【R18】俺は悪くねえ! ~愛しのお姫様が女騎士に変化しているのを知らずに後ろの穴を穿ってしまいました~

ももちく

文字の大きさ
184 / 261
第19章:温泉宿

第3話:宿の改装

しおりを挟む
「ここ掘れワンワンッス!」

「白銀の獣皇様……。いくらなんでもうちの安宿の庭に温泉が……って、出たぁぁぁ!?」


 エクレア=シューがデーブ=オクボーンと共に戦利品を泊っている宿屋に運んできて、温泉の話を皆に言う。しかし、エクレア=シューがわくわくと喜びに満ちた表情を浮かべつつ、熱弁を繰り広げようが、マリア=アコナイトを初め、先に宿屋に到着していた面々は一様に暗い顔をしていた。

 それほどまでに、今のレオナルト=ヴィッダーを余所に運ぶのは危険な状態であったからだ。彼の身体の表面にはうっすらと黒いオーラが漂っている。どう考えても普通の状態ではなかったのだ。それゆえに、紅玉眼の蒼き竜ルビーアイズ・ブルードラゴンとの激闘を生き残ったリリベル=ユーリィたちですら、レオナルト=ヴィッダーから無理やり性搾取していない。

 そんな暗い表情をする面々に向かって、俺っちに任せろワンッスと吼えたのが、白銀の獣皇ことシロちゃんであった。彼が言うには、大地の守護者である自分が地脈と、そこに流れる水脈を操作出来て当然だと。そして、このぼろっちい宿屋の庭に温泉を沸き出させてやるッス! と豪語したのである。

 訝し気な表情を浮かべる面々を放っておいて、シロちゃんは宿屋の女将を連れて、どの辺に温泉が湧いてくれたら嬉しいッスか? と問う。そして、女将がじゃあ、庭の池に流れ込む感じでこの辺りからと言うと、シロちゃんが硬い地面をガリガリと犬のように軽く掘ったのだ。

 そして、その小さな穴に向かって、宿屋の女将がくわの先端を突き立てると、なんとなんと、そこから暖かい濁り湯が噴き出したのである。

「あんりまあぁぁぁ!? うちが温泉宿になっちまったよ。ありがとうございます、白銀の獣皇様ぁぁぁ!!」

「そんな長ったらしい名前で呼ばなくて良いッス。おれっちのことは『シロちゃん』とフレンドリーに呼んでもらえば良いッス」

 シロちゃんはそう言うが、宿屋の女将はミシガン王国の田舎生まれの田舎育ちのドワーフだ。天界の神と等しい存在と先祖代々から教え込まれている宿屋の女将であるオレンジ=フォゲットが白銀の獣皇様と呼んでも、シロちゃんとは決して呼ぶことは出来ずじまいであった。シロちゃんはやれやれッス……と嘆息した後、宿屋の御主人と女将に急いで、温泉宿へと改築してもらうように頼む。

 宿屋の御主人と女将は、今の潰れたSM専用愛し合う宿アイラブユー・ホテルを安宿に改装しただけの何の取り柄も無い安宿が温泉宿に変われば、がっぽがっぽと客がやってきてくれるのは眼に見えていた。それゆえに、白銀の獣皇の要望通りに大工をすぐさま手配し、紅玉眼の蒼き竜ルビーアイズ・ブルードラゴンがミシガン王国から去ってから三日後には、ちょうど良い湯加減を楽しめる温泉に入れるように宿屋は生まれ変わることとなる。

 しかしながら、宿屋の増改築はまだまだ時間がかかるのは当然であり、他の客が生まれ変わった温泉宿に殺到する前に、レオナルト=ヴィッダーたちが、出来上がったばかりの温泉を真っ先に楽しむことになる。

「あ~。極楽極楽。もともと庭なだけはあって、風情を感じるなあ」

「そうですねェ。でも、宿屋の御主人様は大理石を敷き詰めて、大浴場っぽくするつもりらしいですよォ?」

「それはもったいない気がするわね。このまま、元が庭だったことを残しておいたほうが良いと思うけど」

「あたしもそっちのほうが良いと思います~~~。ニンゲン、欲をかくと、あとあと痛い眼を見ますから~~~~」

 レオナルト=ヴィッダーがおちんこさんをタオルで隠そうともせずに、濁り湯の湯舟の中で足と手を投げ出し、首までずっぽりと湯に浸かっていた。そして、リリベル=ユーリィはそんなレオナルト=ヴィッダーの横で正座から足を崩した格好で湯舟の中で座っている。そして、右手でレオナルト=ヴィッダーの竿を軽く握るのも忘れずにだ。

 クルス=サンティーモはそんなリリベル=ユーリィの先駆けに気づかぬままに、洗い場でごしごしと頭を洗っていた。紅玉眼の蒼き竜ルビーアイズ・ブルードラゴンの冷気に晒されたことで、蒼髪オカッパの毛が痛んでいた。そのために、蒼髪オカッパが元の色艶に戻るのを願いつつ、丁寧に蒼髪に温泉の湯を染み込ませていたのである。

 エクレア=シューはレオナルト=ヴィッダーを間に挟み、リリベル=ユーリィとは反対側の位置で湯舟に浸かっていた。リリベル=ユーリィがレオナルト=ヴィッダーの竿を独占しているのは見ればわかるので、エクレア=シューはレオナルト=ヴィッダーの右手を両手で掴み、さらには実りかけのスイカの間に挟み込んでいた。

 レオナルト=ヴィッダーは今の状況を楽しまなければ損だと言わしめんばかりに、おちんこさんに呪力ちからを徐々に注ぎ込んでいた。レオナルト=ヴィッダーのおちんこさんが硬くなるほど、リリベル=ユーリィはレオナルト=ヴィッダーの顔から視線を背ける。しかしながら、彼女は湯で温まった以上に頬に赤さを宿しているが、決して、右手はレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんから離れることはない。

 リリベル=ユーリィは湯の中でレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんの尿道口を細い指で刺激する。いくら濁り湯の中であろうが、レオナルト=ヴィッダーのおちんこさんの先端からヌルっとした先走りスペル魔がとどめなく出ていることを感じることが出来た。


「レオン様の右手がボロボロです~~~。湯が沁みて、痛みを感じたりしませんか~~~?」

「んん? ああ、エクレアのおっぱいが柔らかくて、痛みがどこかに飛んじまってるな。ありがとうな、エクレア」

 エクレア=シューは良い雰囲気を徐々に作り出していたリリベル=ユーリィとレオナルト=ヴィッダーの邪魔をするべく、中に割って入る。焼きマシュマロよりも柔らかなおっぱいでレオナルト=ヴィッダーの右手の先から腕先までを包み込むことで、レオナルト=ヴィッダーがおちんこさんに意識を集中しすぎないようにしたのである。

 レオナルト=ヴィッダーの意識をエクレア=シューにもっていかれたことで、リリベル=ユーリィはむぅぅぅ~~~! とほっぺたを可愛らしく膨らませる。しかし、その表情をエクレア=シューに見られたことは失敗であった。エクレア=シューは女狐らしさをいっぱいに顔の表情として露わにしたのである。

「リリベル様~~~。そんなにほっぺたをふくらませてどうしたんです~~~? 何か不都合なことでもありました~~~?」

 エクレア=シューは止せば良いのに、リリベル=ユーリィを挑発してみせる。リリベル=ユーリィはますますほっぺたを膨らませて、何かを言わんという顔つきになっていく。その膨れたほっぺたが破裂する前に動いたのがレオナルト=ヴィッダーであった。

「リリベル。エクレア。喧嘩するんじゃねえ。あとでたっぷり可愛がってやるから、今は湯の気持ち良さを味わさせてくれ。リリベル、俺はお前を世界で2番目に愛しているから安心しろ」

 レオナルト=ヴィッダーは空いている左手でリリベル=ユーリィの紫金剛石パープル・ダイヤに光る髪の毛の頂点の周りを優しく撫でる。その途端、リリベル=ユーリィの顔は破顔し、彼女のほっぺたはユルユルになっていく……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  ブックマーク・評価、宜しくお願いします。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

処理中です...