3 / 13
ちっちゃな怪獣王国の王子様
しおりを挟む
「この先に教会がある、そこで神主からお告げを聞くんだ、君がこれから何をすべきかはそこでわかるだろう」
ノフィンはそうチイに告げた。
「うん、おおきにな」
手を振りあって分かれた後チイはとりあえずは教会を目指しに上がった。
その時「オラオラ、もっと良い声で鳴きやがれ!!」
と三人はいるだろう女達の汚い罵声が響いてきた。
「うっく、うにゃあんうにゃあん」
と猫の鳴き声が同時に聞こえる。
「猫をいじめてるの?許せない!」
正義感の強いチイは果敢にいじめっ子に向かって行った。
「こら!弱い者いじめはやめなさいって…貴女達は!!」
チイはびっくりした、猫をいじめていたのはチイ自身の考えたキャラ、西村ミサが含まれていたのだ。
「貴女は西村ミサ!」
「アタイが泣く子も黙る天下の女王西村ミサよ!そう言うお前は何モンだ!!」
ミサが啖呵を切った。
「山本チイよ!そこの猫ちゃんを放しなさい!」
「やなこった!野郎ども、やっちまえ!!」
ミサは取り巻き達に指示を出し、取り巻き達はチイに襲いかかってきた。
ドカバキ!!
チイは取り巻きをコテンパンにやっつけた。
「さあ残るはアンタだけやで」
「くそっ覚えてろ!!」
ミサは逃げだした。
「君、大丈夫?」
チイは猫に話しかけた。
いや、その猫は猫のようで猫ではない、手のひらサイズのブサ可愛な生き物だった。
「助かりましたにゃん、僕はトラネコーン、助けてくれたお礼に僕の歌を聞いて欲しいですにゃん」
「歌?そんなん良えよ」
歌を聴く気にならなかったチイは丁重に拒否した。
「うっく…」
するとトラネコーンは涙ぐみはじめた。
「うにゃあんうにゃあん!あんまりですにゃん、あんまりですにゃん!」
トラネコーンは地団駄を踏んで泣きじゃくった。
「ああわかったわかった、聞いてあげるけん泣き止みや!!」
チイはその爆音レベルの鳴き声に耳を抑えてトラネコーンをなだめた。
「本当ですかにゃん?じゃあ歌いますにゃん♪
僕はトラネコーン猫?ちゃうちゃう怪獣ですにゃんトラネコーン♪」
トラネコーンは物凄く音痴だった。
チイは思わず両耳を塞いでしまう。
チイが両耳を塞いだのをトラネコーンは見てしまった。
「僕の歌がそんなに嫌ですかにゃん?」
トラネコーンは涙ぐむ。
(い、いけん!)
チイは慌てて弁明する。
「そ、そんな事ないよ、トラネコーンの歌は騒音レベル…ちゃうちゃう轟音レベルに素晴らしい歌やよ!?」
苦笑いしながら励ますがトラネコーンはまた泣き出した。
「騒音レベルなんてあんまりですにゃん!轟音レベルなんてあんまりですにゃん!」
地団駄を踏み泣きじゃくるトラネコーン。
「今度こそ真面目に聞いたるけんどんどん歌って!(もう破れかぶれや!)」
チイは心の中で悲鳴を上げつつトラネコーンをなだめた。
「本当ですかにゃん?じゃあ歌いますにゃん!僕はトラネコーン♪世界一泣き虫ちゃうちゃう強い怪獣王国の王子さま~♪」
(耐えるんやチイ…おとんの雷にもノファンさんの小説の指摘にも懸命に耐えてきよったでないか…浪速のど根性やチイ!!)
チイは自分に言い聞かせトラネコーンの騒音レベルの歌声にじっと耐え忍んだ。
「チイチイは険しい顔~ちゃうちゃう逞しくて強い女の子たらたら~♪」
チイのめちゃくちゃ気にしているワードが歌詞の中に入ってきた。
グワシッ!
チイは鬼のような形相になり手のひらサイズのトラネコーンを掴んだ。
「ウチの顔が険しいんはあんさんの音痴な歌聞いとるからやろが~わかっとんかワレ~?」
「うにゃあん!冗談ですにゃん!チイチイは男みたいな…ちゃうちゃう力強くてカッコいい女の子にゃん!」
トラネコーンは慌てて必死にチイをフォローした。
しかしその言葉に更に傷ついたチイの怒りは更に頂点に達した。
「せめて可愛いって言えやボケー!!」
チイは力一杯トラネコーンを投げ飛ばした。
「うっく、うにゃあん!あゆこさんモデルの可愛い猫怪獣に対してたらたらあんまりですにゃん、あんまりですにゃん!」
トラネコーンは空高くまで飛ばされ、歌いながらどこかに落下した。
(はっ!いけない、ウチったらなんてことを!!)
チイは我に帰った。
トラネコーンは向こう側の怪しげな森まで投げ飛ばされた。
「トラネコーン…無事やと良いけど…」
罪悪感に苛まれたチイはトラネコーンを探しに向こう側の怪しげな森に向かって行った。
その森は危険なモンスターが多い「魔の森」である事を、チイはその時はまだ知る由もなかった。
ノフィンはそうチイに告げた。
「うん、おおきにな」
手を振りあって分かれた後チイはとりあえずは教会を目指しに上がった。
その時「オラオラ、もっと良い声で鳴きやがれ!!」
と三人はいるだろう女達の汚い罵声が響いてきた。
「うっく、うにゃあんうにゃあん」
と猫の鳴き声が同時に聞こえる。
「猫をいじめてるの?許せない!」
正義感の強いチイは果敢にいじめっ子に向かって行った。
「こら!弱い者いじめはやめなさいって…貴女達は!!」
チイはびっくりした、猫をいじめていたのはチイ自身の考えたキャラ、西村ミサが含まれていたのだ。
「貴女は西村ミサ!」
「アタイが泣く子も黙る天下の女王西村ミサよ!そう言うお前は何モンだ!!」
ミサが啖呵を切った。
「山本チイよ!そこの猫ちゃんを放しなさい!」
「やなこった!野郎ども、やっちまえ!!」
ミサは取り巻き達に指示を出し、取り巻き達はチイに襲いかかってきた。
ドカバキ!!
チイは取り巻きをコテンパンにやっつけた。
「さあ残るはアンタだけやで」
「くそっ覚えてろ!!」
ミサは逃げだした。
「君、大丈夫?」
チイは猫に話しかけた。
いや、その猫は猫のようで猫ではない、手のひらサイズのブサ可愛な生き物だった。
「助かりましたにゃん、僕はトラネコーン、助けてくれたお礼に僕の歌を聞いて欲しいですにゃん」
「歌?そんなん良えよ」
歌を聴く気にならなかったチイは丁重に拒否した。
「うっく…」
するとトラネコーンは涙ぐみはじめた。
「うにゃあんうにゃあん!あんまりですにゃん、あんまりですにゃん!」
トラネコーンは地団駄を踏んで泣きじゃくった。
「ああわかったわかった、聞いてあげるけん泣き止みや!!」
チイはその爆音レベルの鳴き声に耳を抑えてトラネコーンをなだめた。
「本当ですかにゃん?じゃあ歌いますにゃん♪
僕はトラネコーン猫?ちゃうちゃう怪獣ですにゃんトラネコーン♪」
トラネコーンは物凄く音痴だった。
チイは思わず両耳を塞いでしまう。
チイが両耳を塞いだのをトラネコーンは見てしまった。
「僕の歌がそんなに嫌ですかにゃん?」
トラネコーンは涙ぐむ。
(い、いけん!)
チイは慌てて弁明する。
「そ、そんな事ないよ、トラネコーンの歌は騒音レベル…ちゃうちゃう轟音レベルに素晴らしい歌やよ!?」
苦笑いしながら励ますがトラネコーンはまた泣き出した。
「騒音レベルなんてあんまりですにゃん!轟音レベルなんてあんまりですにゃん!」
地団駄を踏み泣きじゃくるトラネコーン。
「今度こそ真面目に聞いたるけんどんどん歌って!(もう破れかぶれや!)」
チイは心の中で悲鳴を上げつつトラネコーンをなだめた。
「本当ですかにゃん?じゃあ歌いますにゃん!僕はトラネコーン♪世界一泣き虫ちゃうちゃう強い怪獣王国の王子さま~♪」
(耐えるんやチイ…おとんの雷にもノファンさんの小説の指摘にも懸命に耐えてきよったでないか…浪速のど根性やチイ!!)
チイは自分に言い聞かせトラネコーンの騒音レベルの歌声にじっと耐え忍んだ。
「チイチイは険しい顔~ちゃうちゃう逞しくて強い女の子たらたら~♪」
チイのめちゃくちゃ気にしているワードが歌詞の中に入ってきた。
グワシッ!
チイは鬼のような形相になり手のひらサイズのトラネコーンを掴んだ。
「ウチの顔が険しいんはあんさんの音痴な歌聞いとるからやろが~わかっとんかワレ~?」
「うにゃあん!冗談ですにゃん!チイチイは男みたいな…ちゃうちゃう力強くてカッコいい女の子にゃん!」
トラネコーンは慌てて必死にチイをフォローした。
しかしその言葉に更に傷ついたチイの怒りは更に頂点に達した。
「せめて可愛いって言えやボケー!!」
チイは力一杯トラネコーンを投げ飛ばした。
「うっく、うにゃあん!あゆこさんモデルの可愛い猫怪獣に対してたらたらあんまりですにゃん、あんまりですにゃん!」
トラネコーンは空高くまで飛ばされ、歌いながらどこかに落下した。
(はっ!いけない、ウチったらなんてことを!!)
チイは我に帰った。
トラネコーンは向こう側の怪しげな森まで投げ飛ばされた。
「トラネコーン…無事やと良いけど…」
罪悪感に苛まれたチイはトラネコーンを探しに向こう側の怪しげな森に向かって行った。
その森は危険なモンスターが多い「魔の森」である事を、チイはその時はまだ知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる