そうせいの御子は異世界をたのしむ??

大川 孝一

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第一章 黒曜の姫御子×白銀の御子=?

第7話 衝動

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 「まぁ…」

 「これは…」

 「マジか…」

 「「「………」」」


 ………

 ……

 …ふぁっ!?

 ブルブルブル…と、ミコトは頭を反射的に左右に振った。

 「…びっ、ビックリ、しました…」目をパチクリとさせ、まさに今何が起こったのかがわかってはいないかの様な反応を示す。

 「あ、あれ?私…今迄何を?」

 パチパチ…キョロキョロ…

 …?

 「「「「…………」」」」

 …

 ハッ!?…と、ミコトは胸元に視線を落とすと同時に手を交差させ両胸に手を当てる。

 ぽにゅむにゅ…ポニュムニュ…

 …ガクガクブルブル…

 え?あ?うぅ?


 「落ち着きなさい…」そう言うと、いたたまれず抱き寄せ様としたバラより早くカティアがそっとミコトを優しく抱き締めた。

 ふぇ!?

 いきなり優しく抱き締められて、今度は羞恥心しゅうちしんで気が動転してしまう。

 何故ならば妙齢の女性と表現しはしたものの、村長ことカティアは見た目高くとも三十代半ば位、いや二十代後半でも通用するだろう整った容姿をもち。またナチュラルメイクで綺麗なお姉ちゃんという性格印象のバラと違い、キッチリメイクで大人っぽく…艶っぽい…美しき大人の女性。そのうるんだ紅い唇から漏れる甘い吐息…それがミコトの紅く火照った頬を優しく撫でる…。ミコトは長椅子に座ったままの状態、その為現状彼女のその豊満な胸元に包み込まれた、いだかれた状態なのだ。


 「あっ、うっ、んっ」その二人の隣には、両腕を出すも所在なさげに上下させるバラの姿…。

 そして、その三人を微笑ほほえましくもどうしたものかと見つめる困り顔のタフ…。


 …甘い香りと温かくも柔らかい感触に、フェロモンに頭がしびれる。

 身体からだ火照ほてる…

 たまらず胸元から顔をずらし、カティアに向け顔を上げた私は私に向けられた瞳へと熱くあつく視線を返した。

 “ゾクゾクゾクッ!!!?”

 …見つめ返されたカティアは下半身から上半身に駆け巡ったな“衝動しょうどう”に、快感に驚愕きょうがくした。


 “ゴクリッ”×2

 「師匠っ!?」

 流石に我慢出来なかったのか、バラは二人の間に腕を差し込み横からミコトを抱き締めつつ二人の引きはがしにかかる。

 カティアも流石に“マズイ”と感じたのか、アッサリと抵抗する事もなく抱擁ほうようを解きヒラリとかかとひるがえし優雅に長椅子に腰を下ろした。

 カティアは何でもないという表情を崩さないが…バラはあの師匠が、人前で初めてであろう“女”の顔をしてしまった瞬間、それを目の当たりにしてしまった事に少なからず衝撃を受けていた。

 ギュギュウゥ~~ッ

 「バ、バラさん痛いです胸当てが顔にぃ…イッ…」

 「あっ!?ごっごめん大丈夫?」

 キツくミコトを抱き締めてしまっていた事に気付いたバラは、自分が鎧を装備を身に付けたままの状態である事に慌ててその手をゆるめ解放した。

 「だ、大丈夫です。」

 ミコトはミコトで先程のたぎった熱情を冷ましてくれたバラに対し、内心感謝していた。

 『はぁ~~危なかった…バラさんが止めてくれなかったら、キス…してた…人前なのに恥ずかしいぃ』

 「ごめんなさいっ」と、バラはミコトの頬っぺたに付いた胸当ての装飾のあとを優しくさすりながら謝っている。

 その時カティアも内心止めてくれた、横やりを入れたバラに対し感謝していた…が、もう一方で口惜しい気持ちとうず身体からだかわのどを、冷たいアイスティーで静かにうるおすのだった。

 『女男関係なく、アレはヤバかったわぁ…あの表情は反則よぉ…』

 さて、ここで空気になってしまっている人物が一人…タフは考えるのを既に止めていたのであった…。





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