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第一章 黒曜の姫御子×白銀の御子=?
第5話 揉みすぎです!
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『黒髪?』
私は“黒髪”発言を聞いて、フードに掛けた手を止める。
手はフードを掴んだまま。
…聞き間違い?かと思い、首を傾げた。
すると私に視線を向ける三人と目が合った。
!?
にんまりとニヤける村長……ニッコリと微笑むバラさん……苦笑いのタフさん……。
…?
キョロキョロ…
再度三人をチラ見する………ニヤり………ニッコリ………ピクピク………
……いやいやいや“黒髪”違うし?私の事じゃないでしょう?と思い、取り敢えず被ったままでは失礼かと思いフードを脱いだ。
「失礼しました。」と座ったままではあるが私はペコリと頭を下げた。
!?
その時、下げた視線の先、視界の外側に黒髪がサラリと流れる。
!?、!、?、!?
えっ?えっ?えぇっ?
顔を上げ、肩まで伸びるサラサラの黒髪を無造作に掴むとマジマジと“ソレ”を見つめる。
「「「「…………」」」」
静寂がその場を包み込んだ。
固まった私を現実に引き戻したのはバラさんだった。
「綺麗な黒髪よね」
そう言うと、私の左頬に触れたその右ノ手で、優しく黒髪を撫で絡めた。
目の前には熱っぽい視線を向ける、艶めかしい雰囲気のバラさん。
…ここは執務室、応接セットに座する四人。正面奥の長椅子に村長が座り、手前向かいの長椅子に右側奥からタフさん、バラさん、私と順に座っている。
だから、今のバラさんの表情は私にしか見えてはいないと思う。
『バ、バラさん……』
身体の奥からこみ上げて来るものがある。身体が熱くなるのを感じた私は、アタフタと体を仰け反らせる。
「あん」
焦った…
すぐに他の二人に視線を向けると、村長はニマニマと…タフさんは何とも言えない微妙な表情を浮かべていた。
とにかく、オチツケ…落ち着けっと自分に強く言い聞かせる。
「フフ」
「本当に綺麗な黒髪だこと…」
その声に反応し、発した本人の方を見る。先程迄とは違い、低く、真剣味を帯びた窺い知る様な声色に表情に、内心動揺が走る。
村長…?
その刹那、背後に“凄まじい殺気と重圧”が出現する。
振り向けない動けない動いたら死ぬ
全身の毛穴が広がり冷や汗が噴き出す。
先程迄サラサラであった黒髪が額に纏わりつくのを感じる。
「…っ…つ…っ…」
村…長…?正面にいた筈の村長がいない
い、いつの間に後ろに…
何、が…
隣にいる筈の二人は動かない。いや動けないのか…
実際には数秒間の出来事、だがミコトにはその何十倍にも感じられた。
堪らず歯を食いしばり、苦悶の表情を浮かべた瞬間。
ミコトの目が大きく見開かれた…。
すでに、先程発せられていた凄まじい殺気も重圧も消えていた。
隣にいるバラが、タフが、その瞬間ミコト同様目を見開き驚愕した。
「「「「…………」」」」
水を打ったかのように静かであった…
“バラ”はそこで信じられない光景を目にしていたが、すぐには動きたくても動けなかった。
何故ならば、村長の師匠の発した殺気と対象を押し潰しかねない程の強大な重圧は正しく本気の“ソレ”であったからだ。だから先程は動きたくても動けなかった。
…だがしかし、今は別の光景に衝撃を受け動けないでいる。
「あるわねぇ…小振りだけど…カワイイのが…」
…五回六回七回……
「師、村長ぉ~!?な、な、何してるんですかぁ!?」
「何って?確認よぉ厳粛なる調べごとよぉ」
…14回15回16回……
「な、何回揉んだら気がすむんですかっ揉みすぎです!」
バラが勢いよく立ち上がると、村長は名残惜しそうに優しく揉みしだく手を離し、最後に下から上へと撫で上げた。
ぷるん。と小振りながらも、確かに弾む感触。
ミコトは脳の処理が追いつかずフリーズ。
村長はバラが掴みかかろうかと差し出した手をヒラリと躱し、元の長椅子に優雅に腰を下ろす。
「落ち着きなさい。バラちゃん」
「村長ぅ…」
□□□□□□□□
私は“黒髪”発言を聞いて、フードに掛けた手を止める。
手はフードを掴んだまま。
…聞き間違い?かと思い、首を傾げた。
すると私に視線を向ける三人と目が合った。
!?
にんまりとニヤける村長……ニッコリと微笑むバラさん……苦笑いのタフさん……。
…?
キョロキョロ…
再度三人をチラ見する………ニヤり………ニッコリ………ピクピク………
……いやいやいや“黒髪”違うし?私の事じゃないでしょう?と思い、取り敢えず被ったままでは失礼かと思いフードを脱いだ。
「失礼しました。」と座ったままではあるが私はペコリと頭を下げた。
!?
その時、下げた視線の先、視界の外側に黒髪がサラリと流れる。
!?、!、?、!?
えっ?えっ?えぇっ?
顔を上げ、肩まで伸びるサラサラの黒髪を無造作に掴むとマジマジと“ソレ”を見つめる。
「「「「…………」」」」
静寂がその場を包み込んだ。
固まった私を現実に引き戻したのはバラさんだった。
「綺麗な黒髪よね」
そう言うと、私の左頬に触れたその右ノ手で、優しく黒髪を撫で絡めた。
目の前には熱っぽい視線を向ける、艶めかしい雰囲気のバラさん。
…ここは執務室、応接セットに座する四人。正面奥の長椅子に村長が座り、手前向かいの長椅子に右側奥からタフさん、バラさん、私と順に座っている。
だから、今のバラさんの表情は私にしか見えてはいないと思う。
『バ、バラさん……』
身体の奥からこみ上げて来るものがある。身体が熱くなるのを感じた私は、アタフタと体を仰け反らせる。
「あん」
焦った…
すぐに他の二人に視線を向けると、村長はニマニマと…タフさんは何とも言えない微妙な表情を浮かべていた。
とにかく、オチツケ…落ち着けっと自分に強く言い聞かせる。
「フフ」
「本当に綺麗な黒髪だこと…」
その声に反応し、発した本人の方を見る。先程迄とは違い、低く、真剣味を帯びた窺い知る様な声色に表情に、内心動揺が走る。
村長…?
その刹那、背後に“凄まじい殺気と重圧”が出現する。
振り向けない動けない動いたら死ぬ
全身の毛穴が広がり冷や汗が噴き出す。
先程迄サラサラであった黒髪が額に纏わりつくのを感じる。
「…っ…つ…っ…」
村…長…?正面にいた筈の村長がいない
い、いつの間に後ろに…
何、が…
隣にいる筈の二人は動かない。いや動けないのか…
実際には数秒間の出来事、だがミコトにはその何十倍にも感じられた。
堪らず歯を食いしばり、苦悶の表情を浮かべた瞬間。
ミコトの目が大きく見開かれた…。
すでに、先程発せられていた凄まじい殺気も重圧も消えていた。
隣にいるバラが、タフが、その瞬間ミコト同様目を見開き驚愕した。
「「「「…………」」」」
水を打ったかのように静かであった…
“バラ”はそこで信じられない光景を目にしていたが、すぐには動きたくても動けなかった。
何故ならば、村長の師匠の発した殺気と対象を押し潰しかねない程の強大な重圧は正しく本気の“ソレ”であったからだ。だから先程は動きたくても動けなかった。
…だがしかし、今は別の光景に衝撃を受け動けないでいる。
「あるわねぇ…小振りだけど…カワイイのが…」
…五回六回七回……
「師、村長ぉ~!?な、な、何してるんですかぁ!?」
「何って?確認よぉ厳粛なる調べごとよぉ」
…14回15回16回……
「な、何回揉んだら気がすむんですかっ揉みすぎです!」
バラが勢いよく立ち上がると、村長は名残惜しそうに優しく揉みしだく手を離し、最後に下から上へと撫で上げた。
ぷるん。と小振りながらも、確かに弾む感触。
ミコトは脳の処理が追いつかずフリーズ。
村長はバラが掴みかかろうかと差し出した手をヒラリと躱し、元の長椅子に優雅に腰を下ろす。
「落ち着きなさい。バラちゃん」
「村長ぅ…」
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