8 / 42
シンデレラの姉、初任務
しおりを挟む
案の定というべきか。
ルパートがヒルダの寝室を訪れることはなかった。
自分はお飾りの妻なのだから、期待はしていない。
してはいないが、待つのは自由だ。
ベッドの端に腰かけ、銅像のごとく微動だにせず、月が真上から西へ傾き、太陽が玻璃窓を輝かせても、ヒルダは挫けず同じ姿勢をひたすら保っていた。いつの間にか睡魔に負けてしまったが、ぎりぎりまで粘り、もう、最後の方はほとんど意地になってしまっていた。
眠れないのは、また別の理由もある。
日焼けして浅黒い精悍な肉体が、頭から離れない。筋肉が隆起した胸板、剣を軽々と振り回すであろう上腕二頭筋、引き締まる下腿、そして、そして、ばっちり見てしまった臍の下の神秘の部分。
「きゃああああ!」
経験豊富なエラから毎度のごとく、あけすけな閨の出来事を聞かされていた(正確にはエラが一方的に)ため、耳年増ではあったが。
聞くと見るでは大違い。
「きゃあああ!。やだ、やだ。ちょっと」
顔面に体中の熱が一気に集中する。
「落ち着け、落ち着け」
ルパートのことは、なかったことに。
「うん、何もなかった。私は何も見てない。うん」
しかし、良い体だった。
まるで神話に出てくる男神のような。
違う違う違う。忘れるんだ。
「は、はしたない。私ったら」
顔の火照りをどうにかしようと手で仰ぐが、無駄な動きだ。
「意外に服の下は細身だったなあ」
ゆとりのあるデザインに見える騎士服のため、拳闘士並みにごつい体かと思ったが、ヒルダと同様に着痩せするタイプだ。
またしても記憶が甦り、またもや赤面。
一晩中そんなことを繰り返してしまっていた。
「どうした、ひどい隈だが」
朝食の際、ルパートが片眉を吊った。
どきん、と心臓が跳ねる。
朝食前、あれほど起こりうる問答を頭の中で予行練習していたが、すべてが骨折りと化す。
紅潮する頬は誤魔化しようがない。
対して、ルパートにとっては、浴場でのハプニングなど些細な出来事に他ならないのだ。あっさり幕引きされてしまって、話題にすら上らない。
「眠れなかったか?」
どの口がそれを聞く。ヒルダはギリギリと奥歯を噛んだ。
「誰のせいで」
「何だと?」
「いいえ。おかげさまで、ぐっすり眠れました」
朝食のパンにいちごジャムを塗りながら、あえて嫌味っぽく返してやった。
貧乏家ではジャムすら贅沢品、せっかく堪能しようと思ったのに。台無しだ。
「それなら良かった。今後も自己管理に努めるように」
あくまでヒルダとは契約上の関係だと強調したいらしい。
これは、妙な期待はするなと釘をさしているのだ。
「言われなくとも」
泣きたくなった。
自分は灰かぶりなどと妄言をのたまい、幸せな結婚に向けて発った妹とは、雲泥の差だ。
ミルクたっぷりのふわふわのパンも、今はちっとも味がしない。
せっかくのご馳走なのに。
弟のマシュウは焼きたてのパンが大好物だった。貧しいため、売れ残りの固くて形の不揃いのものしか買えないから、今、目の前の籠から溢れているのを見たら、頬をピンクに染めて喜ぶことだろう。
家に残して来た弟に申し訳なく、いらいら具合も重なり、素直にパンの味を堪能出来ない。
そんなヒルダの内心など知る由もなく、控えるエレナ夫妻は、あたたかな眼差しで新婚夫婦を見守っている。
どうせルパートの台詞も、昨晩の情事の激しさからの気遣いだと、誤解しているのだ。きっと。
あいにくだが、気遣い無用の間柄だ。
「ああ、忘れるところだった」
ふと、ルパートは家令のロバートに、あれを持って来いと何やら命じた。
ロバートから小さな箱を受け取るやおもむろに立ち上がって、ずんずんとヒルダの前まで大股で移動した。
テーブルに影が出来る。
ヒルダが座っているから尚、仁王立ちで見下ろしてくる男の迫力は凄まじい。ただでさえ大男で、目つきが悪いのに。
「な、何ですか」
別に叱られるようなことはしていない、はずだ。
「手を出せ。左手だ」
短く命令してくる。
まだロープの傷痕を確かめようとするのだろうか。
「坊ちゃま。奥様が戸惑っておりますよ」
エレナが助け舟を出してくれる。
「日頃から、何事も順序が大事と申しておりますでしょう」
「わかっている」
軽く諌められ、不服そうに頷く。口を尖らせるその表情は、まさに大人に叱られた小さい子供のものだ。
「ヒルデガルド、受け取りたまえ」
それは、シンプルな銀の指輪。デラクール家の紋章に使用されている、睡蓮の花が刻印されていた。銀の輝き具合から、一目で一級品だとわかる代物。
「こ、これは」
「遅くなったが、結婚指輪だ」
「このような上等な物を」
「デラクール公爵夫人の身につける品だ。当然だろう」
「でも」
任務が終われば、不必要な品だ。どうせ不用となるものに大枚をはたくなんて。
「ごちゃごちゃ、うるさい。サイズを確かめるから、早く指を出せ」
ヒルダの遠慮にうんざりし始めて、ルパートはこめかみに筋を浮かせる。
「坊ちゃま」
エレナの咎めに、ルパートは咳払いを一つ、それから深呼吸も。
国王直属の騎士団隊長も、これでは形無しだ。
「右ではない、左。薬指だ」
男性から指輪を嵌められる機会など、生まれてこのかたなかったものだから、わたわたとテーブルの上で両方の手を出したり引っ込めたり。
おかげで、再度ルパートのこめかみに青筋を引かせてしまった。
「うん。サイズぴったりだ。俺の目利きもなかなかだろう」
かと思えば、得意げにうんうん頷き、どうだ、と己の目の確かさを使用人に誇っている。
常に物事に動じず、感情などというものが存在しているのか疑わしい、蝋人形のような男との印象だったが。
仮初であろうと夫となった人物は、ちゃんと人間らしく感情を剥き出しにしている。
「二週間後に夜会だ。王家の招待を受けた」
来た!
蝋人形の蝋の溶け具合に興味があったヒルダが、一気に現実に引き戻される。
「その席で国王に結婚したことを報告する」
「何だか大掛かりですね」
「貴族なら当然のことだ」
「私、ダンスなんて踊れません」
「ん?マーヴル夫人が言っていたぞ。お前はなかなか見込みがよいと」
「それは屋敷でのちょっとしたお遊びで。国王様の前で披露するのとは、わけが違います」
「ヒルデガルド」
濃紺の双眸が怜悧な刃のごとく尖る。
「お前の役目は貴族の奥方や令嬢から話を聞くことだ」
びくり、とヒルダの全身の神経が引き攣った。
特務師団に雇われた諜報員。
それが、与えられた任務だ。
男では引き出せない情報を探り、国王暗殺を阻止する。
指輪もドレスも、そのための道具でしかない。
「わかってます」
御伽話のお姫様のようだと一瞬浮かれていたが。
立場を弁えろ。
ルパートの声なき声を視線から受け止めて、ヒルダは毅然と姿勢を正した。
ルパートがヒルダの寝室を訪れることはなかった。
自分はお飾りの妻なのだから、期待はしていない。
してはいないが、待つのは自由だ。
ベッドの端に腰かけ、銅像のごとく微動だにせず、月が真上から西へ傾き、太陽が玻璃窓を輝かせても、ヒルダは挫けず同じ姿勢をひたすら保っていた。いつの間にか睡魔に負けてしまったが、ぎりぎりまで粘り、もう、最後の方はほとんど意地になってしまっていた。
眠れないのは、また別の理由もある。
日焼けして浅黒い精悍な肉体が、頭から離れない。筋肉が隆起した胸板、剣を軽々と振り回すであろう上腕二頭筋、引き締まる下腿、そして、そして、ばっちり見てしまった臍の下の神秘の部分。
「きゃああああ!」
経験豊富なエラから毎度のごとく、あけすけな閨の出来事を聞かされていた(正確にはエラが一方的に)ため、耳年増ではあったが。
聞くと見るでは大違い。
「きゃあああ!。やだ、やだ。ちょっと」
顔面に体中の熱が一気に集中する。
「落ち着け、落ち着け」
ルパートのことは、なかったことに。
「うん、何もなかった。私は何も見てない。うん」
しかし、良い体だった。
まるで神話に出てくる男神のような。
違う違う違う。忘れるんだ。
「は、はしたない。私ったら」
顔の火照りをどうにかしようと手で仰ぐが、無駄な動きだ。
「意外に服の下は細身だったなあ」
ゆとりのあるデザインに見える騎士服のため、拳闘士並みにごつい体かと思ったが、ヒルダと同様に着痩せするタイプだ。
またしても記憶が甦り、またもや赤面。
一晩中そんなことを繰り返してしまっていた。
「どうした、ひどい隈だが」
朝食の際、ルパートが片眉を吊った。
どきん、と心臓が跳ねる。
朝食前、あれほど起こりうる問答を頭の中で予行練習していたが、すべてが骨折りと化す。
紅潮する頬は誤魔化しようがない。
対して、ルパートにとっては、浴場でのハプニングなど些細な出来事に他ならないのだ。あっさり幕引きされてしまって、話題にすら上らない。
「眠れなかったか?」
どの口がそれを聞く。ヒルダはギリギリと奥歯を噛んだ。
「誰のせいで」
「何だと?」
「いいえ。おかげさまで、ぐっすり眠れました」
朝食のパンにいちごジャムを塗りながら、あえて嫌味っぽく返してやった。
貧乏家ではジャムすら贅沢品、せっかく堪能しようと思ったのに。台無しだ。
「それなら良かった。今後も自己管理に努めるように」
あくまでヒルダとは契約上の関係だと強調したいらしい。
これは、妙な期待はするなと釘をさしているのだ。
「言われなくとも」
泣きたくなった。
自分は灰かぶりなどと妄言をのたまい、幸せな結婚に向けて発った妹とは、雲泥の差だ。
ミルクたっぷりのふわふわのパンも、今はちっとも味がしない。
せっかくのご馳走なのに。
弟のマシュウは焼きたてのパンが大好物だった。貧しいため、売れ残りの固くて形の不揃いのものしか買えないから、今、目の前の籠から溢れているのを見たら、頬をピンクに染めて喜ぶことだろう。
家に残して来た弟に申し訳なく、いらいら具合も重なり、素直にパンの味を堪能出来ない。
そんなヒルダの内心など知る由もなく、控えるエレナ夫妻は、あたたかな眼差しで新婚夫婦を見守っている。
どうせルパートの台詞も、昨晩の情事の激しさからの気遣いだと、誤解しているのだ。きっと。
あいにくだが、気遣い無用の間柄だ。
「ああ、忘れるところだった」
ふと、ルパートは家令のロバートに、あれを持って来いと何やら命じた。
ロバートから小さな箱を受け取るやおもむろに立ち上がって、ずんずんとヒルダの前まで大股で移動した。
テーブルに影が出来る。
ヒルダが座っているから尚、仁王立ちで見下ろしてくる男の迫力は凄まじい。ただでさえ大男で、目つきが悪いのに。
「な、何ですか」
別に叱られるようなことはしていない、はずだ。
「手を出せ。左手だ」
短く命令してくる。
まだロープの傷痕を確かめようとするのだろうか。
「坊ちゃま。奥様が戸惑っておりますよ」
エレナが助け舟を出してくれる。
「日頃から、何事も順序が大事と申しておりますでしょう」
「わかっている」
軽く諌められ、不服そうに頷く。口を尖らせるその表情は、まさに大人に叱られた小さい子供のものだ。
「ヒルデガルド、受け取りたまえ」
それは、シンプルな銀の指輪。デラクール家の紋章に使用されている、睡蓮の花が刻印されていた。銀の輝き具合から、一目で一級品だとわかる代物。
「こ、これは」
「遅くなったが、結婚指輪だ」
「このような上等な物を」
「デラクール公爵夫人の身につける品だ。当然だろう」
「でも」
任務が終われば、不必要な品だ。どうせ不用となるものに大枚をはたくなんて。
「ごちゃごちゃ、うるさい。サイズを確かめるから、早く指を出せ」
ヒルダの遠慮にうんざりし始めて、ルパートはこめかみに筋を浮かせる。
「坊ちゃま」
エレナの咎めに、ルパートは咳払いを一つ、それから深呼吸も。
国王直属の騎士団隊長も、これでは形無しだ。
「右ではない、左。薬指だ」
男性から指輪を嵌められる機会など、生まれてこのかたなかったものだから、わたわたとテーブルの上で両方の手を出したり引っ込めたり。
おかげで、再度ルパートのこめかみに青筋を引かせてしまった。
「うん。サイズぴったりだ。俺の目利きもなかなかだろう」
かと思えば、得意げにうんうん頷き、どうだ、と己の目の確かさを使用人に誇っている。
常に物事に動じず、感情などというものが存在しているのか疑わしい、蝋人形のような男との印象だったが。
仮初であろうと夫となった人物は、ちゃんと人間らしく感情を剥き出しにしている。
「二週間後に夜会だ。王家の招待を受けた」
来た!
蝋人形の蝋の溶け具合に興味があったヒルダが、一気に現実に引き戻される。
「その席で国王に結婚したことを報告する」
「何だか大掛かりですね」
「貴族なら当然のことだ」
「私、ダンスなんて踊れません」
「ん?マーヴル夫人が言っていたぞ。お前はなかなか見込みがよいと」
「それは屋敷でのちょっとしたお遊びで。国王様の前で披露するのとは、わけが違います」
「ヒルデガルド」
濃紺の双眸が怜悧な刃のごとく尖る。
「お前の役目は貴族の奥方や令嬢から話を聞くことだ」
びくり、とヒルダの全身の神経が引き攣った。
特務師団に雇われた諜報員。
それが、与えられた任務だ。
男では引き出せない情報を探り、国王暗殺を阻止する。
指輪もドレスも、そのための道具でしかない。
「わかってます」
御伽話のお姫様のようだと一瞬浮かれていたが。
立場を弁えろ。
ルパートの声なき声を視線から受け止めて、ヒルダは毅然と姿勢を正した。
7
あなたにおすすめの小説
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
追放された薬師は、辺境の地で騎士団長に愛でられる
湊一桜
恋愛
王宮薬師のアンは、国王に毒を盛った罪を着せられて王宮を追放された。幼少期に両親を亡くして王宮に引き取られたアンは、頼れる兄弟や親戚もいなかった。
森を彷徨って数日、倒れている男性を見つける。男性は高熱と怪我で、意識が朦朧としていた。
オオカミの襲撃にも遭いながら、必死で男性を看病すること二日後、とうとう男性が目を覚ました。ジョーという名のこの男性はとても強く、軽々とオオカミを撃退した。そんなジョーの姿に、不覚にもときめいてしまうアン。
行くあてもないアンは、ジョーと彼の故郷オストワル辺境伯領を目指すことになった。
そして辿り着いたオストワル辺境伯領で待っていたのは、ジョーとの甘い甘い時間だった。
※『小説家になろう』様、『ベリーズカフェ』様でも公開中です。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!
エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」
華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。
縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。
そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。
よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!!
「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。
ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、
「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」
と何やら焦っていて。
……まあ細かいことはいいでしょう。
なにせ、その腕、その太もも、その背中。
最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!!
女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。
誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート!
※他サイトに投稿したものを、改稿しています。
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる