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第21章:新たな出会い
第8話:大浴場
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「あいつらなら何とかしてくれそうな気がしてたまらねえぜ……。救国の英雄様。どうか、不幸を自分から背負いこもうとしている女性を救ってくだされや……」
ホワイトウルフ号の船長であるルイ=マッケンドーは甲板上から聖地の奥へと向かうソフィア=グレイプ一行を見守っていた。どんな卑劣漢でも、女性が自ら進んで不幸になるのを喜ぶ者はいない。もちろん、不幸な女にベッドの上で汚いおちんこさんをしゃぶらせて喜ぶ卑劣漢は居ることは居る。だが、それはあくまでもプレイの一環であり、本当に不幸な身である女性にそうさせたいと思っているわけではない。
『窮鳥懐に入れば猟師も殺さず』とういう言葉がそれに当てはまる。どんな悪漢であろうが、ヒトとしての情を持ち合わせている。それが無いのなら、それはニンゲンではなく、ただの魔物なのだ。そこが、ニンゲンと魔物との決定的な境界線なのである。
話を戻そう。聖地に足を踏み入れたソフィア=グレイプ一行を迎えたのは、黄金色の全身鎧に身を包んだ騎士たちであった。彼らは聖地に足を踏み入れた理由をソフィア=グレイプに問う。
「わたくしはバージニア王国の大法官より言葉を預かっている白鳥騎士団の副長であるソフィア=グレイプです。教皇様との謁見をお許しください」
「ほう……。そなたが今年の『贄』であるソフィア=グレイプ殿か。先に到着している貴殿の上司から話は伺っている。沐浴を済ませてから、教皇様との謁見になるだろう」
黄金色の甲冑に身を包む騎士のひとりがそう言うや否や、ソフィア=グレイプの顔は怪訝な表情となる。自分の上司と言えば、トーマス=ロコモーティブ殿となる。彼はレオナルト=ヴィッダーに斬られ、湖の藻屑となってしまったはずであった。それなのに、先に到着していると言われたことで、懐疑心が大きく膨らむことになる。
「あ、あの! 白鳥騎士団の団長が先に到着しているとはいったい、どういうことなのです!?」
「う~~~ん?? そちらこそ何を言っている。トーマス=ロコモーティブ殿は其方に先んじること先日に到着し、ソフィア殿は後からやってくる手筈になっていると聞き及んでいるが??」
黄金色の全身鎧に身を包む騎士たちは、こいつ何を言ってやがるという雰囲気を醸し出していた。事情をよく知っているのはお前たちのほうだろうと言わしめん態度を取ってみせる。ソフィア=グレイプはますます眉根をひそめるが、聖地側もそういうことになっている事由がわかっていないと言った感じのため、ソフィア=グレイプは追及を止める。
「わかりました。こちら側の連絡不足のようです」
「うむ。しっかりしたまえ。船旅でまともに身体を洗えなかっただろう。汚れた身のままで教皇様に謁見するのは、こちらとしては不愉快極まる。さっさと住居区の大浴場で船旅の汚れを落とすが良い」
黄金色の騎士たちはつっけんどんな態度で、ソフィア=グレイプたちを大浴場へと行くようにと促す。聖地で働く下男下女たちがどこからともなく現れ、ソフィア=グレイプたちを別区画にある大浴場へと案内を買って出る。聖地:エルハレムは別名:八丈島と呼ばれるほどに狭い島であり、この島の大部分に所狭しと建物が建てられていた。
そして、大浴場はこの聖地に住む者たちの共同風呂でもあった。住居区と併設されており、老若男女が股間に布をあてがうだけで、その大浴場で日頃の汗を流す。しかしながら、今の時間帯は午後2時頃であり、大浴場は閑散としていた。
「うわぁぁぁ。すっごく広いですねェ。さすがは聖地なのですゥ」
「本当に広いわね。わたしたちの存在がちっぽけなのかと思うくらい」
「獅子の顔から湯がコンコンと沸いているのです~~~。あたし、一番に湯舟に飛び込むのです~~~」
「ダメですニャン! 軽く湯で身体を洗い流してからですニャン!」
「あの……。女性陣が湯あみするのはわかるんですが……。何故、レオナルトさんや、デーブさんまで……?」
「おいおい。背中を流し合ってこそ、家族ってもんだろっ! なあ、デーブ!」
「おうよっ! しっかし、貸し切り状態なのはさすがに肩身が狭い思いだなっ!」
ソフィア=グレイプは長い白タオルで裸体の前面を覆い隠していた。それもそうだろう。大浴場で船旅の汚れを落としておけと言われたが、そこに男連中が混ざるとは思いもしなかったからだ。ソフィア=グレイプは右手で長い白タオルの上を持ちつつ、左手でその長いタオルが尻側まで伸びないかと引っ張ってみせる。しかし、残念なことに、長い白タオルは伸縮製がよろしくなく、引き締まった彼女の尻を隠すには至らなかった。
「ソフィア様ァ。ぼくが御背中を流させてもらいますねェ」
絶えず笑顔の蒼髪オカッパの男の娘が前も隠さずにソフィア=グレイプに近づいてきて、そう言ってみせる。ソフィア=グレイプは自分よりも女の子らしい体つきのクルス=サンティーモにどきまぎとしてしまう。天使のような餅肌で、これまた天使のように可愛らしいおちんこさんがついている彼女である。ソフィア=グレイプは常々、男のようにおちんこさんが自分の股についていれば良いと思っていた。それゆえに、クルス=サンティーモの股間に可愛らしいおちんこさんがついていても、対して動揺はしなかった。
「え、ええ……。頼みます」
「はいッ! 頼まれましたのですゥ!」
ソフィア=グレイプは前を長い白タオルで隠したまま、肉付きが引き締まったお尻を風呂椅子の上に乗せる。そして、背中をピンと張った状態でクルス=サンティーモが背中を洗ってくれるのを待つ。しかし、次の瞬間、うひぃぃぃ! という素っ頓狂な声をあげて、風呂椅子からお尻を跳ね上げてしまう。
「あっ、ごめんなさいッ! 筋肉で固められたキレイな背中なので、つい、指でなぞってしまいましたァ」
クルス=サンティーモに悪気は無かった。これまで、レオナルト=ヴィッダー、リリベル=ユーリィ、エクレア=シュー、マリア=アコナイト、そしてデーブ=オクボーンの背中を洗ってきてはいたが、彼らとはまた違った印象を受ける背中だったために、ついうっとりとした表情でソフィア=グレイプの背中を右手の指先でなぞってしまったのである。
レオナルト=ヴィッダーの背中は漢らしく、ゴツゴツとした樹齢100年の松の木である。リリベル=ユーリィは固さの中に柔らかさを含んでいる桃の木であった。エクレア=シューは桃の実であり、マリア=アコナイトはレモンの実である。デーブ=オクボーンは言わずもがな、豚ニンゲンのようであった。
しかし、ソフィア=グレイプの背中は明らかに違っており、例えるなら大理石で出来た彫像のようであった。ソフィア=グレイプはゾクゾクッ! という感触を背中に受けながらも、クルス=サンティーモの指先を跳ね返すことが出来なかった。それほどまでにクルス=サンティーモの指先は柔らかで、下手な荒い目のタオルでゴシゴシと力強く洗われるより、遥かに感触が良かったのである。
ホワイトウルフ号の船長であるルイ=マッケンドーは甲板上から聖地の奥へと向かうソフィア=グレイプ一行を見守っていた。どんな卑劣漢でも、女性が自ら進んで不幸になるのを喜ぶ者はいない。もちろん、不幸な女にベッドの上で汚いおちんこさんをしゃぶらせて喜ぶ卑劣漢は居ることは居る。だが、それはあくまでもプレイの一環であり、本当に不幸な身である女性にそうさせたいと思っているわけではない。
『窮鳥懐に入れば猟師も殺さず』とういう言葉がそれに当てはまる。どんな悪漢であろうが、ヒトとしての情を持ち合わせている。それが無いのなら、それはニンゲンではなく、ただの魔物なのだ。そこが、ニンゲンと魔物との決定的な境界線なのである。
話を戻そう。聖地に足を踏み入れたソフィア=グレイプ一行を迎えたのは、黄金色の全身鎧に身を包んだ騎士たちであった。彼らは聖地に足を踏み入れた理由をソフィア=グレイプに問う。
「わたくしはバージニア王国の大法官より言葉を預かっている白鳥騎士団の副長であるソフィア=グレイプです。教皇様との謁見をお許しください」
「ほう……。そなたが今年の『贄』であるソフィア=グレイプ殿か。先に到着している貴殿の上司から話は伺っている。沐浴を済ませてから、教皇様との謁見になるだろう」
黄金色の甲冑に身を包む騎士のひとりがそう言うや否や、ソフィア=グレイプの顔は怪訝な表情となる。自分の上司と言えば、トーマス=ロコモーティブ殿となる。彼はレオナルト=ヴィッダーに斬られ、湖の藻屑となってしまったはずであった。それなのに、先に到着していると言われたことで、懐疑心が大きく膨らむことになる。
「あ、あの! 白鳥騎士団の団長が先に到着しているとはいったい、どういうことなのです!?」
「う~~~ん?? そちらこそ何を言っている。トーマス=ロコモーティブ殿は其方に先んじること先日に到着し、ソフィア殿は後からやってくる手筈になっていると聞き及んでいるが??」
黄金色の全身鎧に身を包む騎士たちは、こいつ何を言ってやがるという雰囲気を醸し出していた。事情をよく知っているのはお前たちのほうだろうと言わしめん態度を取ってみせる。ソフィア=グレイプはますます眉根をひそめるが、聖地側もそういうことになっている事由がわかっていないと言った感じのため、ソフィア=グレイプは追及を止める。
「わかりました。こちら側の連絡不足のようです」
「うむ。しっかりしたまえ。船旅でまともに身体を洗えなかっただろう。汚れた身のままで教皇様に謁見するのは、こちらとしては不愉快極まる。さっさと住居区の大浴場で船旅の汚れを落とすが良い」
黄金色の騎士たちはつっけんどんな態度で、ソフィア=グレイプたちを大浴場へと行くようにと促す。聖地で働く下男下女たちがどこからともなく現れ、ソフィア=グレイプたちを別区画にある大浴場へと案内を買って出る。聖地:エルハレムは別名:八丈島と呼ばれるほどに狭い島であり、この島の大部分に所狭しと建物が建てられていた。
そして、大浴場はこの聖地に住む者たちの共同風呂でもあった。住居区と併設されており、老若男女が股間に布をあてがうだけで、その大浴場で日頃の汗を流す。しかしながら、今の時間帯は午後2時頃であり、大浴場は閑散としていた。
「うわぁぁぁ。すっごく広いですねェ。さすがは聖地なのですゥ」
「本当に広いわね。わたしたちの存在がちっぽけなのかと思うくらい」
「獅子の顔から湯がコンコンと沸いているのです~~~。あたし、一番に湯舟に飛び込むのです~~~」
「ダメですニャン! 軽く湯で身体を洗い流してからですニャン!」
「あの……。女性陣が湯あみするのはわかるんですが……。何故、レオナルトさんや、デーブさんまで……?」
「おいおい。背中を流し合ってこそ、家族ってもんだろっ! なあ、デーブ!」
「おうよっ! しっかし、貸し切り状態なのはさすがに肩身が狭い思いだなっ!」
ソフィア=グレイプは長い白タオルで裸体の前面を覆い隠していた。それもそうだろう。大浴場で船旅の汚れを落としておけと言われたが、そこに男連中が混ざるとは思いもしなかったからだ。ソフィア=グレイプは右手で長い白タオルの上を持ちつつ、左手でその長いタオルが尻側まで伸びないかと引っ張ってみせる。しかし、残念なことに、長い白タオルは伸縮製がよろしくなく、引き締まった彼女の尻を隠すには至らなかった。
「ソフィア様ァ。ぼくが御背中を流させてもらいますねェ」
絶えず笑顔の蒼髪オカッパの男の娘が前も隠さずにソフィア=グレイプに近づいてきて、そう言ってみせる。ソフィア=グレイプは自分よりも女の子らしい体つきのクルス=サンティーモにどきまぎとしてしまう。天使のような餅肌で、これまた天使のように可愛らしいおちんこさんがついている彼女である。ソフィア=グレイプは常々、男のようにおちんこさんが自分の股についていれば良いと思っていた。それゆえに、クルス=サンティーモの股間に可愛らしいおちんこさんがついていても、対して動揺はしなかった。
「え、ええ……。頼みます」
「はいッ! 頼まれましたのですゥ!」
ソフィア=グレイプは前を長い白タオルで隠したまま、肉付きが引き締まったお尻を風呂椅子の上に乗せる。そして、背中をピンと張った状態でクルス=サンティーモが背中を洗ってくれるのを待つ。しかし、次の瞬間、うひぃぃぃ! という素っ頓狂な声をあげて、風呂椅子からお尻を跳ね上げてしまう。
「あっ、ごめんなさいッ! 筋肉で固められたキレイな背中なので、つい、指でなぞってしまいましたァ」
クルス=サンティーモに悪気は無かった。これまで、レオナルト=ヴィッダー、リリベル=ユーリィ、エクレア=シュー、マリア=アコナイト、そしてデーブ=オクボーンの背中を洗ってきてはいたが、彼らとはまた違った印象を受ける背中だったために、ついうっとりとした表情でソフィア=グレイプの背中を右手の指先でなぞってしまったのである。
レオナルト=ヴィッダーの背中は漢らしく、ゴツゴツとした樹齢100年の松の木である。リリベル=ユーリィは固さの中に柔らかさを含んでいる桃の木であった。エクレア=シューは桃の実であり、マリア=アコナイトはレモンの実である。デーブ=オクボーンは言わずもがな、豚ニンゲンのようであった。
しかし、ソフィア=グレイプの背中は明らかに違っており、例えるなら大理石で出来た彫像のようであった。ソフィア=グレイプはゾクゾクッ! という感触を背中に受けながらも、クルス=サンティーモの指先を跳ね返すことが出来なかった。それほどまでにクルス=サンティーモの指先は柔らかで、下手な荒い目のタオルでゴシゴシと力強く洗われるより、遥かに感触が良かったのである。
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