【R18】俺は悪くねえ! ~愛しのお姫様が女騎士に変化しているのを知らずに後ろの穴を穿ってしまいました~

ももちく

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第18章:紅玉眼の蒼き竜

第4話:合流

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 マリア=アコナイトは白い尻尾を含めて全長15ミャートル程にまで巨大化した『白銀の獣皇』の背中に促されるままに跨る。『白銀の獣皇』はワオオオン! と背中をのけぞらせながら、獣さまながらに吼える。その雄叫びは寒さで包まれた冷気を吹き飛ばし、マリア=アコナイトは春の訪れを思わせるような空気に包まれる。

「じゃあ、振り落とされないようにしっかり掴まってろッスワン!」

「ニャ、ニャン!」

 マリア=アコナイトは両手に下手したて蝶の短刀バタフライ・ナイフ・紅と蒼を握ったまま、手の隙間で白銀の獣皇のふさふさの白い毛をしっかりと掴む。彼女が掴まったのを背中で感じた白銀の獣皇はもう一度、天に浮かぶ紅い双月に向かって、ワオオオン! と獣の雄叫びをあげる。そうした後、白銀の獣皇は何もない空中を4本足で蹴り飛ばしながら、大空を駆け上がっていく。

「チュッチュッチュ!? シロちゃん、お前もとうとう参戦でッチュウか!? これは喜ばしいことでッチュウ!」

「お!? コッシローっちもここに来てたッスか!? いやあ、数十年ぶりッスね、元気にしていたッスか?」

 白銀の獣皇が宙を駆け上がっていく道中で、海色の魔術障壁マジック・バリアに包まれていた女性の背中に白いネズミが張り付いていたのを確認する。白銀の獣皇は懐かしさを感じて、自然と笑みが顔に溢れてしまう。それはコッシロー=ネヅも同じであった。同じ戦場で共に縦横無尽に駆けまわった記憶は何十年経とうが色あせることは無い。

「あれ~~~? マリアちゃんも参戦するのです~~~?」

「あ、あちきだけ仲間外れなんて、許されないことですニャン!」

「デーブさんは連れてきてないんですね~~~?」

「そ、そう言えば、デーブさんのことを忘れていたニャン! 白銀の獣皇様! 豚ニンゲンオークと見間違うようなデーブさんを置いてきちゃったニャン!」

「嫌ッス。俺っちの背中に乗せるのは女性のみッス。豚ニンゲンオークを乗せる義務なんて、俺っちには無いッスワン!」

「シロちゃんはそういう奴でッチュウ。まあ、デーブは紅玉眼の蒼き竜ルビーアイズ・ブルードラゴンとの決着が済んだ後に回収するでッチュウ。シロちゃん、途中までエクレアも背中に乗せてくれッチュウ!」

 コッシロー=ネヅはエクレア=シューの首筋から肩周りに革ベルトでがんじがらめに固定され、そして、自分の背中から生える4枚の蝙蝠羽をパタパタと羽ばたかせて、宙をゆっくり上昇している真っ最中であった。海色の魔術障壁マジック・バリア紅玉眼の蒼き竜ルビーアイズ・ブルードラゴンからの致命の一撃を防いだは良いが、受けた衝撃はエクレア=シューに重くのしかかっており、彼女の身の負担を考えて、コッシロー=ネヅは素早く大空を舞うことが出来なかった。

「良いッスよ。その代わり、運び賃はしっかりいただくッスワン」

「チュッチュッチュ。あいかわらずがめつい奴でッチュウ。エクレア。背中に乗せる代わりに一発ヤラせろと言っているッチュウけど、構わないッチュウよね?」

「えええ!? 獣姦はちょっと勘弁してほしいのです~~~。異種間セックスがへっちゃらなパパとは違って、あたしは至って、ノーマルなのです~~~」

「そう言えば、海皇は人魚でも山羊でも犬でも鶏相手でも、おちんこさんをびっきびっきに立たせる奴でッチュウね。その娘にその耐性が無いのは、反面教師になっているからでッチュウかねえ?」

 海皇の名前が出され、明らかに動揺するのは白銀の獣皇こと、シロちゃんであった。彼は眼を白黒させて、さらにはパクパクと金魚ゴールデン・フィッシュのように口を開閉させて、驚くばかりである。

「あ、言ってなかったッチュウね。僕が今、必死に運んでいるこの女性の父親は海皇で。エクレア=シューはその海皇の73番目の娘でッチュウ。これが何を言っているのかわかっているッチュウよね?」

「さ、さっきのは本気で冗談ッス! 海皇の娘に手を出したら、俺っちの尻穴がポセイトスのでガバガバにされちまうッス! エクレアっち、俺っちの背中には無料ただで乗せるッスから、決してパパさんには変なことを言ってはダメっスよ!?」

 明らかに動揺している白銀の獣皇を見て、エクレア=シューは首級くびを傾げつつ、頭の中にクエスチョンマークをたくさん浮かべるしかなかった。コッシロー=ネヅと白銀の獣皇の会話の内容を考慮するなら、とっくの昔にパパがレオン様の尻穴をガバガバにしているはずなのに、そんなことには一切なっていない。

 エクレア=シューがレオン様に尻穴がバカになりそうなほどに、おちんこさんでほじくられているというのに、当のレオン様はパパにはそうされてないのは納得しがたい話しである。

「パパはそんなことしないと思うんですけど~~~? 何かの勘違いじゃないんです~~~?」

「チュッチュッチュ。海皇;ポセイトス=アドンは恐ろしいほどの子煩悩でッチュウ……。レオンの尻穴が海皇のおちんこさんでガバガバになってないのは、エクレア。お前がレオンにぞっこんだからでッチュウ……」

「なるほど~~~。パパの娘に乱暴狼藉を為そうとしたら、パパがお仕置き棒でその不埒なやからを折檻するわけですね~~~? 納得できたのです~~~」

 エクレア=シューは安心感を得たのか、コッシロー=ネヅに白銀の獣皇の背中に自分の尻を乗っけれるように移動を頼む。コッシロー=ネヅはこくりと頷き、背中の4枚羽根をパタパタと動かし、エクレア=シューを白銀の獣皇の背中、マリア=アコナイトの後ろに着席させる。

「クッ……。美少女ゲットだぜ! って喜びそうになっていたというのに、ポセイトスの娘とはこれいかに!? ッス……。まあ、エクレアっちの分も含めて、マリアちゃんでたっぷり楽しませてもらうッス……」

「あちきはやっぱり薄幸の少女なんですニャン……。エクレア姐さんの分まで、あちきが渡し賃を払うことになりそうニャン……」

「マリアちゃん、ごめんねぇ~~~。あたしは異種間セックスはさすがに無理なのです~~~」

 エクレア=シューはマリア=アコナイトの後ろに着席し、自分の不幸を嘆くマリア=アコナイトの頭を優しく右手で撫でる。しょんぼりしているマリア=アコナイトの猫耳を下から上へと撫で上げて、マリア=アコナイトの気分を少しでも上げようと務めるのであった。マリア=アコナイトはそんな優しいエクレア姐さんにニッコリと微笑み、元気いただきましたニャン! と答えるのであった。

「さあ、白銀の獣皇様! マリアは覚悟を決めましたニャン! 愛しのレオン様の力になるために、白銀の獣皇様の力をお借りしますニャン!」

「そんなかしこまった言い方をしなくて良いッスよ。俺っちとマリアちゃんの仲じゃないッスか。俺っちのことは『シロちゃん』とフレンドリーに呼んでほしいッスワン!」
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