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第3章:石造りの楽園
第2話:賭け事
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国王:ロータス=クレープスは眉間のシワを深くする。妻であるオリビア=クレープスが真に言いたいことをようやく理解したゆえに、それを受け入られないという表情になってしまったのだ。
「ならぬ……。断じてならぬっ! アイリスは16歳になったばかりの小娘なのだぞっ! あいつの幸せは私たちが決めてこそだろうがっ!」
子の幸せは誰が決めるのか? 親が子の幸せを願うのは古今東西、変わりはしない。だが、その幸せを親が決めることなのか? それとも子自身が決めることなのか? こればかりは論争は尽きない。成人したなら、子が決めるべきだと声高々に主張する親は多い。だが、アイリス=クレープスはまだ成人前の16歳なのだ。それならば、親が子の幸せを決めて良いということになる場合が多い。もしも、アイリス=クレープスが今現在、成人の18歳であったならば、ここまで話はもつれなかっただろう。
そして、アイリス=クレープスが14歳の時に、レオナルト=ヴィッダーは彼女を孕ませようとしたのだ。そんな男をどうやって国王が認めるというのだ。それこそ無理がある。そんな前科持ちのレオナルト=ヴィッダーを国王は絶対に受け入れようとはしなかった。そんな彼が次のようなことをぶちあげてみせる。
「偽物ばかり持ってくるのは、その者たちをサポートする存在がいないからだっ! 私は将来有望な若者に援助の手を差し伸べようぞっ!」
「ほぅ!? これは面白いいや失敬。これは興味深いことを言い出しましたね、父上。さしでがましいことをお聞きしますけど、父上は誰を推すのですか?」
国王:ロータス=クレープスはなんだか自分が自分の長子に誘導されているような気がしたが、それでも言葉を繋げて、自分の主張をしてみせる。それはかなり無茶な言い分であるためか、言葉を発する前に口ごもりそうになる国王であった。
「う、うむ……。先日、私自ら開いた武術大会で見事、準優勝に輝いた若者が居たではないか。名は確か……。そう、ジルバ=フリューゲルだ。あいつが良いと思うのだっ!」
国王:ロータス=クレープスがそう言うのを聞いて、王妃は空いた口が塞がらないという表情になってしまう。旦那が思い付きで言っていることくらい、妻なら当たり前のようにわかる。国王と王妃の間柄でも、庶民と同じであり、オリビア=クレープスは脳内にズキンズキンという痛みを感じて、右手を軽く額に添えてしまう。対して、オリビア=クレープスの息子はククッ! と底意地悪い笑みをこぼしてしまう。
「いやあ、さすがは父上ですね。ジルバ=フリューゲルくんの剣技には拙い部分を感じはしますが、逆に将来性も兼ね備えていましたし。決勝の相手が首席騎士であるゴーマ=タールタルくんでは無ければ、ひょっとしてって展開でしたから」
ジルバ=フリューゲルはここ2年間で頭角を現してきた人物であった。レオナルト=ヴィッダーと同じく庶民の出であったが、衛兵勤務をそつなくこなし、上官である衛兵隊長:ゼクロス=マークスも太鼓判を押す人物である。衛兵隊長の推薦もあり、国王主催の武術大会の出場権を得たのだ、彼は。そして、ジルバ=フリューゲルは決勝戦まで無難に勝ち進み、そこでこの国の首席騎士と戦うこととなった。だが、20歳そこらの剣技では首席騎士に叶わず、惜しくも準優勝で終わってしまう。
その決勝戦はさすがに浮世から一歩外に足を出しているフィルフェン=クレープスであったが、国王と共に観戦せざるをえなかった。フィルフェン=クレープスはこの国における継承権第1位である。国王主催の何かがあれば、国王と共に出席しなければ、国民たちに示しがつかない。
フィルフェン=クレープスが珍しくもジルバ=フリューゲルの名前を憶えていたことに怪訝な表情を浮かべてしまう国王:ロータス=クレープスであった。自分と自分の研究にしか、興味を示さない男が、誰かに興味心を抱いていることに少なからずの危惧を覚えたのだ、国王は。
「なんだ? ジルバ=フリューゲルには何かあるのか?」
「いえ……。面白いことになるだろうなあって思っただけです。レオナルト=ヴィッダーくん相手に上手く立ち回ってくれそうだと、そう思ったまでですよ? 父上の思うように彼は将来性だけは高いですし」
「ひっかかる言い方をしてくれるものだ。しかし、フィルフェン。お前がそう言うのであれば、私はあいつに投資させてもらおう。いつでもいかなる時でも、お前の手のひらの上で上手く道化を演じる者ばかりだと思うなよ?」
国王:ロータス=クレープスの言いに、ハハッ! とますます喜色ばってしまうフィルフェン=クレープスであった。ふたりのやり取りを間近で見ている王妃:オリビア=クレープスの頭痛はますます強まっていってしまう。親子でありながら、こうも性格というか人格というものが、ここまで違ってくるものなのか? と悩んでしまう王妃である。自分が腹を痛めて産んだ子であることは間違いないのだが、フィルフェン=クレープスは父親だけでなく、母親にも似ていない性格だ。とんびが鷹を産んだという可能性は捨てきれないが、どちらかと言えば、フィルフェン=クレープスはアホウドリを演じている。
「では。父上はそのジルバ=フリューゲルくんを援助するってことで決まりですね」
「う、うむ……。お前はレオナルト=ヴィッダーなのだな?」
「はい、私はレオナルトくんを気に入っていますので」
国王はどういう意味で気に入っているのか? と問いたい気持ちになるが、どうせ研究対象ですよと答えられるのがオチなのはわかりきっているので、それ以上は何も言わずにおくロータス=クレープスであった。しかしながら、レオナルト=ヴィッダーにこの長子が手を貸すことになるとなれば、自分ものんびり構えてはいられない状況になることだけは確かであった。
自分は武人の血を色濃く継いでいるが、フィルフェン=クレープスは智に長けた男であることは重々承知である。それゆえに、国王は宰相たちの手を借りようと思うのであった。同じ智働き畑の宰相から助言をもらえば、例えフィルフェン=クレープス相手でも、後塵を拝することにはならないだろうと踏む。
「しかしながら……。これでは面白味に欠けますね。ここはひとつ、賭けをしませんか?」
「ほう……。賭けに関してはめっぽう弱いお前がそれを言い出すか。いったい何を賭けるというのだ?」
意外なことにフィルフェン=クレープスは賭博ごとに関しては、才能が皆無であった。それはカードゲームだけでなく、武闘会での賭けでも、その弱さを披露しつづけている。ついには貴族連中の間ではフィルフェン=クレープスの逆を張れば勝てるとまで揶揄されるようになってしまっている。それほどまでに第1王子の引きの弱さは際立っていた。そんな彼が次にのたまったことで、国王は卒倒しそうになってしまう。
「もし、レオナルト=ヴィッダーくんが5つの秘宝のうち、ふたつを手に入れることが出来たならば、私の妃として、妹のフローラ=クレープスを指名させてください。いやあ、我ながら面白い賭けだと思うんですよ?」
「ならぬ……。断じてならぬっ! アイリスは16歳になったばかりの小娘なのだぞっ! あいつの幸せは私たちが決めてこそだろうがっ!」
子の幸せは誰が決めるのか? 親が子の幸せを願うのは古今東西、変わりはしない。だが、その幸せを親が決めることなのか? それとも子自身が決めることなのか? こればかりは論争は尽きない。成人したなら、子が決めるべきだと声高々に主張する親は多い。だが、アイリス=クレープスはまだ成人前の16歳なのだ。それならば、親が子の幸せを決めて良いということになる場合が多い。もしも、アイリス=クレープスが今現在、成人の18歳であったならば、ここまで話はもつれなかっただろう。
そして、アイリス=クレープスが14歳の時に、レオナルト=ヴィッダーは彼女を孕ませようとしたのだ。そんな男をどうやって国王が認めるというのだ。それこそ無理がある。そんな前科持ちのレオナルト=ヴィッダーを国王は絶対に受け入れようとはしなかった。そんな彼が次のようなことをぶちあげてみせる。
「偽物ばかり持ってくるのは、その者たちをサポートする存在がいないからだっ! 私は将来有望な若者に援助の手を差し伸べようぞっ!」
「ほぅ!? これは面白いいや失敬。これは興味深いことを言い出しましたね、父上。さしでがましいことをお聞きしますけど、父上は誰を推すのですか?」
国王:ロータス=クレープスはなんだか自分が自分の長子に誘導されているような気がしたが、それでも言葉を繋げて、自分の主張をしてみせる。それはかなり無茶な言い分であるためか、言葉を発する前に口ごもりそうになる国王であった。
「う、うむ……。先日、私自ら開いた武術大会で見事、準優勝に輝いた若者が居たではないか。名は確か……。そう、ジルバ=フリューゲルだ。あいつが良いと思うのだっ!」
国王:ロータス=クレープスがそう言うのを聞いて、王妃は空いた口が塞がらないという表情になってしまう。旦那が思い付きで言っていることくらい、妻なら当たり前のようにわかる。国王と王妃の間柄でも、庶民と同じであり、オリビア=クレープスは脳内にズキンズキンという痛みを感じて、右手を軽く額に添えてしまう。対して、オリビア=クレープスの息子はククッ! と底意地悪い笑みをこぼしてしまう。
「いやあ、さすがは父上ですね。ジルバ=フリューゲルくんの剣技には拙い部分を感じはしますが、逆に将来性も兼ね備えていましたし。決勝の相手が首席騎士であるゴーマ=タールタルくんでは無ければ、ひょっとしてって展開でしたから」
ジルバ=フリューゲルはここ2年間で頭角を現してきた人物であった。レオナルト=ヴィッダーと同じく庶民の出であったが、衛兵勤務をそつなくこなし、上官である衛兵隊長:ゼクロス=マークスも太鼓判を押す人物である。衛兵隊長の推薦もあり、国王主催の武術大会の出場権を得たのだ、彼は。そして、ジルバ=フリューゲルは決勝戦まで無難に勝ち進み、そこでこの国の首席騎士と戦うこととなった。だが、20歳そこらの剣技では首席騎士に叶わず、惜しくも準優勝で終わってしまう。
その決勝戦はさすがに浮世から一歩外に足を出しているフィルフェン=クレープスであったが、国王と共に観戦せざるをえなかった。フィルフェン=クレープスはこの国における継承権第1位である。国王主催の何かがあれば、国王と共に出席しなければ、国民たちに示しがつかない。
フィルフェン=クレープスが珍しくもジルバ=フリューゲルの名前を憶えていたことに怪訝な表情を浮かべてしまう国王:ロータス=クレープスであった。自分と自分の研究にしか、興味を示さない男が、誰かに興味心を抱いていることに少なからずの危惧を覚えたのだ、国王は。
「なんだ? ジルバ=フリューゲルには何かあるのか?」
「いえ……。面白いことになるだろうなあって思っただけです。レオナルト=ヴィッダーくん相手に上手く立ち回ってくれそうだと、そう思ったまでですよ? 父上の思うように彼は将来性だけは高いですし」
「ひっかかる言い方をしてくれるものだ。しかし、フィルフェン。お前がそう言うのであれば、私はあいつに投資させてもらおう。いつでもいかなる時でも、お前の手のひらの上で上手く道化を演じる者ばかりだと思うなよ?」
国王:ロータス=クレープスの言いに、ハハッ! とますます喜色ばってしまうフィルフェン=クレープスであった。ふたりのやり取りを間近で見ている王妃:オリビア=クレープスの頭痛はますます強まっていってしまう。親子でありながら、こうも性格というか人格というものが、ここまで違ってくるものなのか? と悩んでしまう王妃である。自分が腹を痛めて産んだ子であることは間違いないのだが、フィルフェン=クレープスは父親だけでなく、母親にも似ていない性格だ。とんびが鷹を産んだという可能性は捨てきれないが、どちらかと言えば、フィルフェン=クレープスはアホウドリを演じている。
「では。父上はそのジルバ=フリューゲルくんを援助するってことで決まりですね」
「う、うむ……。お前はレオナルト=ヴィッダーなのだな?」
「はい、私はレオナルトくんを気に入っていますので」
国王はどういう意味で気に入っているのか? と問いたい気持ちになるが、どうせ研究対象ですよと答えられるのがオチなのはわかりきっているので、それ以上は何も言わずにおくロータス=クレープスであった。しかしながら、レオナルト=ヴィッダーにこの長子が手を貸すことになるとなれば、自分ものんびり構えてはいられない状況になることだけは確かであった。
自分は武人の血を色濃く継いでいるが、フィルフェン=クレープスは智に長けた男であることは重々承知である。それゆえに、国王は宰相たちの手を借りようと思うのであった。同じ智働き畑の宰相から助言をもらえば、例えフィルフェン=クレープス相手でも、後塵を拝することにはならないだろうと踏む。
「しかしながら……。これでは面白味に欠けますね。ここはひとつ、賭けをしませんか?」
「ほう……。賭けに関してはめっぽう弱いお前がそれを言い出すか。いったい何を賭けるというのだ?」
意外なことにフィルフェン=クレープスは賭博ごとに関しては、才能が皆無であった。それはカードゲームだけでなく、武闘会での賭けでも、その弱さを披露しつづけている。ついには貴族連中の間ではフィルフェン=クレープスの逆を張れば勝てるとまで揶揄されるようになってしまっている。それほどまでに第1王子の引きの弱さは際立っていた。そんな彼が次にのたまったことで、国王は卒倒しそうになってしまう。
「もし、レオナルト=ヴィッダーくんが5つの秘宝のうち、ふたつを手に入れることが出来たならば、私の妃として、妹のフローラ=クレープスを指名させてください。いやあ、我ながら面白い賭けだと思うんですよ?」
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