58 / 261
第6章:東の海へ
第7話:お義父さん
しおりを挟む
なにはともあれ、娘が無事に帰還したことで大喜びの海皇である。その海皇は抱きかかえていた娘を地面に立たせ、歌を唄うように促す。エクレア=シューは、皆に向かってぺこりと頭を下げた後、時化る海に身体を向け直す。そして、この世に存在する歌手たちが裸足で逃げ出すレベルの歌声をその喉から発する。
彼女の歌声は天と海に響き渡る。今の今まで時化っていた海は落ち着きを段々と取り戻していく。天を覆っていた雲から降り注いでいた雨は止む。そしてその雲の間から太陽の光が差し込み、それは幻想的な景色となる。その様子を見ていたクルス=サンティーモとリリベル=ユーリィはおおお……と感嘆の声をあげる他無かった。
「いつも以上に美しい歌声也。エクレアよ。ついに恋の味を知ったのか?」
「さすがパパなのです~~~。あたしは運命のヒトに出会ったのです~~~。その方の名はレオナルト=ヴィッダーと言うのです~~~」
談笑しあう親子であったが、気が気でなくなったのはクルス=サンティーモやリリベル=ユーリィだけでなく、レオナルト=ヴィッダーも同様であった。1時間ほど前に出会ったばかりの女性に、自分が運命のヒトだと言われて、戸惑わない男がいないはずが無い。レオナルト=ヴィッダーは眉間にシワを寄せた顔のままに、エクレア=シューの言葉を否定する。しかし、海皇はガハハッ! と豪快に笑い
「山や海の漢に惚れると火傷するのは知っているな? そんな漢たちの娘が惚れやすい性質なのはごく自然の成り行きであろう?」
なにが自然なのかと聞き返したくてしょうがないレオナルト=ヴィッダーであった。眉間に出来たシワがますます深くなってしまう彼であったが、そんな彼を放っておき、海皇は娘をレオナルト=ヴィッダーに託すと言ってくる始末であった。
「いや、どこの馬の骨とも知れぬ男に、自分の娘をそんな簡単に託していいのか? 俺には理解できない」
「理解しようとするな。ただそのままを受け入れれば良い也。我は我が愛娘の目利きを信じている也。娘が『運命』だと言うのであれば、我は娘に『自由』を与えるだけ也」
まったくもって、海皇と話がかみ合わないことにレオナルト=ヴィッダーはますます渋面となっていく。レオナルト=ヴィッダーにはアイリス=クレープスとの苦い経験がある。海皇はウィーダ王国の国王とは真逆の対応をしてくる。その苦い経験は、レオナルト=ヴィッダーが海皇の言葉をそのままに受け入れられぬ下地を作ったと言っても過言ではなかった。
「チュッチュッチュ。レオン、エクレア=シューを受け入れてやれば良いでッチュウ。『旅は道連れ。ベッドの上では情けない』って言葉を知らないでッチュウか?」
コッシロー=ネヅが迷言を放つことで、レオナルト=ヴィッダーはうぐっ……と口を閉ざしてしまう。レオナルト=ヴィッダーとしては女性を邪険に扱う性癖を持ち合わせていなかった。しかし、レオナルト=ヴィッダーが一番に危惧しているのは、エクレア=シューの吸い込まれそうなターコイズブルーの瞳の存在である。彼女にまっすぐに見つめられると、彼女のGカップの胸に顔を埋もれさせてしまいたいという不思議な感覚に襲われてしまうのだ。
自分にはアイリス=クレープスというかけがえのない存在がいる。その信条を根本から折ってしまいそうな包容力を醸し出しているのだ、エクレア=シューは。レオナルト=ヴィッダーは努めて、エクレア=シューとまともに眼を合わせないように注意を払っていた。そんな彼女と同じ船に閉じ込められるような時間を過ごすことは危険すぎたのだ。
「ぼくとしては納得いかないですけどォ……。レオン様。エクレアさんを同行させても良いんじゃないですゥ? 海皇様の機嫌が悪くなる前に決断しちゃったほうが良いと思うのですゥ……」
クルス=サンティーモがいつも通りにド正論を展開する。せっかく海が穏やかになったというのに、ここで色々と海皇に対して文句を言えば、さきほどまでのように時化がやってくるのは自明の理であった。レオナルト=ヴィッダーは、はぁぁぁと大きなため息をつき、がっくりと肩を落とした後、エクレア=シューの同行を許可することにした。
「やりました~~~。パパ、次に会う時は、あたしのお腹が大きくなっている可能性があるので、パパに名前を考えておいてほしいのです~~~」
「ガハハッ! たっぷりと可愛がってもらうが良い也。レオナルト=ヴィッダー……」
「はい? なんです?」
レオナルト=ヴィッダーは何もかもを諦めた表情で、勝手に言ってろとばかりの態度を取る。そんな彼の左肩にポンと大きな右手を置いた海皇は右眼でウインクし
「お義父さんと呼んでくれても良いぞ?」
「もうどうとでもしてください……」
海皇とその娘とのやりとりを毛嫌いしたレオナルト=ヴィッダーはまともに受け答えすることすら拒否してみせる。うなだれるレオナルト=ヴィッダーとは対照的に海皇は終始上機嫌であった。エンダーラー・プライズ号に乗り込んだレオナルト=ヴィッダーたち一行を海皇は手を大きく左右に振りながら見送ってくれる。それに応えるようにエクレア=シューが船の船尾楼甲板で父親に向かって手を振り返す。
「ねえ、レオ。あの子をどうするつもりなの?」
「う~~~ん。クルスに相手させておくよ……。何かの役に立つかもしれないし」
リリベル=ユーリィはあの子をレオナルト=ヴィッダーの中にある順位付けにおいて、どの位置に置くのかとという質問をしたのだが、レオナルト=ヴィッダーは徒党としての役割についての答えをする。リリベル=ユーリィは唇をアヒルのクチバシのように尖らせるが、レオナルト=ヴィッダーは何故、彼女がそんな所作をするのかが理解できないでいた。
(リリベルがまた不機嫌になってるな……。俺の護衛役はリリベルだけなんだけどなあ……)
レオナルト=ヴィッダーは鈍感もすぎるといった男であった。リリベル=ユーリィは何故にここまでレオナルト=ヴィッダーが他者からの好意に鈍感なのだろうかと、不満気な表情でレオナルト=ヴィッダーを観察することとなる。アイリス=クレープスという大切な女性が居るからこそ、レオナルト=ヴィッダーは他の女性とは一線を画していると思っていたのだが、実のところはそうではなさそうなのだ。
エンダーラー・プライズ号は大海原を東に向かって進み続けていた。1日、2日、3日と時間が過ぎていく。その間、リリベル=ユーリィはやることもなく、ただ、レオナルト=ヴィッダーを観察しつづけていた。レオナルト=ヴィッダーは左足がまともに動かない。それを補うように右腕には前腕固定型杖を装着し、なんとか甲板上でのろのろと動けるくらいであった。船自体が波で大きく揺れた場合には、その辺の縁に左手で掴み、どうにかこうにか体勢を維持する。
それでも倒れそうな時はリリベル=ユーリィが彼の身体を支えていた。そんな恋人とも言えぬ奇妙な間柄に割ってはいってくるのがクルス=サンティーモでは無く、エクレア=シューであった……。
彼女の歌声は天と海に響き渡る。今の今まで時化っていた海は落ち着きを段々と取り戻していく。天を覆っていた雲から降り注いでいた雨は止む。そしてその雲の間から太陽の光が差し込み、それは幻想的な景色となる。その様子を見ていたクルス=サンティーモとリリベル=ユーリィはおおお……と感嘆の声をあげる他無かった。
「いつも以上に美しい歌声也。エクレアよ。ついに恋の味を知ったのか?」
「さすがパパなのです~~~。あたしは運命のヒトに出会ったのです~~~。その方の名はレオナルト=ヴィッダーと言うのです~~~」
談笑しあう親子であったが、気が気でなくなったのはクルス=サンティーモやリリベル=ユーリィだけでなく、レオナルト=ヴィッダーも同様であった。1時間ほど前に出会ったばかりの女性に、自分が運命のヒトだと言われて、戸惑わない男がいないはずが無い。レオナルト=ヴィッダーは眉間にシワを寄せた顔のままに、エクレア=シューの言葉を否定する。しかし、海皇はガハハッ! と豪快に笑い
「山や海の漢に惚れると火傷するのは知っているな? そんな漢たちの娘が惚れやすい性質なのはごく自然の成り行きであろう?」
なにが自然なのかと聞き返したくてしょうがないレオナルト=ヴィッダーであった。眉間に出来たシワがますます深くなってしまう彼であったが、そんな彼を放っておき、海皇は娘をレオナルト=ヴィッダーに託すと言ってくる始末であった。
「いや、どこの馬の骨とも知れぬ男に、自分の娘をそんな簡単に託していいのか? 俺には理解できない」
「理解しようとするな。ただそのままを受け入れれば良い也。我は我が愛娘の目利きを信じている也。娘が『運命』だと言うのであれば、我は娘に『自由』を与えるだけ也」
まったくもって、海皇と話がかみ合わないことにレオナルト=ヴィッダーはますます渋面となっていく。レオナルト=ヴィッダーにはアイリス=クレープスとの苦い経験がある。海皇はウィーダ王国の国王とは真逆の対応をしてくる。その苦い経験は、レオナルト=ヴィッダーが海皇の言葉をそのままに受け入れられぬ下地を作ったと言っても過言ではなかった。
「チュッチュッチュ。レオン、エクレア=シューを受け入れてやれば良いでッチュウ。『旅は道連れ。ベッドの上では情けない』って言葉を知らないでッチュウか?」
コッシロー=ネヅが迷言を放つことで、レオナルト=ヴィッダーはうぐっ……と口を閉ざしてしまう。レオナルト=ヴィッダーとしては女性を邪険に扱う性癖を持ち合わせていなかった。しかし、レオナルト=ヴィッダーが一番に危惧しているのは、エクレア=シューの吸い込まれそうなターコイズブルーの瞳の存在である。彼女にまっすぐに見つめられると、彼女のGカップの胸に顔を埋もれさせてしまいたいという不思議な感覚に襲われてしまうのだ。
自分にはアイリス=クレープスというかけがえのない存在がいる。その信条を根本から折ってしまいそうな包容力を醸し出しているのだ、エクレア=シューは。レオナルト=ヴィッダーは努めて、エクレア=シューとまともに眼を合わせないように注意を払っていた。そんな彼女と同じ船に閉じ込められるような時間を過ごすことは危険すぎたのだ。
「ぼくとしては納得いかないですけどォ……。レオン様。エクレアさんを同行させても良いんじゃないですゥ? 海皇様の機嫌が悪くなる前に決断しちゃったほうが良いと思うのですゥ……」
クルス=サンティーモがいつも通りにド正論を展開する。せっかく海が穏やかになったというのに、ここで色々と海皇に対して文句を言えば、さきほどまでのように時化がやってくるのは自明の理であった。レオナルト=ヴィッダーは、はぁぁぁと大きなため息をつき、がっくりと肩を落とした後、エクレア=シューの同行を許可することにした。
「やりました~~~。パパ、次に会う時は、あたしのお腹が大きくなっている可能性があるので、パパに名前を考えておいてほしいのです~~~」
「ガハハッ! たっぷりと可愛がってもらうが良い也。レオナルト=ヴィッダー……」
「はい? なんです?」
レオナルト=ヴィッダーは何もかもを諦めた表情で、勝手に言ってろとばかりの態度を取る。そんな彼の左肩にポンと大きな右手を置いた海皇は右眼でウインクし
「お義父さんと呼んでくれても良いぞ?」
「もうどうとでもしてください……」
海皇とその娘とのやりとりを毛嫌いしたレオナルト=ヴィッダーはまともに受け答えすることすら拒否してみせる。うなだれるレオナルト=ヴィッダーとは対照的に海皇は終始上機嫌であった。エンダーラー・プライズ号に乗り込んだレオナルト=ヴィッダーたち一行を海皇は手を大きく左右に振りながら見送ってくれる。それに応えるようにエクレア=シューが船の船尾楼甲板で父親に向かって手を振り返す。
「ねえ、レオ。あの子をどうするつもりなの?」
「う~~~ん。クルスに相手させておくよ……。何かの役に立つかもしれないし」
リリベル=ユーリィはあの子をレオナルト=ヴィッダーの中にある順位付けにおいて、どの位置に置くのかとという質問をしたのだが、レオナルト=ヴィッダーは徒党としての役割についての答えをする。リリベル=ユーリィは唇をアヒルのクチバシのように尖らせるが、レオナルト=ヴィッダーは何故、彼女がそんな所作をするのかが理解できないでいた。
(リリベルがまた不機嫌になってるな……。俺の護衛役はリリベルだけなんだけどなあ……)
レオナルト=ヴィッダーは鈍感もすぎるといった男であった。リリベル=ユーリィは何故にここまでレオナルト=ヴィッダーが他者からの好意に鈍感なのだろうかと、不満気な表情でレオナルト=ヴィッダーを観察することとなる。アイリス=クレープスという大切な女性が居るからこそ、レオナルト=ヴィッダーは他の女性とは一線を画していると思っていたのだが、実のところはそうではなさそうなのだ。
エンダーラー・プライズ号は大海原を東に向かって進み続けていた。1日、2日、3日と時間が過ぎていく。その間、リリベル=ユーリィはやることもなく、ただ、レオナルト=ヴィッダーを観察しつづけていた。レオナルト=ヴィッダーは左足がまともに動かない。それを補うように右腕には前腕固定型杖を装着し、なんとか甲板上でのろのろと動けるくらいであった。船自体が波で大きく揺れた場合には、その辺の縁に左手で掴み、どうにかこうにか体勢を維持する。
それでも倒れそうな時はリリベル=ユーリィが彼の身体を支えていた。そんな恋人とも言えぬ奇妙な間柄に割ってはいってくるのがクルス=サンティーモでは無く、エクレア=シューであった……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる