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第1章:罪には罰を
第9話:蒼髪オカッパのクルス
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レオナルト=ヴィッダーとデーブ=オクボーンがカウンターで酒を飲み始めて1時間も経つと、いくらアルコール度数が抑えられている酒を飲んでいたとしても、レオナルト=ヴィッダーは段々と酔いが強くなってきていた。一緒に飲んでいるデーブ=オクボーンが大丈夫か? と声をかける。だが、気をかけてくれるデーブ=オクボーンがレオナルト=ヴィッダーの尻を撫でながらの介抱なので、ぞんざいに彼の左手を右腕で払う。
だが、彼の右手を払ったというのに、さらに鎧下に着る服の背中側の裾を引っ張られたことにより、レオナルト=ヴィッダーはついイラつきを覚えて、デーブ=オクボーンを睨みつける。だが、デーブ=オクボーンは自分では無いとフルフルと首を左右に振り、こいつだとレオナルト=ヴィッダーに左手で身振りして伝える。
デーブ=オクボーンが指し示したのは伸長150センチュミャートルほどしかない蒼髪オカッパの女の娘であった。ボーイッシュな身体つきのためか、胸は断崖絶壁であり、Bカップ未満のアイリスよりも遥かに出ているとこが出ていない。そんな体つきでありながら、他の淫婦の天使と同じくスケスケのキャミソールを着ている。しかし、その貧乳以下の胸を見てしまったために、レオナルト=ヴィッダーはアイリス=クレープスを思い出して、不覚にもおちんこさんを半立ちさせてしまう。
「ぼくを買ってくれませんかァ?」
その女の娘は右眼の紅玉と左眼の翠玉をウルウルと潤わせる。まるで引き取りての無い子犬のような哀願を称える表情をしていた。レオナルト=ヴィッダーはゴリゴリと左手で強めに頭を掻く。自分にはアイリス=クレープスという素敵な彼女が居るというのに、おちんこさんが生半可に硬くなってしまったことにやきもきしてしまう。
「クルスさん。このお二人のスペル魔はワタクシがいただく予定で、お酒を提供していましてよ? 横取りするのはもってのほかではありませんこと?」
「うぅ……。やっぱりダメ……ですよね。他のお客を探してきますゥ」
カウンター越しにいるバーテンダーの淫婦の天使がキツイ視線と口調でクルスと呼んだ者を叱りつける。その様子を見せつけられて、レオナルト=ヴィッダーはますます何とも言えない顔で左手で後頭部をボリボリと掻き始める。
「あら、可愛い子。おいらが相手をするぞ? どうだい?」
デーブ=オクボーンが不意打ちでそう言うものだから、レオナルト=ヴィッダーは眼を白黒とさせてしまう。見た目が女性に見えなければ、女でも喰っちまうことが出来るのか!? と失礼なことを考えてしまうレオナルト=ヴィッダーであった。しかし、こんな華奢な女の娘がデーブ=オクボーンに抱かれればどうなるかと思うと、レオナルト=ヴィッダーは動くしか他無かった。
「デーブ。すまん、やっぱり俺がこいつを買わせてもらうわ」
「ちょ、ちょっと!? おめえって、そっちの気はないんじゃなかったのかよ!?」
レオナルト=ヴィッダーはデーブ=オクボーンに対して、何言ってんだコイツという表情を浮かべることとなる。こんな可愛らしい女の娘が、デーブ=オクボーンの守備範囲に属する性別であるはずが無い。中性的な雰囲気から、この際、女の娘相手でも良いと判断したのだろうか? とさえ思ってしまうレオナルト=ヴィッダーである。そして、カウンター席から尻を降ろし、クルスと呼ばれた女の娘の右手を引き、足早にその場から去ってしまう。
その後は赤と緑のオッドアイの持ち主であるクルス=サンティーモがレオナルト=ヴィッダーを案内することになる。酒場を出たは良いが、どこもかしこも天幕から淫婦の天使たちの嬌声と、もうだめ、これ以上はしぼらないでぇぇぇ! という情けない男たちの悲鳴が聞こえて来ていた。道すがら、自分の左手を引きながら前を歩くクルス=サンティーモに、自己紹介をしてもらいつつ、クルス=サンティーモ専用の天幕へと移動する。
クルス=サンティーモ曰く、自分は世にも珍しい半天半人であると。そして、母親は淫婦の天使であり、かつ、この桃源郷の主と親しく、臨終の際に自分をこの桃源郷で預かってもらうよう約束したのだと。
(いくら、預ける先が無いからって、大事なひとり娘を淫婦に託すか? 口に出せやしないが、こいつの母親は狂っているの……か?)
レオナルト=ヴィッダーは今考えていることを言葉として口から出さないように十分に注意する。要らぬことを口走らない代償として、レオナルト=ヴィッダーはクルス=サンティーモが問いかけてくる言葉に、そんなところだ、そうかもしれないな、それでいいだろうという3つの言葉のみで返すことになる。
そんな生返事を続けていると、ようやくクルス=サンティーモ専用の天幕にたどり着いたのか、クルス=サンティーモが天幕の入り口の布を押しのけて、中に入ることになる。遅れる形でレオナルト=ヴィッダーがその中に入ることになるのだが、天幕の中とは思えない程の広さが展開していたのだ。
「これはいったいぜんたいどういうことだ!?」
レオナルト=ヴィッダーが天幕だと思っていたところは、木製のコテージであった。半球状に近い天幕に入ったというのに、きっちり四角形の木製のコテージの一室に辿りついたのだ。これに面喰らわない者がいるなら、レオナルト=ヴィッダーが問い詰めたいと思うほどであった。
「わ、ワインにします? それとも麦酒にします?」
「あ、ああ……。麦酒でたの……む」
クルス=サンティーモにどっちが良いと問われたレオナルト=ヴィッダーは面喰らったままに生返事に近い形でクルス=サンティーモに答える。すると、クルス=サンティーモは縦に長い黒いボックスの正面扉を開き、そこからキンキンに冷えた麦酒入りの瓶を取り出し、それ専用の栓抜きでその金属製の蓋を取り外す。そして、その冷えた麦酒をレオナルト=ヴィッダーに手渡す。
「この中に麦酒が入っているのか?」
「は、はい。桃源郷ではこうやって麦酒やワインを小分けに瓶に詰めるんですゥ」
クルス=サンティーモに手渡された瓶は自分の手のひらよりも少し大きい程度であった。麦酒と言えば木製のジョッキ。ワインと言えばガラス製の口が大きめのカップだ。なのに、クルス=サンティーモが手渡してきたモノはどれにも当てはまらない。そのため、レオナルト=ヴィッダーは、その小瓶に口を恐る恐る近づけざるをえなかった。
だが、その小瓶の中に詰まっているのは確かに麦酒であり、その味はウィーダ王国産のどれよりも格別な味であった。先ほど滞在していた酒場で提供されていた麦酒は生ぬるく、さらには少し気が抜けた味をしていた。そのため、桃源郷と言えども、噂ほどではないとタカをくくっていたレオナルト=ヴィッダーであった。
「こりゃ、うまいなぶふぅぅぅ!!」
レオナルト=ヴィッダーはキンキンに冷えた麦酒をゴクゴクと喉の奥に流し込んでいた。しかし、レオナルト=ヴィッダーは見たのだ。自分に麦酒入りの小瓶を提供した後、スケスケのキャミソールを脱ぎ、さらには白いビキニパンツまでをも脱いだクルス=サンティーモの股の中心部についていたソレを……。
だが、彼の右手を払ったというのに、さらに鎧下に着る服の背中側の裾を引っ張られたことにより、レオナルト=ヴィッダーはついイラつきを覚えて、デーブ=オクボーンを睨みつける。だが、デーブ=オクボーンは自分では無いとフルフルと首を左右に振り、こいつだとレオナルト=ヴィッダーに左手で身振りして伝える。
デーブ=オクボーンが指し示したのは伸長150センチュミャートルほどしかない蒼髪オカッパの女の娘であった。ボーイッシュな身体つきのためか、胸は断崖絶壁であり、Bカップ未満のアイリスよりも遥かに出ているとこが出ていない。そんな体つきでありながら、他の淫婦の天使と同じくスケスケのキャミソールを着ている。しかし、その貧乳以下の胸を見てしまったために、レオナルト=ヴィッダーはアイリス=クレープスを思い出して、不覚にもおちんこさんを半立ちさせてしまう。
「ぼくを買ってくれませんかァ?」
その女の娘は右眼の紅玉と左眼の翠玉をウルウルと潤わせる。まるで引き取りての無い子犬のような哀願を称える表情をしていた。レオナルト=ヴィッダーはゴリゴリと左手で強めに頭を掻く。自分にはアイリス=クレープスという素敵な彼女が居るというのに、おちんこさんが生半可に硬くなってしまったことにやきもきしてしまう。
「クルスさん。このお二人のスペル魔はワタクシがいただく予定で、お酒を提供していましてよ? 横取りするのはもってのほかではありませんこと?」
「うぅ……。やっぱりダメ……ですよね。他のお客を探してきますゥ」
カウンター越しにいるバーテンダーの淫婦の天使がキツイ視線と口調でクルスと呼んだ者を叱りつける。その様子を見せつけられて、レオナルト=ヴィッダーはますます何とも言えない顔で左手で後頭部をボリボリと掻き始める。
「あら、可愛い子。おいらが相手をするぞ? どうだい?」
デーブ=オクボーンが不意打ちでそう言うものだから、レオナルト=ヴィッダーは眼を白黒とさせてしまう。見た目が女性に見えなければ、女でも喰っちまうことが出来るのか!? と失礼なことを考えてしまうレオナルト=ヴィッダーであった。しかし、こんな華奢な女の娘がデーブ=オクボーンに抱かれればどうなるかと思うと、レオナルト=ヴィッダーは動くしか他無かった。
「デーブ。すまん、やっぱり俺がこいつを買わせてもらうわ」
「ちょ、ちょっと!? おめえって、そっちの気はないんじゃなかったのかよ!?」
レオナルト=ヴィッダーはデーブ=オクボーンに対して、何言ってんだコイツという表情を浮かべることとなる。こんな可愛らしい女の娘が、デーブ=オクボーンの守備範囲に属する性別であるはずが無い。中性的な雰囲気から、この際、女の娘相手でも良いと判断したのだろうか? とさえ思ってしまうレオナルト=ヴィッダーである。そして、カウンター席から尻を降ろし、クルスと呼ばれた女の娘の右手を引き、足早にその場から去ってしまう。
その後は赤と緑のオッドアイの持ち主であるクルス=サンティーモがレオナルト=ヴィッダーを案内することになる。酒場を出たは良いが、どこもかしこも天幕から淫婦の天使たちの嬌声と、もうだめ、これ以上はしぼらないでぇぇぇ! という情けない男たちの悲鳴が聞こえて来ていた。道すがら、自分の左手を引きながら前を歩くクルス=サンティーモに、自己紹介をしてもらいつつ、クルス=サンティーモ専用の天幕へと移動する。
クルス=サンティーモ曰く、自分は世にも珍しい半天半人であると。そして、母親は淫婦の天使であり、かつ、この桃源郷の主と親しく、臨終の際に自分をこの桃源郷で預かってもらうよう約束したのだと。
(いくら、預ける先が無いからって、大事なひとり娘を淫婦に託すか? 口に出せやしないが、こいつの母親は狂っているの……か?)
レオナルト=ヴィッダーは今考えていることを言葉として口から出さないように十分に注意する。要らぬことを口走らない代償として、レオナルト=ヴィッダーはクルス=サンティーモが問いかけてくる言葉に、そんなところだ、そうかもしれないな、それでいいだろうという3つの言葉のみで返すことになる。
そんな生返事を続けていると、ようやくクルス=サンティーモ専用の天幕にたどり着いたのか、クルス=サンティーモが天幕の入り口の布を押しのけて、中に入ることになる。遅れる形でレオナルト=ヴィッダーがその中に入ることになるのだが、天幕の中とは思えない程の広さが展開していたのだ。
「これはいったいぜんたいどういうことだ!?」
レオナルト=ヴィッダーが天幕だと思っていたところは、木製のコテージであった。半球状に近い天幕に入ったというのに、きっちり四角形の木製のコテージの一室に辿りついたのだ。これに面喰らわない者がいるなら、レオナルト=ヴィッダーが問い詰めたいと思うほどであった。
「わ、ワインにします? それとも麦酒にします?」
「あ、ああ……。麦酒でたの……む」
クルス=サンティーモにどっちが良いと問われたレオナルト=ヴィッダーは面喰らったままに生返事に近い形でクルス=サンティーモに答える。すると、クルス=サンティーモは縦に長い黒いボックスの正面扉を開き、そこからキンキンに冷えた麦酒入りの瓶を取り出し、それ専用の栓抜きでその金属製の蓋を取り外す。そして、その冷えた麦酒をレオナルト=ヴィッダーに手渡す。
「この中に麦酒が入っているのか?」
「は、はい。桃源郷ではこうやって麦酒やワインを小分けに瓶に詰めるんですゥ」
クルス=サンティーモに手渡された瓶は自分の手のひらよりも少し大きい程度であった。麦酒と言えば木製のジョッキ。ワインと言えばガラス製の口が大きめのカップだ。なのに、クルス=サンティーモが手渡してきたモノはどれにも当てはまらない。そのため、レオナルト=ヴィッダーは、その小瓶に口を恐る恐る近づけざるをえなかった。
だが、その小瓶の中に詰まっているのは確かに麦酒であり、その味はウィーダ王国産のどれよりも格別な味であった。先ほど滞在していた酒場で提供されていた麦酒は生ぬるく、さらには少し気が抜けた味をしていた。そのため、桃源郷と言えども、噂ほどではないとタカをくくっていたレオナルト=ヴィッダーであった。
「こりゃ、うまいなぶふぅぅぅ!!」
レオナルト=ヴィッダーはキンキンに冷えた麦酒をゴクゴクと喉の奥に流し込んでいた。しかし、レオナルト=ヴィッダーは見たのだ。自分に麦酒入りの小瓶を提供した後、スケスケのキャミソールを脱ぎ、さらには白いビキニパンツまでをも脱いだクルス=サンティーモの股の中心部についていたソレを……。
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