新八正道

それでは授業を始めます

　正二十面体の模型は手元にありますか？頭の中で想像するだけでも良いですよ。僕自身今まで本当に作れると思っていなかったから、ただ、作ってみると簡単すぎてめちゃくちゃ楽しい。220円で5セットぐらい作れます。
　それでは授業を始めます。ストローで作った正二十面体を見てください。中に正四面体が20個有るように思いませんか？実際の正二十面体には、正四面体は20個入りません。ストローの模型では正二十面体の対角線の長さは一辺の長さの丁度二倍になっていますが、本当の正二十面の対角線の長さは、一辺の長さの二倍より少し短いのです。ストローで模型を作る場合、本当の正二十面体との対角線の長さの誤差は気にならない程度なのです。シャーペンの芯か何かをアロンアルファか何かでくっ付けて正確な正二十面体を作ってみると気付くと思います。
　僕には、ユーモアのセンスが無いな。サーファー先生の授業はユーモアであふれているんだけど…サーファー先生も僕自身なのだろうか？僕はサーファー先生のように面白くな忌んだけど。

　次に、ミクロな世界について話します。長さをどんどん細かく分けていきます。もうこれ以上分けることが出来ないよ！というとこまで分けていきます。すると、空間の持つ長さが、ストローで作った模型の様になります。超ミクロな世界では、正二十面体の辺の長さと対角線の長さの様な、僅かな違いを嫌って同じ長さになります。

　これから、この世界での専門用語を使います。まず、基本になる長さを『殳(こ)』と呼びます。字の意味は音叉のことです。違う次元の長さを『勾(こう)』と呼びます。字の意味は直角のことです。殳が勾を得ると『玄(げん)』になります。字の意味はお医者さんです。例え話で説明します。殳は普通の人だとします。普通の人がご飯を食べて成長しても大きくなった普通の人です。普通の人が学問という違う次元の力を得るとお医者さんになります。大きくなった普通の人と、お医者さんは、物質的には同じ構造をしています。何が違うのでしょうか？というお話しです。これらの漢字を辞書で調べると意味が若干違います。夢の中の話なので許してね！ついでに、辞書の説明と意味が違う漢字を二つ紹介します。『苦』という漢字に元は苦しいという意味はなく今で言うエネルギーのことです。字は曲げた固い草が手を離すと元に戻ることを表している。固い草は古代人にとって弓を作る材料として貴重だった。『心』という字には、こころという意味はなかった。中心という意味だ。物の真ん中を表している漢字だ。辞書には元の象形は心臓の絵だと書いてあるが、サーファー先生いわく「違うよ。あれは、おちんちんの絵だよ！」と語っている。
　話は戻ります。超ミクロな世界の空間について、超ミクロな世界では、中途半端な長さは存在出来ない。正二十面体では対角線の半分の長さと一辺の長さは同じになる。各線の交点を星(宇宙の星とは関係が無い)というのだけど周りの星が固定されているとすると心(真ん中)の星は長さの辻褄を合わせようとして振動する。後になって段々意味が解ってきて気付いたことがあるのでサーファー先生に質問してみたことがある。「正二十面体では対角線の長さと辺の長さ違いは微妙なので振動しないのではないですか？ひょっとすると正二十面体はアルゴンではないですか？」すると先生は「そうだよ。大正解。アルゴンだよ」と答えてくれた。しかし今思うと、あの時の先生は本物の先生だったのだろうか？あの時の夢は本物のいつも見る不思議な夢だったのだろうか？普通の夢にただサーファー先生が出て来ただけではないのだろうか？あの時の夢は普通の夢だった気がする。今度会ったときにまた同じ質問をすれば真実が解るのだろうか？