【完結】幼馴染に告白されたけれど、実は俺の方がずっと前から好きだったんです 〜初恋のあわい~

上杉

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2章 俺の特別 side.理久

4 好きになって欲しい

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 告白した翌日、俺は我に返ってやってしまったことに気付いた。
 良悟にしてやられるなんて――そんな怒りを感じながらも、同時に自分の胸が妙にすっきりしていることに気付いた。

 ――そうだ。俺は新汰に好きと言えたんだ。

 この高揚感と爽快感は、ずっと密かに抱いていた気持ちを本人に伝えられたからだろう。
 それについては良悟に感謝しなければならないと思いながら、同時に新汰の表情を思い出してにやりとしてしまう。
 昨日は気付かなかったがあの焦ったような困り顔は、確実に俺を意識しはじめた証だった。

 ――隣りにいることがあたり前で、ずっとこのままでいいと思っていた。

 けれど今日から俺を見る新汰の顔は確実に変化するだろう。もしかすると、それだけでもう十分かもしれない。
 ここまで来たらもう後にはひけない。
 もうできるところまでやるだけだ。

「ふう」

 顔をタオルで拭き、急いで着替えてリビングへ向かう。今日なんでこんなに早いのと母に苦笑いされながら、俺は用意された朝食を食べ始める。
 剣道部の朝練が明日から始まることを知っていた俺は、今日から猛攻しなければと思い一緒に通学しようと目論んでいた。
 新汰のことだから、一日経った今もしかするとなかったことにしようとするかもしれない。それとも、あの告白は本当だったのかと信じられなくなっているかもしれない。
 そんな新汰は一体どんな顔をするだろう。
 好きだと告白した俺に、どんな顔を向けてくれるのだろう。
 そうして家の前まで迎えに行ったところ、新汰の反応は想像以上だった。
 新汰はもう俺意外のことに手がつかない感じに見えた。よく眠れなかったのか目つきはいつもよりも鋭くて、頭もぼさぼさのままだ。
 そしていつも冷静沈着な新汰が、こっちの一挙手一投足を気にして右往左往する。
 昨日まで普通に隣りを歩き淡々と俺の話を受け止めていた新汰が、真っ赤になって恥ずかしそうな顔でこちらを見る。
 正直、たまらない。ほかのやつになんて見せたくない――そう思うと同時に俺の胸はちくりと痛んだ。
 翻弄されている新汰の方は大変だろう。新汰にしてみれば親友だと思っていたやつに裏切られた感じだろうか。実は、優しさ故に渋々俺に付き合ってくれているだけなのかもしれない――。
 俺は頭に広がり始めた悪い考えを消すように、新汰の方を見る。
 新汰は変わらずに、顔を真っ赤にしてぎこちなく隣りを歩いていた。
 だから俺はもう、そういう悪いことを考えないようにしようと思った。
 もう伝えてしまったのだから後戻りはできない。ここまで来たらプラスに考えて進めるしかないのだから。


 二組の教室に入ると、生徒の姿はまばらだった。ただ、やや早い時間にも関わらず高橋良悟の姿が見えた。
 バスケ部も今日から本格的に練習が始まるのだろう。さっきまで個人練をしてきたようで、短髪の襟足に汗が滲んでいる。

「良悟、おはよ」

「お!百面相おはよう!どうした?いいことあったか?」

 その返事にむっとしながらも俺は笑う。

「はは。しょうがない。お前のおかげでもあるから教えるよ」

「え、なんだよ……」

 良悟の耳元に近寄り、俺は出来る限り小さな声を出す。

「…………告白した」

「まじで?まあ、お前なら絶対やると思ってたけど、それで……返事はどうだった?」

 テンション上がり気味で今にも立ち上がりそうな良悟を俺は落ち着けながら言う。

「お前……絶対黙ってろよ。一応、進展したと思う。俺が好きだってことは伝えたから、あとは落とすだけ」

「ほー……やるな。積極的なのがモテるっていうけどやっぱりそうなんだな。それで、相手の奥手ちゃんが誰なのかは教えてくれないんだろ?でもこの学校なんだよな?」

 途端に真っ赤な新汰の顔が思い浮かび、俺は反応できなくなってしまった。それに違和感を感じた良悟にすぐ指摘されてしまう。

「お前顔に出過ぎ。そうだって言っているようなもんだろ……」

「…………まあ、そうなんだけど」

「ふーん。でもいいなあ。青春じゃん」

 良悟は突然手を頭の裏で組んで空を見上げた。
 その仕草はまるで能天気だったので俺は釘を刺すように急いで言う。

「良悟、まじで誰にも言うなよ」

「言わないって。その代わり助っ人頼んだら絶対参加だからな」

「……しょうがないな」

 体操クラブをけがでやめて今は帰宅部の俺に、良悟はこうして声をかけてくれる。
 昔は俺もバスケの練習相手を務められていたかもしれないが、高校の今はもうほとんど頼りになっていないと思う。
 なのに俺が暇していると思って声をかけてくれる良悟は、実はお人好しのいいやつなのだ。

「いいなあ。青春。俺も青春してー」

「すればいいじゃん」

「んな簡単に言うなよ。もう二年だしかわいい子にはみんな相手がいるんだよ」

 その発言に俺は驚いた。どうやら周りはそういうことになっているらしい。興味がなさすぎるせいで、全然把握していなかった。
 そんな俺を見ながら良悟は呆れるように言う。
 
「三年になったら受験も始まって学校生活なんかほとんど楽しめないんだから。今のうちにいろいろ楽しんどかないといけないってみんな焦ってるんだよ。あーあ、これから体育祭に夏休み、文化祭に修学旅行だろ。はー……俺も彼女欲しい」

 新汰に告白を目論んでいるあの女子もそういうことだったのだろうか。
 そう思いながら、良悟の羅列する青春行事の数々を前に俺の心はどんよりと曇り始めた。
 これまでみたいに同じクラスだったら、新汰の隣りでいろいろ楽しめたはずなのに。その機会は失われてしまった。

 ――でも、これでよかったんだ。

 クラスが分かれていなければ、こうして気持ちを伝えることもできなかった。それに各イベントを新しい関係で始められると思うと、悪くはない。
 体育祭に夏休み、文化祭に修学旅行。これからは友人ではなく、恋人として楽しめるかもしれないのだから。
 再び口元が緩み始めた俺を前に、良悟は笑うだけで何も言わなかった。
 教室には学生が集まり始め、いよいよ本格的に新年度が始まろうとしている。
 俺は昇降口で新汰が見せたぽかんとする顔を思い出しながら、早く昼にならないかなとぼんやり空を眺めた。
 

『じゃあ、また昼に』

 朝、別れ際に新汰にそう言ったのは、クラスが分かれたことで変な虫がつくのが嫌だからだ。
 剣道部の女子しかり、新汰は密かな人気がある。
 実際、昨日も牧田に声をかけられていたし、隙を作った瞬間に猛禽系女子にかっさらわれる可能性だってある。
 それを防ぐためにも、地道にアプローチしなければならない。

 昼、教室を覗くと新汰は案の定牧田にからまれていて、俺はいらっとする。
 牧田は以前通っていた体操クラブからの知り合いで、俺が昔新汰のことをいろいろと話しすぎたせいで、新汰がいい奴であることを知っている。それに生粋の筋肉フェチだから、絶対に新汰にちょっかいを出すと思っていたら……想像通りだ。
 俺は困惑する新汰を引きずるように外へ出て、目的の場所へ向かう。

 昼飯候補地として見つけておいたところは、薄暗くて人のあまり来ない旧校舎だ。
 新汰はあまり人が好きではないのはもちろん、いまは道場ですっかり鍛えられたせいか、以前よりも人の気配を目ざとく感じて身体をこわばらせてしまう。
 そういう思いはさせたくないと思って選んだ建物奥の階段の踊り場を、新汰は気に入ってくれたように見えた。
 新汰のことを未だ無表情だという人もいるけれど、それはよく見ていないだけだと思う。
 新汰はこう見えてすごくわかりやすい。
 嬉しいときや面白いとき、ショックを受けているときや安心しているとき、すべて顔色と眉に出てしまう。
 そういう細かな動きの変化を、他の人は新汰が怒っていたり不機嫌なんだと勝手に勘違いしているのだろう。
 新汰の矢印は基本的に外には向けられない。
 眉をひそめているときは大抵困っているときや、自分に無力感を感じているときだ。誰かに対して怒ったり嫌な気持ちを抱くことはない。そんな優しく内向的な新汰のことは、俺だけが知っていればいいと思う。

 俺は昼飯を食べようと、いつもどおり正面に座ろうとして気付く。
 新汰に対して俺が恋愛感情を抱いていることはもうとっくに伝えた。ということは、もうこの気持ちを隠す必要はない。
 これまで近寄りたくともできなかったパーソナルスペースに、入れる可能性がある。
 拒絶されたら怖い。けれどそれではこれまでと同じだ。
 昨日の告白に比べたらどうっていうことない――そう思った俺は新汰のとなりに座ってみることにした。
 膝がかすかに触れたせいか、新汰は驚いたようにびくっと反応した。
 恐る恐る顔を見ると、それは困惑しているものの拒絶ではなく、どちらかというと恥ずかしがっているように見えた。

 ――やっぱり、新汰は優しい、

 新汰は俺のことを拒まない。
 これまでの友人関係を大切に思ってくれているから、俺を受け入れようとしてくれる。
 だからこそ俺は、これから少しずつ距離を詰めていこうと思う。
 そしていつか俺のこと本当に好きになってもらえたらいい。
 どれだけ時間がかかろうが、いつか必ず。

 午後の授業もどこか現実離れしたような感じだった。
 これまで教室のどこかにいたはずの新汰がいない。この生活に本格的に慣れないといけないと俺は思う。
 ホームルームが終わり、ようやく長い一日が終わろうとしていた。初日にしては上々――そう思っていると、良悟に声をかけられた。

「お前さ、今日昼いちゃいちゃしてただろ」

「え、何で?」

「帰って来るの遅かったし、それになぜか俺が女子に詰め寄られたんだよ。清宮くんどこ行ったのって」

「ははは。時間は大切にしないといけないですからね、良悟くん」

「ふーん。まあいいんだけどさ。充実してるなら何よりです」

 そうしてこれから部活、という話をし始めたころだった。近くの席の女子がなぜか俺たちに声をかけてきた。

「ふたりとも、そんなに楽しそうに何話してるの?」

「俺と理久の秘密のはなし」

「え~秘密ってなに?気になるんだけど」

「大したことじゃないって。理久にいろいろ頼んでたの」

 そう楽しそうに良悟が女子たちと絡む姿を見ていると、言動が矛盾していると思うこともある。
 バスケ部エースで高身長、爽やかしっかり系の良悟も十分モテる。なのに自分への矢印に気付かないふりをしてるのか、それとも俺みたいに本当は好きな人がいるのか。
 そう思いながら会話を聞いていたときだった。

「……理久」

 え、と思い顔を上げる。
 目の前にいたのは新汰だった。
 信じられなくて俺は自分の目を疑う。
 まさか人目が大嫌いな新汰が、こうして他教室にやってきて俺に声をかけるなんて。

「あ、新汰?」

「ち、ちょっと、話がある」

「ああ、うん」

 俺は内心どきどきしながら立ち上がる。
 まさか新汰がこんなことするなんて思ってもいなかった。まさしく青天の霹靂だ。
 剣道部も今日から部活が本格的に始まるのだから、こんなことしていないですぐにいかなければならないのに。
 これまで見たことのない深刻な顔に、俺はまさかと嫌な予感を感じる。
 もしそうだとしたら――そう思っていた瞬間、俺は腕を引かれた。 
 新汰から俺の腕を掴まれるのは実は初めてで、一体何が起きているんだろうと状況を理解できずにいたときだった。

「え、何、喧嘩?」

 俺は周りの女子をこのとき瞬時に嫌いになった。
 ただそれは顔に出さずにフォローの言葉を口にする。しかし、新汰は俺のことを置いてひとり教室から出て行ってしまった。
 その後ろ姿を追いかけられなかったのは、その表情がまた新汰自身を責めているものだと気付いたから。
 このとき新汰が本当に嫌な思いをしたのは俺にはわかっていた。
 しかしそれよりも、新汰が俺を拒否する言葉を言おうとしにきた訳ではないことは明らかで、安心してしまう。

 ――新汰は俺にわざわざ何を伝えに来たのだろう。

 もしかしたら。もしかしたら。
 新汰は本当に俺のこと、好きになってくれるのだろうか。

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