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第2章 忍の章
19話 撮影現場♥(ディープキス)
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19話 撮影現場♥(ディープキス)
ドックンッ……、ドックン……。
身体が噎せ返るほどに熱い。それでいて痺れるような疼きが身体の中心から指先にまで充満している。ナツキは砂漠で日光を直射されているような強烈が過ぎる光に、目を開けることもままならないでいた。
茂から、顔面騎乗位によって意識を白昼夢に運ばれてしまったナツキは、夢現のまま身体を撫で回されていた。
体中にサンオイルでも塗り込むような巧みな手捌きで撫でられる中――。
「んっ……う…………あ……あ、う……だ、れっ……眩し…………っ」
ドーナツのように大きくそれでいて丸い形をしたリング、強い光を放つリングライトを向けられる中で、ナツキは目を覚ました。
これのせいで眩しかったのか……。
細めていた目をさらに強く細めた直後、ナツキは目を見開いた。
「なぁ、なっ!? なにこれ!?」
誰かがリングライトを持っているのは分かったし、強烈な光を受けつつも、それが男であることもなんとなく分かる。
しかし思っているよりもよっぽど特殊な状況だった。棒状のマイクを持った男に、大きなカメラを持った2人の男、まるでAVの撮影現場。
それに、茂と戦っているときは何も身に付けていなかったというのに、丁寧にも水着を着させられている。一見下着と間違えてしまいそうな白いシンプルな水着。それしか身に付けていない素肌の上を、丸々とした指が滑り回っている。
分かっていたが、顔面騎乗位で嬲ってきた茂の指だった。
「どういう、……ことっ」
「なんで今更驚いてるのぉおお♥ 榎本君とだって嵌め撮りしていたでしょ♥」
それと一緒にするのが分からない。規模が全然違う。
アシスタントディレクターと呼ぶのだろうか? 男が3人いて、遊びとは到底思えない雰囲気で見詰めてきている。
やっぱり後で消すつもりだった榎本君の嵌め撮りとは訳が違う。
「全然違うから。だいたいこの状況……、なんなのっ、てか、触るなっ……」
灼熱感に苛まれている身体を執拗に撫で回してくる茂に、ナツキは牽制するように言った。当然ながら止めてはくれない。
そんな中で寝静まっていた身体が、感覚をはっきりさせてくる。
汗を塗りこむように指が滑るにつれて、ゾクゾクとした疼きが蘇ってくるように芯から熱が生まれ出す。
「まんこ舐め回されて今更それはないんじゃないのぉおお♥ そうでしょぉお♥」
そういう問題じゃない。おまんこ舐められるより下手したら感じている。
クリトリスを舐められるような身を切る鋭さも、おまんこにピストンされるような響くような快感もない。
しかし、肌に触れられるだけの悦楽はまだまだ感度が上り続けそうで、快楽への期待だけで身体を委ねてしまいそうになる。
「いい、からっ、……、ほんとっ、さ、触らないでってっ……」
「そんな猫なで声で言われても分からなぁい♥ はっきり言ってくれないとねぇ」
挑発的に言われたからといえ、声を張って言い返すことすら難しい。
触れられている訳でもないのに喉が震えてしまっている。
直接触られている前腕に至っては、ピクピクと、まるでひきつけでも起こしたように震えている。振り払うなんてもってのほかだった。
だいたい勝った癖に、なんでこんなまどろっこしいことをするんだ?
さっさと犯せばいいのに。
いや、そう考えれば今はチャンスだ。抜け出すことを考えよう。
しかし、この桃と苺を足して二で割ったような甘酸っぱいオイルは媚薬なのか?
顔面騎乗位で逝かされてから起きるまでの間になにかあったのか?
分からない。
誰が水着を着させたのかさえ分からないんだ、分かる訳がない。
ただ、このヌルヌルしつつもどこか水っぽくてサラサラな媚薬オイルのせいか、セックスしたい気持ちになってくる。不本意ではあるが、一番近くで触れ回ってくる茂とやりたい気持ちにさせられてしまう。
「ほしくて堪らないんでしょう? マイクにしっかり入るように強請って♥」
小さく囁かれて一瞬固まるが、良いことを思いついて頬が上がってしまう。
「い……、いらないっ! 薬物売買に手を染める男のものはいらないっ!」
撮影にならないくらいに怒鳴ってやる!
「淫魔のちんぽなんふぇええええっ!?」
声を張ったところを狙いすましたようにワキの間に指を滑らされて、喘ぎ声じゃないのに喘ぎ声にしか聞こえない悲鳴を叫ばされた。
そのうえ潜ったままにワキをこちょこちょ擽られる。
「っう、あ、あはっあははっ! あ、あはんっ♥」
あまりの擽ったさに胸を突き出してしまう。
背骨を反らせては、腰を跳ねさせたりでドタバタしてしまう。
「あ、やぁ、やぁ、あっあは、んっあぁあっ♥ ひゃめっひゃめっ!」
無理やり運動させられて気付かされた。
身体の表面に浮かんだ甘酸っぱいオイルは自分の汗だった。
媚薬ではないと知るも、更に知りたくないことを知ってしまった。
消えない汗が浮かぶ程に愛撫されていた、と知ったのだ。
気が遠くなるだけの時間責められていた、と分からせられてしまう。
触られるだけでも、性感帯よりも感じてしまうのも無理はなかった。
それも触れられる度に、感覚を新しく塗り込まれているように上限知らずに感度が上がり続けている。感度が上がって発汗量が増えて、その汗が玉になりかけたところで身体の中へと戻すように塗り込まれる。
乾いた場所がないくらいにムラのない手捌きは、熟練のエステティシャンのような巧みなもので汗を身体中へと運んでいく。
ムンムンとした甘酸っぱい匂いが強まり続ける。
発情していると知らしめてくる自分自身のフェロモンは、この上ない媚薬だった。
「や、あっ、あぁんっ♥ んっ、あ♥ あひゃ♥ んひゃ♥ あ、あんっ♥」
擽りが止んでも黄色い声は止まらなかった。
肌の上を滑るだけで甘えた声が止まらなかった。
クリトリスを弄くり回されているような喘ぎ声を上げていても、触れられているのは局所以外。柔らかい快感なのに声を抑えられない。
抑える気がないくらいに喘いでしまう。
湿った喘ぎを続けたせいで口の中が乾いてくる。
顔の近くで蔑んだ顔で見てくる茂の唇を見つめてしまう。
「喉が渇いたんでしょ♥ 口を見つめてくるけどぉお? 唾液に目がいっているんでしょぉおお?」
「あ、ぅあ、はぁ♥ ……うっ」
意識させられてさらに渇きが強くなった。
長いこと唾を飲み込めていないと気付いた。喉をゴクンと鳴らそうとするも、ガサッて音がしそうなくらいに張り付いた音がした。
そんな中で唾液たっぷりな舌を見せながらに喋られて、知らず知らずのうちに舌を伸ばしてしまっていた。
茂を欲したようにキスをしてしまいそうになっていた。
「っぐ、うはぁ……、はぁ……」
それをどうにか凌いだ。
今の今まで堕ちる流れに身を任せていることにさえ気付いていなかった。
真逆の極地とも言える海底に水没させられたオネエ。
その存在を思い出さなければ求めて、そのまま堕ちていたかも知れない。
「持ち堪えたねぇえ♥ いつまでもつと思う? 弄られれば弄られるほど汗をかいて喉が渇き続けるでしょぉおおおおおおおお♥?」
「お前に、アァ、ハァ……心配される、いわれはないっ、ハァ、ハァ……」
返事もままならない渇きの中で言い返すも、身体を弄りながら涎が落ちてきそうな舌を見せつけられると、口を半開きにしてしまう。
ゲームに夢中になっている子どものように、だらしなく口を開けてしまう。
ぐ、ぐぐっ……、こ、れ、まずいっ……。
こんな肉だるまの唾が美味しそうに見えるって……。
あ、ハァ、ハァ……、あぁあう、うぅう……。
舌から垂れた涎が身体にぶつかって、それだけで身体がブルンと震えた。
茂の唇が顔の真上に来ると、唾を待つように唇を空けてしまう。
それもパクパクと餌待ちの金魚のようにだ。
キスを強請ったら一気に堕落してしまう。
茂は格下ではない、一度敗北を喫した男だ。
堕落してしまったらもう後戻りは出来ない。
――自ら敗北を受け入れようものなら誰1人として助けられないまま全てが終わってしまう。キスだけは避けないとならない。
キスを避けようとするあまり、さらに深みにある唾の口移しを受け入れようとしていた。本末転倒で、この愚行が破滅への第一歩になるとも知らずに。
「ん……ちゅ、あぁあ……はぁ、はぁ♥ んにゅ、はぁ、あぁあっ♥」
案の定、一度唾を受け止めてからはなし崩しに堕ちていった。
舌先からたらっ、と落ちてきた唾液を、にちゃにちゃ、と味わうように噛んで飲み込んでいた。
抵抗の強い唾液の口渡しに不快どころか快感を覚えたナツキは、茂から撫で回されている身体に至っては、さらに顕著な堕ち方を見せてしまう。膝を撫でられたなら、内側へと誘導するかのようにもじもじ腰を震わせてしまう。
内ももを撫でながら入ってくるなり、迎え入れるように股を広げてしまう。
喉が渇いて死んだとしても絶対飲みたくない、――そう思うくらいに不快だった唾液。その唾液に快感を覚えたせいで、不快にさえ思っていなかった愛撫は快感期待一色に変えられていた。
内股撫でながら股間へと上ってくる手の平に、陰部を弄くられる妄想を掻き立てられて、ゾクゾクとした期待から陰唇を膨らませていた。
目を合わせているのも辛くなる。
そして恥じらいを隠すように、ナツキは自ら唇を触れ合わせてしまう。
「あ、んふぁ♥ んちゅ、あ、あ、むっ♥ んれろっ♥」
(や、やばぁ、いっ……きしゅ、すごぃ……あぁ、おまんこなめられるのよりっいいっ、なんれあんらに、我慢してたのか分からないよぉ……我慢れきなぃよぉお♥)
ぼやけた頭に、茂とキスがしたくて我慢が出来なかった。
それを本能に刷り込まれたナツキは、我慢していた分を取り戻すべく、茂に腕を巻きつけて熱いキスを交わしていくのであった。
ドックンッ……、ドックン……。
身体が噎せ返るほどに熱い。それでいて痺れるような疼きが身体の中心から指先にまで充満している。ナツキは砂漠で日光を直射されているような強烈が過ぎる光に、目を開けることもままならないでいた。
茂から、顔面騎乗位によって意識を白昼夢に運ばれてしまったナツキは、夢現のまま身体を撫で回されていた。
体中にサンオイルでも塗り込むような巧みな手捌きで撫でられる中――。
「んっ……う…………あ……あ、う……だ、れっ……眩し…………っ」
ドーナツのように大きくそれでいて丸い形をしたリング、強い光を放つリングライトを向けられる中で、ナツキは目を覚ました。
これのせいで眩しかったのか……。
細めていた目をさらに強く細めた直後、ナツキは目を見開いた。
「なぁ、なっ!? なにこれ!?」
誰かがリングライトを持っているのは分かったし、強烈な光を受けつつも、それが男であることもなんとなく分かる。
しかし思っているよりもよっぽど特殊な状況だった。棒状のマイクを持った男に、大きなカメラを持った2人の男、まるでAVの撮影現場。
それに、茂と戦っているときは何も身に付けていなかったというのに、丁寧にも水着を着させられている。一見下着と間違えてしまいそうな白いシンプルな水着。それしか身に付けていない素肌の上を、丸々とした指が滑り回っている。
分かっていたが、顔面騎乗位で嬲ってきた茂の指だった。
「どういう、……ことっ」
「なんで今更驚いてるのぉおお♥ 榎本君とだって嵌め撮りしていたでしょ♥」
それと一緒にするのが分からない。規模が全然違う。
アシスタントディレクターと呼ぶのだろうか? 男が3人いて、遊びとは到底思えない雰囲気で見詰めてきている。
やっぱり後で消すつもりだった榎本君の嵌め撮りとは訳が違う。
「全然違うから。だいたいこの状況……、なんなのっ、てか、触るなっ……」
灼熱感に苛まれている身体を執拗に撫で回してくる茂に、ナツキは牽制するように言った。当然ながら止めてはくれない。
そんな中で寝静まっていた身体が、感覚をはっきりさせてくる。
汗を塗りこむように指が滑るにつれて、ゾクゾクとした疼きが蘇ってくるように芯から熱が生まれ出す。
「まんこ舐め回されて今更それはないんじゃないのぉおお♥ そうでしょぉお♥」
そういう問題じゃない。おまんこ舐められるより下手したら感じている。
クリトリスを舐められるような身を切る鋭さも、おまんこにピストンされるような響くような快感もない。
しかし、肌に触れられるだけの悦楽はまだまだ感度が上り続けそうで、快楽への期待だけで身体を委ねてしまいそうになる。
「いい、からっ、……、ほんとっ、さ、触らないでってっ……」
「そんな猫なで声で言われても分からなぁい♥ はっきり言ってくれないとねぇ」
挑発的に言われたからといえ、声を張って言い返すことすら難しい。
触れられている訳でもないのに喉が震えてしまっている。
直接触られている前腕に至っては、ピクピクと、まるでひきつけでも起こしたように震えている。振り払うなんてもってのほかだった。
だいたい勝った癖に、なんでこんなまどろっこしいことをするんだ?
さっさと犯せばいいのに。
いや、そう考えれば今はチャンスだ。抜け出すことを考えよう。
しかし、この桃と苺を足して二で割ったような甘酸っぱいオイルは媚薬なのか?
顔面騎乗位で逝かされてから起きるまでの間になにかあったのか?
分からない。
誰が水着を着させたのかさえ分からないんだ、分かる訳がない。
ただ、このヌルヌルしつつもどこか水っぽくてサラサラな媚薬オイルのせいか、セックスしたい気持ちになってくる。不本意ではあるが、一番近くで触れ回ってくる茂とやりたい気持ちにさせられてしまう。
「ほしくて堪らないんでしょう? マイクにしっかり入るように強請って♥」
小さく囁かれて一瞬固まるが、良いことを思いついて頬が上がってしまう。
「い……、いらないっ! 薬物売買に手を染める男のものはいらないっ!」
撮影にならないくらいに怒鳴ってやる!
「淫魔のちんぽなんふぇええええっ!?」
声を張ったところを狙いすましたようにワキの間に指を滑らされて、喘ぎ声じゃないのに喘ぎ声にしか聞こえない悲鳴を叫ばされた。
そのうえ潜ったままにワキをこちょこちょ擽られる。
「っう、あ、あはっあははっ! あ、あはんっ♥」
あまりの擽ったさに胸を突き出してしまう。
背骨を反らせては、腰を跳ねさせたりでドタバタしてしまう。
「あ、やぁ、やぁ、あっあは、んっあぁあっ♥ ひゃめっひゃめっ!」
無理やり運動させられて気付かされた。
身体の表面に浮かんだ甘酸っぱいオイルは自分の汗だった。
媚薬ではないと知るも、更に知りたくないことを知ってしまった。
消えない汗が浮かぶ程に愛撫されていた、と知ったのだ。
気が遠くなるだけの時間責められていた、と分からせられてしまう。
触られるだけでも、性感帯よりも感じてしまうのも無理はなかった。
それも触れられる度に、感覚を新しく塗り込まれているように上限知らずに感度が上がり続けている。感度が上がって発汗量が増えて、その汗が玉になりかけたところで身体の中へと戻すように塗り込まれる。
乾いた場所がないくらいにムラのない手捌きは、熟練のエステティシャンのような巧みなもので汗を身体中へと運んでいく。
ムンムンとした甘酸っぱい匂いが強まり続ける。
発情していると知らしめてくる自分自身のフェロモンは、この上ない媚薬だった。
「や、あっ、あぁんっ♥ んっ、あ♥ あひゃ♥ んひゃ♥ あ、あんっ♥」
擽りが止んでも黄色い声は止まらなかった。
肌の上を滑るだけで甘えた声が止まらなかった。
クリトリスを弄くり回されているような喘ぎ声を上げていても、触れられているのは局所以外。柔らかい快感なのに声を抑えられない。
抑える気がないくらいに喘いでしまう。
湿った喘ぎを続けたせいで口の中が乾いてくる。
顔の近くで蔑んだ顔で見てくる茂の唇を見つめてしまう。
「喉が渇いたんでしょ♥ 口を見つめてくるけどぉお? 唾液に目がいっているんでしょぉおお?」
「あ、ぅあ、はぁ♥ ……うっ」
意識させられてさらに渇きが強くなった。
長いこと唾を飲み込めていないと気付いた。喉をゴクンと鳴らそうとするも、ガサッて音がしそうなくらいに張り付いた音がした。
そんな中で唾液たっぷりな舌を見せながらに喋られて、知らず知らずのうちに舌を伸ばしてしまっていた。
茂を欲したようにキスをしてしまいそうになっていた。
「っぐ、うはぁ……、はぁ……」
それをどうにか凌いだ。
今の今まで堕ちる流れに身を任せていることにさえ気付いていなかった。
真逆の極地とも言える海底に水没させられたオネエ。
その存在を思い出さなければ求めて、そのまま堕ちていたかも知れない。
「持ち堪えたねぇえ♥ いつまでもつと思う? 弄られれば弄られるほど汗をかいて喉が渇き続けるでしょぉおおおおおおおお♥?」
「お前に、アァ、ハァ……心配される、いわれはないっ、ハァ、ハァ……」
返事もままならない渇きの中で言い返すも、身体を弄りながら涎が落ちてきそうな舌を見せつけられると、口を半開きにしてしまう。
ゲームに夢中になっている子どものように、だらしなく口を開けてしまう。
ぐ、ぐぐっ……、こ、れ、まずいっ……。
こんな肉だるまの唾が美味しそうに見えるって……。
あ、ハァ、ハァ……、あぁあう、うぅう……。
舌から垂れた涎が身体にぶつかって、それだけで身体がブルンと震えた。
茂の唇が顔の真上に来ると、唾を待つように唇を空けてしまう。
それもパクパクと餌待ちの金魚のようにだ。
キスを強請ったら一気に堕落してしまう。
茂は格下ではない、一度敗北を喫した男だ。
堕落してしまったらもう後戻りは出来ない。
――自ら敗北を受け入れようものなら誰1人として助けられないまま全てが終わってしまう。キスだけは避けないとならない。
キスを避けようとするあまり、さらに深みにある唾の口移しを受け入れようとしていた。本末転倒で、この愚行が破滅への第一歩になるとも知らずに。
「ん……ちゅ、あぁあ……はぁ、はぁ♥ んにゅ、はぁ、あぁあっ♥」
案の定、一度唾を受け止めてからはなし崩しに堕ちていった。
舌先からたらっ、と落ちてきた唾液を、にちゃにちゃ、と味わうように噛んで飲み込んでいた。
抵抗の強い唾液の口渡しに不快どころか快感を覚えたナツキは、茂から撫で回されている身体に至っては、さらに顕著な堕ち方を見せてしまう。膝を撫でられたなら、内側へと誘導するかのようにもじもじ腰を震わせてしまう。
内ももを撫でながら入ってくるなり、迎え入れるように股を広げてしまう。
喉が渇いて死んだとしても絶対飲みたくない、――そう思うくらいに不快だった唾液。その唾液に快感を覚えたせいで、不快にさえ思っていなかった愛撫は快感期待一色に変えられていた。
内股撫でながら股間へと上ってくる手の平に、陰部を弄くられる妄想を掻き立てられて、ゾクゾクとした期待から陰唇を膨らませていた。
目を合わせているのも辛くなる。
そして恥じらいを隠すように、ナツキは自ら唇を触れ合わせてしまう。
「あ、んふぁ♥ んちゅ、あ、あ、むっ♥ んれろっ♥」
(や、やばぁ、いっ……きしゅ、すごぃ……あぁ、おまんこなめられるのよりっいいっ、なんれあんらに、我慢してたのか分からないよぉ……我慢れきなぃよぉお♥)
ぼやけた頭に、茂とキスがしたくて我慢が出来なかった。
それを本能に刷り込まれたナツキは、我慢していた分を取り戻すべく、茂に腕を巻きつけて熱いキスを交わしていくのであった。
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