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幼少期編

18話

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コンコンっとノックする音とともに声が聞こえる。





「零様、起きていらっしゃいますか?」





僕専属のメイドの祐実の声だ。
おそらく起こしに来たんだと思う。頭では早く起きないといけないな~と思いつつも、ついつい2度寝をしてしまう...。





「失礼します。零様、そろそろ夕食の時間ですよ。起きてくださいませ。」








まだ眠たい.........。けど、これ以上祐実の仕事の邪魔をしちゃ駄目だよね...。起きよ...。








「……………ん゛ん~~~!今起きたよぉ~。何時間寝ていたかわかる~?」

「はい。約5時間ほど寝ていらっしゃいましたよ。」

「えぇぇぇ?!そんなに寝てたの?!ただの昼寝のつもりだったのに...。」

「それでは食堂に行く準備をしましょうね。そこに立ってください。」

「はーい、わかった~。」





僕は祐実を誇りに思っているんだ!だって、20歳という若さで僕の専属に選ばれるぐらいだよ?
仕事も早いし、穏やかで、優しく、綺麗な彼女を慕うものはとても多いって噂があったし...。

今だって僕が祐実について考えているうちに、食堂に行く準備がもう整っていた。
黒色のハーフパンツに白のTシャツと灰色のベストを僕に着せ、髪を櫛でとかし緩く後ろで一つに結われている僕が鏡に映し出される。いつ見ても、びっくりするほどの早わざだ。本当にすごい...。





あぁ、そうだ。まだ僕の容姿について言っていなかったね~。
今世の僕はサラサラしている白銀髪を肩より少し下ぐらいの長さまで伸ばしていて、黒野家特有の金色の星屑がある黒眼は黒目がでかく垂れ目ぎみな僕は、何でも洋服が似合うらしい。

祐実が言ってたから本当のことなんだろうけど、自分ではあまり分かんないや...。





さて、そんなことを言ってないでそろそろ食堂に行かないと!
僕の家はとっても広いから、結構食堂は遠いんだよね~。しかも今の僕は3歳だから足も短いの!可愛いでしょ(笑)!





「いつもありがとう、祐実。」

「いえいえ、零様は綺麗な顔をしていらっしゃいますし、可愛らしいので何でも似合います!だからこそ、私が腕によりをかけて磨かないといけないのです!!…………やっぱり、ベストに合わせて、灰色のハーフパンツの方が良かったかしら?いやいやそれでは零様の良さが際立たないわ、でも............」





あっ...。祐実のメイド魂の火がついちゃったみたい...。
いつもよくわからない所で火がついちゃうんだよね~。何でだろう...?





「祐実~。食堂に早く行こう?」

「~~~っ!ええ。そうですね。行きましょうか。」





いつもの笑顔で祐実は返事をしてくれる。
祐実の笑顔は見ている人が安心するような守られているような気持ちになるから僕は大好きだ。

心の中で僕は第二の母親とこっそり思っているんだ~。
一緒にいて安心するし穏やかな気持ちになれて、僕の大好きな人なんだよ!

まぁ、僕はここにいる人全員、大好きなんだけどね!









「それじゃあ、食堂にLet's go!」











祐実は静かに後ろからついてきてくれる。
3歳の僕にとって、この家はお城みたいで冒険している気持ちになるから、あっという間に食堂についちゃうの...。距離は遠いのに何でだろうね?いつも同じ道を通っているだけだし..。

まぁいいか!気にしない、気にしない!
それより今日の夕食はなんなんだろう?今日の気分はオムライスとか、洋食の気分なんだよね~。
楽しみだな~、でも、今からが正念場なんだよね...。






僕は食堂の扉の前でノックを3回する。





我が家には、ひとつだけ決まりがあるんだ。それは、テーブルマナーだけは決して間違えてはならないという決まり。この決まりはお母様によって作られたんだよ...。

そして、お母様はテーブルマナーにはとても厳しい...誰もが恐怖するほどに。昔、僕も一回だけ大きな間違いをしたことがあって、その日からテーブルマナーを基礎から学びなおし。さらにはお母様監修のもとスパルタ特訓をしたからね...。あれはもうやりたくないよ.........。もう、トラウマレベルなの...アレは。



「失礼します。零です、ただいま到着しました。」



そう言って扉を開ける。まぁ開けたのは、後ろに控えていた祐実なんだけどね。



「おぉ、遅かったな。ほら、席につきなさい。」

「ふふふ。いつもちゃんとマナーを守れて偉いわね~。」

「はい。ありがとうございます。」





これから僕はテーブルマナーを間違えずに夕食を食べきることができるのだろうか.........。
あぁ、心配だ......。死ぬ気で頑張らなければ.........。





















では、逝ってくるね...。骨は拾ってくれると嬉しいな!


















__________________________________________________________

どーもどーも、皆さん昨日ぶりですね~。黒雨でーす。
お元気ですか~?私は元気すぎて、テンションがおかしいです~。

いや~、皆様ごめんあそばせ。
予約投稿せずに出かけちゃったから、こんな遅い時間になっちゃって......。
しかも、付けたししてたら余計に遅くなっちゃって...。



しかも、もりさんの感想の返信に第一回・家族会議が開催されるって書いたのに...。できなかったわ...。すまぬ...うまくまとめられなかったのでござる。



さて、今回は零くんの専属メイドが出てきましたね~。その名も祐実ちゃんです!
うぇーーーーい!
王道の戦闘メイド様ですよ~。良いですね~。戦うメイド様は尊いです(笑)。

零くん自身は祐実の存在になんとなく気づいていますが、めんどくさいから口に出していません!あと、気づかない人が多いので自分も気づいてないよ~ってさりげなく周りにアピってますね。まぁ、祐実や他の戦闘メイド、父や母にはそうやってアピールしていることに気づかれていますがね...。



では、今回も誤字があれば教えてください。感想もお待ちしております。

最後まで見てくれてありがとう!
ではでは、バイバイキ~~~~~~~~~ン♡
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