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第10章:災厄の兆し
第6話:ロストテクノロジー産
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結局のところ、せっかくレオからご褒美をもらえるという話であったのに、リリベル=ユーリィは疲れ切った身体を少しでも休めたいと、幌付き荷馬車の荷台の上で足を放り投げげながらレオに良い子良い子と頭を撫でてもらうだけで良いという権利を行使する。真っ赤に染まっていた身体を彼女の両脇に陣取るクルス=サンティーモとエクレア=シューがよいしょよいしょと水で濡らした手ぬぐいでキレイに拭い落としていく。
リリベル=ユーリィは背中を藁のベッドで押し付けままの恰好でされるがままであった。デーブ=オクボーンはさすがに荷台を占拠する部分が大きすぎたため、リリベル=ユーリィが足を投げ出している間は御者台のほうに移動していた。何故そうなったかと言えば、女性の身体を水で濡らした手ぬぐいでキレイにしなければならない状況下、いくら男の娘好きのデーブ=オクボーンでも確固たる男として認識されているために、荷台から追い出されたというのが正しい表現であった。
クルス=サンティーモとエクレア=シューはテキパキと手を動かし、リリベル=ユーリィの身から紅を基調とした金属製の部分鎧を剥ぎ取っていく。そして、手ぬぐいで鎧のパーツを丁寧に拭く。ここでエクレア=シューはある気づきを得ることとなる。
「鋼鉄製の鎧にしては、熱に強いし、傷もつきにくいから不思議に思っていたんですけど~~~。もしかして、この鎧ってミスリルと紅玉の合成金属で出来てたりします~~~?」
ミスリル鉱自体は北ラメリア大陸では、珍しくともなんともない金属である。銅、鉄、ミスリル鉱は食器や調理器具に使用されるほどに北ラメリア大陸に住む人々にとって、触れやすい金属の類である。銀や金。そして白金、紅玉、碧玉のほうがよっぽど希少金属であった。
銅は銅貨として市場にふんだんに流通するほどに採れる。鉄は加工されて、鍛冶屋たちの手で鉄鋼化され、さらに様々なモノへと変化させられる。都市の衛兵は皮と鋼鉄を織り交ぜた鎧に身を包んでいるし、副隊長クラストなれば、鋼鉄製の全身鎧にも採用されるほど、一般的な金属だ。
ミスリル鉱だけとなると、さすがに貴族たちが着こむ儀式用の全身鎧の素材となる。騎士階級となれば、部分的にミスリル鉱を用いた全身鎧を着込む。一般庶民がミスリル鉱を使った製品と言えば、普段、よく使う包丁が代表と言えよう。
しかしながら、エクレア=シューが注目した点は、『ミスリル鉱と紅玉の合成金属』というところなのだ。北ラメリア大陸には合金技術が無いというわけではない。『鉄鋼』が存在するのがその証左となる。しかし、ミスリル鉱と貴金属との合成金属はエクレア=シューが知る限りでは遥か昔に失われた技術なのだ。だからこそ、エクレア=シューは手に取った紅を基調としたリリベル=ユーリィの部分鎧のパーツをまじまじと眼を丸くさせつつ、注視したのである。
鍛冶場を担当する神はオリハルコンやアダマンタイトといった神話上の金属を加工し、それを武具に仕立てることが出来る。それが神話クラスや伝説クラスの武具として、北ラメリア大陸で散見することが出来る。リリベル=ユーリィが手に持ち、コボルトたちを散々に切り裂いた薔薇乙女の細剣はその神話クラスの武具であることは間違いないと思っているエクレア=シューである。
いくらコボルト如きと言えども、30匹を斬り飛ばせば、刃の基礎部分がぽっきりと折れてたとしてもなんら不思議が無い。しかし、そうはならなかったことで、薔薇乙女の細剣が相当の業物なのであることは、エクレア=シューだけでなく、クルス=サンティーモでも気づいていた。
結局のところ、エクレア=シューはリリベル=ユーリィに対しての猜疑心を強めることとなる。一介の騎士としては、装備が充実しすぎているのだ。皆から話を聞く限り、レオンの護衛にとレオンにリリベル=ユーリィを紹介したのはウィーゼ王国の第1王子:フィルフェン=クレープスである。そんな次期国王と称されている男であったとしても、そんな簡単に神話クラスの武器に、失われた技術で制作された鎧を着こんだ騎士をあてがうものなのか? と次々と脳の奥から疑問が立ち昇り、消えていってしまうエクレア=シューである。
「お疲れのところ、申し訳ないんですけど~~~。リリベルさんの身に付けている武具が神話クラスとか、ロストテクノロジー産で、あたしの頭が混乱の極地なのです~~~」
エクレア=シューが証拠はここにあるとでも言いたげにリリベル=ユーリィが身に着けている部分鎧のパーツを右手に持って、彼女に突き付ける。だが、怪訝な表情を強めたのは、むしろリリベル=ユーリィのほうであった。
「エクレア……。わたしの装備品に疑問を持っているみたいだけど……。あなたが戦闘中に使っている魔法の杖も大概よ?」
「あっ……」
エクレア=シューは質問を質問で返されたことで、自分の大概さをすっかり忘れていたことに気づく。ママから譲り受けたターコイズブルーの宝石が先端にはめられた魔法の杖のことを思い出す。そう言えば、こちらもロストテクノロジー産だ。いくら海皇の73番目の娘といえども、その素性を知らぬ者からしたら、エクレア=シューも十分に怪しい人物なのだ。エクレア=シューは苦笑いするしか無かった。
「ひとそれぞれに事情があるんですもんね~~~。リリベルさん、ちょっと、あたし、穿った心を持ってしまったのです~~~」
「いいわ。わたしの介抱をしてくれてるんだもの。聞かなかったことにする。でも、ひとつ言えることは、わたしのために作られた防具よ、これは」
エクレア=シューはなるほど~~~と思わざるをえなかった。ママから譲られターコイズブルーの宝石が先端にはめられた魔法の杖は自分の手にとってもよく馴染む。馴染すぎて、魔術を使っている最中は自分の手と魔法の杖との境界線が失ってしまっている感触に捕らわれれてしまう。
「何かしらの由縁があって、武具はヒトを選ぶと言われているのですゥ。リリベル様に、エクレアさん。それにレオン様が素戔嗚を手にしているのも、きっと何かの理由があってのことですゥ」
クルス=サンティーモがキレイに話をまとめる。その言葉に荷台にいる面々はうんうんと納得せざるをえなかった。
(俺が素戔嗚と巡り合ったのは『運命』の導きなんだろうな……。俺はアイリスと結ばれるためだけでなく、皆を傷つけないためにも、絶対に呪力に飲み込まれないようにしないとな……)
リリベル=ユーリィがレオナルト=ヴィッダーに追加で頼んだお願いのひとつに、痛む身体をさすってほしいであった。その言葉を忠実に守り、レオナルト=ヴィッダーは彼女の傍らに居続けた。レオナルト=ヴィッダーはただ黙って、今度は鎧下の服を脱がされていくリリベル=ユーリィの美しい肢体を見続けていた。彼女の可愛らしいへそが眼に飛び込んできたが、それでもレオナルト=ヴィッダーは彼女の身体からあからさまに顔を背けることはしなかった……。
リリベル=ユーリィは背中を藁のベッドで押し付けままの恰好でされるがままであった。デーブ=オクボーンはさすがに荷台を占拠する部分が大きすぎたため、リリベル=ユーリィが足を投げ出している間は御者台のほうに移動していた。何故そうなったかと言えば、女性の身体を水で濡らした手ぬぐいでキレイにしなければならない状況下、いくら男の娘好きのデーブ=オクボーンでも確固たる男として認識されているために、荷台から追い出されたというのが正しい表現であった。
クルス=サンティーモとエクレア=シューはテキパキと手を動かし、リリベル=ユーリィの身から紅を基調とした金属製の部分鎧を剥ぎ取っていく。そして、手ぬぐいで鎧のパーツを丁寧に拭く。ここでエクレア=シューはある気づきを得ることとなる。
「鋼鉄製の鎧にしては、熱に強いし、傷もつきにくいから不思議に思っていたんですけど~~~。もしかして、この鎧ってミスリルと紅玉の合成金属で出来てたりします~~~?」
ミスリル鉱自体は北ラメリア大陸では、珍しくともなんともない金属である。銅、鉄、ミスリル鉱は食器や調理器具に使用されるほどに北ラメリア大陸に住む人々にとって、触れやすい金属の類である。銀や金。そして白金、紅玉、碧玉のほうがよっぽど希少金属であった。
銅は銅貨として市場にふんだんに流通するほどに採れる。鉄は加工されて、鍛冶屋たちの手で鉄鋼化され、さらに様々なモノへと変化させられる。都市の衛兵は皮と鋼鉄を織り交ぜた鎧に身を包んでいるし、副隊長クラストなれば、鋼鉄製の全身鎧にも採用されるほど、一般的な金属だ。
ミスリル鉱だけとなると、さすがに貴族たちが着こむ儀式用の全身鎧の素材となる。騎士階級となれば、部分的にミスリル鉱を用いた全身鎧を着込む。一般庶民がミスリル鉱を使った製品と言えば、普段、よく使う包丁が代表と言えよう。
しかしながら、エクレア=シューが注目した点は、『ミスリル鉱と紅玉の合成金属』というところなのだ。北ラメリア大陸には合金技術が無いというわけではない。『鉄鋼』が存在するのがその証左となる。しかし、ミスリル鉱と貴金属との合成金属はエクレア=シューが知る限りでは遥か昔に失われた技術なのだ。だからこそ、エクレア=シューは手に取った紅を基調としたリリベル=ユーリィの部分鎧のパーツをまじまじと眼を丸くさせつつ、注視したのである。
鍛冶場を担当する神はオリハルコンやアダマンタイトといった神話上の金属を加工し、それを武具に仕立てることが出来る。それが神話クラスや伝説クラスの武具として、北ラメリア大陸で散見することが出来る。リリベル=ユーリィが手に持ち、コボルトたちを散々に切り裂いた薔薇乙女の細剣はその神話クラスの武具であることは間違いないと思っているエクレア=シューである。
いくらコボルト如きと言えども、30匹を斬り飛ばせば、刃の基礎部分がぽっきりと折れてたとしてもなんら不思議が無い。しかし、そうはならなかったことで、薔薇乙女の細剣が相当の業物なのであることは、エクレア=シューだけでなく、クルス=サンティーモでも気づいていた。
結局のところ、エクレア=シューはリリベル=ユーリィに対しての猜疑心を強めることとなる。一介の騎士としては、装備が充実しすぎているのだ。皆から話を聞く限り、レオンの護衛にとレオンにリリベル=ユーリィを紹介したのはウィーゼ王国の第1王子:フィルフェン=クレープスである。そんな次期国王と称されている男であったとしても、そんな簡単に神話クラスの武器に、失われた技術で制作された鎧を着こんだ騎士をあてがうものなのか? と次々と脳の奥から疑問が立ち昇り、消えていってしまうエクレア=シューである。
「お疲れのところ、申し訳ないんですけど~~~。リリベルさんの身に付けている武具が神話クラスとか、ロストテクノロジー産で、あたしの頭が混乱の極地なのです~~~」
エクレア=シューが証拠はここにあるとでも言いたげにリリベル=ユーリィが身に着けている部分鎧のパーツを右手に持って、彼女に突き付ける。だが、怪訝な表情を強めたのは、むしろリリベル=ユーリィのほうであった。
「エクレア……。わたしの装備品に疑問を持っているみたいだけど……。あなたが戦闘中に使っている魔法の杖も大概よ?」
「あっ……」
エクレア=シューは質問を質問で返されたことで、自分の大概さをすっかり忘れていたことに気づく。ママから譲り受けたターコイズブルーの宝石が先端にはめられた魔法の杖のことを思い出す。そう言えば、こちらもロストテクノロジー産だ。いくら海皇の73番目の娘といえども、その素性を知らぬ者からしたら、エクレア=シューも十分に怪しい人物なのだ。エクレア=シューは苦笑いするしか無かった。
「ひとそれぞれに事情があるんですもんね~~~。リリベルさん、ちょっと、あたし、穿った心を持ってしまったのです~~~」
「いいわ。わたしの介抱をしてくれてるんだもの。聞かなかったことにする。でも、ひとつ言えることは、わたしのために作られた防具よ、これは」
エクレア=シューはなるほど~~~と思わざるをえなかった。ママから譲られターコイズブルーの宝石が先端にはめられた魔法の杖は自分の手にとってもよく馴染む。馴染すぎて、魔術を使っている最中は自分の手と魔法の杖との境界線が失ってしまっている感触に捕らわれれてしまう。
「何かしらの由縁があって、武具はヒトを選ぶと言われているのですゥ。リリベル様に、エクレアさん。それにレオン様が素戔嗚を手にしているのも、きっと何かの理由があってのことですゥ」
クルス=サンティーモがキレイに話をまとめる。その言葉に荷台にいる面々はうんうんと納得せざるをえなかった。
(俺が素戔嗚と巡り合ったのは『運命』の導きなんだろうな……。俺はアイリスと結ばれるためだけでなく、皆を傷つけないためにも、絶対に呪力に飲み込まれないようにしないとな……)
リリベル=ユーリィがレオナルト=ヴィッダーに追加で頼んだお願いのひとつに、痛む身体をさすってほしいであった。その言葉を忠実に守り、レオナルト=ヴィッダーは彼女の傍らに居続けた。レオナルト=ヴィッダーはただ黙って、今度は鎧下の服を脱がされていくリリベル=ユーリィの美しい肢体を見続けていた。彼女の可愛らしいへそが眼に飛び込んできたが、それでもレオナルト=ヴィッダーは彼女の身体からあからさまに顔を背けることはしなかった……。
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