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第三話 幸せの在処
第三話 四
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「いやあああああっ‼」
神聖な空気を切り裂く悲鳴に、天音の意識が引き留められた。
身体から力が抜け、音を立ててその場に崩れ落ちる。両手を地面についてなんとか上半身を起こし、天音は悲鳴のした方を緩慢な動作で見て、霞む視界の向こうの信じられない光景に「え……?」と呆けた呟きをこぼした。
静寂に満ちていたはずの祈りノ間には、今や悲鳴や怒声が溢れかえり、混乱を極めている。その中に異様な音が混ざりこんでいた。
ごきっ、ぐちゃ、べちゃ……。
それは骨を砕き、肉を絶ち、肉片と血液の落ちる音。
この場に集った人々は黒い何かに飲みこまれていた。
普通ならありえない方向に膝が曲がっている。片腕がぼろぼろに食いちぎられている。頭が潰れ、助けてくれという悲鳴が不自然に途切れた。
あまりに凄惨な光景に、天音は何も言えないまま凍りつく。
黒い何かはどこからともなく現れた人外化生だった。それらに人々が襲われている。逃げ惑う人々をあざ笑うかのように、無慈悲なまでに容赦なく人外化生はこの場の人々を襲い食らう。
現状を理解するにつれて、天音は愕然とした。
(贄ノ儀式は、失敗、した……?)
贄として生かされてきた。お役目に対する誇りがあった。だからこそ、この儀式だけは絶対に失敗が許されないと思っていたのに。
天音のなかの混乱が恐慌に変わっていく。
(わたしが……。わたしの、せい?)
贄としての責務を果たせないのは、自分が至らないせいではないか。だから、毎早朝の祈りノ儀式も完全ではなく、真白ノ国は衰退の一途を辿り、崩壊を食い止めることができなかったのではないか。
根拠のない憶測でしかないが、天音にはそれが真実に思えてならなかった。
(なら、わたしがこの場の人たちを殺したことと何が違うっていうの?)
目の前で何十人もの人々が絶命している。
片目が抉られている男と目が合い、物言わぬ骸から怨嗟の声が聞こえるような気がした。お前のせいだ、と。
周囲から疎まれ、不義の子だと忌まれてきた。思うところはあるが、天音にとっては彼らも救いたい国民の一部だった。
贄として生きることしか知らない天音にとって、その責任が果たせないことは自身の存在意義を見失うことに等しい。絶望に目の前が真っ暗になり、人外化生の咀嚼音と誰かの苦悶の絶叫が遠くに聞こえた。
そうしてどれくらいの時が経過しただろう。
感情の抜け落ちた顔をのろのろと上げる。天音は幾多の人だったものの残骸と飢えた人外化生に囲まれて、血だまりのただ中に力なく座りこんでいた。悪夢のような光景は天音の正気を失わせるのには十分だった。
「わたしは、贄、なんだから……」
失敗は許されないのだ。どんな形であっても、儀式を成功に終わらせなければならない。
その思いは果たして抱き続けてきた使命感によるものか、はたまた自暴自棄になっていることによるものか。
うわごとのような呟きの後、天音はゆらりとまるで幽鬼のように立ち上がる。静かすぎる動作とは対照的に、天音の胸中は荒れ狂っていた。
ずっと、想うことで再生の力を制御してきた。つまり天音が感情を制御できなくなることで、再生の力が容易に暴発するということだ。
晴れていたはずの空に黒雲が湧き出て広がり、湿った嫌な風がごうっという唸り声をあげて吹き荒れる。まもなく地面を叩きつけるような強雨が降り出した。
目を焼くような白い閃光が天音から溢れ出て、辺り一帯を支配する。強すぎる再生の力の急速な放出はみるみるうちに天音の身命を蝕んでいった。身体中が痛くても、息が苦しくて呻き声しか出せない。すぐに立っていることさえできなくなって、地に体を打ちつけて倒れこんだ。
「……っ!」
こんなにも強い再生の力に触れても、死者が生き返ることは絶対にない。それどころか人外化生が爛々と目を光らせて、再生の力を持つ天音という甘美な餌をいつ食らおうかと待ち構えている。
痛みに霞む思考の中で、天音はこれでいいと思っていた。
力の全てを解放することで、天音の身命を余すことなく女神に捧げる。それで結果的にお役目が果たせるのなら、ひとり生き残ってしまうより今だけの苦痛に耐えるほうがずっとましだ。
暗くなり始めた視界で、黒い靄がこちらに向かって飛びかかってくるのを捉える。極上の食餌を前にして、いよいよ待ちきれなくなった人外化生が襲いかかってきたのだ。
(間に、あって……)
人外化生に我が身を食い滅ぼされる前に、再生の力を全て返還しなければ贄ノ儀式は今度こそ失敗に終わってしまう。残る気力を振り絞って、痛みも苦しみも無視をして、天音は再生の力を一滴残らず出し尽くす。
その瞬間、朦朧としていた意識が急激に覚醒した。
息苦しさも忘れて、絶叫をあげる。
「あああああああっ‼」
言葉にならない痛みに、天音は自身の考えが甘かったことを知る。
右腕と脇腹に人外化生がかじりついている。本能的な恐怖から逃げようとするも、足にまで黒い靄がまとわりつき、その上体力は底を尽きる寸前だったために体を起こすことすら叶わない。その間にも彼らは天音の身体を食らいつくそうとしている。
(痛い痛い痛い)
贄として身命を捧げる覚悟ならできていたのに、こんな終わりを迎えるなんて思いもしなかった。痛みによる生理的な涙か、悔しさによる感情的な涙か。天音の涙は叩きつける雨にまじって、地に流れ落ちた。
(再生の力さえあれば……)
怪我が治って、痛みから解放されるかもしれない。
そんな祈りにも似た願いに呼応して、空中に漂っていた白い光が天音に寄り集まり、身体に吸い込まれていった。次第に再生の力が身体に満ちていくのを感じる。
食い千切られた右腕と脇腹の肉が再生され、痛みがすっと消えるようになくなる。
天音は思いもしなかった。その願いこそが地獄の始まりだと。
依然足首には人外化生が絡まりついており、周囲を取り囲まれていれば逃げようもない。再生の力が戻っても体力は戻らないままなので、満足に動くこともできない。
人外化生がじりとにじり寄る。天音は絶望に瞳を揺らすことしかできなかった。
「嫌っ! やめて……っ」
抵抗して身を捩るも、身体中に牙が食い込んでいるかのように動けば動くほど深く刺さっていく。そのうち肉を抉るように食い破られ、鮮血が舞う。あまりの痛みに一瞬意識は飛ぶが、すぐに再生の力によって肉は再生される。そして再生したそばからまた噛みつかれる。
終わることのない痛みに、天音は自分の愚かさを呪った。
贄として生かされ、生きてきたのにも関わらず、贄ノ儀式を失敗させ、今度こそと思いながらも自身の都合で再生の力を取り戻してしまった。だから、これは罰なのだ。
四肢の先は既になく、胴体にも穴が開く。ただただ叫びをあげていたが、喉を食われて声はぶつりと途切れた。
天音の瞳からは光が失われていき、抗うことをやめた身体からはだらりと力が抜けた。
肉体は勝手に再生されて、再び苛烈な痛みが襲ってくるが、痛いと思うことすら億劫になり始めてきた。
何もかもがどうでもいい。もう何も考えたくない。
制御を失った再生の力が荒れ狂う嵐のように暴れ出す。
天音の世界は焼きつくほど眩い閃光とともに真白に染め上げられた。
神聖な空気を切り裂く悲鳴に、天音の意識が引き留められた。
身体から力が抜け、音を立ててその場に崩れ落ちる。両手を地面についてなんとか上半身を起こし、天音は悲鳴のした方を緩慢な動作で見て、霞む視界の向こうの信じられない光景に「え……?」と呆けた呟きをこぼした。
静寂に満ちていたはずの祈りノ間には、今や悲鳴や怒声が溢れかえり、混乱を極めている。その中に異様な音が混ざりこんでいた。
ごきっ、ぐちゃ、べちゃ……。
それは骨を砕き、肉を絶ち、肉片と血液の落ちる音。
この場に集った人々は黒い何かに飲みこまれていた。
普通ならありえない方向に膝が曲がっている。片腕がぼろぼろに食いちぎられている。頭が潰れ、助けてくれという悲鳴が不自然に途切れた。
あまりに凄惨な光景に、天音は何も言えないまま凍りつく。
黒い何かはどこからともなく現れた人外化生だった。それらに人々が襲われている。逃げ惑う人々をあざ笑うかのように、無慈悲なまでに容赦なく人外化生はこの場の人々を襲い食らう。
現状を理解するにつれて、天音は愕然とした。
(贄ノ儀式は、失敗、した……?)
贄として生かされてきた。お役目に対する誇りがあった。だからこそ、この儀式だけは絶対に失敗が許されないと思っていたのに。
天音のなかの混乱が恐慌に変わっていく。
(わたしが……。わたしの、せい?)
贄としての責務を果たせないのは、自分が至らないせいではないか。だから、毎早朝の祈りノ儀式も完全ではなく、真白ノ国は衰退の一途を辿り、崩壊を食い止めることができなかったのではないか。
根拠のない憶測でしかないが、天音にはそれが真実に思えてならなかった。
(なら、わたしがこの場の人たちを殺したことと何が違うっていうの?)
目の前で何十人もの人々が絶命している。
片目が抉られている男と目が合い、物言わぬ骸から怨嗟の声が聞こえるような気がした。お前のせいだ、と。
周囲から疎まれ、不義の子だと忌まれてきた。思うところはあるが、天音にとっては彼らも救いたい国民の一部だった。
贄として生きることしか知らない天音にとって、その責任が果たせないことは自身の存在意義を見失うことに等しい。絶望に目の前が真っ暗になり、人外化生の咀嚼音と誰かの苦悶の絶叫が遠くに聞こえた。
そうしてどれくらいの時が経過しただろう。
感情の抜け落ちた顔をのろのろと上げる。天音は幾多の人だったものの残骸と飢えた人外化生に囲まれて、血だまりのただ中に力なく座りこんでいた。悪夢のような光景は天音の正気を失わせるのには十分だった。
「わたしは、贄、なんだから……」
失敗は許されないのだ。どんな形であっても、儀式を成功に終わらせなければならない。
その思いは果たして抱き続けてきた使命感によるものか、はたまた自暴自棄になっていることによるものか。
うわごとのような呟きの後、天音はゆらりとまるで幽鬼のように立ち上がる。静かすぎる動作とは対照的に、天音の胸中は荒れ狂っていた。
ずっと、想うことで再生の力を制御してきた。つまり天音が感情を制御できなくなることで、再生の力が容易に暴発するということだ。
晴れていたはずの空に黒雲が湧き出て広がり、湿った嫌な風がごうっという唸り声をあげて吹き荒れる。まもなく地面を叩きつけるような強雨が降り出した。
目を焼くような白い閃光が天音から溢れ出て、辺り一帯を支配する。強すぎる再生の力の急速な放出はみるみるうちに天音の身命を蝕んでいった。身体中が痛くても、息が苦しくて呻き声しか出せない。すぐに立っていることさえできなくなって、地に体を打ちつけて倒れこんだ。
「……っ!」
こんなにも強い再生の力に触れても、死者が生き返ることは絶対にない。それどころか人外化生が爛々と目を光らせて、再生の力を持つ天音という甘美な餌をいつ食らおうかと待ち構えている。
痛みに霞む思考の中で、天音はこれでいいと思っていた。
力の全てを解放することで、天音の身命を余すことなく女神に捧げる。それで結果的にお役目が果たせるのなら、ひとり生き残ってしまうより今だけの苦痛に耐えるほうがずっとましだ。
暗くなり始めた視界で、黒い靄がこちらに向かって飛びかかってくるのを捉える。極上の食餌を前にして、いよいよ待ちきれなくなった人外化生が襲いかかってきたのだ。
(間に、あって……)
人外化生に我が身を食い滅ぼされる前に、再生の力を全て返還しなければ贄ノ儀式は今度こそ失敗に終わってしまう。残る気力を振り絞って、痛みも苦しみも無視をして、天音は再生の力を一滴残らず出し尽くす。
その瞬間、朦朧としていた意識が急激に覚醒した。
息苦しさも忘れて、絶叫をあげる。
「あああああああっ‼」
言葉にならない痛みに、天音は自身の考えが甘かったことを知る。
右腕と脇腹に人外化生がかじりついている。本能的な恐怖から逃げようとするも、足にまで黒い靄がまとわりつき、その上体力は底を尽きる寸前だったために体を起こすことすら叶わない。その間にも彼らは天音の身体を食らいつくそうとしている。
(痛い痛い痛い)
贄として身命を捧げる覚悟ならできていたのに、こんな終わりを迎えるなんて思いもしなかった。痛みによる生理的な涙か、悔しさによる感情的な涙か。天音の涙は叩きつける雨にまじって、地に流れ落ちた。
(再生の力さえあれば……)
怪我が治って、痛みから解放されるかもしれない。
そんな祈りにも似た願いに呼応して、空中に漂っていた白い光が天音に寄り集まり、身体に吸い込まれていった。次第に再生の力が身体に満ちていくのを感じる。
食い千切られた右腕と脇腹の肉が再生され、痛みがすっと消えるようになくなる。
天音は思いもしなかった。その願いこそが地獄の始まりだと。
依然足首には人外化生が絡まりついており、周囲を取り囲まれていれば逃げようもない。再生の力が戻っても体力は戻らないままなので、満足に動くこともできない。
人外化生がじりとにじり寄る。天音は絶望に瞳を揺らすことしかできなかった。
「嫌っ! やめて……っ」
抵抗して身を捩るも、身体中に牙が食い込んでいるかのように動けば動くほど深く刺さっていく。そのうち肉を抉るように食い破られ、鮮血が舞う。あまりの痛みに一瞬意識は飛ぶが、すぐに再生の力によって肉は再生される。そして再生したそばからまた噛みつかれる。
終わることのない痛みに、天音は自分の愚かさを呪った。
贄として生かされ、生きてきたのにも関わらず、贄ノ儀式を失敗させ、今度こそと思いながらも自身の都合で再生の力を取り戻してしまった。だから、これは罰なのだ。
四肢の先は既になく、胴体にも穴が開く。ただただ叫びをあげていたが、喉を食われて声はぶつりと途切れた。
天音の瞳からは光が失われていき、抗うことをやめた身体からはだらりと力が抜けた。
肉体は勝手に再生されて、再び苛烈な痛みが襲ってくるが、痛いと思うことすら億劫になり始めてきた。
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