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そこのモンスター社員、今すぐ退職届を書きなさい!
第2話 痴漢②
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彼の名は東薔薇ハルトさま。人事のIT担当らしい。その彼に本社三階の人事•総務フロアーへ案内された。
「うわー、素敵なオフィスだこと!」
顔認証システムでドアが開いたその先には、コーポレートカラーである白を基調とした空間が広がっていた。そこに百人は居るだろう諸先輩方が整然と並べられた綺麗なデスクで業務に励んでいる。その奥には小さな会議室が幾つもあり、バーカウンターの様な憩いの場もあった。
流石は大企業だ。美しく且つ威厳を感じるな。私はこういう所で働きたかったのだ。あぁ、ワクワクが止まらないよぉ。
そして窓際中央には一際大きなデスクと豪華なチェアーがある。あれは部長クラスか。
私は誓う。いつかあの席へ座ってやる。そして良い男と結婚して……と、思わず東薔薇さまを見つめてしまった。
よし、仕事も恋愛も大願成就ね!
「綾坂さん、此方が人事労政Grの青葉マネージャーです」
「あ、はい。綾坂花です。宜しくお願い申し上げます」
「も、申し上げますって……流石はトップ入社しただけのことはあるね。品がある」
「お褒めの言葉を頂きまして大変光栄です」
「うむ。綾坂くんには特命係の配属を命ずる。難解な問題を処理する特別な部署だ。ハードルは高いが君に期待してるよ」
特命係? 特別な部署?
マネージャーの説明によると、いきなり新卒が特命係に配属されることはないとのこと。業務内容もヘビーらしいが、何よりも直属の上司がかなり傍若無人な御方で、彼のアシスタントは長く続かないジンクスがある様だ。そして、その上司の監視役も担っていると言う。
上司を監視するって意味不明だが……まぁいい。
「はい。ご期待に沿えるよう精一杯努めてまいります!」
ええ、頑張りますとも。サクセスストーリーに相応しい部署ではないですか。
「うわー、素敵なオフィスだこと!」
顔認証システムでドアが開いたその先には、コーポレートカラーである白を基調とした空間が広がっていた。そこに百人は居るだろう諸先輩方が整然と並べられた綺麗なデスクで業務に励んでいる。その奥には小さな会議室が幾つもあり、バーカウンターの様な憩いの場もあった。
流石は大企業だ。美しく且つ威厳を感じるな。私はこういう所で働きたかったのだ。あぁ、ワクワクが止まらないよぉ。
そして窓際中央には一際大きなデスクと豪華なチェアーがある。あれは部長クラスか。
私は誓う。いつかあの席へ座ってやる。そして良い男と結婚して……と、思わず東薔薇さまを見つめてしまった。
よし、仕事も恋愛も大願成就ね!
「綾坂さん、此方が人事労政Grの青葉マネージャーです」
「あ、はい。綾坂花です。宜しくお願い申し上げます」
「も、申し上げますって……流石はトップ入社しただけのことはあるね。品がある」
「お褒めの言葉を頂きまして大変光栄です」
「うむ。綾坂くんには特命係の配属を命ずる。難解な問題を処理する特別な部署だ。ハードルは高いが君に期待してるよ」
特命係? 特別な部署?
マネージャーの説明によると、いきなり新卒が特命係に配属されることはないとのこと。業務内容もヘビーらしいが、何よりも直属の上司がかなり傍若無人な御方で、彼のアシスタントは長く続かないジンクスがある様だ。そして、その上司の監視役も担っていると言う。
上司を監視するって意味不明だが……まぁいい。
「はい。ご期待に沿えるよう精一杯努めてまいります!」
ええ、頑張りますとも。サクセスストーリーに相応しい部署ではないですか。
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