どうか、僕を嫌いになって

華愁

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番外編の番外 とみ子のお願い事

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今日は十二月二十九日。後二日で今年も終わる。

とみ子はおせち料理を作っている。

「実は、犀星さんと雲雀さんにお願いがあるのだけれど……」

黒豆を煮ながらいきなり言い出した。

「とみ子がお願い事なんて珍しい、言ってごらん?」

「その……犀星さんと”雲雀“さんに“抱かれたい”の!!」

おっと、予想外だったけど、別段、驚くことでもない。

「最近は、とみ子に触れていなかったね、
寂しかったならもっと早く言えばよかったのに」

「だって雲雀さんのお手伝いするのも楽しかったのよ。

だけど、私も久しぶりに“抱かれたい”と思ったのよ」

息子の朝巳が生まれてからはお互いに
なんとなく避けていた節があったなと、今気付いた。

「旦那さんの犀星君はともかく、僕も?」

「えぇ、”雲雀“さんが嫌でなければ、抱いてほしいの」

雲雀は困った表情で僕を見た。

「いいんじゃないかい。

いつもは“僕ととみ子”で雲雀を可愛がっているけれど、
今夜は“僕と雲雀”でとみ子を可愛がってあげようじゃないか」

おせち料理の仕込みを終えたとみ子を二人で目一杯可愛がった。

とみ子が“双子”を出産したのは秋のことだった。

僕と雲雀の血を受け継いだ男女の双子を
とみ子が産んでくれたのだ。

因みに、女の子が雲雀の、
男の子が僕の血を受け継いだ。
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