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〜2学期編〜
終結!秀麗祭
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結局、昨日は寮に向かう途中で八神先生に捕まり、こっ酷くお叱りを受けました。
グループメッセージに入ってる中の1人、遼ちゃんがそのタイミングで接客が立て込んでおり、天翔君を探しに行けなかったのだとか。
その上いつまで経っても誰一人帰ってこず、6人も抜けたレンタルホストは大忙しで……やむを得ず、様子を見に来た八神先生に相談したので事態がバレてしまったそうです。
ただお叱りとは言え、心配し過ぎて気が気じゃなかった……と項垂れていた先生。僕達もあんな先生を見たのは初めてだったので、心底反省しました。
遼ちゃんから報告を受けた際、グループにエイト先輩とミツ先輩が居ると分かり、僕達の前に2人から詳細を聞いたそうです。
「もっと大人を頼れ」と、繰り返し繰り返し言われちゃいました。
本当に、後から考えると全員無事なんて奇跡です。その時は無我夢中だったので分かりませんでしたが……。
寮に戻り皆んなで直ぐ遼ちゃんに会いに行くと、僕達の姿を見るなり大号泣した遼ちゃん。
更に全員反省しました。
さあ!今日は昨日の分までしっかり働きますよ!!花魁道中にも昨日に増して気合いが入りまます。大きな拍手と歓声を受け、無事最終日のオープニングセレモニーも終了すると、直ぐレンタルホストへ向かいました。
「椿、来夢、お疲れ!少し休憩して来いよ。この後休ませねえから今のうちに!!」
「都華咲、ありがとうございます」
他の1年生にも軽く挨拶をし、B組に行きました。
すると間もなく徠駕さんと磨理王が、差し入れにタピオカドリンクを持って来てくれました。
「普通科の隅の隅にタピオカ屋さん見つけたんだ!!」
と嬉しそうな徠駕さん。そういえば僕も気づきませんでした。
「目立たない場所しか取れなかったんだって!だから俺がホスト科で宣伝しといてやるよっつってな!おーい!皆んなも普通科のタピオカ屋さん行ってくれよー!」
B組で宣伝すると、休憩組の生徒が早速向かった様子です。
「美味しい」
今日もクレープかな?と思ってましたがこれも良いですね。
「そう言えば、今日苺が友達と来るっつってたんだ。」
「苺さん!久しぶりですね」
「そうだな。おっ噂をすればメッセージだ。もうすぐ着くだって。レンタルホストしたいつってたから宜しくな。磨理王」
「え?俺?」
「おぅ。指名したいって言ってたんだ」
実は夏休みによく来夢君の家に遊びに行っていたらしく、苺さんとも自然と仲良くなったそうです。
「僕も挨拶したいです」
苺さんが到着したタイミングでA組に移動しました。
「こんにちは!」
「苺さん!お久しぶりですね!」
「椿君!久しぶりです!コッチは友達の彩花です」
隣でお友達が緊張した面持ちで会釈してくれました。
「で、レンタル何にする?」
「うん!あのね、ダブルデートしたいんだ!えへへ……」
わあああ!!意外です!"友達"かと思ってました。
え?でも、それで磨理王を指名したって事は……。
「じゃ、もう1人必要じゃんね?彩花ちゃんは誰がイイ?」
「え!あ……あの……。この人で!!」
と、指差した先に居たのは……
「「遼太郎!!」」
「俺?本当に俺??やっとキタァー!!(レンタル)彼氏!!本気で最後まで(レンタル)友達しか指名されないカモって、若干病みそうだったから凄く嬉しいよ!!」
遼ちゃん、思わずガッツポーズです。
「もう俺張り切っちゃう!」
と、4人で教室を後にしました。
その後直ぐ来店されたのは、幼稚園くらいの男の子とご両親。
「そのTシャツのレンジャーって、スッゲー昔のやつじゃね?」
徠駕さんが男の子が着ている服に描かれたイラストに食い付きました。
「そうなんです。今のレンジャーにハマってから、どんどん過去の作品も見るようになって……今ではこのレンジャーが1番好きなんです」
と、男の子のお母さん。
「分かるー!これ、俺の世代のレンジャーっスよ!めちゃくちゃ観てました!!俺、レッドに憧れてたなぁ!君は誰が好き?」
「君じゃなくて悠真!」
「悪りぃ悪りぃ!悠真は誰が好き?」
「ふふふ~!!ボクはね、ブルーが好き!!」
「ブルーかぁ!確か必殺技はこんなやつだったよな!」
徠駕さん、さっそく悠真君の心を掴んでます。レンジャーブルーの必殺技をキメると、悠真君の瞳が輝きました。
「あのお兄さんを、レンタル出来ますか?」
「勿論です!!徠駕と言います!では、ご両親はコチラで説明させて頂きますので……」
説明には都華咲が当たりました。
その間にもどんどん仲を深める徠駕さんと悠真君。聞けばレンジャーごっこをやりたいのに、怪獣をやってくれる友達が居ないのだとか……。
「なら、俺が怪獣になってやるよ!!なぁ都華咲!俺、レンタル怪獣な!!」
レンタル……怪獣……。
徠駕さんしか出来ません!!
さっそくレンジャーの戦い方を教え始めた徠駕さん。悠真君も真剣に教わってます。
こうして見ると、本当の兄弟みたいですよね。
「よーし!じゃあ、本番だ!!中庭行こうぜ!!」
「僕、写真撮ります!!」
急いで後からついて行きました。あまりにも悠真君が楽しそうで……。
フッとご両親を見ると……あれ?泣いてる?……気のせいでしょうか……。
「よーし!トドメだ!!」
「ぐわぁぁぁ!!!」
あ、倒されましたね。決めポーズの悠真君を最後にパシャっと一枚撮りました。
「楽しかったぁ!!」
「俺もー!!またやろうぜ!!悠真、レンジャーの素質あんじゃね?」
「本当に??」
「おう!飲み込み早ぇし!マジで強かったぜ!」
「ボク、強い?」
「強い強い!!スッゲー強い!」
「うん!ボク、強いよ!」
「おぅ!カッコいいレンジャーになれよ!
あ!それとな、もしこの後"ランプの魔神"見かけたら教えてくれ!スタンプ集めてんだ!」
徠駕さん!今日も2年生のコスプレ スタンプラリー参加されているのですね!!
抜かり無いです。
レンタル怪獣が終わると、ダブルデートの苺さん達も戻ってきました。プププ……遼ちゃんが1番楽しそうに見えます。
「お兄ちゃん!磨理王君ったらね、皆んなで変顔で写真撮ろうって言ったのに、全然変顔やってくんないんだよ?」
「えぇ……。アレが渾身の変顔なんだけどな」
「あんなの変顔って言わないよぉ!」
と、見せてくれた写真を見ると……。3人の変顔が見事に決まっていて、僕も来夢君も大爆笑!!
「あははは!確かに、これ見せられると磨理王のは変顔じゃねぇな!」
「でしょう?」
「口膨らませてるだけですもんね」
「苺が教えてやれよ」
「じゃあ、そうするぅ!」
「え?また変顔するの?もう、勘弁してよ……」
こちらも楽しかったみたいですね。
その後もレンタルホストは大盛況でした!天翔君もやる気満々で今日は5人ものファンの子をもてなしましたよ。
でも来夢君や都華咲も負けず劣らずな人気っぷりで……彼女候補が後を経ちませんでした。
そんな中、来夢君は「添い寝希望の子が居て、スゲー良い休憩になった。」と、保健室のベッドで寝てたと明かすと、都華咲と遼ちゃんから物凄く責められてました。……というか、羨ましがられていました……。
(後々、遼ちゃんの目標は彼女を作って添い寝をする!に決まったようです)
閉店間際には紫音君が飾ってある花を全て集め、花束を作り始めました。
「もう直ぐ終わるから、お客様に配りたくて」
「いいですね!手伝います!」
B組から机を3台ほど運び、手の空いてる生徒で呼び込みをしながら花束を配りました。
これがまた大盛況で!!あんなに沢山飾っていた花が一瞬でなくなってしまいました。
「rental host Elysium、閉店です!!」
秀麗祭3日間が無事、幕を閉じました。
.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇
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その上いつまで経っても誰一人帰ってこず、6人も抜けたレンタルホストは大忙しで……やむを得ず、様子を見に来た八神先生に相談したので事態がバレてしまったそうです。
ただお叱りとは言え、心配し過ぎて気が気じゃなかった……と項垂れていた先生。僕達もあんな先生を見たのは初めてだったので、心底反省しました。
遼ちゃんから報告を受けた際、グループにエイト先輩とミツ先輩が居ると分かり、僕達の前に2人から詳細を聞いたそうです。
「もっと大人を頼れ」と、繰り返し繰り返し言われちゃいました。
本当に、後から考えると全員無事なんて奇跡です。その時は無我夢中だったので分かりませんでしたが……。
寮に戻り皆んなで直ぐ遼ちゃんに会いに行くと、僕達の姿を見るなり大号泣した遼ちゃん。
更に全員反省しました。
さあ!今日は昨日の分までしっかり働きますよ!!花魁道中にも昨日に増して気合いが入りまます。大きな拍手と歓声を受け、無事最終日のオープニングセレモニーも終了すると、直ぐレンタルホストへ向かいました。
「椿、来夢、お疲れ!少し休憩して来いよ。この後休ませねえから今のうちに!!」
「都華咲、ありがとうございます」
他の1年生にも軽く挨拶をし、B組に行きました。
すると間もなく徠駕さんと磨理王が、差し入れにタピオカドリンクを持って来てくれました。
「普通科の隅の隅にタピオカ屋さん見つけたんだ!!」
と嬉しそうな徠駕さん。そういえば僕も気づきませんでした。
「目立たない場所しか取れなかったんだって!だから俺がホスト科で宣伝しといてやるよっつってな!おーい!皆んなも普通科のタピオカ屋さん行ってくれよー!」
B組で宣伝すると、休憩組の生徒が早速向かった様子です。
「美味しい」
今日もクレープかな?と思ってましたがこれも良いですね。
「そう言えば、今日苺が友達と来るっつってたんだ。」
「苺さん!久しぶりですね」
「そうだな。おっ噂をすればメッセージだ。もうすぐ着くだって。レンタルホストしたいつってたから宜しくな。磨理王」
「え?俺?」
「おぅ。指名したいって言ってたんだ」
実は夏休みによく来夢君の家に遊びに行っていたらしく、苺さんとも自然と仲良くなったそうです。
「僕も挨拶したいです」
苺さんが到着したタイミングでA組に移動しました。
「こんにちは!」
「苺さん!お久しぶりですね!」
「椿君!久しぶりです!コッチは友達の彩花です」
隣でお友達が緊張した面持ちで会釈してくれました。
「で、レンタル何にする?」
「うん!あのね、ダブルデートしたいんだ!えへへ……」
わあああ!!意外です!"友達"かと思ってました。
え?でも、それで磨理王を指名したって事は……。
「じゃ、もう1人必要じゃんね?彩花ちゃんは誰がイイ?」
「え!あ……あの……。この人で!!」
と、指差した先に居たのは……
「「遼太郎!!」」
「俺?本当に俺??やっとキタァー!!(レンタル)彼氏!!本気で最後まで(レンタル)友達しか指名されないカモって、若干病みそうだったから凄く嬉しいよ!!」
遼ちゃん、思わずガッツポーズです。
「もう俺張り切っちゃう!」
と、4人で教室を後にしました。
その後直ぐ来店されたのは、幼稚園くらいの男の子とご両親。
「そのTシャツのレンジャーって、スッゲー昔のやつじゃね?」
徠駕さんが男の子が着ている服に描かれたイラストに食い付きました。
「そうなんです。今のレンジャーにハマってから、どんどん過去の作品も見るようになって……今ではこのレンジャーが1番好きなんです」
と、男の子のお母さん。
「分かるー!これ、俺の世代のレンジャーっスよ!めちゃくちゃ観てました!!俺、レッドに憧れてたなぁ!君は誰が好き?」
「君じゃなくて悠真!」
「悪りぃ悪りぃ!悠真は誰が好き?」
「ふふふ~!!ボクはね、ブルーが好き!!」
「ブルーかぁ!確か必殺技はこんなやつだったよな!」
徠駕さん、さっそく悠真君の心を掴んでます。レンジャーブルーの必殺技をキメると、悠真君の瞳が輝きました。
「あのお兄さんを、レンタル出来ますか?」
「勿論です!!徠駕と言います!では、ご両親はコチラで説明させて頂きますので……」
説明には都華咲が当たりました。
その間にもどんどん仲を深める徠駕さんと悠真君。聞けばレンジャーごっこをやりたいのに、怪獣をやってくれる友達が居ないのだとか……。
「なら、俺が怪獣になってやるよ!!なぁ都華咲!俺、レンタル怪獣な!!」
レンタル……怪獣……。
徠駕さんしか出来ません!!
さっそくレンジャーの戦い方を教え始めた徠駕さん。悠真君も真剣に教わってます。
こうして見ると、本当の兄弟みたいですよね。
「よーし!じゃあ、本番だ!!中庭行こうぜ!!」
「僕、写真撮ります!!」
急いで後からついて行きました。あまりにも悠真君が楽しそうで……。
フッとご両親を見ると……あれ?泣いてる?……気のせいでしょうか……。
「よーし!トドメだ!!」
「ぐわぁぁぁ!!!」
あ、倒されましたね。決めポーズの悠真君を最後にパシャっと一枚撮りました。
「楽しかったぁ!!」
「俺もー!!またやろうぜ!!悠真、レンジャーの素質あんじゃね?」
「本当に??」
「おう!飲み込み早ぇし!マジで強かったぜ!」
「ボク、強い?」
「強い強い!!スッゲー強い!」
「うん!ボク、強いよ!」
「おぅ!カッコいいレンジャーになれよ!
あ!それとな、もしこの後"ランプの魔神"見かけたら教えてくれ!スタンプ集めてんだ!」
徠駕さん!今日も2年生のコスプレ スタンプラリー参加されているのですね!!
抜かり無いです。
レンタル怪獣が終わると、ダブルデートの苺さん達も戻ってきました。プププ……遼ちゃんが1番楽しそうに見えます。
「お兄ちゃん!磨理王君ったらね、皆んなで変顔で写真撮ろうって言ったのに、全然変顔やってくんないんだよ?」
「えぇ……。アレが渾身の変顔なんだけどな」
「あんなの変顔って言わないよぉ!」
と、見せてくれた写真を見ると……。3人の変顔が見事に決まっていて、僕も来夢君も大爆笑!!
「あははは!確かに、これ見せられると磨理王のは変顔じゃねぇな!」
「でしょう?」
「口膨らませてるだけですもんね」
「苺が教えてやれよ」
「じゃあ、そうするぅ!」
「え?また変顔するの?もう、勘弁してよ……」
こちらも楽しかったみたいですね。
その後もレンタルホストは大盛況でした!天翔君もやる気満々で今日は5人ものファンの子をもてなしましたよ。
でも来夢君や都華咲も負けず劣らずな人気っぷりで……彼女候補が後を経ちませんでした。
そんな中、来夢君は「添い寝希望の子が居て、スゲー良い休憩になった。」と、保健室のベッドで寝てたと明かすと、都華咲と遼ちゃんから物凄く責められてました。……というか、羨ましがられていました……。
(後々、遼ちゃんの目標は彼女を作って添い寝をする!に決まったようです)
閉店間際には紫音君が飾ってある花を全て集め、花束を作り始めました。
「もう直ぐ終わるから、お客様に配りたくて」
「いいですね!手伝います!」
B組から机を3台ほど運び、手の空いてる生徒で呼び込みをしながら花束を配りました。
これがまた大盛況で!!あんなに沢山飾っていた花が一瞬でなくなってしまいました。
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