希少なオメガの王妃は、王に愛されない。

けけ

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一章

五話

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屋敷の誰にも見つからない秘密の抜け道は意外と庭園にあった。
屋敷の敷地を囲う鉄柵の一部が壊れて外れるようになっている其処から、そっと抜け出した二人は公園まで続くレンガ道を歩いていた。

「冷えますからね。公園の近くから馬車に乗って移動しましょう」
「うん、」

アンリに手を引かれながら、ジヴリールは公園までの道をキョロキョロとあちこち見回す。
せいぜい庭くらいまでしか一人では出られないジヴリールには、毎週日曜日に教会へ行くのに馬車で通る、近くの公園までの道すらも新鮮さに溢れていた。

「そういえば、ジヴリール様はこの辺を歩かれたのは初めてですね。この公園、元はアマンシー家所有の土地だったんですよ」

アマンシー家の敷地に近接する王立自然公園はグレイシア北部ネージュ地方では有名で、元は何代も前にアマンシー家の財で森林を開発して作ったいわば私有地だが、政府の命で一般に向けて開放する事になり、名目上は『王立自然公園』となった。

だが、観光名所になりつつある公園や庭園の景観を損なわぬように、とアマンシー家は庭園と広大な自然公園の管理には特に注意を払わねならず、いくら国から景観保護の補助金を貰っているとはいえ、男爵家にとって維持費は非常に頭が痛い問題だった。
貴族層の階級税の税率が上がり、さらに新たに財産税を導入された先代の時には維持費削減の為にと自然公園の敷地七割を政府へ返還し、自然公園は名実共に国の所有地になり、アマンシー家は貴族界で力を失い零落の一途を辿る事になった要因の一つでもある。

そんな事情をかいつまんで説明するアンリの話に耳を傾けながらも、ジヴリールの興味はレンガ道に転がる小石や犬を連れて歩く老夫婦だったり、公園の案内板だったりに向けられていて、いちいち足を止めかけては早足でアンリに歩幅を合わせていた。

「ここの公園はとても広くて、お花見会とか色々な催しがあるんですよ」
「お花見……?」
「春に花を見ながらお茶会を楽しんだりするんです。小さなお店がいくつも開かれたりもして、楽しいんですよ」
「お菓子、食べるの?」
「はい。ジヴリール様の場合はやはり、林檎のパイかしら」
「うん……りんごのパイ、美味しいの」

そう言って繋いだ手をゆらゆらと揺らす子供らしい仕草に、アンリは微笑ましげに笑った。
ミカール王子の誕生日パーティーに行けなかった悲しみは少しばかり慰められて、ジヴリールの気が僅かに紛れた。








やがて公園の敷地近くに着くと、馬車が一台停まっていた。
普段自分が乗る物とは違う馬車の形にジヴリールは好奇心に心を躍らせた。


「いつものじゃない」
「貴族用の馬車はさすがに目立ちますからね。別のを呼んでおいたのです。狭いけれど、少しの間我慢して下さいね」
「うん、」
「なるほど。噂に違わぬ、可愛らしい子だ」

感心するように目を細める紳士然とした男に、ジヴリールは首を小さく傾げた。

「あなたは、だあれ…?」
「ただの御者でして、名乗るほどの者ではありませんよ。ジヴリール様。少しだけ、長い旅になりますがよろしくお願いします」

大層礼儀正しく頭を下げる男の言葉に少しの疑問をを抱きつつも、アンリに早く乗るよう促されて、そのまま素直に差し出された男の手を取った。
御者に手を引かれてジヴリールが馬車に乗り込むと、アンリは身軽な身のこなしで後に続く。
二人が馬車に乗ったところで、男がジヴリールにシルクの布を被せた。

「誰かに見られたら厄介なので、これを」
「お、お帽子、被ってる……から、へいき、」
「念の為ですよ。旦那様に見つかったら大変なのでしょう?」
「ひぅ……っ、ちゃ、ちゃんと隠れる…」

アンリよりは二回りは年上だろう壮年の男にそっと囁かれて、ようやく忘れかけていた養父の顔を思い出し、ジヴリールは被せられた布で目元以外を覆い隠した。
狭い馬車の中でモゾモゾを動く布の塊は、側から見たらただの荷物にしか見えず、誰も男爵家の子供が家を抜け出たとは思えないだろう。
ジヴリールが大人しく御者の言う事に従うのを確認して、アンリは「出してちょうだい」と指示を飛ばした。

「着くまでの間、お腹も空くでしょうからこれをどうぞ」

そう言って懐から出したのは可愛らしい小袋に入った焼き菓子で、甘い物に目が無いジヴリールは無邪気な笑みを見せて、指で一つ摘んだ。

「真ん中、ジャム、乗ってる…」
「それ、最近ソリテュードで流行ってるお菓子なんです。元はシスティーヌの伝統的なお菓子みたいなんですけどね」

勧められるままに菓子をぱくりと口の中に放ると、苺ジャムのほのかな甘さが口いっぱいに広がり、思わず頬を押さえて、モゾモゾと身体を揺らす。

「美味しい…っ、」
「美味しいでしょう?ソリテュードには美味しい物がたくさんあるんですよ……あっ、ジヴリール様はきっとタルト・ソティエがお気に召されるかもしれないですね!」
「たる、と…そ、てぃえ……?」
「林檎のタルトなんですけど、林檎の部分がキャラメルみたいになってて美味しいんですよ~~」

りんごのキャラメル……美味しそう…
どんな味なのかなあ。りんごのキャラメルだから絶対美味しいやつだ。

脳内に一度食べた事のあるキャラメルの味を思い浮かべて、口元を緩ませる。
もう一つ摘んで口の中に入れて、菓子袋を返すが、アンリは「私の分は結構なので全部どうぞ」とにこやかに微笑みジヴリールにそっと渡した。

「ソリテュードはとっても大きな国なので、何でも揃ってるんですよ」
「何でも?」
「ええ!あの国に無い物なんて無い、って言われるくらいなんです。食、文化、技術、全てがソリテュードに集まる……そんなすごい国なんです。あそこは」

得意げに話すアンリに、御者が相槌を打ちながら笑った。

「西にルーアン、北にシスティーヌ、東にソリテュードと謳われるほどの大国ですからな」
「ええ。今やシスティーヌさえも飲み込む勢いですしね」

どこか誇らしげに笑う御者にアンリも機嫌良く答える。
初対面にしてはひどく打ち解けた様子の二人に何となく感化されて、ジヴリールも隣国に思いを馳せてみた。

司教さまも先生も「ソリテュードは大きい国だ」って言ってた。
アンリさんが言う通り、本当に何でもあるのかな。
何でも揃ってるのなら────

「……ソリテュードにも、いるのかなあ」

もそもそと菓子を頬張りながら、ジヴリールは独り言のように呟いた。

「何がです?」
「私と同じ……男型…オメガ……」
「ジヴリール様……」
「も、もし…いたら、あ…会って……みたいなあ…」

足をぶらぶらさせながらボソボソと呟くジヴリールに、先ほどまで賑わっていたアンリも男もすっかり黙り込んでしまった。
返答に悩んでいるのか、アンリはしばし逡巡した後、自分の顔を覗き込む蒼い瞳を静かに見つめ返した。

「ええ……いますよ、たくさん。ジヴリール様と同じ男型オメガが」
「本当に?」

大きな瞳を輝かせるジヴリールにアンリは、「ええ、」と小さく頷く。
自分と同じ男型オメガが隣国にはたくさんいる。
それは希少だ何だと言われ続けて来たジヴリールにとって、非常に心躍る話で、無邪気な笑みを溢した。

「わ、私と同じオメガがいたらね……お友達に…なり…たいなあ」
「…………」
「それでね、一緒にりんごのお菓子食べて……困った時に、助けてあげるの。もし悲しい事があったらね、「大丈夫だよ」って…抱き締めてあげるの」
「ジ…ジヴリール様……」
「きっとね、一番の…お友達に……な、なれる…気がする」
「…………」

アンリが何か言いたげに口を開いたが、言葉として何一つ出てこなくて、そのまま唇を引き結ぶ。
これ以上の会話に飽きてしまったのか、ジヴリールは窓側へ身を寄せて、窓の外の延々と続く木々を見つめていた。
この辺りの地理に疎いジヴリールは、自分が今何処を走っているのかさえ怪しかったが、どうも窓の外に映る景色があまりに見慣れない風景だと気づき、疑問を抱く。

すぐ近くって言ってたのに。
全然着かないし、さっきからずっとおんなじ景色ばっか続いてる……

アンリの方へ視線を流すが、機嫌良さそに微笑む横顔が見えるだけで、その表情からして道を間違えている訳ではなさそうに感じた。
馬車に乗ってから数十分、或いは一時間近く経ってしまっているのか。
ぼんやりと窓の外を眺めていると、ふと、窓に水滴がいくつも付いている事に気づいた。

雨……?

滴り落ちるのでは無く、くるくると円を描くようにしてガラス面の上を自在に泳ぐ水の塊に目を惹かれて、思わず小さな指先で水滴をなぞる。
くるくるくる……と人差し指で水滴を追いかけていると、そのうち水滴がジヴリールの指先へと集まり、それらは小さな鳥のような形を作りゆらゆらと揺らめく。
水の精霊の化身らしき存在からは特別邪気も感じられず、寧ろ親近感を覚えて、ジヴリールは小さく手を振り、持っているぬいぐるみの手を持ち上げて同じように振る。
子供の無邪気な反応が好きなのか、呼応するように精霊はその場でくるりと一回転し、水飛沫と共に大きな水蛇の姿へと変貌した。

「わぁ……っ、」

小刻みに揺らめきながらじっと自分を見つめる蛇を覗き込むように、ジヴリールは顔をずいっと近づけて、トントンと軽く窓ガラスを突いた。

水の精霊さんかなあ。
こっちをずっと見てて、可愛いなあ。

「ジヴリール様?何を見て……」

クスクスと小さく笑って窓を見つめるジヴリールに、アンリは訝しむような表情を浮かべて視線を窓ガラスへ向ける。

「見て……っ、い、今ね、ちっちゃい鳥が…」
「水蛇……!?」

無邪気に窓ガラスをなぞって遊ぶ子供の指の先で、空中を泳ぐ蛇を視認した途端、アンリは血相を変えてジヴリールを窓から引き剥がす。

「なんて事……ライリー、馬を飛ばして!」
「あまりに早過ぎる……パーティーへ行ったのではないのか」
「そのはずだけど…」

困惑の表情を浮かべるアンリに、ジヴリールは不思議そうに首を傾げる。
男と何事か会話を交わしながら、アンリが小さく言葉を紡ぎ、ガラス越しに揺らぐ水蛇へ人差し指と中指を突き出した途端、ガラスの向こうの水蛇は甲高い悲鳴を上げて雲散霧消に消えていく。

「あ……っ!?蛇さん……!?」
「ジヴリール様!隠れていて下さい!」

そう叫ぶと、ジヴリールの頭にシルクの布を無理矢理被せ直し、アンリは馬車の扉を開け放つ。
突如雨が降り始め、消滅したはずの水蛇が雨粒により甦り、巨大化した姿で再びアンリ達に襲い掛かる。

「おっきい蛇さん……!」
「危ないので大人しくしていて下さい!」
開いたドアから顔をひょっこり覗かせるジヴリールをどうにか中へ押し留めた。
アンリの険しい表情に、ジヴリールは目を瞠り、不安気に眉を寄せる。

アンリさん、どうしてそんな怖い顔するの?
この蛇さんは『悪い子』じゃないのに……

自分を見つめてきた時も、今も自分に対して一切の敵意を感じられず、ジヴリールはますます大人達が水蛇を忌む理由が分からなかった。

「ここにウイスキーでもあればどうにか出来るのに」
「オロチ退治でもする気か。あんなモノに対抗できるのはアルファくらいだ。とにかく『アレ』の注意を逸らせ」

御者の言葉に返事を返すと、アンリは二本指を荒ぶる水蛇達へ突きつけて小さく呪文を唱える。
聞き慣れない国の言葉の羅列をジヴリールは聞き取る事が出来なかったが、それがグレイシアの言葉では無い事は分かった。
「────冥雷」
静かに呪文の言葉を結んだアンリの指先からバチバチと火花が散り、音も無く弾き出された雷光が地面を走る。
明らかな敵意を持って挑む人間を完全な標的としたのか。水蛇は牙を剥いて威嚇し、長い体を伸ばしてアンリに迫った。
だが。水蛇が馬車に迫ろうかという瀬戸際に、凄まじい轟音と共に地中から雷撃が襲い掛かり、水蛇の体を捕縛する。

「効いた……?今の内に飛ばして!」

そう叫ぶアンリに御者は返事をする代わりに馬に鞭打って無理矢理にでも走らせた。
アンリの放った雷撃は水蛇を縛り上げ、実体を持たぬその体を引き裂き、地中へ引き摺り込まんとしている。
こっそり窓からその様子を覗いていたジヴリールは、水蛇が苦しそうに踠く様に、悲痛な表情を浮かべた。

「ア、アンリさん……蛇さん、いじめちゃ、だ、だめ…」

布からそっと顔を出して小さな声で訴えるジヴリールに、アンリは一瞬驚いたような表情を見せて、強引に布を被せ直して有無を言わさず足元、座席の下へと押し込んだ。

「あれだけ食べてまだ効かないなんて……」

足元で目を瞬かせるジヴリールに、あからさまに眉を寄せる。
「こうなれば直接…」とアンリが小さな子供に手を伸ばしたその瞬間。
水蛇は、自らの首に纏わりついていた雷光を噛み切り、天を衝くような咆哮を上げた。

「きゃあっ……!」

耳をつんざくような水蛇の叫びは大地を揺らし、驚いた馬が足を挫いてその場に崩れてしまい、その大きな衝撃にジヴリールは胸に抱いたままのぬいぐるみをギュッと抱き締めて、背中を丸めて蹲った。
咆哮と共に、アンリの放った雷撃は大気中に掻き消され、再び自由を得た水蛇が馬車を取り囲む。
突然の衝撃と、凄まじい咆哮、アンリと御者の悪態吐く声。
足元へ押しやられて外の様子が見えないジヴリールは唇を震わせながら、ぬいぐるみをギュッと抱き締めた。

怖い。
何が起きてるの?
どうして蛇さんは怒っているの?
さっきまであんなに可愛かったのに……

状況が分からず困惑し、震え怯えるジヴリールをよそに、大人達はどうにか馬を起こそうと躍起になっていた。
しかし、怯んだ馬はどうしても立ち上がらず、男はやれやれと苦笑し、肩を竦めた。

「ダメだ、計画は失敗だ。ここは一旦退く」
「ああ、そんな……!上手くいくと思ったのに…!」




「一体、どんな計画を立てていたのだ?男爵家の召使風情が」



冷たく鋭い声が聞こえ、御者の男とアンリは愕然と目を見開いた。


「ミカール……殿下…!?」

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