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未来の息子がやってきた!?

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(……えぇぇええええ!?えっ!?俺今なんつったっ!?何口走った!?)


 ふと自分の発言が信じられなく、夢かと思いソフィアの反応を確認する。と、――


「…は?」

 目を見開きながら首まで顔を真っ赤にしているソフィアと目があった。

「え…、ソ…、ソフィアさん…?」
「え!?なっ!?何っ!?何の冗談!?」
「いや、冗談じゃないっ!冗談にするなっ!」

 慌てふためくソフィアの両手を握りソフィアの顔をまじまじと覗く。
 瞳に膜を貼り、これ以上にないほど顔を真っ赤にし、手のひらから滲んだ汗でしっとりとソフィアの柔肌が俺の肌に吸いつく。

「…は?…可愛い過ぎんだけど…。」
「…!?」
「ねぇ、可愛い。マジで可愛い。何でそんなに可愛いの?」
「エ、エイデンっ!?」

 「どうしたの?頭でも打ったの?」と俺から離れようとするソフィアの手を一層強く握りしめ、逃げないように距離を詰める。
 これは確実に『脈あり』な反応なのではないだろうか。なぜ俺は今まで意地を張ってソフィアにアプローチをかけなかったのか。こんなにも可愛らしい反応が見れたかもしれないのに。俺は一年以上を無駄に過ごしてしまったんじゃないのか?


「ねぇ、結婚して?めっちゃ好き。多分一年の頃からずっと好き。」
「エ、エイデンッ!」
「ねぇ、お前はどうなの?俺の事どう思ってるの?」
「どうも何もっ!エイデンはクラスメイトで…っ!」
「じゃぁなに?お前クリフにもプロポーズされたらこんな反応すんのかよ。」
「…っ!それは…、」

 目を見開き口ごもるソフィア。マジでこれはマジなんじゃ。
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