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第十七話 黎都のおねだり
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「“あの頃”俺がされたこと。」が
無事にクランクインしたつかの間の休息。
『ぁ、んん、陣さん……ゆっくりじゃなくて…ね?』
演技ではない、素の声が漏れた瞬間、
阿久津陣の理性は完全に断ち切られた。
熱を帯びた掌が背を這い、敏感な場所をなぞられるたび、
黎都の呼吸は乱れ、頬は熱に染まっていく。
『……そんな顔、俺以外に見せるな』
低く掠れた声が耳を撫で、全身にぞくりとした震えが走る。
視線が絡み合い、黎都の瞳は甘く潤み、
口元からは小さな吐息が零れ続けた。
『もっと……欲しい……』
声が掠れても、渇望は消えない。
言葉より先に身体が動き、
黎都は陣の首へ腕を回し、胸元に頬を押し当て、腰を強く寄せた。
まるで身体ごと「離れたくない」と訴えるように。
唇が重なれば、舌は貪欲に絡み、喉奥まで熱を侵される。
汗に濡れた肌が擦れ合うたび、
快楽の波が押し寄せ、思考はすぐに甘い靄に包まれた。
『っ……あ……陣、さん……』
名前を呼ぶ声は細く震え、次第に言葉は途切れがちになる。
耳に届くのは二人の荒い呼吸と鼓動だけ。
視界は断片的になり、陣の瞳、触れる手、
熱を帯びた息――それだけが鮮明に焼きつく。
意識が溶け、何度も波に飲まれ、
そのたびに黎都は無意識に陣へと身をすり寄せる。
『……まだ……もっと……最奥、臍のしたがってまで…
入れて……陣さんに壊されたい』
もはや声にならない吐息と震える身体が、
最後の理性すら手放していった。
夜は果てなく深く、ふたりを包み込み、
ただ甘く濃密な熱だけを残した。
『壊されたい……か。俺は黎都を愛してるから正直、
壊したくないけど……俺に依存するくらいには壊してやるよ』
陣の指先が黎都の腹に這い、ゆっくりと臍の上をなぞるように触れる。肌の熱さに反応し、黎都は思わず身を震わせた。
『……ん、あ……陣さん……そんなに、焦らさないで……』
甘い声がかすれ、彼の胸に押しつけた頬が熱を帯びる。
『依存してもいい。お前が求めるなら、俺はどこまでも応えてやる』
陣の声は低く、揺るがない強さを帯びていた。
そのまま陣は黎都の身体を優しく抱き寄せ、
二人の距離はまったく埋まることなく、
互いの熱を激しく交わらせていく。
『もっと……感じさせてくれ、黎都』
言葉と一緒に伸びた手が黎都の腰を掴み、ぎゅっと引き寄せる。
『うん……陣さん、お願い……壊して……』
震える声に、陣は唇を噛みしめる。
『壊すけど、必ずお前を守る。愛しているから』
黎都の瞳を見つめ、言葉に強い決意を込めて囁いた。
夜の闇は二人だけの秘密の世界。
どんなに壊れても、二人の心だけは壊れない。
甘く濃密な熱のなかで、二人は愛を確かめ合い、
互いの存在を深く刻み込んだ。
‥‥‥
【陣視点】
「あの頃、俺がされたこと…」が無事にクランクインし、
束の間の休息を迎えた夜。
だけど、黎都の甘く震える声に理性はもう持たない。
『ぁ、んん、陣さん……ゆっくりじゃなくて…ね?』
その素の声に、心臓が跳ね、掌は自然と背中を這い、
敏感な場所をなぞる。
黎都の呼吸が乱れ、頬が熱く染まっていくのが
手に取るようにわかった。
『そんな顔、俺以外に見せるな』
声を掠らせて呟いたら、震えが全身を駆け抜けた。
視線が絡み合い、黎都の瞳は甘く潤んでいて、呼吸が浅くなる。
『もっと……欲しい……』
その声が掠れても、その渇望は隠せない。
身体が自然と動き、黎都は俺の首に腕を回し、
胸元に頬を押し当て、腰を強く寄せてくる。
離れたくないって、その身体全部で訴えているようだった。
唇が重なり、舌が絡み合い、熱が喉の奥まで侵食していく。
汗ばんだ肌が擦れ合うたびに、頭の中が甘い靄に包まれていった。
『陣、さん……』
細く震える声に、言葉が途切れる。
耳に届くのは荒い呼吸と鼓動だけ。
視界は断片的にしか見えず、浮かぶのは黎都の瞳、
触れる手、そして熱い吐息。
意識は溶けていき、波に何度も飲まれて、
身体は自然に黎都に寄り添った。
『まだ……もっと……最奥、
臍の下まで…入れて……陣さんに壊されたい』
その言葉に震える身体が、最後の理性を手放していくのを感じた。
『壊されたい……か』
吐き出した言葉に重みを込めて、
『俺は黎都を愛してるから、正直、壊したくないけど……
俺に依存するくらいには壊してやるよ』
そう言いながら、俺はその甘い欲求を全て受け止め、
黎都の全てを包み込んでやろうと決めていた。
闇に溶け込むように絡み合った身体は、
まるで一つの生命のように寄り添い合っていた。
陣の掌が黎都の背中を滑り、骨の隙間を辿るたびに、
その震えは強まる。
『黎都……離れるな、俺も……おまえから離れたくない』
陣の囁きは、まるで呪文のように響き、
彼の吐息が首筋に熱い痕跡を残していく。
『んっ……陣さん……』
吐息と声が絡まり、息つく間もなく身体はまた求め合った。
黎都の指先が陣の髪を絡め、その勢いは止まらない。
まるで、今この瞬間に全てを注ぎ込みたいとでも言うように。
陣はそんな黎都の熱情を受け止め、時に激しく、
時に優しく抱きしめた。
『おまえの全部が欲しい……壊れるまで、俺に任せろ』
陣の言葉に、黎都は震えながらも、確かな安心を感じていた。
二人の身体が溶け合い、時の感覚は完全に失われていった。
夜の静寂の中で、ただ互いの存在だけが確かなものだった。
朝日が差し込む頃、ようやくその熱は静まった。
黎都は陣の胸に顔を埋め、微かな吐息を漏らす。
『ありがとう……陣さん』
『俺もだ、黎都』
ふたりの間に新たな絆が生まれたことを、
静かな朝の光が優しく包み込んでいた。
陣の腕に包まれ、身体が熱を帯びているのに
黎都の瞳はどこまでも潤み、
まるで全世界を陣だけに捧げるかのように甘く見つめ返した。
『陣さん…もう、我慢できないよ…
ずっと、ずっとこうしててほしい……』
声が震えて震えて、けれどその甘えた言葉には
確かな渇望と信頼が込められていた。
両手で陣の胸を掴み、思い切り身体を寄せる。
まるで「離さないで」と言わんばかりに。
もっと、陣さんの温もり感じたい…ねぇ、
ずっとこうしていよう…お願い』
陣はそんな黎都の甘えに応え、
低く囁きながら、指先でゆっくりと背中を撫で上げた。
『おまえの甘え声は、俺の一番の癒しだよ。
全部受け止める、離さない』
黎都はその言葉に胸がいっぱいになって、
涙がほんの少し溢れた。
『嬉しい。陣さん…だいすき……』
ひとつひとつの言葉が、とても大切で、
そして心の奥まで染み渡っていく。
そのまま唇を重ねて、身体を寄せ合い、
甘く濃密な時間が果てしなく続いていった。
無事にクランクインしたつかの間の休息。
『ぁ、んん、陣さん……ゆっくりじゃなくて…ね?』
演技ではない、素の声が漏れた瞬間、
阿久津陣の理性は完全に断ち切られた。
熱を帯びた掌が背を這い、敏感な場所をなぞられるたび、
黎都の呼吸は乱れ、頬は熱に染まっていく。
『……そんな顔、俺以外に見せるな』
低く掠れた声が耳を撫で、全身にぞくりとした震えが走る。
視線が絡み合い、黎都の瞳は甘く潤み、
口元からは小さな吐息が零れ続けた。
『もっと……欲しい……』
声が掠れても、渇望は消えない。
言葉より先に身体が動き、
黎都は陣の首へ腕を回し、胸元に頬を押し当て、腰を強く寄せた。
まるで身体ごと「離れたくない」と訴えるように。
唇が重なれば、舌は貪欲に絡み、喉奥まで熱を侵される。
汗に濡れた肌が擦れ合うたび、
快楽の波が押し寄せ、思考はすぐに甘い靄に包まれた。
『っ……あ……陣、さん……』
名前を呼ぶ声は細く震え、次第に言葉は途切れがちになる。
耳に届くのは二人の荒い呼吸と鼓動だけ。
視界は断片的になり、陣の瞳、触れる手、
熱を帯びた息――それだけが鮮明に焼きつく。
意識が溶け、何度も波に飲まれ、
そのたびに黎都は無意識に陣へと身をすり寄せる。
『……まだ……もっと……最奥、臍のしたがってまで…
入れて……陣さんに壊されたい』
もはや声にならない吐息と震える身体が、
最後の理性すら手放していった。
夜は果てなく深く、ふたりを包み込み、
ただ甘く濃密な熱だけを残した。
『壊されたい……か。俺は黎都を愛してるから正直、
壊したくないけど……俺に依存するくらいには壊してやるよ』
陣の指先が黎都の腹に這い、ゆっくりと臍の上をなぞるように触れる。肌の熱さに反応し、黎都は思わず身を震わせた。
『……ん、あ……陣さん……そんなに、焦らさないで……』
甘い声がかすれ、彼の胸に押しつけた頬が熱を帯びる。
『依存してもいい。お前が求めるなら、俺はどこまでも応えてやる』
陣の声は低く、揺るがない強さを帯びていた。
そのまま陣は黎都の身体を優しく抱き寄せ、
二人の距離はまったく埋まることなく、
互いの熱を激しく交わらせていく。
『もっと……感じさせてくれ、黎都』
言葉と一緒に伸びた手が黎都の腰を掴み、ぎゅっと引き寄せる。
『うん……陣さん、お願い……壊して……』
震える声に、陣は唇を噛みしめる。
『壊すけど、必ずお前を守る。愛しているから』
黎都の瞳を見つめ、言葉に強い決意を込めて囁いた。
夜の闇は二人だけの秘密の世界。
どんなに壊れても、二人の心だけは壊れない。
甘く濃密な熱のなかで、二人は愛を確かめ合い、
互いの存在を深く刻み込んだ。
‥‥‥
【陣視点】
「あの頃、俺がされたこと…」が無事にクランクインし、
束の間の休息を迎えた夜。
だけど、黎都の甘く震える声に理性はもう持たない。
『ぁ、んん、陣さん……ゆっくりじゃなくて…ね?』
その素の声に、心臓が跳ね、掌は自然と背中を這い、
敏感な場所をなぞる。
黎都の呼吸が乱れ、頬が熱く染まっていくのが
手に取るようにわかった。
『そんな顔、俺以外に見せるな』
声を掠らせて呟いたら、震えが全身を駆け抜けた。
視線が絡み合い、黎都の瞳は甘く潤んでいて、呼吸が浅くなる。
『もっと……欲しい……』
その声が掠れても、その渇望は隠せない。
身体が自然と動き、黎都は俺の首に腕を回し、
胸元に頬を押し当て、腰を強く寄せてくる。
離れたくないって、その身体全部で訴えているようだった。
唇が重なり、舌が絡み合い、熱が喉の奥まで侵食していく。
汗ばんだ肌が擦れ合うたびに、頭の中が甘い靄に包まれていった。
『陣、さん……』
細く震える声に、言葉が途切れる。
耳に届くのは荒い呼吸と鼓動だけ。
視界は断片的にしか見えず、浮かぶのは黎都の瞳、
触れる手、そして熱い吐息。
意識は溶けていき、波に何度も飲まれて、
身体は自然に黎都に寄り添った。
『まだ……もっと……最奥、
臍の下まで…入れて……陣さんに壊されたい』
その言葉に震える身体が、最後の理性を手放していくのを感じた。
『壊されたい……か』
吐き出した言葉に重みを込めて、
『俺は黎都を愛してるから、正直、壊したくないけど……
俺に依存するくらいには壊してやるよ』
そう言いながら、俺はその甘い欲求を全て受け止め、
黎都の全てを包み込んでやろうと決めていた。
闇に溶け込むように絡み合った身体は、
まるで一つの生命のように寄り添い合っていた。
陣の掌が黎都の背中を滑り、骨の隙間を辿るたびに、
その震えは強まる。
『黎都……離れるな、俺も……おまえから離れたくない』
陣の囁きは、まるで呪文のように響き、
彼の吐息が首筋に熱い痕跡を残していく。
『んっ……陣さん……』
吐息と声が絡まり、息つく間もなく身体はまた求め合った。
黎都の指先が陣の髪を絡め、その勢いは止まらない。
まるで、今この瞬間に全てを注ぎ込みたいとでも言うように。
陣はそんな黎都の熱情を受け止め、時に激しく、
時に優しく抱きしめた。
『おまえの全部が欲しい……壊れるまで、俺に任せろ』
陣の言葉に、黎都は震えながらも、確かな安心を感じていた。
二人の身体が溶け合い、時の感覚は完全に失われていった。
夜の静寂の中で、ただ互いの存在だけが確かなものだった。
朝日が差し込む頃、ようやくその熱は静まった。
黎都は陣の胸に顔を埋め、微かな吐息を漏らす。
『ありがとう……陣さん』
『俺もだ、黎都』
ふたりの間に新たな絆が生まれたことを、
静かな朝の光が優しく包み込んでいた。
陣の腕に包まれ、身体が熱を帯びているのに
黎都の瞳はどこまでも潤み、
まるで全世界を陣だけに捧げるかのように甘く見つめ返した。
『陣さん…もう、我慢できないよ…
ずっと、ずっとこうしててほしい……』
声が震えて震えて、けれどその甘えた言葉には
確かな渇望と信頼が込められていた。
両手で陣の胸を掴み、思い切り身体を寄せる。
まるで「離さないで」と言わんばかりに。
もっと、陣さんの温もり感じたい…ねぇ、
ずっとこうしていよう…お願い』
陣はそんな黎都の甘えに応え、
低く囁きながら、指先でゆっくりと背中を撫で上げた。
『おまえの甘え声は、俺の一番の癒しだよ。
全部受け止める、離さない』
黎都はその言葉に胸がいっぱいになって、
涙がほんの少し溢れた。
『嬉しい。陣さん…だいすき……』
ひとつひとつの言葉が、とても大切で、
そして心の奥まで染み渡っていく。
そのまま唇を重ねて、身体を寄せ合い、
甘く濃密な時間が果てしなく続いていった。
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