71 / 104
第五話 泡沫の白昼夢
第五話 二
しおりを挟む
予想通り夜は静かに過ぎ去った。爽やかな朝、柔らかな陽光の中で天音は今日も白雪への祈りを捧げ、国の安寧と民の幸福を願う。玄関に戻るとちょうど台所へ入る黎夜の背が見えたので天音はぱたぱたと駆け寄った。
「おはよう、黎夜」
「天音。おはよう」
足音でとっくに気がついていたのだろう、振り向く黎夜に驚いた様子は全くない。淡々とした口調だが穏やかな声音、澄ました表情だが優しい眼差しは昔から変わらない。場所や環境が大きく変化しても天音が天音らしさを失わずにいられるのは黎夜が側にいることに依るだろう。それくらい黎夜の姿を見ると無性にほっとするのだ。
そうして自然な笑みを浮かべて天音は軽く身を乗り出した。
「ねえ、今朝もやっていい?」
「ん、いいよ」
黎夜は一歩横にずれると天音に調理場を譲った。天音は嬉々としてたすき掛けをし、前掛けを着ける。そして両拳を握りしめて表情を引き締めると、隣を振り仰いだ。
「先生、今回もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
冗談めかして答えた黎夜は小さく笑っていた。
自分にできることは何かを考えて天音が考えついた答えの一つがこれだった。誰かを助けるのはいいけれど、まずは自分がしっかりしなければ却って迷惑をかけると思い、手始めに身の回りのことくらいは自立させようと決めたのだ。
ちなみに数日前から食事作りを手伝わせてもらっているがまだ味噌汁すらまともに作れないでいる。
「大根が薄く切れない……」
これまで包丁など握ったことがない天音にとって、野菜を切る作業ひとつとっても一苦労である。不満げに眉を寄せていると、火を熾し終えた黎夜がひょっこりと顔を覗かせた。
「どう、順調?」
「なかなか思ったようにはできなくて。難しいなぁ」
ため息とともに分厚いいちょう切りの大根をつつく。黎夜は天音の手元に目を落とすとふっと笑みを漏らした。
「俺も同じように思ったことあったよ。懐かしいな」
「えっ、黎夜も?」
天音の中の黎夜はそつがなく器用で要領が良いため、苦手なことなどない印象だ。黎夜が苦手と言うことでも天音よりはできていることがほとんどである。天音と同じ感想を抱いたことがあるという当時の黎夜と目の前の黎夜が結びつかなくて、天音は目を瞬かせた。
「うん、じい様に料理を習い始めたばかりの頃にね。まだ天音に出会う前だったから四歳くらい、だったかな。じい様はいつもきれいに野菜を切ってたから、小さい頃の俺はそれが当たり前だと思い込んでたんだけど、いざ自分がやってみると全然できなくて」
今よりも愛想がなくつんと澄ました表情をしていることが多かった小さい黎夜が、自分のように悔しそうに眉を寄せる姿はやはりうまく想像できなかった。
「そのときの俺は少しでも早くじい様みたいになりたくて、料理に関しては毎食必死になって作ってた。じい様はそんな俺を褒めてくれたけど、こうも言ってたよ。『全てのことをすぐにできるようになろうと思わなくていい。ゆっくりと頑張っていけば良いこともある』って」
料理ができない幼い黎夜はぴんとこなくても、玄に憧れてあらゆることに全力を傾けて努力する彼の姿ならすぐにしっくりきた。驕らずに、さらに上を目指して邁進する黎夜をずっと隣で見て、天音はそんな黎夜の姿を追い続けてきたのだから。
「焦らなくても、ほら、こうして人並みに料理はできるようになったし。天音ももっと気楽にやっていいと思うよ」
黎夜は軽やかに笑んでいた。その笑顔ですら天音の憧れであり目標だから、彼や玄の言う通りゆっくり努力することもときには必要なことなのかもしれないと素直に頷くことができた。
天音が味噌汁作りに集中している間にも、黎夜は狭い台所でくるくると器用に立ち回っている。
黎夜は天音が大根を切り終えるのと入れ替わるようにまな板の前に立ち、さっさと綿を取ったかぼちゃを一口大に切ると、いつの間に作っていたのか煮汁の入った鍋の中に次々投入していく。落し蓋をして煮つけている待ち時間に米を炊いている釜の様子を見たり洗い物を片付けたりして、それらが一段落するころにはちょうど煮物が完成しており、今度は鮭の切り身を平鍋で焼き始めた。
天音はというと慣れない手つきで出汁をとったり、一枚一枚丁寧に切ったものの分厚く仕上がった大根に火が通るのを待ったり、溶く味噌の加減に悩んだりしていた。ようやく完成した味噌汁をこぼさないようにそろそろとお玉から汁茶碗によそっていると、それすらも計算のうちだったのか「こっちもできたよ」と黎夜の声がかかった。
「ええっ⁉」
「毎回そういう反応するよね、天音は」
黎夜は面白そうに喉を鳴らして笑っている。手に持った平皿には焼き鮭が載っており、程よく火が通った薄紅色の身はふっくらと仕上がっていた。
「美味しそうなお魚だね……って、なんで、いつの間に⁉」
何度かともに台所に立っているがやはりまだ慣れない。天音の再生の力を特別な術と称する人がいるが、天音にしてみれば料理を作る方がよほど何かの術のようだと思う。
「側で作ってたでしょ。はい、冷めないうちに食べよう」
お盆の上に料理をぱっぱとまとめて載せると黎夜は居間の方へと向かった。天音も残った方のお盆を持って慌てて後を追おうとすると廊下から声が飛んできた。
「そこの段差、躓かないように気をつけてよ」
「ひえっ!」
手元に意識を集中させていたため足元が疎かになっていたが、ここには一寸ほどの段差があり、以前転びかけたことがあったと思い出す。
「なんか変な悲鳴が聞こえたんだけど」
廊下で立ち止まり、振り返った黎夜は眉を寄せている。天音は自身のばくばくとうるさい動悸を感じながらぱっと黎夜を見上げた。
「だ、だって、黎夜が驚かせるから……っ」
「急に声をかけたからってこと? ごめん、驚かせる意図はなかったんだけど……」
黎夜は眉間を開くとぱちぱちと目を瞬いていた。きっと彼は天音が悲鳴をあげた本当の理由など想像もしないのだろう。
思いがけず声をかけられて驚いたというよりも、天音は、黎夜には一体どこまで見えているのだろうと空恐ろしくなったのだ。
天音にとって黎夜は友人ではあるが好敵手でもある。憧れであり、目標であり、いつか何か一つくらいは彼を超えられるようになりたいのだが、……その日はまだまだ遠そうだ。
「おはよう、黎夜」
「天音。おはよう」
足音でとっくに気がついていたのだろう、振り向く黎夜に驚いた様子は全くない。淡々とした口調だが穏やかな声音、澄ました表情だが優しい眼差しは昔から変わらない。場所や環境が大きく変化しても天音が天音らしさを失わずにいられるのは黎夜が側にいることに依るだろう。それくらい黎夜の姿を見ると無性にほっとするのだ。
そうして自然な笑みを浮かべて天音は軽く身を乗り出した。
「ねえ、今朝もやっていい?」
「ん、いいよ」
黎夜は一歩横にずれると天音に調理場を譲った。天音は嬉々としてたすき掛けをし、前掛けを着ける。そして両拳を握りしめて表情を引き締めると、隣を振り仰いだ。
「先生、今回もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
冗談めかして答えた黎夜は小さく笑っていた。
自分にできることは何かを考えて天音が考えついた答えの一つがこれだった。誰かを助けるのはいいけれど、まずは自分がしっかりしなければ却って迷惑をかけると思い、手始めに身の回りのことくらいは自立させようと決めたのだ。
ちなみに数日前から食事作りを手伝わせてもらっているがまだ味噌汁すらまともに作れないでいる。
「大根が薄く切れない……」
これまで包丁など握ったことがない天音にとって、野菜を切る作業ひとつとっても一苦労である。不満げに眉を寄せていると、火を熾し終えた黎夜がひょっこりと顔を覗かせた。
「どう、順調?」
「なかなか思ったようにはできなくて。難しいなぁ」
ため息とともに分厚いいちょう切りの大根をつつく。黎夜は天音の手元に目を落とすとふっと笑みを漏らした。
「俺も同じように思ったことあったよ。懐かしいな」
「えっ、黎夜も?」
天音の中の黎夜はそつがなく器用で要領が良いため、苦手なことなどない印象だ。黎夜が苦手と言うことでも天音よりはできていることがほとんどである。天音と同じ感想を抱いたことがあるという当時の黎夜と目の前の黎夜が結びつかなくて、天音は目を瞬かせた。
「うん、じい様に料理を習い始めたばかりの頃にね。まだ天音に出会う前だったから四歳くらい、だったかな。じい様はいつもきれいに野菜を切ってたから、小さい頃の俺はそれが当たり前だと思い込んでたんだけど、いざ自分がやってみると全然できなくて」
今よりも愛想がなくつんと澄ました表情をしていることが多かった小さい黎夜が、自分のように悔しそうに眉を寄せる姿はやはりうまく想像できなかった。
「そのときの俺は少しでも早くじい様みたいになりたくて、料理に関しては毎食必死になって作ってた。じい様はそんな俺を褒めてくれたけど、こうも言ってたよ。『全てのことをすぐにできるようになろうと思わなくていい。ゆっくりと頑張っていけば良いこともある』って」
料理ができない幼い黎夜はぴんとこなくても、玄に憧れてあらゆることに全力を傾けて努力する彼の姿ならすぐにしっくりきた。驕らずに、さらに上を目指して邁進する黎夜をずっと隣で見て、天音はそんな黎夜の姿を追い続けてきたのだから。
「焦らなくても、ほら、こうして人並みに料理はできるようになったし。天音ももっと気楽にやっていいと思うよ」
黎夜は軽やかに笑んでいた。その笑顔ですら天音の憧れであり目標だから、彼や玄の言う通りゆっくり努力することもときには必要なことなのかもしれないと素直に頷くことができた。
天音が味噌汁作りに集中している間にも、黎夜は狭い台所でくるくると器用に立ち回っている。
黎夜は天音が大根を切り終えるのと入れ替わるようにまな板の前に立ち、さっさと綿を取ったかぼちゃを一口大に切ると、いつの間に作っていたのか煮汁の入った鍋の中に次々投入していく。落し蓋をして煮つけている待ち時間に米を炊いている釜の様子を見たり洗い物を片付けたりして、それらが一段落するころにはちょうど煮物が完成しており、今度は鮭の切り身を平鍋で焼き始めた。
天音はというと慣れない手つきで出汁をとったり、一枚一枚丁寧に切ったものの分厚く仕上がった大根に火が通るのを待ったり、溶く味噌の加減に悩んだりしていた。ようやく完成した味噌汁をこぼさないようにそろそろとお玉から汁茶碗によそっていると、それすらも計算のうちだったのか「こっちもできたよ」と黎夜の声がかかった。
「ええっ⁉」
「毎回そういう反応するよね、天音は」
黎夜は面白そうに喉を鳴らして笑っている。手に持った平皿には焼き鮭が載っており、程よく火が通った薄紅色の身はふっくらと仕上がっていた。
「美味しそうなお魚だね……って、なんで、いつの間に⁉」
何度かともに台所に立っているがやはりまだ慣れない。天音の再生の力を特別な術と称する人がいるが、天音にしてみれば料理を作る方がよほど何かの術のようだと思う。
「側で作ってたでしょ。はい、冷めないうちに食べよう」
お盆の上に料理をぱっぱとまとめて載せると黎夜は居間の方へと向かった。天音も残った方のお盆を持って慌てて後を追おうとすると廊下から声が飛んできた。
「そこの段差、躓かないように気をつけてよ」
「ひえっ!」
手元に意識を集中させていたため足元が疎かになっていたが、ここには一寸ほどの段差があり、以前転びかけたことがあったと思い出す。
「なんか変な悲鳴が聞こえたんだけど」
廊下で立ち止まり、振り返った黎夜は眉を寄せている。天音は自身のばくばくとうるさい動悸を感じながらぱっと黎夜を見上げた。
「だ、だって、黎夜が驚かせるから……っ」
「急に声をかけたからってこと? ごめん、驚かせる意図はなかったんだけど……」
黎夜は眉間を開くとぱちぱちと目を瞬いていた。きっと彼は天音が悲鳴をあげた本当の理由など想像もしないのだろう。
思いがけず声をかけられて驚いたというよりも、天音は、黎夜には一体どこまで見えているのだろうと空恐ろしくなったのだ。
天音にとって黎夜は友人ではあるが好敵手でもある。憧れであり、目標であり、いつか何か一つくらいは彼を超えられるようになりたいのだが、……その日はまだまだ遠そうだ。
0
あなたにおすすめの小説
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる