。
「さなぎ……」
「分かってくれたでしょう、留美ちゃん。私が、本気であなたを愛していることを」
さなぎは椅子に座り直し、かしこまって私に正対した。
「ねえ、私と付き合ってよ。一緒に遊ぼう。濃密で楽しい時間を私と過ごそうよ」
さなぎは、こんな人間だったのだ。
それまで守勢だった私の心が、それで一気に火がついて、攻勢に回った。火山が噴火するように、瞬間、テーブルを平手で思い切り叩く。重たい音が鳴った。
「ふざけないでっ!」
さなぎが喫驚し、身をのけ反らせた。私の火を吹くような怒りを前に、手をこまねいている。周囲ではまばらな客が好奇の視線をこちらへ向けていた。
「お、落ち着いてよ留美ちゃん。何を怒るの? いったいどうしたのよ?」
「あのね、さなぎ……」
私は憤激の炎を胸中に燃え立たせながら、目の前の身勝手な「友達」に理を説こうとした。
「さっきから聞いていれば、さなぎは私を見ているようで、ずっと自分のことばっかり凝視しているじゃない。想い人に身を捧げたい? 私色に染めたい? 孤立させるように仕向けた? 全部、全部自分のためで、何一つ私のことなんて考えてないじゃない!」
私はまた机を叩いた。さなぎは柔術の達人のようだが、愛情をかける相手に過激な反応を示されると、どうにもびっくりしてしまうらしい。私の憤慨にすくみ上がる。
「留美ちゃん、落ち着いて……」
「私はあなたが嫌い」
私は彼女をにらみつけ、きっぱりと言い切った。さなぎの顔に、今まで見たことがないような恐怖と戸惑いの色が浮かび上がる。あわあわと唇を震わせた。
「る、留美ちゃん……。そんな……」
「私も想い人に身を捧げたいって思うわ。でも、それはあなたじゃない。私に告白するために私をここに呼んだんでしょう? なら、答えは今言ったとおり。いいえ、よ」
さなぎは半ば腰を浮かし、この急激な破局に対処しようと両手を伸ばした。しかしその指先は何もつかめない。私がすっと身を引いたからだ。
「る、留美ちゃあん……」
さなぎが真っ赤な目に涙を浮かべた。その姿はか弱い小動物に似てはかない。けど――
この分からず屋に、とどめを刺しておかなければならない。二度と私に近づかせないために。
「さようなら。もう話しかけてこないでね」
私は席を立った。吉宮さなぎという大親友を失うことは辛かったが、これ以外に解決方法は見い出せない。オムライス代はおごりだといっていたからいいだろう。
私は二度と振り返ることなく、ガストを後にした。帰りの夜道、さなぎとの懐かしい思い出が走馬灯のようによみがえってきて、私は悔しさと悲しさで幾度となく唇を噛み締めたのだった……
「吉宮さんと何かあったのー? 地味子、あんなに仲がよかったのに、今日は一回も一緒にいなかったじゃないー。お弁当も別々だったしー」
派手子は放課後の部室で痛いところを突いてきた。私は傷心もあって、いつもは没頭する文庫本に手がつけられないでいる。
「別にいいでしょ。単に絶交したってだけよ」
「絶交ー? 何でまたー?」
峰山副部長が立ち上がり、ポットの前に移動した。私に空の紙コップを見せる。
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「そ、そうですね、コーヒーで」
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