65 / 122
第7章:上覧武闘会・開催
第4話:ブーイング
しおりを挟む
コープ=フルールはロック=イートが引き当てたくじに対して、ふううう……とため息をつくしか他無かった。彼の名を世の中に大体的に売り出すには注目を集める上覧武闘会の第1試合か第1回戦ラストのどちらかであることはかなり重要であった。だが、それを引き当てたことよりも最初から神槍:ブリトニー=ノーガゥと当たってくれていたほうが良かったのではと思ってしまう。会場の中央に並ぶ戦士たちの顔ぶれを見て、コープ=フルールは心変わりしてしまったのだ。
もちろん最上なのは第1回戦ラストの試合で、相手が神槍:ブリトニー=ノーガゥであることだ。しかしながら、くじは自分でどうにか出来るモノではない。神の差配がおおいに影響していると言われている神事なのだ、くじと言うモノは。
(神のお導きなのでしょうね、本戦の第1試合を引き当てれるってのは。これ以上を望んでどうしようというのでしょう、私は。これで十分ではありませんか……)
コープ=フルールとしてはロック=イートには神槍:ブリトニー=ノーガゥと戦ってほしいという欲はある。彼に勝てないとしても、善戦してくれればそれで良い。ブリトニー=ノーガゥはトーナメントのBの山に位置してはいるため、ロック=イートが順調に勝ち進んでも準決勝まで彼と対峙できない差配となっていたのだ。そこまでロック=イートが勝ち進めるかはわからない。それは一介の商人にしか過ぎないコープ=フルールでも名を知っている者が大勢参加しているのである。その強者たちを打ち破って、ロック=イートがAの山を勝ち進み、準決勝まで昇り詰めれるかどうかは怪しいのである。
そして、トーナメントの位置を決めるためのくじ引きがつつがなく進んでいき、ついに全員がくじを引き終わることとなる。ロック=イートが第1回戦の第1試合で当たる相手は長身銃使いのタライ=マークスであった。この者についてはこの円形闘技場に集まる者ならば、知らぬ者が居ないほどの有名人である。
魔物に対してより有効な飛び道具として、ここ数年内に軍部が開発した武器が『銃』なのだ。その銃を使う傭兵部隊が編成されたのだが、その部隊長として任命された男がタライ=マークスなのである。彼は新設部隊の隊長に任命されるほどの実力の持ち主である。そんな将来を約束されている男が何故にこの上覧武闘会にわざわざ予選を通して出場したのかがわからない。もしも、神槍:ブリトニー=ノーガゥが本戦に出場しなければ、この上覧武闘会の目玉選手はきっと彼だったことは間違いなかったであろう。
コープ=フルールとしては美味しい相手ではあるのだが、徒手空拳で長身銃使いのタライ=マークスを相手にしなければならないロック=イートとしては相性最悪であることは誰の眼にも明らかであった。だが、そんなことはお構いなしとばかりの発言をロック=イートがしでかすこととなる。
「ああ……、ええっと……。俺は出来るなら、この大会で優勝したいと思っています……」
開会式も終わりに近づき、半猫半人の司会進行役が音声拡張器を『A-1』を引き当てたロック=イートに傾けて、本大会における意気込みを聞き、それにこう答えたのがロック=イートであった。観衆たちは思わずブフッ! と噴き出してしまうこととなる。この後、行なわれる第1試合の相手が誰なのかを知らないのかと嘲笑しだしたのである。だが、ロック=イートはそんな嘲笑いを四方八方から飛ばされようが、毅然とした態度でさらに次のように発言する。
「俺の夢は『世界最強の生物』になることだ。それが貴方たちには愚か者の発言に聞こえるかもしれない……。だけど、俺は自分の夢を自分自身の手で手折るつもりはないっ!」
ロック=イートが声高らかにそう宣言すると同時に、一瞬だけ観衆は静まり返る。だが、それはほんの一瞬だけであった。次には誰からともなく野次が飛んできて、その野次に乗っかり観衆たちが口汚くロック=イートを罵る。コープ=フルールは額に右手を当てて、あちゃあ……と天を仰ぎ見るしかなかったのであった。これで観衆たちのほとんどがロック=イートの敵に回ったといっても過言ではなかった。何故に自分の子飼いのロック=イートは苦難の道をわざわざ自分が選んでいくのかがわからないコープ=フルールであった。味方に出来るモノならば、利用できるだけ利用するのが賢い選択のはずなのにだ。
「いやはや、ロックには困ったものじゃな。あれで本当に23歳の青年とは思えませんのじゃ」
「ゴーマくん。そう言いながら、顔がほころんでいますよ? してやったりといった顔はやめてくれませんかね? あーあ。これじゃあ、ロックくんの名が売る方法を考えなおさなきゃならないじゃないですか……」
コープ=フルールとしては、もっと穏便なことを言ってほしいと思っていた。頑張りますとか、タライ=マークス相手に出来る限り善戦できるようにとかだ。それほどまでに、ロック=イートの相手は民衆にも名が知れ渡っている人物なのだ。それなのに、彼を飛び越して、優勝宣言をしたり、さらには『世界最強の生物』になると豪語したりするのは愚か者以外の何者でもない。コープ=フルールが計画していたロック=イートの名を売るということは、すなわち、そのまま悪名へと様変わりしてしまう可能性のほうが高くなってしまったのである。
だが怨嗟渦巻くこの会場内にて、とある人物だけはガハハッ! とおおいに笑い出したのだ。観衆たちは彼が大笑いをしだしたので、もっとロック=イートに対して罵声を浴びせていいものだと勘違いしてしまう。しかし、彼は観衆たちとは真逆のことで笑っていたのである。
「あの小僧、面白い也。あやつを開拓軍の代表にしてやっても良いのではないか?」
「ええっと……。一応、神槍:ブリトニー=ノーガゥ殿を打ち破ってという約束ッス……。いくらアンゴルモアっちでも、それで納得する民衆たちではないッス……」
剣聖:プッチィ=ブッディとしては、珍しく慌ててしまう事態と化してしまう。何といっても、彼を採用しても良いと言い出したのが主アンゴルモア大王自身なのだ。彼の言葉は人類にとっての至言である。そうだからこそ、彼に意見をするのはなかなかに骨が折れるのだ。それゆえに民衆が納得しないという言い回しを行ったのだ、プッチィ=ブッディは。アンゴルモア大王はふうむ……と言いながら、白くて長い顎鬚を右手でいじりだす。そして次に口に出した言葉に彼の左隣に座る弓神:ダルシゥム=カーメンも眼を白黒とさせる。
「あやつがもし優勝したら、エキシビジョンマッチでも開いてやろうか? もちろん、『世界最強の生物』とやらの夢のために、我自身が相手をしてやってもよいがな!?」
もちろん最上なのは第1回戦ラストの試合で、相手が神槍:ブリトニー=ノーガゥであることだ。しかしながら、くじは自分でどうにか出来るモノではない。神の差配がおおいに影響していると言われている神事なのだ、くじと言うモノは。
(神のお導きなのでしょうね、本戦の第1試合を引き当てれるってのは。これ以上を望んでどうしようというのでしょう、私は。これで十分ではありませんか……)
コープ=フルールとしてはロック=イートには神槍:ブリトニー=ノーガゥと戦ってほしいという欲はある。彼に勝てないとしても、善戦してくれればそれで良い。ブリトニー=ノーガゥはトーナメントのBの山に位置してはいるため、ロック=イートが順調に勝ち進んでも準決勝まで彼と対峙できない差配となっていたのだ。そこまでロック=イートが勝ち進めるかはわからない。それは一介の商人にしか過ぎないコープ=フルールでも名を知っている者が大勢参加しているのである。その強者たちを打ち破って、ロック=イートがAの山を勝ち進み、準決勝まで昇り詰めれるかどうかは怪しいのである。
そして、トーナメントの位置を決めるためのくじ引きがつつがなく進んでいき、ついに全員がくじを引き終わることとなる。ロック=イートが第1回戦の第1試合で当たる相手は長身銃使いのタライ=マークスであった。この者についてはこの円形闘技場に集まる者ならば、知らぬ者が居ないほどの有名人である。
魔物に対してより有効な飛び道具として、ここ数年内に軍部が開発した武器が『銃』なのだ。その銃を使う傭兵部隊が編成されたのだが、その部隊長として任命された男がタライ=マークスなのである。彼は新設部隊の隊長に任命されるほどの実力の持ち主である。そんな将来を約束されている男が何故にこの上覧武闘会にわざわざ予選を通して出場したのかがわからない。もしも、神槍:ブリトニー=ノーガゥが本戦に出場しなければ、この上覧武闘会の目玉選手はきっと彼だったことは間違いなかったであろう。
コープ=フルールとしては美味しい相手ではあるのだが、徒手空拳で長身銃使いのタライ=マークスを相手にしなければならないロック=イートとしては相性最悪であることは誰の眼にも明らかであった。だが、そんなことはお構いなしとばかりの発言をロック=イートがしでかすこととなる。
「ああ……、ええっと……。俺は出来るなら、この大会で優勝したいと思っています……」
開会式も終わりに近づき、半猫半人の司会進行役が音声拡張器を『A-1』を引き当てたロック=イートに傾けて、本大会における意気込みを聞き、それにこう答えたのがロック=イートであった。観衆たちは思わずブフッ! と噴き出してしまうこととなる。この後、行なわれる第1試合の相手が誰なのかを知らないのかと嘲笑しだしたのである。だが、ロック=イートはそんな嘲笑いを四方八方から飛ばされようが、毅然とした態度でさらに次のように発言する。
「俺の夢は『世界最強の生物』になることだ。それが貴方たちには愚か者の発言に聞こえるかもしれない……。だけど、俺は自分の夢を自分自身の手で手折るつもりはないっ!」
ロック=イートが声高らかにそう宣言すると同時に、一瞬だけ観衆は静まり返る。だが、それはほんの一瞬だけであった。次には誰からともなく野次が飛んできて、その野次に乗っかり観衆たちが口汚くロック=イートを罵る。コープ=フルールは額に右手を当てて、あちゃあ……と天を仰ぎ見るしかなかったのであった。これで観衆たちのほとんどがロック=イートの敵に回ったといっても過言ではなかった。何故に自分の子飼いのロック=イートは苦難の道をわざわざ自分が選んでいくのかがわからないコープ=フルールであった。味方に出来るモノならば、利用できるだけ利用するのが賢い選択のはずなのにだ。
「いやはや、ロックには困ったものじゃな。あれで本当に23歳の青年とは思えませんのじゃ」
「ゴーマくん。そう言いながら、顔がほころんでいますよ? してやったりといった顔はやめてくれませんかね? あーあ。これじゃあ、ロックくんの名が売る方法を考えなおさなきゃならないじゃないですか……」
コープ=フルールとしては、もっと穏便なことを言ってほしいと思っていた。頑張りますとか、タライ=マークス相手に出来る限り善戦できるようにとかだ。それほどまでに、ロック=イートの相手は民衆にも名が知れ渡っている人物なのだ。それなのに、彼を飛び越して、優勝宣言をしたり、さらには『世界最強の生物』になると豪語したりするのは愚か者以外の何者でもない。コープ=フルールが計画していたロック=イートの名を売るということは、すなわち、そのまま悪名へと様変わりしてしまう可能性のほうが高くなってしまったのである。
だが怨嗟渦巻くこの会場内にて、とある人物だけはガハハッ! とおおいに笑い出したのだ。観衆たちは彼が大笑いをしだしたので、もっとロック=イートに対して罵声を浴びせていいものだと勘違いしてしまう。しかし、彼は観衆たちとは真逆のことで笑っていたのである。
「あの小僧、面白い也。あやつを開拓軍の代表にしてやっても良いのではないか?」
「ええっと……。一応、神槍:ブリトニー=ノーガゥ殿を打ち破ってという約束ッス……。いくらアンゴルモアっちでも、それで納得する民衆たちではないッス……」
剣聖:プッチィ=ブッディとしては、珍しく慌ててしまう事態と化してしまう。何といっても、彼を採用しても良いと言い出したのが主アンゴルモア大王自身なのだ。彼の言葉は人類にとっての至言である。そうだからこそ、彼に意見をするのはなかなかに骨が折れるのだ。それゆえに民衆が納得しないという言い回しを行ったのだ、プッチィ=ブッディは。アンゴルモア大王はふうむ……と言いながら、白くて長い顎鬚を右手でいじりだす。そして次に口に出した言葉に彼の左隣に座る弓神:ダルシゥム=カーメンも眼を白黒とさせる。
「あやつがもし優勝したら、エキシビジョンマッチでも開いてやろうか? もちろん、『世界最強の生物』とやらの夢のために、我自身が相手をしてやってもよいがな!?」
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています
黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。
失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった!
この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。
一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。
「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」
底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―
酒の飲めない飲んだくれ
ファンタジー
俺は一度、終わりを迎えた。
でも――もう一度だけ、生きてみようと思った。
女神に導かれ、空の海を旅する青年。
特別な船と、「影」の船員たちと共に、無限の空を渡る。
絶望の果てに与えられた“過剰な恩恵”。
それは、ひとりの女神の「願い」から生まれたものだった。
彼の旅路はやがて、女神の望みそのものを問い直す。
――絶望の果て、その先から始まる、再生のハイファンタジー戦記。
その歩みが世界を、そして自分自身を変えていく。
これは、ただの俺の旅の物語。
『祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―』
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる