64 / 72
第7章:淫蕩の王
第3話:役割
しおりを挟む
アリス=ロンドは急に自分へのしかかってくる体重と呪力が増したことを身体全体で感じ取ることになる。左手で長さ3ミャートルある光刃の背を抑えつつ、アスモウデスの踏みつけ攻撃を防いではいるが、それだけで身体中から軋む音が鳴り響いている。単純な呪力と神力の勝負で、アリス=ロンドは押されっぱなしになっている状況を嫌うが、そうだからといって、この状況を無理に覆そうとはしなかった。
何故、アリス=ロンドがアスモウデスに踏み潰されれそうになっているのを『是』として捉えているのか? その答えは明白である。自分が今、下手に動くことで、アスモウデスが自由に飛び跳ねるようになってしまうことのほうが悪手であると考えたからだ。こうして、アリス=ロンド自身がアスモウデスの右足に囚われている状況のほうが、ベル=ラプソティの生存率が高まるのである。
アリス=ロンドの至上命題は『ベル=ラプソティを護る』ことである。他者の命と同様、自分の命もひよこの羽根よりも軽いのだ、アリス=ロンドにとっては。身体中の骨と肉を軋ませながら、アリス=ロンドはさらにベル=ラプソティの生存率が高くなる方策を考え続ける。
「わかりまシタ。ボクはアスモウデスの注意を最大限に受けながら、アスモウデスを痛めつければ良いのデス」
アリス=ロンドはひとつの答えを導き出すと共に行動に移る。身体を段々と沈めて行き、それと同時に身体に神力を蓄えていく。膝が折れ曲がれば曲がるほど、アリス=ロンドの体内に蓄えられた神力は凝縮されていき、それを裂帛の呼吸と共に吐き出す。
アスモウデスはグラリと右足を中心として、身体が浮き上がり、左足一本で自分の体重を支える形となる。ウヌゥ? と疑いの眼を右足の下へと向けると、すでにそこには片羽の天使は居なかった。どこに行ったのだと訝しながら、足元を注視していると、左の膝裏辺りに衝撃を受けることになるアスモウデスであった。
右足が浮き上がり、左足を無理やりカクッと曲げられたために、背中から崩れ落ちてしまうアスモウデスである。小癪な……と思ったアスモウデスは腰の裏側から足を追加で2本生み出し、無理やりにバランスを取り戻す。これでアスモウデスは腹にある竜の顔を含めて4つ。足は4本となり、どこにも死角などない形態へと移り変わる。
そのような変態を見せたアスモウデスは、自分をこけさせた片翼の天使を探すべく、3つある頭部を動かし、かの者の行方を追う。
「見つけたぞ。未だに地上を這いまわる虫のようにちょこまかと動いていたかっ!」
アスモウデスはまたしても右の前足を振り上げ、片羽の天使を踏みつぶそうとする。ドスンッ! というとんでもない重い音が周囲に響き渡ると同時に、片翼の天使は背中を踏んづけられる恰好となる。
「あの馬鹿ッ! 何をふざけてるの!? 今のを躱すのは余裕も余裕でしょうがっ!」
アリス=ロンドが無様に踏んづけられるのを見て、憤慨したのはベル=ラプソティであった。まるでカエルのようにグェッ! とアリス=ロンドは口から漏らしているが、誰がどう見ても、わざとにしか思えない。そして、何度も右の前足で踏まれているというのに、そこから脱しようともしないのだ。
ベル=ラプソティはわざわざ自分から窮地に陥ったアリス=ロンドを救うため、穂先が大剣ほどの大きさがある光槍をアスモウデスの頭部のひとつに向かってぶん投げる。アスモウデスの雄羊顔はニタリと笑い、投げつけられた光槍を右手に持つ黒い槍で弾き飛ばしてしまう。
ベル=ラプソティは心底厄介だと思わざるをえない。アリス=ロンドがアスモウデスの注意を引くためにわざとあの位置に居ることはなんとなく察してはいる。しかし、こちらとしても、その場から動けなくなってしまっているアスモウデスに痛打を浴びせられるほどの攻撃力を有していないのだ。明らかに役割が逆なのだ。ベル=ラプソティが相手を引き付けている間にアリス=ロンドが所有する異常なる火力でアスモウデスに攻撃せねばならないはずだというのに、アリス=ロンドはあの位置をどうしても維持したがっている。
ベル=ラプソティはクッ! と唸りつつ、大剣ほどの大きさのある穂先を持つ光槍を手にして、アスモウデスに迫撃戦を挑む。光槍を上から下へと叩くように振ると、アスモウデスは右手に持つ黒い槍でなんなく振り払ってしまう。ベル=ラプソティは体勢を流されながらも、右足に力を込めて、今度は斜め下から斜め上へと光槍をかち上げる。
その攻撃を黒い槍を横薙ぎするこで捌いたアスモウデスは、一旦、右腕を引き絞り、通常のニンゲンの眼では追いきれぬ速さで三段突きを繰り出すことになる。ベル=ラプソティはその魔速の三段突きを光槍の穂先で受け止めるが、衝撃までは受け止めきれず、ベル=ラプソティは宙へと放り投げられることになる。
そんな無防備を晒したベル=ラプソティに向かって、アスモウデスはトドメとなる一撃を放とうとはしなかった。ベル=ラプソティは舐められたものねっ! と思いながら、戦乙女装束のブーツで何もない宙を蹴り飛ばし、光槍の柄をしっかりと握りしめて、アスモウデスに真横から突っ込んでいくことになる。
「ふむ……。今のは出来損ないを救うための一撃か」
アスモウデスは右の前足の太ももを貫かれぬようにと、その右の前足を大きく上へと持ち上げたのだが、ベル=ラプソティが当たらぬことを承知でそのまま真っ直ぐに突っ込んできて、さらには片羽の天使を左腕で抱え込む。そうした後、ベル=ラプソティが草地の地面を蹴り飛ばし、片羽の天使と共に、その場から脱するのであった。
「あんたは、もうちょっと連携ってものを学びなさいよっ。こっちがやりづらくてしょうがないでしょっ!」
「おかしいのデス。ボクがあの位置を陣取ることで、ベル様とコッシローさんが戦いやすくなっていたはずデス」
ベル=ラプソティは背中の2枚羽を羽ばたかせながら、宙に飛んでいく最中にアリス=ロンドを叱り飛ばすことになるのだが、馬の耳に念仏とはまさに今のアリス=ロンドにぴったり合う。アリス=ロンドにはまったく意味が通じていなかったのである。ベル=ラプソティは自分の父親を言い様に操っていたアスモウデスに対する怒りよりも、自分の言わんとしていることをまったく理解しようともしないアリス=ロンドの方がよっぽど腹立たしく思ってしまう。
「良い? アリスが攻撃に回りなさい。わたくしとコッシローで、奴の注目を引くから。そして、奴が隙を見せたら、アリスが痛打を浴びせるのっ。良いわね!?」
「それはダメです。取り下げてください。ベル様やコッシローさんでは囮にもなりまセン」
アリス=ロンドのこの一言にビキッ! とコメカミに青筋が2本浮き出てしまうベル=ラプソティであった……。
何故、アリス=ロンドがアスモウデスに踏み潰されれそうになっているのを『是』として捉えているのか? その答えは明白である。自分が今、下手に動くことで、アスモウデスが自由に飛び跳ねるようになってしまうことのほうが悪手であると考えたからだ。こうして、アリス=ロンド自身がアスモウデスの右足に囚われている状況のほうが、ベル=ラプソティの生存率が高まるのである。
アリス=ロンドの至上命題は『ベル=ラプソティを護る』ことである。他者の命と同様、自分の命もひよこの羽根よりも軽いのだ、アリス=ロンドにとっては。身体中の骨と肉を軋ませながら、アリス=ロンドはさらにベル=ラプソティの生存率が高くなる方策を考え続ける。
「わかりまシタ。ボクはアスモウデスの注意を最大限に受けながら、アスモウデスを痛めつければ良いのデス」
アリス=ロンドはひとつの答えを導き出すと共に行動に移る。身体を段々と沈めて行き、それと同時に身体に神力を蓄えていく。膝が折れ曲がれば曲がるほど、アリス=ロンドの体内に蓄えられた神力は凝縮されていき、それを裂帛の呼吸と共に吐き出す。
アスモウデスはグラリと右足を中心として、身体が浮き上がり、左足一本で自分の体重を支える形となる。ウヌゥ? と疑いの眼を右足の下へと向けると、すでにそこには片羽の天使は居なかった。どこに行ったのだと訝しながら、足元を注視していると、左の膝裏辺りに衝撃を受けることになるアスモウデスであった。
右足が浮き上がり、左足を無理やりカクッと曲げられたために、背中から崩れ落ちてしまうアスモウデスである。小癪な……と思ったアスモウデスは腰の裏側から足を追加で2本生み出し、無理やりにバランスを取り戻す。これでアスモウデスは腹にある竜の顔を含めて4つ。足は4本となり、どこにも死角などない形態へと移り変わる。
そのような変態を見せたアスモウデスは、自分をこけさせた片翼の天使を探すべく、3つある頭部を動かし、かの者の行方を追う。
「見つけたぞ。未だに地上を這いまわる虫のようにちょこまかと動いていたかっ!」
アスモウデスはまたしても右の前足を振り上げ、片羽の天使を踏みつぶそうとする。ドスンッ! というとんでもない重い音が周囲に響き渡ると同時に、片翼の天使は背中を踏んづけられる恰好となる。
「あの馬鹿ッ! 何をふざけてるの!? 今のを躱すのは余裕も余裕でしょうがっ!」
アリス=ロンドが無様に踏んづけられるのを見て、憤慨したのはベル=ラプソティであった。まるでカエルのようにグェッ! とアリス=ロンドは口から漏らしているが、誰がどう見ても、わざとにしか思えない。そして、何度も右の前足で踏まれているというのに、そこから脱しようともしないのだ。
ベル=ラプソティはわざわざ自分から窮地に陥ったアリス=ロンドを救うため、穂先が大剣ほどの大きさがある光槍をアスモウデスの頭部のひとつに向かってぶん投げる。アスモウデスの雄羊顔はニタリと笑い、投げつけられた光槍を右手に持つ黒い槍で弾き飛ばしてしまう。
ベル=ラプソティは心底厄介だと思わざるをえない。アリス=ロンドがアスモウデスの注意を引くためにわざとあの位置に居ることはなんとなく察してはいる。しかし、こちらとしても、その場から動けなくなってしまっているアスモウデスに痛打を浴びせられるほどの攻撃力を有していないのだ。明らかに役割が逆なのだ。ベル=ラプソティが相手を引き付けている間にアリス=ロンドが所有する異常なる火力でアスモウデスに攻撃せねばならないはずだというのに、アリス=ロンドはあの位置をどうしても維持したがっている。
ベル=ラプソティはクッ! と唸りつつ、大剣ほどの大きさのある穂先を持つ光槍を手にして、アスモウデスに迫撃戦を挑む。光槍を上から下へと叩くように振ると、アスモウデスは右手に持つ黒い槍でなんなく振り払ってしまう。ベル=ラプソティは体勢を流されながらも、右足に力を込めて、今度は斜め下から斜め上へと光槍をかち上げる。
その攻撃を黒い槍を横薙ぎするこで捌いたアスモウデスは、一旦、右腕を引き絞り、通常のニンゲンの眼では追いきれぬ速さで三段突きを繰り出すことになる。ベル=ラプソティはその魔速の三段突きを光槍の穂先で受け止めるが、衝撃までは受け止めきれず、ベル=ラプソティは宙へと放り投げられることになる。
そんな無防備を晒したベル=ラプソティに向かって、アスモウデスはトドメとなる一撃を放とうとはしなかった。ベル=ラプソティは舐められたものねっ! と思いながら、戦乙女装束のブーツで何もない宙を蹴り飛ばし、光槍の柄をしっかりと握りしめて、アスモウデスに真横から突っ込んでいくことになる。
「ふむ……。今のは出来損ないを救うための一撃か」
アスモウデスは右の前足の太ももを貫かれぬようにと、その右の前足を大きく上へと持ち上げたのだが、ベル=ラプソティが当たらぬことを承知でそのまま真っ直ぐに突っ込んできて、さらには片羽の天使を左腕で抱え込む。そうした後、ベル=ラプソティが草地の地面を蹴り飛ばし、片羽の天使と共に、その場から脱するのであった。
「あんたは、もうちょっと連携ってものを学びなさいよっ。こっちがやりづらくてしょうがないでしょっ!」
「おかしいのデス。ボクがあの位置を陣取ることで、ベル様とコッシローさんが戦いやすくなっていたはずデス」
ベル=ラプソティは背中の2枚羽を羽ばたかせながら、宙に飛んでいく最中にアリス=ロンドを叱り飛ばすことになるのだが、馬の耳に念仏とはまさに今のアリス=ロンドにぴったり合う。アリス=ロンドにはまったく意味が通じていなかったのである。ベル=ラプソティは自分の父親を言い様に操っていたアスモウデスに対する怒りよりも、自分の言わんとしていることをまったく理解しようともしないアリス=ロンドの方がよっぽど腹立たしく思ってしまう。
「良い? アリスが攻撃に回りなさい。わたくしとコッシローで、奴の注目を引くから。そして、奴が隙を見せたら、アリスが痛打を浴びせるのっ。良いわね!?」
「それはダメです。取り下げてください。ベル様やコッシローさんでは囮にもなりまセン」
アリス=ロンドのこの一言にビキッ! とコメカミに青筋が2本浮き出てしまうベル=ラプソティであった……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる