対ノ双龍天翔ケル時

恭介

文字の大きさ
4 / 11
第1章 太陽と月

憂鬱

しおりを挟む
「確かにそう言ったのだな?」男は尋ねる。
アポロは、「はい、『貴方に聖龍の加護が在ります事を』と、確実に。」と答える。
アポロにとって、それはどうでもいい様に感じたからだった。ディエナと同じく、後に未来永劫後悔するが。
「対応はこちらで考える。それまでは待機だ。」
その指令に軽く頷くと、アポロはその部屋を去る。そして、複雑に接続された廊下を通り、外に出る。行き先は、森。怪しまれないように。自然体で。
本来ならば魔法を使うだろう。ただ、アポロには魔力と呼ばれるものが一切無い。なので、基本魔法を使えない。なので、専ら徒歩だ。
暫くして森の奥で、声がかかる。今日の待ち合わせの相手、ディエナだ。
普段のトーンで「何やってたの?わざわざ自分から呼び出しといて。」と尋ねられる。それをうまくはぐらかしたアポロは、そのまま本題に入る。
「一つ思うんだけど、あの獣、どーやってもあの道には来れないはず。俺が罠を仕掛けたから、そこは間違いない。」そこまで言って、ディエナが質問する。
「その罠ってどんなの?魔法じゃないんでしょ?」この少年は魔法を使えない。はずなのに。
「あぁ、設置の魔法だけどなにか?」
「?」
「なんか、星そのものをエネルギー源にしてなら出来るっぽいよ」
嘘だ。そんな事有り得ない。それができるなら、この少年、歴史に名だたる大魔導師と同じ力を持っている事になるではないか、とディエナは思う。

では・・・やはりこの少年が“予言“の?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

不貞の末路《完結》

アーエル
恋愛
不思議です 公爵家で婚約者がいる男に侍る女たち 公爵家だったら不貞にならないとお思いですか?

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

王子様への置き手紙

あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

私が……王太子……のはずだったのに??

#Daki-Makura
ファンタジー
最愛と朝を迎えたら……城下が騒がしい……?? 一体……何が起きているのか……??

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

処理中です...