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第20章:東への帰路
第2話:女王との問答
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白銀の獣皇ことシロちゃんは今回の紅玉眼の蒼き竜の襲来で損害を被ったミシガン王国の国民たちに対して、国庫から金を出せと今まで主張していた。そして、それで国庫が空になるなら、貴族たちも金を出せとのたまった。
それなのに、泣きっ面に蜂の如く、白銀の獣皇はレオナルト=ヴィッダーたちに報奨を忘れるなと言ってのける。レオナルト=ヴィッダーたちはさすがに女王と彼女を囲む貴族たちに同情せざるをえなくなる。
「あの紅玉眼の蒼き竜を追い払ったくらいのレオナルト=ヴィッダーに与えるモノと言えば……。ここはやはり、ミシガン王国の国宝でどうッスか? レオナルト=ヴィッダー。お前も国宝なら満足するッスよね?」
「だから、俺を巻き込むなって言ってるだろ!? 女王様、俺は国宝をもらっても、それに値する人物ではありませんから!」
レオナルト=ヴィッダーはミシガン王国の女王が所持する国宝の数々が欲しくて、遠路はるばるウィーゼ王国からやってきたわけではない。だが、そんなレオナルト=ヴィッダーを放っておいて、女王と貴族たちはざわつくこととなる。
「レオナルト殿に渡せる国宝……。アレはどうでしょうか? 女王様」
「ううむ……。アレは渡せぬわ、宰相殿。それよりもアレのほうがよろしいのでは?」
「それはいけません。そちらのほうはバージニア王国との友好の証として、譲ってもらったものだ。バージニア王国の女王が知れば、ミシガン王国はバージニア王国との戦争に発展しますぞ!」
女王と宰相、そして貴族筆頭がああでもないこうでもないと、レオナルト=ヴィッダーに与える報奨について議論を繰り返す。レオナルト=ヴィッダーたちはこの空間から一刻も早く退散したかったが、シロちゃんの余計な一言でそれは先延ばしされることとなる。リリベル=ユーリィたち4人娘がレオナルト=ヴィッダーの顔を見つめ、この事態を収拾してほしいという表情を浮かべる。
レオナルト=ヴィッダーは空いた左手で頭をボリボリと掻き、ついに自分たちがミシガン王国にやってきた理由を述べることとなる。
「ほう……。レオナルト殿は、ロータス=クレープス国王の狂言に付き合わされている当事者でしたのね。5つの秘宝。確かにどれも自国の権威を高めるためにはもってこいのシロモノですわ」
「はい……。それをふたつも手に入れないと、俺はロータス国王の娘を娶ることが出来ません……。俺は紅玉眼の蒼き竜から竜皇の珠玉を奪おうとして、この国にやってきただけであって、結果的に紅玉眼の蒼き竜を追い払う運びになっただけなんです」
ウィーゼ王国の国王であるロータス=クレープスがついに狂ったと言わしめん発言はウィーゼ国内だけで収まることは無く、遠い西海岸の地に住むミシガン王国の女王の耳にも届いていた。ロータス=クレープス国王が求める5つの秘宝とは『天使の嬉し涙、竜皇の珠玉、海皇の三叉槍、白銀狼の牙、失われた朱鷺』である。いくら眼に入れても痛くない愛娘の代わりに献上しろと言われても、無理筋すぎる。
竜皇の珠玉は現在、紅玉眼の蒼き竜の所有物であり、海皇の三叉槍をあの海皇が誰かに譲るわけがない。そして、レオナルト=ヴィッダーたちと共に居る白銀の獣皇がトレードマークである狼歯を引っこ抜いて、レオナルト=ヴィッダーに与えるわけがない。
「へぇぇぇ。レオっちって、俺っちの牙が必要なんッスか? 残念ッス。これは大人の歯だから、抜いてしまうと生え変わりするか謎なんッスよ……」
白銀の獣皇が申し訳ないと言った感じで、レオナルト=ヴィッダーの求めるモノを与えられないと言う。そのやりとりをカッツエ=マルベール女王はさもありなんと玉座に深く背中を預けながら聞く。
(白銀の獣皇の牙が抜ける時、それは白銀の獣皇が引退をするということなのですわ。白銀の獣皇の牙はそういうシロモノ。時が経れば、そういう時もやってくるのでしょうが、今代の獣皇が引退するのは早くても数百年後……)
カッツエ=マルベール女王はふぅ……と嘆息せざるをえなかった。どう考えてもロータス=クレープス国王が娘を手放したくないのが丸わかりの狂言なのである。それをどうにかしてみせろという狂言に付き合わされているレオナルト=ヴィッダーに憐憫の情を抱かずにはいられないのであった。
「わたくしから、ロータス=クレープス国王に一言物申しておきましょうか?」
「いえ……。これは俺自身の問題です。アイリスを幸せにしたいのなら、これくらいやってみせて当然だという神の試練だと思っています。ですから、女王様が巻き込まれて良いことじゃないと思っています」
なんとも逞しい男だと思うと同時に傲慢で強情な男だと思わざるをえない女王であった。ロータス=クレープス国王の求める5つの秘宝を手に入れる方法があるのならば、女王自身が知りたいと思えるほどの秘宝なのである。それを2つも手に入れて、代わりに手に入る女がどれほどの女性なのかと訝しむ他無い女王であった。
アイリス=クレープスは16歳の小娘であり、男を喜ばせる技術すら持っていないだろうと邪推してしまうカッツエ=マルベール女王であった。しかし、自分の前に立つレオナルト=ヴィッダーはアイリス=クレープスがそれらの秘宝と交換しても良いと思える女性だと主張している。カッツエ=マルベールはアイリス=クレープスをひと目、見て見たいと思ってしまうのは自然の成り行きであったと言えよう。
「貴方がそれほどまでに恋焦がれるアイリス=クレープスさんには、わたくしが主催するお茶会や舞踏会に来てもらいたいですわ。貴方がそれほどまでに心酔する女性なのですから」
「ああ、アイリスは俺にとっての女神だ。女王様もアイリスを見たら、きっと気に入ると思う」
レオナルト=ヴィッダーのその発言を受けて、カッツエ=マルベール女王は彼に『恋は盲目』という言葉を贈りたくなってしまったが、その言葉は口から出さないように気をつける。若い男女は特に相手の悪い点に眼がいかない。カッツエ=マルベール女王は大人の女性として、若いレオナルト=ヴィッダーに忠告しておきたい気持ちであったが、それよりも面白い事態になるようにと思うのであった。
「レオナルト殿。貴方は聞く限りでは、5つの秘宝のうち、ひとつも手に入れることが出来ていませんわ。ロータス=クレープス国王が条件を変えて、アイリスさんが他の男と結婚することになったら、どうしますの?」
「それは……。俺はその男をぶちのめして、アイリスを奪うことになると思います……」
「そうしてくださることを期待していますわよ?」
レオナルト=ヴィッダーの返答にカッツエ=マルベール女王がコロコロと喉を鳴らして、喜んでみせる。これはこれで楽しみが増えたと思ってしまう悪い女王であった。女王はレオナルト=ヴィッダーたちに後で紅玉眼の蒼き竜を追い払った報奨を必ず届けると言い、レオナルト=ヴィッダーたちを謁見の間から下がらせる……。
それなのに、泣きっ面に蜂の如く、白銀の獣皇はレオナルト=ヴィッダーたちに報奨を忘れるなと言ってのける。レオナルト=ヴィッダーたちはさすがに女王と彼女を囲む貴族たちに同情せざるをえなくなる。
「あの紅玉眼の蒼き竜を追い払ったくらいのレオナルト=ヴィッダーに与えるモノと言えば……。ここはやはり、ミシガン王国の国宝でどうッスか? レオナルト=ヴィッダー。お前も国宝なら満足するッスよね?」
「だから、俺を巻き込むなって言ってるだろ!? 女王様、俺は国宝をもらっても、それに値する人物ではありませんから!」
レオナルト=ヴィッダーはミシガン王国の女王が所持する国宝の数々が欲しくて、遠路はるばるウィーゼ王国からやってきたわけではない。だが、そんなレオナルト=ヴィッダーを放っておいて、女王と貴族たちはざわつくこととなる。
「レオナルト殿に渡せる国宝……。アレはどうでしょうか? 女王様」
「ううむ……。アレは渡せぬわ、宰相殿。それよりもアレのほうがよろしいのでは?」
「それはいけません。そちらのほうはバージニア王国との友好の証として、譲ってもらったものだ。バージニア王国の女王が知れば、ミシガン王国はバージニア王国との戦争に発展しますぞ!」
女王と宰相、そして貴族筆頭がああでもないこうでもないと、レオナルト=ヴィッダーに与える報奨について議論を繰り返す。レオナルト=ヴィッダーたちはこの空間から一刻も早く退散したかったが、シロちゃんの余計な一言でそれは先延ばしされることとなる。リリベル=ユーリィたち4人娘がレオナルト=ヴィッダーの顔を見つめ、この事態を収拾してほしいという表情を浮かべる。
レオナルト=ヴィッダーは空いた左手で頭をボリボリと掻き、ついに自分たちがミシガン王国にやってきた理由を述べることとなる。
「ほう……。レオナルト殿は、ロータス=クレープス国王の狂言に付き合わされている当事者でしたのね。5つの秘宝。確かにどれも自国の権威を高めるためにはもってこいのシロモノですわ」
「はい……。それをふたつも手に入れないと、俺はロータス国王の娘を娶ることが出来ません……。俺は紅玉眼の蒼き竜から竜皇の珠玉を奪おうとして、この国にやってきただけであって、結果的に紅玉眼の蒼き竜を追い払う運びになっただけなんです」
ウィーゼ王国の国王であるロータス=クレープスがついに狂ったと言わしめん発言はウィーゼ国内だけで収まることは無く、遠い西海岸の地に住むミシガン王国の女王の耳にも届いていた。ロータス=クレープス国王が求める5つの秘宝とは『天使の嬉し涙、竜皇の珠玉、海皇の三叉槍、白銀狼の牙、失われた朱鷺』である。いくら眼に入れても痛くない愛娘の代わりに献上しろと言われても、無理筋すぎる。
竜皇の珠玉は現在、紅玉眼の蒼き竜の所有物であり、海皇の三叉槍をあの海皇が誰かに譲るわけがない。そして、レオナルト=ヴィッダーたちと共に居る白銀の獣皇がトレードマークである狼歯を引っこ抜いて、レオナルト=ヴィッダーに与えるわけがない。
「へぇぇぇ。レオっちって、俺っちの牙が必要なんッスか? 残念ッス。これは大人の歯だから、抜いてしまうと生え変わりするか謎なんッスよ……」
白銀の獣皇が申し訳ないと言った感じで、レオナルト=ヴィッダーの求めるモノを与えられないと言う。そのやりとりをカッツエ=マルベール女王はさもありなんと玉座に深く背中を預けながら聞く。
(白銀の獣皇の牙が抜ける時、それは白銀の獣皇が引退をするということなのですわ。白銀の獣皇の牙はそういうシロモノ。時が経れば、そういう時もやってくるのでしょうが、今代の獣皇が引退するのは早くても数百年後……)
カッツエ=マルベール女王はふぅ……と嘆息せざるをえなかった。どう考えてもロータス=クレープス国王が娘を手放したくないのが丸わかりの狂言なのである。それをどうにかしてみせろという狂言に付き合わされているレオナルト=ヴィッダーに憐憫の情を抱かずにはいられないのであった。
「わたくしから、ロータス=クレープス国王に一言物申しておきましょうか?」
「いえ……。これは俺自身の問題です。アイリスを幸せにしたいのなら、これくらいやってみせて当然だという神の試練だと思っています。ですから、女王様が巻き込まれて良いことじゃないと思っています」
なんとも逞しい男だと思うと同時に傲慢で強情な男だと思わざるをえない女王であった。ロータス=クレープス国王の求める5つの秘宝を手に入れる方法があるのならば、女王自身が知りたいと思えるほどの秘宝なのである。それを2つも手に入れて、代わりに手に入る女がどれほどの女性なのかと訝しむ他無い女王であった。
アイリス=クレープスは16歳の小娘であり、男を喜ばせる技術すら持っていないだろうと邪推してしまうカッツエ=マルベール女王であった。しかし、自分の前に立つレオナルト=ヴィッダーはアイリス=クレープスがそれらの秘宝と交換しても良いと思える女性だと主張している。カッツエ=マルベールはアイリス=クレープスをひと目、見て見たいと思ってしまうのは自然の成り行きであったと言えよう。
「貴方がそれほどまでに恋焦がれるアイリス=クレープスさんには、わたくしが主催するお茶会や舞踏会に来てもらいたいですわ。貴方がそれほどまでに心酔する女性なのですから」
「ああ、アイリスは俺にとっての女神だ。女王様もアイリスを見たら、きっと気に入ると思う」
レオナルト=ヴィッダーのその発言を受けて、カッツエ=マルベール女王は彼に『恋は盲目』という言葉を贈りたくなってしまったが、その言葉は口から出さないように気をつける。若い男女は特に相手の悪い点に眼がいかない。カッツエ=マルベール女王は大人の女性として、若いレオナルト=ヴィッダーに忠告しておきたい気持ちであったが、それよりも面白い事態になるようにと思うのであった。
「レオナルト殿。貴方は聞く限りでは、5つの秘宝のうち、ひとつも手に入れることが出来ていませんわ。ロータス=クレープス国王が条件を変えて、アイリスさんが他の男と結婚することになったら、どうしますの?」
「それは……。俺はその男をぶちのめして、アイリスを奪うことになると思います……」
「そうしてくださることを期待していますわよ?」
レオナルト=ヴィッダーの返答にカッツエ=マルベール女王がコロコロと喉を鳴らして、喜んでみせる。これはこれで楽しみが増えたと思ってしまう悪い女王であった。女王はレオナルト=ヴィッダーたちに後で紅玉眼の蒼き竜を追い払った報奨を必ず届けると言い、レオナルト=ヴィッダーたちを謁見の間から下がらせる……。
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