新八正道

二時間目

　今日の授業は折り紙です。

1.　まず折り紙を正六角形に切ります。

2.　六角形の三本の対角線に折り目を入れて線を付けます。真ん中の星から放射状に六本の線が出ている感じになります。

3.　その六本の線を交互に、山折、谷折、山折、谷折、山折、谷折と折ります。

4.　それを机の上に置いて下さい。

　星は、上を向いていますか？下を向いていますか？上を向いていたら、星のところを押してみて下さい。ポコッと下を向きます。それはどうでもいいことですが、上か下を向いていたら、折り目の強さを調整して真ん中を向く様にして下さい。つぎに進みます。前の授業で使ったストローの正二十面体を見てください。外側の星一つを、はじまりの星とします。はじまりの星から五つある辺の内どれか一つを選んで次の星に向かいます。次の星に着いたら、たどって来た辺を除くと辺が４つあります。４つの辺の内、右前の辺を進みます。三番目の星に着いたら今度は左前の辺を進みます。四番目の星に着いたら右前に進みます。五番目に着いたら左前に進みます。六番目に着いたら右前に進みます。すると一周して、はじまりの星に着きます。たどって来た六つの星に心の星を合わせた７つの星の位置関係と、折り紙の星の位置関係はよく似た物になります。折り紙の方は正三角形、六つで出来ていますが、正二十面体の内部は正三角形ではないので厳密には違いますが、同じと思っていいです。つぎに進みます。新しい紙に等間隔で平行線を数本引きます。つぎに最初の平行線に60°の角度をなす平行線を同じ間隔で数本引きます。つぎに星に交わる様に120°の平行線を数本引きます。合同な正三角形が沢山出来ていたら合っています。正三角形の辺にあたる部分を一つずつ山折か谷折に折ります。山折の数と谷折の数を同じぐらいにして、センスよく山折と谷折を配置してください。
　紙を二次元の世界だと思って下さい。紙に正三角形を六個書くと360°ピッタリになって同じ平面上に六角形が出来ますが、超ミクロの世界での平面は正二十面体の内部構造や折り曲げた紙の様にガタガタしてます。二次元の世界を三次元の中に入れると中途半端な長さが出来るのを嫌ってガタガタになります。