巨人族の1/3の花嫁〜王様を一妃様と二妃様と転生小人族の僕の三妃で幸せにします〜〈完結〉

クリム

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1章 

19 動かない身体に※

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 次の日から僕は寝台から動けなくなりました。指一本動かすのも大変で、僕はフェンナさんに食事を口元に運んでもらい、ティンにトイレに連れて行ってもらい座らせてもらうような状況です。

「やっぱり、王宮医師様に診てもらった方がいいです」

 ティンが僕を寝台に下ろしながら呟きました。

「大丈夫です。ドワフでは僕はこんな感じでしたよ。一日寝ていれば治ります」

 すっかり忘れていましたが、ドワフ国では僕は調子の良い日が少なくて、よく寝込みました。その度に今母には心配をかけました。

「大丈夫です。心配をしないでください」

 寝室で眠っていると扉が光りました。王様が呼んでいますが、今は僕は動けません。僕の教え子たちには丸をつけてあげられません。ごめんなさい。

 王様がソニン様の宮に行く時間になりました。夜ご飯を少し食べましたが、今日はもうダメなようです。こんな日もありますね。

 次の日もダメでした。僕は力が入らないままです。二日目になり、フェンナさんとティンが王宮医師様を呼んでしまいました。

「三妃様、特に症状以外何もありません」

 大きな聴診器と問診でした。王宮医師様はかなりのおじいちゃんで、僕は足元を心配しました。

「そうですか。ありがとうございます」

 住んでいたドワフ国でも原因は分かりませんでした。虚弱、そう病名でもない体質を指摘され、それもあり次期王位を降りたのです。しかし今回ほどの脱力感は初めてです。計三回の人生を送って来ましたが、健康には自信がありました。

 今回の人生はここで終わってしまうわけにはいかないのです。だってフェンナさんとティンがいます。この二人を僕は引き入れてしまいました。僕が死んだら、この良き人も僕の後を追い死ななくてはなりません。

「ティン、学びは進んでいますか?」

 寝室で寝たきりの僕の声に反応して、開け放した居間で勉強していたティンが飛び込んで来ました。

「主様、お水ですか?」

「いいえ、ティン。明日には良くなります。明日、見てあげますから、ちゃんと学ぶように」

 明日には……明日には……動けるようになります。きっと、きっとです。今日もまた扉が光ります。すみません、明日、明日ならきっと伺えます。ちゃんと宿題をやってください、王様。僕の宮に来てはいけません。妃には平等であってください。今日はロキの宮に向かってください。




 明日には良くなります……。




 明日には……。




 明日に……。




 明日……。




 ふと……王様の声がしました。

「どうしてこのような。急にか?何故余を呼ばぬ!」

「主様が呼んではならないと。医師様は、特に症状はないと申しております」

 ああ……今日は王様のお渡りですか。本当に力が入らない。目も開けられないけれど……。

「ティン、離れへ……」

「主様!」

「……命令」

 僕は役割を果たさなければなりません。羽織着ははだけていますし、僕は目が開けられないまま、枕元の塗り薬を転がしました。腕は上がりません。

「和合を……王様……」

 王様はどんな顔をしていますか?

「馬鹿な!今にも死にそうなそなたを抱けぬ!」

「ダメです……今……」

 ロキもソニン様も王様に愛されて王様に心寄り添っています。今、僕が王様に寄り添えば実はなるはずです。僕のそれは相愛ではなく、多分敬愛に近いものかもしれません。僕は王様を認めています。こんな短期間で王であろうとした生徒が可愛くないわけありません。

「しかし……」

「王様……」

「……では、出すだけだ。無体はせぬ」

 王様が塗り薬を僕の肛門に塗り込められます。二本の指で肛門を伸ばして広げていくのが分かりました。

「楽にしておれ」

 力は入らないから大丈夫です。王様は陰茎の亀頭を緩めた肛門につけて、一番最初の日のように少しだけ強く押しながら、自身の陰茎を擦っています。目は閉じていますが、王様の息遣いや挿入はせず動く亀頭の様子から王様の自慰が分かるのです。

「う、うう~~~っ!」

 僕の肛内を大量の精液が入り込み濡らしました。

「これで気が済んだか?ターク。あとは寝ておれ」

 僕は頷こうとして、身体の変化に声を上げました。砂漠に水が染み渡るように僕の身体が軽くなります。直腸内から温かさが手足の末端まで溢れ出し、僕は身動ぎをしました。

「王様……」

 僕は目を開けることが出来ました。王様は少し眉を潜めて僕の足元にあぐらをかいています。

「ターク、起きて大丈夫か?」

 僕は王様のまだ反り立つ陰茎の滴に口をつけました。甘露です。身体に力が満ちて来ます。

「これは……どうして……王様、身体が動きます」

「ターク」

 王様も驚いています。まだ手足がもたつきますが、僕は王様にしがみつくと王様の大きな唇にキスしました。舌を舐めるとそれも甘いのです。ちゅう……と吸うと、僕は王様にお願いしました。

「王様の精を僕にください」

「ターク、先程まで動けなかったのに」

「恥ずかしいのですが、僕の身体の不調は王様不足です」

 巨人族は力を具現化します。その精は支配にもなり、純粋に力になります。僕は王様の精を力にしていたようなのです。三日置きに身体に注がれる精液が僕を元気にしていたのです。

 僕は困った顔をしている王様のまだ勃起している巨大な陰茎の、亀頭から付け根まで塗り薬を塗りました。

 王様が戸惑っていますので、僕は砂漠のように干上がった身体に更なる水を求めて、王様のあぐらの中心でそそり勃つ陰茎に跨り、肛門に亀頭をつけますと排便の如く力を入れました。くちゅ……と肛門が開く粘液質の音がします。そのまま王様の陰茎に肛門をめり込ませます。

「う、う、うんっ……!」

 力を込めながら亀頭がずるんっと入ります。その瞬間目がちかちかしました。塗り薬を塗って滑るはずです。僕は肛門に力を入れながら直腸に王様の陰茎を収めて行きます。お臍の近くまで来てまだ半分くらいです。

「はーっ、はーっ、はーっ……っ!」

 息を詰めて力を入れるから息苦しくて肩で息を吐きました。もう少し……もう少しだけ。

「はあっ……んっ!」

 再び肛門に力を入れながら王様の陰茎を身体に挿入します。すると身体の中でぼこっと振動があり、僕は声を上げました。気持ち良くて身動きができません。

「あーーーーっ!」

 僕の声とは思えない高い声が出てぼろぼろ涙が出ます。僕の陰茎も勃ち上がりましたが、直腸内で感じる感覚は射精感よりも精嚢を擦られる直接的な強烈な感覚に腰が引きつきました。

「王様……っ」

 まだ全部挿入されていません。でも骨盤を全開で開き王様の巨大な陰茎を受けた直腸は、これ以上の挿入を拒否しているみたいで、僕は内臓が口から出そうな吐き気の中で王様の手を取りました。

「力を貸して……ください……全てを収めたいので……」

「もう良いではないか。余を喰いちぎるつもりか!」

 僕はまたいきみました。排便をするときのように力を込めて息を詰めながら、王様の左右の手を僕の太腿に乗せて、その大きな手を押さえます。王様の力で下へ押して欲しいのです。まだ王様の陰毛はお尻に感じません。

「はあっ……はあっ……王様っ……!」

「それほど……余を求めるか……っ」

 王様が僕の両太腿をぐいと押してくれて、お腹の中でぐぼっ……と強烈な衝撃がして息が止まります。

「ぐっ……なんだ、これはっ……締まるっ……」

 王様が僕の太腿を掴みながら射精をしました。それが染み渡り僕は荒い息を着きます。

 亀頭はS状結腸を越えて下行結腸を進んで僕の鳩尾で止まりました。王様の陰茎の付け根の陰毛まで僕の肛門に入っています。やっと……愛しい教え子の陰茎を全て受け入れてあげられました。

 肋骨の間にぼこりと亀頭がでっぱりお腹全体に王様の陰茎の形が浮かびます。僕は僕の皮膚越しに愛しい陰茎を抱きしめてしまいました。
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