そうせいの御子は異世界をたのしむ??

大川 孝一

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第一章 黒曜の姫御子×白銀の御子=?

第8話 メイドさんは男の浪漫

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 『…さて、気持ちも持ち直した事ですし“彼女”への興味が尽きないところだけど、取り敢えずあの“黒髪くろかみ”も“精霊眼せいれいがん”も偽装ではなく本物の様ね。のは本当ぅに想定外だったけれど。ふぅ……時間は既に深夜を回っているわね。バラもタフも疲れが顔に出ているし…続きは明日へ持ち越しといったところかしらねぇ。』


 チリンチリンッ…と呼び出し連絡用のベルを鳴らすカティア。

 コンコンコンッ「失礼致します。お呼びでしょうかご主人様。」

 『『『!?』』』

 そう言うと黒を基調としたメイド服に身を包んだ、二十代後半と十代半ばとおぼしき女性が二人間髪かんぱつ入れずに入室してきた。

 カティアは一瞥いちべつすると視線を変えバラとタフの方を向き「お二人共ご苦労様でした。お疲れでしょうゆっくりと疲れを癒して下さいませ。」と丁寧にお礼を述べ、先程迄とは違う、最初に見た“村長”としての顔に対応に変わって…いや…戻っていた。

 そしてバラとタフ二人の態度も最初の“ソレ”に戻っていた。

 皆を黙って観察していた私にバラさんは、ウインクでこたえる。

 『私達の関係は今のところヒミツよ』

 そうかんがみてとれた。

 「エラ、メナ、こちらのお嬢さんをお客様としてお迎えして。のない様にね。そのあと伝えておかなければいけない事があるので一度戻って来てちょうだい。」

 「「かしこまりました。」」二人は綺麗に揃ってお辞儀をすると私の前へと移動し、改めてお辞儀をすると年上らしき方のメイドさんが「ご案内致します。」と、サッと音も無く横に移動し待機する。

 所作しょさの美しさに、デフォルトのポーカーフェイスに正直見惚れ『こ、これがメイドさんですよね!ね!?』と内心何故か興奮し感動していると…

 「ミ・コ・ト…」と、既に退席する為私の後方長椅子の後ろへと移動していたバラさんが“ニッコリ”とした微笑ほほえみを浮かべつつ私の右肩へ左手を添えた…。

 ふおぉぉぉ…こ、怖いです。バラさん…す、すみません。ゴメンなさいぃ。と内心で何度も謝ってしまいました。

 …表情に出ていたのでしょうね。反省…。

 …でもさんですよ?メイドさん!興奮するなという方が無理じゃあないでしょうか?

 メイドさんは“男の浪漫ろまん”なのです!

 しかも年上らしい方のメイドさんは、濃い目の茶髪(ダークブラウン系)を後ろにまとめてアップにしており、細めのシャープな黒縁くろぶち眼鏡を掛けています。それに合わせてのポーカーフェイスなので一見キツめの印象を受けるのですが、それがソソるのですよ!

 そしてもう一人の年下らしい方のメイドさんは、濃い目の金髪に同じく髪を後ろに纏めてアップにしている。少々ぽっちゃりさんなのだが、それも相まって胸部が結構強調されており目のやり場に困ってしまいます。うん。お姉様~とお嬢さんっという印象でしょうか。こちらは可愛らしい感じです。あ、あくまで私の勝手な感想です。

 バラさん、村長さん、そして二人のメイドさん。皆さんレベル高いです。ビックリです。ホント…

 「「ミ・コ・ト……」」ふぉ!?

 !!?

 『……す!?すみません。ゴメンナサイ。申し訳ございません!』

 そこには私の肩に手を添えて“氷の微笑”を浮かべるバラさんと…あごに手を添えて“吹雪の微笑”を纏う村長ことカティアさんでした…。

 さ、寒い!?…ガクガクブルブル…

 慌てて視線を彷徨さまよわせると、二人のメイドさんもこんな事は初めてなのか珍しいのか一瞬驚いた表情を出しはしたものの、すぐさま目を伏せ直立不動…いや、ガクブルしてらっしゃいます…。

 「取り敢えず今夜のところはゆっくりと身体をお休めいただいて、また明日を聞かせていただきたく思います。」

 「ミコトさん。オヤスミナサイマセ…」

 “ニッコリ”

 「は、ハイ!おやすみなさい。バラさん、タフさん今日は本当にありがとうございました。そ、村長さん失礼致します。」そう言うと、出来るだけ丁寧に三人にお辞儀をしていき感謝の言葉を伝え、三人より先にメイドさんに続いて足早に執務室を後にするのでした。





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