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9 緑青王の誕生
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ニュトの内壁に穿つ自分の屹立。トトは狂おしいほど強く抱き締めて、快楽に震えるニュトを翻弄する。痩身だが柔らかなまろみのある肉がトトを包み、トトはニュトの熱い奥底に精の証を放った。男を取り戻した気がした。
「くっ…」
やわやわと締め付けてくる内壁が気持ちよく、昂りが治まり切らないトトだったが、ニュトの苦しみと臍に浮かぶ紋様に、急に目眩がした。
空気に溶ける鈴鳴りと言ったような音がして、目眩が軽くなる。屹立を抜くとニュトの身体を抱きしめた。
「和合……か?」
ド……ンという突然の地響きにニュトを抱き庇うが、地鳴りだけで崩落する様子もなく、トトは気を失うニュトを揺すり起こした。
「ニュト、ニュト、ニュト、しっかりしろ」
トトの必死の呼び掛けに、ニュトが涙に濡れる瞼をゆっくりと開け、
「トト様……その髪は……」
と呟く。
覆い被さり心配そうに見つめる緑王の長いひと房に青が混じるトトの髪だが、トトはニュトの髪にも混ざるひと房を掬い上げた。
「これは……トト様の色……嬉しい」
「揺れがおさまった。大丈夫か?」
トトは部屋着を羽織ると、ニュトに薄絹を掛け抱き上げ、部屋を出た。
「なんと…」
トトは、息を呑む。
部屋の外は、全てが融合し、森に湖、青と緑の豊かな世界が広がっていた。なによりも青宮にいたはずが、王宮すらも一つになり、二人の文官が膝をつき礼を尽くす。
トトは片手に抱いていたニュトの痩せた腹を…形のよい臍の周りの見事な紋様を、二人の文官に見せた。
「和合、おめでとうございます」
「どうなったのだ?」
青の文官が
「私どもも、初めてのことですが、青王が緑王と一つでありたいと強く思われた心象が、完全に融合した国を造り上げたのかと」
と嬉し泣きで告げた。
美しい水だけで何もなかった青国は、貧困にあえぎ苦しんでいたのだ。
トトの心象が反映され川には魚が泳ぎ、豊かな水となった国に喜びが溢れているのが、トトにも理解できる。
和合の実は国と……国に生きる民と王の心を繋ぐものだと、トトは唯一無二のニュトを抱きしめて思う。
「国が広うなりましたな、お二人、緑青王よ」
緑国の文官が二王の私室の奥の間にトトとニュトを案内すると、小さな部屋にはどこからともなく光が差し込み、緑青のつるりとした木に、大振りの西洋梨のような実がなっているのを見た。
「この実がなっていることこそ、国の泰平でございますれば、たゆまない睦まじき和合を」
「トト様……」
和合の実に手を差し伸べるニュトを木に寄せると、ニュトがいとおしそうに唇をつける。
その清艶な色香にトトはニュトを見下ろし、ニュトもまたトトを見上げた。ニュトがトトの首に抱きつき、耳元に囁くような小さな呟きを吐く。
「ニュトを繰り返しお召し下さりませ、トト様」
文官は
「奥の扉からお部屋へ渡れます」
とだけ告げ出ていき、トトはニュトと再び部屋へ入った。
「ニュト…」
ニュトの臍の回りの紋様に唇を這わし、ニュトの兆した屹立を口に入れる。
「あっ…ああっ…トト様っ…」
やわやわと吸うと腰を微かに揺らす仕草が可愛らしく、トトはまだ柔らかく解れている襞を香油の力を借りて開いた。
「ああっ……あ……」
ゆっくりと押し込むと、ニュトが痙攣をしながら白濁を溢れさせ、二度目の開花に震える。
トトは屹立をニュトの感じる内壁を抉り、男としての本来を取り戻していくのだ。温かさに包まれた排出のための気持ちのよさ、組み伏す悦さは、トトを上り詰めさせる。
「トト様っ……ああっ……ああ……もう……っ」
内壁がうねり悶えるようなニュトを抱き締めて、白濁を飛沫させる。ニュトの精も間を入れずに散り、その絞るような快楽にトトはため息をついた。
このために、ニュトを愛するために、今があるのだ。
父母に愛されず、醜い大男として独りで生きた。軍に入り、海外の乾いた瓦礫の中で、爆弾を背負った子ども。自爆テロをさせられた子どもを救えなかった苦しみから、ふわりと解放された気がする。
「ニュト…お前を愛している」
息を飲むニュトが涙をはらはらとこぼし、トトはニュトを抱き締めた。
「王同士の和合……ですか」
直樹は明の話に驚いた。
「脚色はうちの文官だが、俺もトトから多少は聞いている。育てた息子を抱くみたいな背徳感があるらしいがな。ニュトは本当に綺麗だぞ。性格は難ありだがな」
明の鋭利な刃物のような美貌とはまた違うのだろう。
「お前の神王即位式で会うだろう。王同士気兼ねなく付き合っていこう」
神王……即位……交合……神番い……和合……。
そんな言葉が直樹を心中を渦巻き、苦しめていた。
「くっ…」
やわやわと締め付けてくる内壁が気持ちよく、昂りが治まり切らないトトだったが、ニュトの苦しみと臍に浮かぶ紋様に、急に目眩がした。
空気に溶ける鈴鳴りと言ったような音がして、目眩が軽くなる。屹立を抜くとニュトの身体を抱きしめた。
「和合……か?」
ド……ンという突然の地響きにニュトを抱き庇うが、地鳴りだけで崩落する様子もなく、トトは気を失うニュトを揺すり起こした。
「ニュト、ニュト、ニュト、しっかりしろ」
トトの必死の呼び掛けに、ニュトが涙に濡れる瞼をゆっくりと開け、
「トト様……その髪は……」
と呟く。
覆い被さり心配そうに見つめる緑王の長いひと房に青が混じるトトの髪だが、トトはニュトの髪にも混ざるひと房を掬い上げた。
「これは……トト様の色……嬉しい」
「揺れがおさまった。大丈夫か?」
トトは部屋着を羽織ると、ニュトに薄絹を掛け抱き上げ、部屋を出た。
「なんと…」
トトは、息を呑む。
部屋の外は、全てが融合し、森に湖、青と緑の豊かな世界が広がっていた。なによりも青宮にいたはずが、王宮すらも一つになり、二人の文官が膝をつき礼を尽くす。
トトは片手に抱いていたニュトの痩せた腹を…形のよい臍の周りの見事な紋様を、二人の文官に見せた。
「和合、おめでとうございます」
「どうなったのだ?」
青の文官が
「私どもも、初めてのことですが、青王が緑王と一つでありたいと強く思われた心象が、完全に融合した国を造り上げたのかと」
と嬉し泣きで告げた。
美しい水だけで何もなかった青国は、貧困にあえぎ苦しんでいたのだ。
トトの心象が反映され川には魚が泳ぎ、豊かな水となった国に喜びが溢れているのが、トトにも理解できる。
和合の実は国と……国に生きる民と王の心を繋ぐものだと、トトは唯一無二のニュトを抱きしめて思う。
「国が広うなりましたな、お二人、緑青王よ」
緑国の文官が二王の私室の奥の間にトトとニュトを案内すると、小さな部屋にはどこからともなく光が差し込み、緑青のつるりとした木に、大振りの西洋梨のような実がなっているのを見た。
「この実がなっていることこそ、国の泰平でございますれば、たゆまない睦まじき和合を」
「トト様……」
和合の実に手を差し伸べるニュトを木に寄せると、ニュトがいとおしそうに唇をつける。
その清艶な色香にトトはニュトを見下ろし、ニュトもまたトトを見上げた。ニュトがトトの首に抱きつき、耳元に囁くような小さな呟きを吐く。
「ニュトを繰り返しお召し下さりませ、トト様」
文官は
「奥の扉からお部屋へ渡れます」
とだけ告げ出ていき、トトはニュトと再び部屋へ入った。
「ニュト…」
ニュトの臍の回りの紋様に唇を這わし、ニュトの兆した屹立を口に入れる。
「あっ…ああっ…トト様っ…」
やわやわと吸うと腰を微かに揺らす仕草が可愛らしく、トトはまだ柔らかく解れている襞を香油の力を借りて開いた。
「ああっ……あ……」
ゆっくりと押し込むと、ニュトが痙攣をしながら白濁を溢れさせ、二度目の開花に震える。
トトは屹立をニュトの感じる内壁を抉り、男としての本来を取り戻していくのだ。温かさに包まれた排出のための気持ちのよさ、組み伏す悦さは、トトを上り詰めさせる。
「トト様っ……ああっ……ああ……もう……っ」
内壁がうねり悶えるようなニュトを抱き締めて、白濁を飛沫させる。ニュトの精も間を入れずに散り、その絞るような快楽にトトはため息をついた。
このために、ニュトを愛するために、今があるのだ。
父母に愛されず、醜い大男として独りで生きた。軍に入り、海外の乾いた瓦礫の中で、爆弾を背負った子ども。自爆テロをさせられた子どもを救えなかった苦しみから、ふわりと解放された気がする。
「ニュト…お前を愛している」
息を飲むニュトが涙をはらはらとこぼし、トトはニュトを抱き締めた。
「王同士の和合……ですか」
直樹は明の話に驚いた。
「脚色はうちの文官だが、俺もトトから多少は聞いている。育てた息子を抱くみたいな背徳感があるらしいがな。ニュトは本当に綺麗だぞ。性格は難ありだがな」
明の鋭利な刃物のような美貌とはまた違うのだろう。
「お前の神王即位式で会うだろう。王同士気兼ねなく付き合っていこう」
神王……即位……交合……神番い……和合……。
そんな言葉が直樹を心中を渦巻き、苦しめていた。
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