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奪還作戦!
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サキュラSIDEーーー
海溝潤実はどうやら「やつら」に捕らえられているようね…。
早く助け出してやらないと…。
「ここから先は通さん!」
その時、私達の前に三人が立ちはだかった。
一人は大きな身体、毛むくじゃらの所謂ゴリラ、もう一人はダークブルーの髪に小麦色の肌の青年、もう一人はピンク髪ポニーテールの女の子。
三人ともサーカスの劇団員のような格好をしている。
でも私にはわかるわ、こいつらは海溝潤実と戦ってた三人組。
「ここ通しない!わいら急いどんじょ!!」
トラテツは爪と牙を剥き出して吼える。
私はトラテツに耳打ちをする。
「トラテツ、奴らよ海溝潤実を間接的に警察にパクらせたのは」
「何やって!?許せん!!」
まさか警察に捕まる→オークに襲われる→オークに洗脳されるなんてシナリオは思い浮かばなかったけど不幸体質の海溝潤実ならあり得なくもない事だわ。
とにかく私の役割はトラテツに三人の攻略を手伝う事ね。
因みにゴリラの方がガイ、青年がレン、少女の方がカナね。
「うおりゃーライジングボルト!!」
トラテツが空高くジャンプしライジングボルトを放つ。
「させるかっパラライズ!!」
カナがトラテツを異能で止める。
「うぐっ!動かない!?」
トラテツはカナのパラライズの異能を使われて金縛りで動けなくなる。
「グフフ…」
ガイが大きな身体と相反して小さな赤い目でトラテツを見下ろす。
「な、なんなこのゴリラ…」
動かなければならないのに動けない状況にトラテツは焦る。
その刹那ガイはトラテツの体を掴み出した。
「出るわ!ガイの必殺技!!」
カナが拳を握り目を輝かせて放つ。
ガイの必殺技、それは怪力を活かして人や物を丸め混んでしまいボールのようにしてしまう。
ボールのようにされた人は強い衝撃を与えられれば体は元に戻ると言う。
クトゥルフだと変身は解かれる程度で済むけど生身だと命は先ずないでしょうね。
一方、私はレンを前に対峙している。
「ふふふ女の子に手を出すのは不本意だが喧華様のご命令だ、手加減無しで向かわせて貰うぞ!」
私は残念ながら人を憑依しなくては戦えない。
ならば取る道は一つね。
「あらワイルドなのね、私はワイルドな男は好みなの♪」
私はレンと言う男に媚びを売ってみせた。
「そうかい嬉しいね♪」
ここではまだなびかないのは想定内、あの江戸華喧華に従服する形で従っているんだからね。
従服…しかし私にはあって江戸華喧華に無いものがある!
それは…。
私は着ているドレスを少しめくり肌をチラつかせた。
するとどうだろう、レンはなんと顔を赤らめてきているでは無いか。
しかも下が伸びている。
これは効果ありだわ。
この男は(いかんいかん!平常心平常心…)と念じているけどそこは人間の雄(オス)、本能に理性は勝てないってとこかしら?
ともかく私はレンに流し目を送ってみせた。
「ここじゃ何だから…」
私はレンを誘った。
トラテツSIDEーーー
サキュラちゃんレンと言う奴とどっか行っきょるじょ!
その間わいはガイと言うゴリラの化け物に体丸め込まれよる。
ほなけど甘いわわいが猫人間と言う事をわからんみたいやなあ!
ガイは何も考えず異能を使ってわいを丸め込めようとしよるけどこんなもんな!
こうして…こうして…こうじゃ!
「な、何で!?抜け出した??」
カナが目を見ひらく。
ガイは「ウホ(おかしいぞ?)」と空握りしている。
カナは慌てて
「ガイ!何してんの?相手は逃げ出しちゃってるよ!?」
とガイをポンポンと叩きわいに指をさす。
やはりガイは脳みそはすっからかんじゃ。
「わいにそんなもん通用せえへんじょ!!」
わいはライジングボルト放った。
「そうは行くか!サイコボール!」
カナがそれを止めてライジングボルトとサイコボールが相殺される。
「くっ!やるな…ただの金縛り使いや思ったらあかんな…」
カナにそんな特技もあったとは…。
「その通り!私はサイコパワーの使い手!ただのインスマスと思わない事ね!」
カナは手と手を構えて中心に弾を作る。
そして弾をわいに放つ。
「そんなもんっ!」
わいは宙返りでそれを避ける。
わいは元は猫、身軽な動きが出来るんじょ!
わいはカナめがけてライジングボルトを放とうとした!
カナは焦って身を防ぐ。
ぐぐっ、あかん、わいの弱点がここで出てしもうた!
ぐぐ…わいは女の子には手を出されへん…戦場に情けは無用と言うけんど女の子に手を出すんは男とちゃうてじっちゃんも言よった。
わいは悪い事はせえへん主義で悪い事をしよる奴は懲らしめる。
強きを挫き弱きを助ける、これがじっちゃんのモットーにしよった事でまたわいのモットーでもあるんじゃ!
ほなけん女の子に手を出したらあかん!
出したらじっちゃんにも顔向け出来へん!
「今よ!」
カナが隙を見てわいにサイコボールを放つ。
「ぐわあっ!」
わいはカナのサイコボールにぶっ飛ばされた。
「うぐっ!」わいはカナのサイコボールで火傷を負う。
迂闊やった!ライジングボルトはカナや無くてゴリやらガイやらわからん奴に放つんやった!
しかしサイコボールは麻痺の効果もあるけんかわいは体が痺れて動かれへん。
そんな時に目の前にゴリが。
「今よガイ!こんな奴叩き潰しちゃいなさい!」
ガイは腕を振り上げ、わいを叩き潰そうとする。
あかんっ!
そんな時の事。
ガツーン!!
と頭に衝撃が走った後わいは気を失った。
サキュラSIDEーーー
「き、気持ちいい気持ちいい♪」
レンは喜びながら踊っている。
ここで私の異能を使う時よ!
「ライフティイート!!」
私はライフティイートを使う。ライフティイートは
eat to life (生命力を食べる)と言い男の生命力を吸い尽くす技!
私は淫魔サキュバス、甘く見ない事ね。
案の定レンはしおしおに干からびた姿となり、その場でドサリと倒れた。
そしてトラテツとガイ、カナとの戦場に戻るが…。
トラテツは女の子には手を出せないと言う欠点があり、それを見抜かれたトラテツはカナからサイコボールを喰らう。
サイコボールを食らって麻痺を負ってしまうトラテツ。
目の前にはガイが腕を振り上げ、トラテツを叩き潰そうとしている。
どんな状況かは火を見るより明らかね。
私はガイがトラテツに腕を振り下ろす前に大きめの石でトラテツの頭をガツンと殴り、トラテツを眠らせた。
トラテツがドサリと倒れたその背後には私が何も纏っていない姿勢で大きな石を両手に持っているものだからカナもガイも当然驚くわけで。
「あ、あんた自分の味方になんて事してるのよ!?
?」
カナが相変わらず甲高い声で私を非難する。
ガイも今の状況に手も口も出せずオロオロしている。
人間、いや地球人とは本当に甘い生き物ね。
ガイとカナが狼狽えているその間に私はトラテツに憑依した。
すると逆にトラテツが立ち上がりサキュラが地に身を預ける。
「どうなってんの??」
驚くカナとガイ。
「ガ…ガイ!二人まとめて叩き潰しちゃいなさい!!」
我に帰ったカナはガイに私達を叩き潰すよう大声をだす。
「ウホオォ!!」
ガイは思い切り大地を手で叩きつけようと私達を潰しにかかる。
私はすかさずサキュラを抱き抱え、ガイのハエたたきを交わした。
ガイの手の平が大地をめり込む。
もしあれが当たったら無事ではすまなかったようね。
私はサキュラの体を安全な所に預け、再び戦場に向かった。
「遊びはここまで、覚悟は良い?お二人さん♪」
私はトラテツとなってカナ、ガイを睨む。
「ぐっ、コイツ…さっきまでと様子が!?」
「ウ…ウホッ?」
当然よ、だって私はトラテツの体に憑依したサキュラなんだから。
私の異能の一つ、「憑依」は対象が意識を無くしたり気絶している時に乗り移る事が出来る。
身体能力も憑依した相手と同じになり、スキルを使う事も出来る。
「くっ!パラライズ!!」
カナは構えを取ってパラライズを放つ。
その前に私は宙を舞う。
カナは先程トラテツが攻撃出来なかったのか不敵に笑っていて油断した様子を見せる。
しかしその油断が命取りよ、私がトラテツでは無いと言う事を思い知りなさい!
「ライジングボルト!!!」
私はカナの頭上に雷を落とした。
バチーンと鋭い衝撃音が走り、カナは雷に打たれて全身真っ黒になる。
「女の子に乱暴するなんて…サイ…テ…」
ドサリと倒れ込むカナ。
残念だったわね、トラテツだから女の子に暴力振るえなかったのであって私は違うのよ。
そう言うトラテツも嫌いでは無いけれどその甘さが命取りだって事教えておくべきかしら?
さて、残るはガイね。
私はガイに同時にライジングボルトを放つ。
バチーン!!
しかしガイは涼しい顔をしている。
成る程、一撃やニ撃で倒れそうな相手じゃないものね。
その代わりガイは殺気を撒き散らし私に襲いかかってきた。
ヒョイ!
私はトラテツの身体能力を駆使して身軽に避ける。
ガイはカナとレンの仇を討とうと怒りを露わにし私に襲いかかる。
私はガイの剛腕を次々と避ける。
しかし足が石につまずき、私は地に転がる。
ガイはまた大きな足で私を踏んづけようとした。
ガイは足で一思いに踏み潰そうとするが私は地を転がりそれを避ける。
ガイは怒りで完全に我を失っているようね。
なら貴方にとっておきの墓場用意してあげるわ!
私はガイから素早い動きで距離を離した。
ガイは「ウゴオォッ!!!」
と咆哮《ほうこう》を上げながら私を追う。
ダダダダダダダダ!!!
風を切るような速さ…トラテツ、甘い性格を除いたら良い戦力ね。
しかしガイも負けていない。
ガイは巨体に似合わず動きは俊敏、そしてあの破壊力も力の強さだけで無く俊敏性も無ければ出せないもの。
しかしガイの頭の弱さ、それは命取りだったようね!
私はある所まで走り抜けると後方に大きくバク転をした。
そこは谷底、私はその目前に来るまで全力疾走で駆け抜け、ガイがその後を追い目前に来た所で後方に大きくジャンプしたのだ。
ガイは私の狙い通り谷底直前に足をつけてそれに気づいたのか懸命にバランスを取って地に戻ろうとする。
私はそうはさせまいと空中にいてバランスを取って丘に戻ろうとしているガイの大きな頭を足で蹴って谷側に押し出す。
「ウホオオオオォ!??」
案の定、ガイは谷底まで真っ逆さま。
後はこの体を戻すだけね。
私は魂を戻しにサキュラが眠っている所に足を運んだ。
しかし…。
海溝潤実はどうやら「やつら」に捕らえられているようね…。
早く助け出してやらないと…。
「ここから先は通さん!」
その時、私達の前に三人が立ちはだかった。
一人は大きな身体、毛むくじゃらの所謂ゴリラ、もう一人はダークブルーの髪に小麦色の肌の青年、もう一人はピンク髪ポニーテールの女の子。
三人ともサーカスの劇団員のような格好をしている。
でも私にはわかるわ、こいつらは海溝潤実と戦ってた三人組。
「ここ通しない!わいら急いどんじょ!!」
トラテツは爪と牙を剥き出して吼える。
私はトラテツに耳打ちをする。
「トラテツ、奴らよ海溝潤実を間接的に警察にパクらせたのは」
「何やって!?許せん!!」
まさか警察に捕まる→オークに襲われる→オークに洗脳されるなんてシナリオは思い浮かばなかったけど不幸体質の海溝潤実ならあり得なくもない事だわ。
とにかく私の役割はトラテツに三人の攻略を手伝う事ね。
因みにゴリラの方がガイ、青年がレン、少女の方がカナね。
「うおりゃーライジングボルト!!」
トラテツが空高くジャンプしライジングボルトを放つ。
「させるかっパラライズ!!」
カナがトラテツを異能で止める。
「うぐっ!動かない!?」
トラテツはカナのパラライズの異能を使われて金縛りで動けなくなる。
「グフフ…」
ガイが大きな身体と相反して小さな赤い目でトラテツを見下ろす。
「な、なんなこのゴリラ…」
動かなければならないのに動けない状況にトラテツは焦る。
その刹那ガイはトラテツの体を掴み出した。
「出るわ!ガイの必殺技!!」
カナが拳を握り目を輝かせて放つ。
ガイの必殺技、それは怪力を活かして人や物を丸め混んでしまいボールのようにしてしまう。
ボールのようにされた人は強い衝撃を与えられれば体は元に戻ると言う。
クトゥルフだと変身は解かれる程度で済むけど生身だと命は先ずないでしょうね。
一方、私はレンを前に対峙している。
「ふふふ女の子に手を出すのは不本意だが喧華様のご命令だ、手加減無しで向かわせて貰うぞ!」
私は残念ながら人を憑依しなくては戦えない。
ならば取る道は一つね。
「あらワイルドなのね、私はワイルドな男は好みなの♪」
私はレンと言う男に媚びを売ってみせた。
「そうかい嬉しいね♪」
ここではまだなびかないのは想定内、あの江戸華喧華に従服する形で従っているんだからね。
従服…しかし私にはあって江戸華喧華に無いものがある!
それは…。
私は着ているドレスを少しめくり肌をチラつかせた。
するとどうだろう、レンはなんと顔を赤らめてきているでは無いか。
しかも下が伸びている。
これは効果ありだわ。
この男は(いかんいかん!平常心平常心…)と念じているけどそこは人間の雄(オス)、本能に理性は勝てないってとこかしら?
ともかく私はレンに流し目を送ってみせた。
「ここじゃ何だから…」
私はレンを誘った。
トラテツSIDEーーー
サキュラちゃんレンと言う奴とどっか行っきょるじょ!
その間わいはガイと言うゴリラの化け物に体丸め込まれよる。
ほなけど甘いわわいが猫人間と言う事をわからんみたいやなあ!
ガイは何も考えず異能を使ってわいを丸め込めようとしよるけどこんなもんな!
こうして…こうして…こうじゃ!
「な、何で!?抜け出した??」
カナが目を見ひらく。
ガイは「ウホ(おかしいぞ?)」と空握りしている。
カナは慌てて
「ガイ!何してんの?相手は逃げ出しちゃってるよ!?」
とガイをポンポンと叩きわいに指をさす。
やはりガイは脳みそはすっからかんじゃ。
「わいにそんなもん通用せえへんじょ!!」
わいはライジングボルト放った。
「そうは行くか!サイコボール!」
カナがそれを止めてライジングボルトとサイコボールが相殺される。
「くっ!やるな…ただの金縛り使いや思ったらあかんな…」
カナにそんな特技もあったとは…。
「その通り!私はサイコパワーの使い手!ただのインスマスと思わない事ね!」
カナは手と手を構えて中心に弾を作る。
そして弾をわいに放つ。
「そんなもんっ!」
わいは宙返りでそれを避ける。
わいは元は猫、身軽な動きが出来るんじょ!
わいはカナめがけてライジングボルトを放とうとした!
カナは焦って身を防ぐ。
ぐぐっ、あかん、わいの弱点がここで出てしもうた!
ぐぐ…わいは女の子には手を出されへん…戦場に情けは無用と言うけんど女の子に手を出すんは男とちゃうてじっちゃんも言よった。
わいは悪い事はせえへん主義で悪い事をしよる奴は懲らしめる。
強きを挫き弱きを助ける、これがじっちゃんのモットーにしよった事でまたわいのモットーでもあるんじゃ!
ほなけん女の子に手を出したらあかん!
出したらじっちゃんにも顔向け出来へん!
「今よ!」
カナが隙を見てわいにサイコボールを放つ。
「ぐわあっ!」
わいはカナのサイコボールにぶっ飛ばされた。
「うぐっ!」わいはカナのサイコボールで火傷を負う。
迂闊やった!ライジングボルトはカナや無くてゴリやらガイやらわからん奴に放つんやった!
しかしサイコボールは麻痺の効果もあるけんかわいは体が痺れて動かれへん。
そんな時に目の前にゴリが。
「今よガイ!こんな奴叩き潰しちゃいなさい!」
ガイは腕を振り上げ、わいを叩き潰そうとする。
あかんっ!
そんな時の事。
ガツーン!!
と頭に衝撃が走った後わいは気を失った。
サキュラSIDEーーー
「き、気持ちいい気持ちいい♪」
レンは喜びながら踊っている。
ここで私の異能を使う時よ!
「ライフティイート!!」
私はライフティイートを使う。ライフティイートは
eat to life (生命力を食べる)と言い男の生命力を吸い尽くす技!
私は淫魔サキュバス、甘く見ない事ね。
案の定レンはしおしおに干からびた姿となり、その場でドサリと倒れた。
そしてトラテツとガイ、カナとの戦場に戻るが…。
トラテツは女の子には手を出せないと言う欠点があり、それを見抜かれたトラテツはカナからサイコボールを喰らう。
サイコボールを食らって麻痺を負ってしまうトラテツ。
目の前にはガイが腕を振り上げ、トラテツを叩き潰そうとしている。
どんな状況かは火を見るより明らかね。
私はガイがトラテツに腕を振り下ろす前に大きめの石でトラテツの頭をガツンと殴り、トラテツを眠らせた。
トラテツがドサリと倒れたその背後には私が何も纏っていない姿勢で大きな石を両手に持っているものだからカナもガイも当然驚くわけで。
「あ、あんた自分の味方になんて事してるのよ!?
?」
カナが相変わらず甲高い声で私を非難する。
ガイも今の状況に手も口も出せずオロオロしている。
人間、いや地球人とは本当に甘い生き物ね。
ガイとカナが狼狽えているその間に私はトラテツに憑依した。
すると逆にトラテツが立ち上がりサキュラが地に身を預ける。
「どうなってんの??」
驚くカナとガイ。
「ガ…ガイ!二人まとめて叩き潰しちゃいなさい!!」
我に帰ったカナはガイに私達を叩き潰すよう大声をだす。
「ウホオォ!!」
ガイは思い切り大地を手で叩きつけようと私達を潰しにかかる。
私はすかさずサキュラを抱き抱え、ガイのハエたたきを交わした。
ガイの手の平が大地をめり込む。
もしあれが当たったら無事ではすまなかったようね。
私はサキュラの体を安全な所に預け、再び戦場に向かった。
「遊びはここまで、覚悟は良い?お二人さん♪」
私はトラテツとなってカナ、ガイを睨む。
「ぐっ、コイツ…さっきまでと様子が!?」
「ウ…ウホッ?」
当然よ、だって私はトラテツの体に憑依したサキュラなんだから。
私の異能の一つ、「憑依」は対象が意識を無くしたり気絶している時に乗り移る事が出来る。
身体能力も憑依した相手と同じになり、スキルを使う事も出来る。
「くっ!パラライズ!!」
カナは構えを取ってパラライズを放つ。
その前に私は宙を舞う。
カナは先程トラテツが攻撃出来なかったのか不敵に笑っていて油断した様子を見せる。
しかしその油断が命取りよ、私がトラテツでは無いと言う事を思い知りなさい!
「ライジングボルト!!!」
私はカナの頭上に雷を落とした。
バチーンと鋭い衝撃音が走り、カナは雷に打たれて全身真っ黒になる。
「女の子に乱暴するなんて…サイ…テ…」
ドサリと倒れ込むカナ。
残念だったわね、トラテツだから女の子に暴力振るえなかったのであって私は違うのよ。
そう言うトラテツも嫌いでは無いけれどその甘さが命取りだって事教えておくべきかしら?
さて、残るはガイね。
私はガイに同時にライジングボルトを放つ。
バチーン!!
しかしガイは涼しい顔をしている。
成る程、一撃やニ撃で倒れそうな相手じゃないものね。
その代わりガイは殺気を撒き散らし私に襲いかかってきた。
ヒョイ!
私はトラテツの身体能力を駆使して身軽に避ける。
ガイはカナとレンの仇を討とうと怒りを露わにし私に襲いかかる。
私はガイの剛腕を次々と避ける。
しかし足が石につまずき、私は地に転がる。
ガイはまた大きな足で私を踏んづけようとした。
ガイは足で一思いに踏み潰そうとするが私は地を転がりそれを避ける。
ガイは怒りで完全に我を失っているようね。
なら貴方にとっておきの墓場用意してあげるわ!
私はガイから素早い動きで距離を離した。
ガイは「ウゴオォッ!!!」
と咆哮《ほうこう》を上げながら私を追う。
ダダダダダダダダ!!!
風を切るような速さ…トラテツ、甘い性格を除いたら良い戦力ね。
しかしガイも負けていない。
ガイは巨体に似合わず動きは俊敏、そしてあの破壊力も力の強さだけで無く俊敏性も無ければ出せないもの。
しかしガイの頭の弱さ、それは命取りだったようね!
私はある所まで走り抜けると後方に大きくバク転をした。
そこは谷底、私はその目前に来るまで全力疾走で駆け抜け、ガイがその後を追い目前に来た所で後方に大きくジャンプしたのだ。
ガイは私の狙い通り谷底直前に足をつけてそれに気づいたのか懸命にバランスを取って地に戻ろうとする。
私はそうはさせまいと空中にいてバランスを取って丘に戻ろうとしているガイの大きな頭を足で蹴って谷側に押し出す。
「ウホオオオオォ!??」
案の定、ガイは谷底まで真っ逆さま。
後はこの体を戻すだけね。
私は魂を戻しにサキュラが眠っている所に足を運んだ。
しかし…。
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