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続編 愛くらい語らせろ
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橋本はご機嫌だ。最新鋭の消防車を操作出来るんだからな。
お披露目会といっても、市長やら市議やら偉いさんを呼んでの式典はとっくに終えてるし、いわば一般人向けに車輌をひけらかす日だ。
お披露目されるのは、各町立から平等に抽選で選ばれた学校一校だけ。だから、南小学校のガキどもはテンションが高い。
「すっげえええ!」
「かっこいいいい!」
「俺、絶対消防士になる!」
そうだろ、そうだろ。俺もガキんときに見たら、絶対同じこと言ってた。
ピカピカの消防車を前に、ガキどもの鼻息の荒さといったら。
「おい、あっちゃん」
うんうんと頷いてたら、冷ややかな声で横から名を呼ばれた。
「危ないから。子供達を見張ってろ」
わざとらしく肩を竦めるんじゃねえよ。大根役者でももう少しマトモな仕草するぞ。
「あ、あの。堂島さん」
今度は誰だよ。
三代目大黒谷の元締めで利かせた睨みを送ってやると、明らかに声の主が一歩退いた。
ピントが合って、あちゃあ、と片目を瞑るより他ない。
主役を張るアニメ声優といってもおかしくない、ちょっと舌ったらずな甘えた声。そんな声に見合う、アイドルみたいにパチクリした瞳がまず印象的な、可愛らしい顔立ち。織本女史と対極にいるような女だ。
「あ、あの。この間、朝にお会いしましたよね。廊下で肩がぶつかって」
びくびくしながら、女はやや上目遣いで問いかけてくる。パートナーがいるから女に興味ない俺なら難なくかわせるが、笠置あたりなら妙な勘違いしかねない目線だな。
小悪魔だ。小悪魔がいる。
「お会い出来て良かった」
小悪魔は、ふふっと小さな唇で笑う。
記憶の隅から情報を引っ張り出して、先日廊下でぶつかったショートボブの女が出て来た。
「学校の先生だったんですね」
通りで署内の女連中とどこか違うと思った。あいつら、俺の顔を見るなりぷっと吹き出して「鉄仮面だ」ってヒソヒソしやがるからな。
「は、はい。一年生を受け持っていて」
しかし、教師には見えねえな。高校生くらいか、大学入りたてくらいの幼さだな。こんなんじゃ、生徒や親になめられそうだ。
「あ、あの。お見合いを受けてくださって、ありがとうございます」
「え?」
空耳か?
「父に強引にお願いしたから、どうなるかと思ったのですが」
「え?え?」
待て。話を進めるな。
「今年三十歳だし、男っ気ないから父が心配して、心配して」
ん?三十歳?
俺と同い年?嘘だろ?
っていうか、あんたが見合い相手?
待て待て待て。ちょっと頭を整理させろ。いきなり情報過多で、俺の脳味噌が受け入れてない。
「四ノ宮先生。山口くんが頭が痛いって」
俺の処理能力が働く前に、女は他の教師に呼ばれて、すでに意識はそちらに向いている。
「あ、はいはい。行きます」
俺に軽く頭を下げて、もう他の教師と手を繋ぐガキの元へ駆け寄っている。
「大丈夫?マサトくん。先生と保健室行こうね」
言いながらガキと手を繋いで校内へ入って行く。
見た目に反してしっかり職業を全うしてるんだな。
「痛っ」
いきなり背中に衝撃を受けた。
殴るにしても、もう少し手加減しろ。ただでさえ馬鹿力なんだからよ。
「お前は見合い相手の顔も知らないで受けたのか?」
獣が唸ってるのかと身構えてしまった。
日浦はこの上なく不機嫌丸出しで、フェミニストの仮面はどこへやら、切れ長の目を鋭く尖らせた。
「しょうがねえだろ。断るつもりだったし」
ハナから断る腹づもりだったから、余計な情報なんて入れようとも思わなかったんだ。
「おい、日浦」
殴って、睨んで、次は顔を背けて無視かよ。
「……百歩譲って見合いするとして。本当に断るんだろうな」
「当たり前だろ」
「どうだかな」
「おい」
「鼻の下伸びてるぞ」
「痛っ」
指先で鼻っ面を弾かれる。
「そもそも、ああいう女はタイプじゃねえし……って何だよ、その目は」
日浦は横目する。
「よく言うよ。別れた嫁さんも、可愛い系だっただろ」
元妻の美和子を持ち出されては、奥歯を噛むしかない。確かに美和子を気に入ったのは初々しい可愛らしさだったけど。
でも、可愛いだけの女じゃないぞ、あいつは。上司との不倫に疲れて、飲み会後のその場の勢いで寝て授かり婚、夫婦の愛情を育む前に好みの男が現れて、そっちに気持ちが傾いて。
そうさせたのは、俺が不器用だったからだけど。
自分の性癖を認めたくなくて、意地を貫き通した結果だ。
今後も口にする気はさらさらないが、俺の好みの行き着いた先が日浦だし。
「あっちゃんの周りには可愛い子しかいない」
「たまたまだ」
「ふうん。たまたま、ねえ」
「言いたいことあるなら、ハッキリ言えよ」
「別に」
日浦はぷいとそっぽ向く。
「そもそも、女が寄って来ることなんかねえし」
若りし不良時代ならともかく。鉄仮面と薄気味悪がられてるんだよ、今は。
「あっちゃんは、何もわかってない」
わかってないのはどっちだよ。腕組んで、顔を横に振り、話の続きを拒否してるんじゃねえ。こいつは俺が何を言おうと穿った見方しかしねえな。
見合いなんて、軽はずみに受けるんじゃなかった。
お披露目会といっても、市長やら市議やら偉いさんを呼んでの式典はとっくに終えてるし、いわば一般人向けに車輌をひけらかす日だ。
お披露目されるのは、各町立から平等に抽選で選ばれた学校一校だけ。だから、南小学校のガキどもはテンションが高い。
「すっげえええ!」
「かっこいいいい!」
「俺、絶対消防士になる!」
そうだろ、そうだろ。俺もガキんときに見たら、絶対同じこと言ってた。
ピカピカの消防車を前に、ガキどもの鼻息の荒さといったら。
「おい、あっちゃん」
うんうんと頷いてたら、冷ややかな声で横から名を呼ばれた。
「危ないから。子供達を見張ってろ」
わざとらしく肩を竦めるんじゃねえよ。大根役者でももう少しマトモな仕草するぞ。
「あ、あの。堂島さん」
今度は誰だよ。
三代目大黒谷の元締めで利かせた睨みを送ってやると、明らかに声の主が一歩退いた。
ピントが合って、あちゃあ、と片目を瞑るより他ない。
主役を張るアニメ声優といってもおかしくない、ちょっと舌ったらずな甘えた声。そんな声に見合う、アイドルみたいにパチクリした瞳がまず印象的な、可愛らしい顔立ち。織本女史と対極にいるような女だ。
「あ、あの。この間、朝にお会いしましたよね。廊下で肩がぶつかって」
びくびくしながら、女はやや上目遣いで問いかけてくる。パートナーがいるから女に興味ない俺なら難なくかわせるが、笠置あたりなら妙な勘違いしかねない目線だな。
小悪魔だ。小悪魔がいる。
「お会い出来て良かった」
小悪魔は、ふふっと小さな唇で笑う。
記憶の隅から情報を引っ張り出して、先日廊下でぶつかったショートボブの女が出て来た。
「学校の先生だったんですね」
通りで署内の女連中とどこか違うと思った。あいつら、俺の顔を見るなりぷっと吹き出して「鉄仮面だ」ってヒソヒソしやがるからな。
「は、はい。一年生を受け持っていて」
しかし、教師には見えねえな。高校生くらいか、大学入りたてくらいの幼さだな。こんなんじゃ、生徒や親になめられそうだ。
「あ、あの。お見合いを受けてくださって、ありがとうございます」
「え?」
空耳か?
「父に強引にお願いしたから、どうなるかと思ったのですが」
「え?え?」
待て。話を進めるな。
「今年三十歳だし、男っ気ないから父が心配して、心配して」
ん?三十歳?
俺と同い年?嘘だろ?
っていうか、あんたが見合い相手?
待て待て待て。ちょっと頭を整理させろ。いきなり情報過多で、俺の脳味噌が受け入れてない。
「四ノ宮先生。山口くんが頭が痛いって」
俺の処理能力が働く前に、女は他の教師に呼ばれて、すでに意識はそちらに向いている。
「あ、はいはい。行きます」
俺に軽く頭を下げて、もう他の教師と手を繋ぐガキの元へ駆け寄っている。
「大丈夫?マサトくん。先生と保健室行こうね」
言いながらガキと手を繋いで校内へ入って行く。
見た目に反してしっかり職業を全うしてるんだな。
「痛っ」
いきなり背中に衝撃を受けた。
殴るにしても、もう少し手加減しろ。ただでさえ馬鹿力なんだからよ。
「お前は見合い相手の顔も知らないで受けたのか?」
獣が唸ってるのかと身構えてしまった。
日浦はこの上なく不機嫌丸出しで、フェミニストの仮面はどこへやら、切れ長の目を鋭く尖らせた。
「しょうがねえだろ。断るつもりだったし」
ハナから断る腹づもりだったから、余計な情報なんて入れようとも思わなかったんだ。
「おい、日浦」
殴って、睨んで、次は顔を背けて無視かよ。
「……百歩譲って見合いするとして。本当に断るんだろうな」
「当たり前だろ」
「どうだかな」
「おい」
「鼻の下伸びてるぞ」
「痛っ」
指先で鼻っ面を弾かれる。
「そもそも、ああいう女はタイプじゃねえし……って何だよ、その目は」
日浦は横目する。
「よく言うよ。別れた嫁さんも、可愛い系だっただろ」
元妻の美和子を持ち出されては、奥歯を噛むしかない。確かに美和子を気に入ったのは初々しい可愛らしさだったけど。
でも、可愛いだけの女じゃないぞ、あいつは。上司との不倫に疲れて、飲み会後のその場の勢いで寝て授かり婚、夫婦の愛情を育む前に好みの男が現れて、そっちに気持ちが傾いて。
そうさせたのは、俺が不器用だったからだけど。
自分の性癖を認めたくなくて、意地を貫き通した結果だ。
今後も口にする気はさらさらないが、俺の好みの行き着いた先が日浦だし。
「あっちゃんの周りには可愛い子しかいない」
「たまたまだ」
「ふうん。たまたま、ねえ」
「言いたいことあるなら、ハッキリ言えよ」
「別に」
日浦はぷいとそっぽ向く。
「そもそも、女が寄って来ることなんかねえし」
若りし不良時代ならともかく。鉄仮面と薄気味悪がられてるんだよ、今は。
「あっちゃんは、何もわかってない」
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見合いなんて、軽はずみに受けるんじゃなかった。
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