12 / 122
第2章:東の果ての囚人
第1話:アイギスの盾
しおりを挟む
「ちっ! アイギスの盾にヒビを入れるたあ、こりゃたまげたもんだぜっ!!」
ロック=イートが茫然となりながら、自分の右腕を見ていると、彼の眼の前に忽然と存在感を露わにしながら、舌打ちをする人物が現れる。その男の両手には光り輝く黄金の盾がしっかりと構えられており、その鏡のように整った表面には縦横無尽に亀裂が走っていたのであった。
その黄金の盾を持っている人物はコタロー=サルガミに甘言を弄したアルカード=カラミティそのひとであった。アルカード=カラミティはコタロー=サルガミとロック=イートの間に割って入り、伝説の武具:アイギスの盾をもってして、ロック=イートの必殺技:ロケットパンチを防ぎ切ったのである。
「アルカード=カラミティ! 貴様、何故に一騎打ちの邪魔をしたんだウキーーーッ!」
もちろん、そのことについて、コタロー=サルガミが激昂するのは無理もない話であった。コタロー=サルガミの算段では、ロック=イートを決闘で打ち破り、その功績をもってして、拳聖:キョーコ=モトカードに自分を代わりに次の拳聖に推すようにと『裏』と確約としていたのである。
だが、それを根本から崩したのが『裏』の代表者であるアルカード=カラミティであった。しかしながら、彼の考える計画において、コタロー=サルガミがロック=イートに負けてもらうことは非常に都合が悪かったのだ。だからこそ、男と男の勝負であったとしても、割って入ったというわけである。そうだとしても、非は明らかにアルカード=カラミティの方にあるのは確かであった。この介入により、コタロー=サルガミとの約束は反故になることは確実である。
アルカード=カラミティはケッ! と唾を吐きながら、次の手を打つ。もはや頼りにならぬコタロー=サルガミを切り捨てて、自分たちの筋書きに最も近い形を取ることに尽力することになる。
「出てこい、ミーナ=バーナン! ロック=イートにトドメを刺してやるんだぜっ!」
「はいピョン! 呼ばれて飛び出てジャジャンジャーン!」
右腕がボロボロになったことで未だに茫然自失となっているロック=イートの背後に、半兎半人のミーナ=バーナンがその存在感を強めながら現れ出でる。2人の乱入者に対して、ロック=イートとコタロー=サルガミの決闘を見守っていた観衆たちは一体何が起こっているのか理解出来ずに二の足を踏んでしまう。しかしながら、それでも、拳聖:キョーコ=モトカードとサラ=ローランの両名が動けたのはさすがと言えるだろう。
キョーコ=モトカードたちは、決闘場に足を踏み入れ、乱入者たちを取り押さえようとする。だが、アルカード=カラミティが拳聖:キョーコ=モトカードの前に立ちふさがる。キョーコ=モトカードはチッ! と大きく舌打ちし、未だに黄金の盾をしっかりと構えるアルカード=カラミティに足止めさせられてしまう。
拳聖にはわかっていた。アルカード=カラミティが手に持つ通称:アイギスの盾がどれほどかに厄介なシロモノであるかを。そのアイギスの盾の元々の持ち主は剣聖と呼ばれる男の所持物であり、それを何故に『裏』の代表者たるアルカード=カラミティが持っているのかがわからない。そして、この盾のせいで拳聖:キョーコ=モトカードは剣聖:プッチィ=ブッディにトドメを刺せなかったという苦い記憶を持っている。
「サラ! アルカードの相手はわしゃが務めるのだわい! だから、ロックを救い出すんだわい!」
拳聖:キョーコ=モトカードに言われるまでもなく、サラ=ローランはロック=イートの下に向かって走り続けていた。だが、そのロック=イートまでの距離があまりにも遠く感じてしまう彼女であった。距離にして7~8メートル。彼女が全速力で走れば1秒もかからない距離だ。なのに、その1秒ほどが永遠と思えるほどの時間に思えてしょうがない。
「邪魔しないでほしいピョン。人差し指投げだピョン!」
ミーナ=バーナンがそう言いながら、迫りくるサラ=ローランに左腕をピンと伸ばして、左手の人差し指を向ける。そして、その左手をくるんと回して上に向けたかと思えば、なんとサラ=ローランがいきなり宙に放り出されることとなる。
(今のはいったい何なの!?)
投げ技に精通するサラ=ローランであったが、こんな投げ技を見たことも聞いたこともない。相手の身体に触れることすらせずに、ミーナ=バーナンはサラ=ローランを投げ飛ばしてしまったのだ。そして、サラ=ローランは空中でひねりをくわえて着地をしようとするが、そもそもとして、身体に細い糸が絡まっているかの感触を受けて、身動きできずに背中から石畳に着地し、ガハッ! と口から血を吐いてしまう結果となる。
「さて、邪魔者はいなくなったピョン! ロック=イートくん。きみには恨みなんて、これっぽちも抱いていないピョン。ただ、これから面白い時代になっていくためにも、キミの右腕を頂いていくんだピョン」
ミーナ=バーナンはそう言うと、左腕を高々と振り上げる。コタロー=サルガミが待てっ! と叫ぶが、彼の陳情をミーナ=バーナンは受け付けなかったのである。
「モトカード流拳法・裏 空裂斬ピョンッ!!」
ミーナ=バーナンは右腕でロック=イートの右腕を絞り上げるように固定し、振り上げた左腕を振り下ろす。ロック=イートの右腕、二の腕部分中央に、ミーナ=バーナンは無慈悲にも手刀を叩きこむ。ロック=イートの右腕の筋肉が激しい抵抗を示すが、ミーナ=バーナンはまるでノコギリで切り刻むかのように、手刀を前後に動かし、メキョメキョゴリゴリと肉と骨を断つ音を奏でさせ始める。
ロック=イートは激しい痛みを感じ、ウガッ! と叫ぶ。しかし、ロック=イートもミーナ=バーナンに投げられたサラ=ローランと同様に、何故か指一本動かせないほどに身体が硬直してしまっていた。なすすべもなく、ロック=イートはミーナ=バーナンに二の腕中央部分から先を切断させられてしまうこととなる。
ロック=イートの右腕の筋肉と骨を切断したミーナ=バーナンは、それをうっとりとした顔で眺め、その腕を頬ずりしてしまう。そして、血が滴る右腕の切断部分をペロペロと美味しそうに舐めて、紅い舌をさらに真っ赤にさせている。決闘を見に来ていた観客は顔の半分が血まみれとなっている彼女を見て、ゾッと肝を冷やす。
「あの方に献上するにはまさにうってつけの素材なんだピョン……。マスター! 仕事を終えたんだピョン! ミーナちゃんは先にトンズラさせてもらいますピョン!」
ロック=イートが茫然となりながら、自分の右腕を見ていると、彼の眼の前に忽然と存在感を露わにしながら、舌打ちをする人物が現れる。その男の両手には光り輝く黄金の盾がしっかりと構えられており、その鏡のように整った表面には縦横無尽に亀裂が走っていたのであった。
その黄金の盾を持っている人物はコタロー=サルガミに甘言を弄したアルカード=カラミティそのひとであった。アルカード=カラミティはコタロー=サルガミとロック=イートの間に割って入り、伝説の武具:アイギスの盾をもってして、ロック=イートの必殺技:ロケットパンチを防ぎ切ったのである。
「アルカード=カラミティ! 貴様、何故に一騎打ちの邪魔をしたんだウキーーーッ!」
もちろん、そのことについて、コタロー=サルガミが激昂するのは無理もない話であった。コタロー=サルガミの算段では、ロック=イートを決闘で打ち破り、その功績をもってして、拳聖:キョーコ=モトカードに自分を代わりに次の拳聖に推すようにと『裏』と確約としていたのである。
だが、それを根本から崩したのが『裏』の代表者であるアルカード=カラミティであった。しかしながら、彼の考える計画において、コタロー=サルガミがロック=イートに負けてもらうことは非常に都合が悪かったのだ。だからこそ、男と男の勝負であったとしても、割って入ったというわけである。そうだとしても、非は明らかにアルカード=カラミティの方にあるのは確かであった。この介入により、コタロー=サルガミとの約束は反故になることは確実である。
アルカード=カラミティはケッ! と唾を吐きながら、次の手を打つ。もはや頼りにならぬコタロー=サルガミを切り捨てて、自分たちの筋書きに最も近い形を取ることに尽力することになる。
「出てこい、ミーナ=バーナン! ロック=イートにトドメを刺してやるんだぜっ!」
「はいピョン! 呼ばれて飛び出てジャジャンジャーン!」
右腕がボロボロになったことで未だに茫然自失となっているロック=イートの背後に、半兎半人のミーナ=バーナンがその存在感を強めながら現れ出でる。2人の乱入者に対して、ロック=イートとコタロー=サルガミの決闘を見守っていた観衆たちは一体何が起こっているのか理解出来ずに二の足を踏んでしまう。しかしながら、それでも、拳聖:キョーコ=モトカードとサラ=ローランの両名が動けたのはさすがと言えるだろう。
キョーコ=モトカードたちは、決闘場に足を踏み入れ、乱入者たちを取り押さえようとする。だが、アルカード=カラミティが拳聖:キョーコ=モトカードの前に立ちふさがる。キョーコ=モトカードはチッ! と大きく舌打ちし、未だに黄金の盾をしっかりと構えるアルカード=カラミティに足止めさせられてしまう。
拳聖にはわかっていた。アルカード=カラミティが手に持つ通称:アイギスの盾がどれほどかに厄介なシロモノであるかを。そのアイギスの盾の元々の持ち主は剣聖と呼ばれる男の所持物であり、それを何故に『裏』の代表者たるアルカード=カラミティが持っているのかがわからない。そして、この盾のせいで拳聖:キョーコ=モトカードは剣聖:プッチィ=ブッディにトドメを刺せなかったという苦い記憶を持っている。
「サラ! アルカードの相手はわしゃが務めるのだわい! だから、ロックを救い出すんだわい!」
拳聖:キョーコ=モトカードに言われるまでもなく、サラ=ローランはロック=イートの下に向かって走り続けていた。だが、そのロック=イートまでの距離があまりにも遠く感じてしまう彼女であった。距離にして7~8メートル。彼女が全速力で走れば1秒もかからない距離だ。なのに、その1秒ほどが永遠と思えるほどの時間に思えてしょうがない。
「邪魔しないでほしいピョン。人差し指投げだピョン!」
ミーナ=バーナンがそう言いながら、迫りくるサラ=ローランに左腕をピンと伸ばして、左手の人差し指を向ける。そして、その左手をくるんと回して上に向けたかと思えば、なんとサラ=ローランがいきなり宙に放り出されることとなる。
(今のはいったい何なの!?)
投げ技に精通するサラ=ローランであったが、こんな投げ技を見たことも聞いたこともない。相手の身体に触れることすらせずに、ミーナ=バーナンはサラ=ローランを投げ飛ばしてしまったのだ。そして、サラ=ローランは空中でひねりをくわえて着地をしようとするが、そもそもとして、身体に細い糸が絡まっているかの感触を受けて、身動きできずに背中から石畳に着地し、ガハッ! と口から血を吐いてしまう結果となる。
「さて、邪魔者はいなくなったピョン! ロック=イートくん。きみには恨みなんて、これっぽちも抱いていないピョン。ただ、これから面白い時代になっていくためにも、キミの右腕を頂いていくんだピョン」
ミーナ=バーナンはそう言うと、左腕を高々と振り上げる。コタロー=サルガミが待てっ! と叫ぶが、彼の陳情をミーナ=バーナンは受け付けなかったのである。
「モトカード流拳法・裏 空裂斬ピョンッ!!」
ミーナ=バーナンは右腕でロック=イートの右腕を絞り上げるように固定し、振り上げた左腕を振り下ろす。ロック=イートの右腕、二の腕部分中央に、ミーナ=バーナンは無慈悲にも手刀を叩きこむ。ロック=イートの右腕の筋肉が激しい抵抗を示すが、ミーナ=バーナンはまるでノコギリで切り刻むかのように、手刀を前後に動かし、メキョメキョゴリゴリと肉と骨を断つ音を奏でさせ始める。
ロック=イートは激しい痛みを感じ、ウガッ! と叫ぶ。しかし、ロック=イートもミーナ=バーナンに投げられたサラ=ローランと同様に、何故か指一本動かせないほどに身体が硬直してしまっていた。なすすべもなく、ロック=イートはミーナ=バーナンに二の腕中央部分から先を切断させられてしまうこととなる。
ロック=イートの右腕の筋肉と骨を切断したミーナ=バーナンは、それをうっとりとした顔で眺め、その腕を頬ずりしてしまう。そして、血が滴る右腕の切断部分をペロペロと美味しそうに舐めて、紅い舌をさらに真っ赤にさせている。決闘を見に来ていた観客は顔の半分が血まみれとなっている彼女を見て、ゾッと肝を冷やす。
「あの方に献上するにはまさにうってつけの素材なんだピョン……。マスター! 仕事を終えたんだピョン! ミーナちゃんは先にトンズラさせてもらいますピョン!」
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています
黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。
失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった!
この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。
一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。
「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」
底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―
酒の飲めない飲んだくれ
ファンタジー
俺は一度、終わりを迎えた。
でも――もう一度だけ、生きてみようと思った。
女神に導かれ、空の海を旅する青年。
特別な船と、「影」の船員たちと共に、無限の空を渡る。
絶望の果てに与えられた“過剰な恩恵”。
それは、ひとりの女神の「願い」から生まれたものだった。
彼の旅路はやがて、女神の望みそのものを問い直す。
――絶望の果て、その先から始まる、再生のハイファンタジー戦記。
その歩みが世界を、そして自分自身を変えていく。
これは、ただの俺の旅の物語。
『祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―』
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる