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第1章 太陽と月
裏切りの予言
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その予言は、詳しく覚えてはいない。ただ、内容はこんな感じだった。
星の脈使う者、我等にとって危害。その者、意識在りて意識無し。話しても話さず。そこに在り、何処にも居ない。
これが、一体どのような意味なのか。
「全く・・・予言は判らなければ予言とは言えないわね。」
ディエナがいる丘は星がよく見える。方向感覚を戻すにはちょうど良い。
(はぁ、今日はあの馬鹿来ないのね)
最近、アポロはよく此処に来る。だから此処にいるにだが。
(そうじゃなくて、あんな馬鹿でも悔しい事に命の恩人なのが問題。さらに礼も言ってなかったのが問題。好意的感情と別であって、そもそもそんな感情持ってない。)そこまで考えて、ディエナは話を戻した。
「いずれにせよ、確認するならしなきゃ。」
ディエナは、一人そっと呟いた。
アポロは、夜空を眺めていた。
あの星は、動かずの星と言われる星だ。あれは常に北に位置するため、そのような名前が付いた。ディエナもあの星を見ているのか。確かに、木の実などの採集は数日間で一度にして、効率を上げる。今日も山の、人目に付かない所にいるのだろう。
ふと声がかかる。「やぁアポロ。どうかしたのかいこんな所で?珍しいねぇ。ふむ、何か悩みか?そういう事ならこのミルファズ・トリストがその相談に乗ろうじゃないか。」
「うっさい、ミズ。」親友の悪ノリ+ハイテンションを、一言で鎮圧した。
「冷たいなぁ、え?冷たすぎだぞアポロ。なんかあったか?」
「ハァ、ミズのノリに疲れたわ俺。一気に。」
「逆にいきなりミステリアスになったら?100%気持ち悪いだろ」
「ごもっとも。ミズはこのままで良いな。120%キモい。」
この親友は、気兼ねさせず、気兼ねしない人間だ。後者の人間はよく居るが、前者はなかなか居ない。
傍らで喋るミズを見て、そんな事を思った。
星の脈使う者、我等にとって危害。その者、意識在りて意識無し。話しても話さず。そこに在り、何処にも居ない。
これが、一体どのような意味なのか。
「全く・・・予言は判らなければ予言とは言えないわね。」
ディエナがいる丘は星がよく見える。方向感覚を戻すにはちょうど良い。
(はぁ、今日はあの馬鹿来ないのね)
最近、アポロはよく此処に来る。だから此処にいるにだが。
(そうじゃなくて、あんな馬鹿でも悔しい事に命の恩人なのが問題。さらに礼も言ってなかったのが問題。好意的感情と別であって、そもそもそんな感情持ってない。)そこまで考えて、ディエナは話を戻した。
「いずれにせよ、確認するならしなきゃ。」
ディエナは、一人そっと呟いた。
アポロは、夜空を眺めていた。
あの星は、動かずの星と言われる星だ。あれは常に北に位置するため、そのような名前が付いた。ディエナもあの星を見ているのか。確かに、木の実などの採集は数日間で一度にして、効率を上げる。今日も山の、人目に付かない所にいるのだろう。
ふと声がかかる。「やぁアポロ。どうかしたのかいこんな所で?珍しいねぇ。ふむ、何か悩みか?そういう事ならこのミルファズ・トリストがその相談に乗ろうじゃないか。」
「うっさい、ミズ。」親友の悪ノリ+ハイテンションを、一言で鎮圧した。
「冷たいなぁ、え?冷たすぎだぞアポロ。なんかあったか?」
「ハァ、ミズのノリに疲れたわ俺。一気に。」
「逆にいきなりミステリアスになったら?100%気持ち悪いだろ」
「ごもっとも。ミズはこのままで良いな。120%キモい。」
この親友は、気兼ねさせず、気兼ねしない人間だ。後者の人間はよく居るが、前者はなかなか居ない。
傍らで喋るミズを見て、そんな事を思った。
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