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25☆-1
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ちゅ、ちゅぷ。
ちゅる――。
派手な水音を立ててみるのも、結構楽しいものだ。
私は寝台の上に正座して、ヴィンセント自身に舌を這わせてみている。
片手だと指が回らないヴィンセントのそれを両手で支え、形を確かめるようになぞる。
やっぱり大きいな。大きくて、不思議な、見慣れない形をしている。
先端に続く段差を舌で確かめていると、ヴィンセントが軽く頬を撫でてくれた。
「楽しいか、それは?」
「楽しいですよ。楽しいというか、愛しいというか、興味深いというか……」
「興味深いというのが気になるが、まあ、わからんでもないか」
ふふ、と笑い、ヴィンセントはくずしたあぐら座りでヘッドボードに肘をかける。
あのあとも散々交わった私たちだけれど、どこか気持ちが物足りなくて。結局まだ、寝台から下りられずにいるのだった。
私は半分硬くなった彼を愛でるように舐めながら、彼の下腹部をちらりと見る。
灰色の淫紋は、まだそこにある。♥ボタンは多分神様が回収してくれたのだろうけれど、なぜ淫紋はついたままなんだろう。
そんなことを考えていると、背中側から手を回されて、秘裂に軽く触れられる。
「ひゃ!? な、ななな、なんです?」
「きちんと入れているのだな、それを」
ヴィンセントは言い、私の秘裂に収められた細工ものをくるりと回した。
「んんっ!」
思わず嬌声をあげ、濡れたそこをぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。
それは水晶で作られた栓みたいなもので、柄にヴィンセントの印章がついている。
「これ……必要です……?」
「きちんと妊娠できるように作られた栓だが、ほぼおまじないのようなものだからな。好きにすればいいが、していてくれると嬉しいような気もする」
「じゃあします」
即答する私の頭を、ヴィンセントの手が撫でる。
私が自分から手のひらに頭を擦り付けて見せると、ヴィンセントは小さく笑った。
「不思議なものだな」
そうとだけ言って言葉を切ってしまったヴィンセントを、私は見つめる。
「不思議。何が、ですか?」
彼は穏やかに私を見つめ、頬から顎に手のひらをすべらせた。
大きな手で顔をあおのけられるのが、私は好きだ。
だって、その後は必ずキスが降ってくるから。
触れるだけのキスを落としながら、ヴィンセントは囁く。
「こんなふうに、誰かを好きになることはないと思っていた」
ぞくぞくっ、と、背中を気持ちよさが這い上ってくる。
こんなにも魅力的なヴィンセントが、私だけが好きだと言ってくれている。
何度聞いても慣れないし、何度でも言われたい。
「本当に? 一度もなかったんです?」
唇が外れた隙に囁き返す。
ヴィンセントはすぐには返さず、少しばかり考えこんだ。
こういうときは嘘でもなんでも『一度もなかった! お前が一番!』と言えばいいのだろうが、ヴィンセントは真面目に本当のことを言おうとする。
そこもまた、大好きだ。
「アルマンドのことは愛していたが、もっと、諦めのような気持ちだったように思う。死に急ぐものを、走り出したら二度と止まれないものを、けして放っておけなかった」
出てくる名前が先代皇帝だけなんだなあ、と思って、私は微笑んでしまった。
「はい」
ヴィンセントは悲しげな目をしたけれど、もう遠くを見てはいない。
まっすぐに私を見下ろし、両のてのひらで私の頬を覆い尽くす。
「だが、お前を思う気持ちは違う。肉体すらも剥ぎ取って、共にありたい」
心臓のあたりに気持ちよさが走る。心が、魂が、気持ちいい。
頬が熱くなる。体が熱くなる。
私は、ヴィンセントの手の上に自分の手を添えて答える。
「私も同じ気持ちです、ヴィンセント様」
「知っている」
ヴィンセントはすぐに答え、私を膝の上に抱き上げた。
「そう、わかるのだ。お前を抱いていると、お前も同じことを考えているとわかる――気がする。お前が教えてくれた、初めての気持ちだ」
「私も、ヴィンセント様に初めてをたくさんいただきました」
「そうか」
ヴィンセントの手が私の後ろに回って、くぷりと栓を取り除く。
「ん……こぼれそう」
思わず目を細める私の腰を、ヴィンセントがとらえて持ち上げる。
「少しくらいこぼしても、また入れてやる」
「んぅ……あ……んっ」
いつの間にかすっかりと高ぶった彼が、私の入り口に当たる。
すっかり蕩けきった私はなんの抵抗もなく、長大な彼を呑みこんでいった。
「う、んぅ……」
ヴィンセントの体に手をつき、体が沈んでいく速度を緩める。
そうして自分で加減ができるぶん、私の中には葛藤が生まれた。
このまま一気に貫かれたい気もするし、そんなのは恐ろしすぎる気もする。
ひとまず半ばまで収めたところで、私は彼の首に強くすがる。
ちゅ、とこめかみにキスを落とし、ヴィンセントが耳たぶを噛んでくる。
「どうした? 焦らしているのか」
「ちがいます……」
情けない声を絞り出し、もどかしい腰をゆらゆらと揺らした。
自分にとどめを差したくなくてそうしているのに、中途半端な位置を擦られ続けるのもかなりキツい。かといって、抜けてくるとむなしくて、悲しくて、たまらない。
退くのも進むのもつらい地獄。
しかもヴィンセントはさっきから、私の耳たぶをあめ玉代わりにしている。
ちゅぷ、くちゅ、という色っぽい水音がやけに響いて、私は熱い息を吐く。
「そこが気持ちいい?」
「くぅっ」
耳の中の敏感なところに舌を這わされ、私はびくんと震える。
その拍子にぎゅうぎゅうヴィンセント自身を締め付けてしまい、ヴィンセントからも熱いうめきが上がる。自分がその声を上げさせたと思うと、ますます私も熱くなった。
「ヴィンセント、さまぁ」
無心に彼の名前を呼んでヴィンセントに抱きつく。
「本当に、かわいらしい」
ヴィンセントは剣呑なほどに低い声で言い、私の尻を掴んだ。
そのまま、力をこめて押し下げられる。
ずりゅん、と全部が中に収まり、私は声もなくのけぞった。
「……っ、…………ぁ、ぁ…………」
腹が、その中が、痙攣しているのがわかる。
わかるけれど、全身、自分の意思ではどうにもならない。
気持ちいい。
こんなに気持ちがいいのが続いたら、頭も体もおかしくなっちゃうかもな、と、ぼんやり思う。
ふわふわになった意識の向こうで、優しい声が言う。
「わたしにすべてを預けていろ、エレナ。わたしたちはもう、ひとつなのだから」
そうか、私、やっとひとつになれたのか、と、思う。
ずっとずっと、何かが欠けている気がしていた。
でも、もう、そんな日々は終わったのだ。
ちゅる――。
派手な水音を立ててみるのも、結構楽しいものだ。
私は寝台の上に正座して、ヴィンセント自身に舌を這わせてみている。
片手だと指が回らないヴィンセントのそれを両手で支え、形を確かめるようになぞる。
やっぱり大きいな。大きくて、不思議な、見慣れない形をしている。
先端に続く段差を舌で確かめていると、ヴィンセントが軽く頬を撫でてくれた。
「楽しいか、それは?」
「楽しいですよ。楽しいというか、愛しいというか、興味深いというか……」
「興味深いというのが気になるが、まあ、わからんでもないか」
ふふ、と笑い、ヴィンセントはくずしたあぐら座りでヘッドボードに肘をかける。
あのあとも散々交わった私たちだけれど、どこか気持ちが物足りなくて。結局まだ、寝台から下りられずにいるのだった。
私は半分硬くなった彼を愛でるように舐めながら、彼の下腹部をちらりと見る。
灰色の淫紋は、まだそこにある。♥ボタンは多分神様が回収してくれたのだろうけれど、なぜ淫紋はついたままなんだろう。
そんなことを考えていると、背中側から手を回されて、秘裂に軽く触れられる。
「ひゃ!? な、ななな、なんです?」
「きちんと入れているのだな、それを」
ヴィンセントは言い、私の秘裂に収められた細工ものをくるりと回した。
「んんっ!」
思わず嬌声をあげ、濡れたそこをぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。
それは水晶で作られた栓みたいなもので、柄にヴィンセントの印章がついている。
「これ……必要です……?」
「きちんと妊娠できるように作られた栓だが、ほぼおまじないのようなものだからな。好きにすればいいが、していてくれると嬉しいような気もする」
「じゃあします」
即答する私の頭を、ヴィンセントの手が撫でる。
私が自分から手のひらに頭を擦り付けて見せると、ヴィンセントは小さく笑った。
「不思議なものだな」
そうとだけ言って言葉を切ってしまったヴィンセントを、私は見つめる。
「不思議。何が、ですか?」
彼は穏やかに私を見つめ、頬から顎に手のひらをすべらせた。
大きな手で顔をあおのけられるのが、私は好きだ。
だって、その後は必ずキスが降ってくるから。
触れるだけのキスを落としながら、ヴィンセントは囁く。
「こんなふうに、誰かを好きになることはないと思っていた」
ぞくぞくっ、と、背中を気持ちよさが這い上ってくる。
こんなにも魅力的なヴィンセントが、私だけが好きだと言ってくれている。
何度聞いても慣れないし、何度でも言われたい。
「本当に? 一度もなかったんです?」
唇が外れた隙に囁き返す。
ヴィンセントはすぐには返さず、少しばかり考えこんだ。
こういうときは嘘でもなんでも『一度もなかった! お前が一番!』と言えばいいのだろうが、ヴィンセントは真面目に本当のことを言おうとする。
そこもまた、大好きだ。
「アルマンドのことは愛していたが、もっと、諦めのような気持ちだったように思う。死に急ぐものを、走り出したら二度と止まれないものを、けして放っておけなかった」
出てくる名前が先代皇帝だけなんだなあ、と思って、私は微笑んでしまった。
「はい」
ヴィンセントは悲しげな目をしたけれど、もう遠くを見てはいない。
まっすぐに私を見下ろし、両のてのひらで私の頬を覆い尽くす。
「だが、お前を思う気持ちは違う。肉体すらも剥ぎ取って、共にありたい」
心臓のあたりに気持ちよさが走る。心が、魂が、気持ちいい。
頬が熱くなる。体が熱くなる。
私は、ヴィンセントの手の上に自分の手を添えて答える。
「私も同じ気持ちです、ヴィンセント様」
「知っている」
ヴィンセントはすぐに答え、私を膝の上に抱き上げた。
「そう、わかるのだ。お前を抱いていると、お前も同じことを考えているとわかる――気がする。お前が教えてくれた、初めての気持ちだ」
「私も、ヴィンセント様に初めてをたくさんいただきました」
「そうか」
ヴィンセントの手が私の後ろに回って、くぷりと栓を取り除く。
「ん……こぼれそう」
思わず目を細める私の腰を、ヴィンセントがとらえて持ち上げる。
「少しくらいこぼしても、また入れてやる」
「んぅ……あ……んっ」
いつの間にかすっかりと高ぶった彼が、私の入り口に当たる。
すっかり蕩けきった私はなんの抵抗もなく、長大な彼を呑みこんでいった。
「う、んぅ……」
ヴィンセントの体に手をつき、体が沈んでいく速度を緩める。
そうして自分で加減ができるぶん、私の中には葛藤が生まれた。
このまま一気に貫かれたい気もするし、そんなのは恐ろしすぎる気もする。
ひとまず半ばまで収めたところで、私は彼の首に強くすがる。
ちゅ、とこめかみにキスを落とし、ヴィンセントが耳たぶを噛んでくる。
「どうした? 焦らしているのか」
「ちがいます……」
情けない声を絞り出し、もどかしい腰をゆらゆらと揺らした。
自分にとどめを差したくなくてそうしているのに、中途半端な位置を擦られ続けるのもかなりキツい。かといって、抜けてくるとむなしくて、悲しくて、たまらない。
退くのも進むのもつらい地獄。
しかもヴィンセントはさっきから、私の耳たぶをあめ玉代わりにしている。
ちゅぷ、くちゅ、という色っぽい水音がやけに響いて、私は熱い息を吐く。
「そこが気持ちいい?」
「くぅっ」
耳の中の敏感なところに舌を這わされ、私はびくんと震える。
その拍子にぎゅうぎゅうヴィンセント自身を締め付けてしまい、ヴィンセントからも熱いうめきが上がる。自分がその声を上げさせたと思うと、ますます私も熱くなった。
「ヴィンセント、さまぁ」
無心に彼の名前を呼んでヴィンセントに抱きつく。
「本当に、かわいらしい」
ヴィンセントは剣呑なほどに低い声で言い、私の尻を掴んだ。
そのまま、力をこめて押し下げられる。
ずりゅん、と全部が中に収まり、私は声もなくのけぞった。
「……っ、…………ぁ、ぁ…………」
腹が、その中が、痙攣しているのがわかる。
わかるけれど、全身、自分の意思ではどうにもならない。
気持ちいい。
こんなに気持ちがいいのが続いたら、頭も体もおかしくなっちゃうかもな、と、ぼんやり思う。
ふわふわになった意識の向こうで、優しい声が言う。
「わたしにすべてを預けていろ、エレナ。わたしたちはもう、ひとつなのだから」
そうか、私、やっとひとつになれたのか、と、思う。
ずっとずっと、何かが欠けている気がしていた。
でも、もう、そんな日々は終わったのだ。
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