どうか、僕を嫌いになって

華愁

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番外編の番外・井川恭視点

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龍が居なくなった時、俺は別段騒がなかった。

なぜなら、最初から室生先生の家にいるとわかっていたからだ。

そして、龍が“書く”ことに対して、強迫観念を抱いていたことも知っていた。

だからこそ、室生先生の家で龍が安らげるならそれでいいと思っていたのに
寛が川端と中野を連れて室生先生の家に行ったと聞かされた時は
頭痛を覚えた……

龍が居なくなって一年、いまだに探し回っている寛たちに俺は呆れている。

龍が連絡してきたのはそれから二年後だった。
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