伯爵令嬢が追放され、若き公爵様に匿われるお話

あめり

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8話 メイドのお仕事 その2

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 アレク公爵とアンネの二人は、御者が操る馬車に乗って、近くの街まで繰り出していた。流石にドルトムント王家の管轄内に入るのは、アンネにとっても居心地は良くない為、アジラダ帝国側に入っている。


 アジラダ帝国辺境の街「オルスリート」。二人はその街に買い出しに訪れたのだ。アレク公爵は重要書類の提出のついでという名目だが……。

「アレク公爵、ご提出する書類はどういった類のものなのですか?」


 馬車で街に入った二人だが、少々気まずさを覚えたアンネは、アレク公爵に尋ねた。彼女はすぐに、質問内容が早計だったかと身構えたが、公爵も特に警戒することなく答える。


「アンネも我が屋敷の従者になるのでな。アジラダ王国への報告が必要になるのだ。その関連書類といったところか」

「あ……そういうことでしたか」

 アレク公爵の今回の仕事は、自らが加わったことによるものだ。アルトレイ王国に属していながら、隣国のアジラダ帝国の庇護を受けている屋敷……特殊な状況であるがゆえに、小さな変化も包み隠さずに報告する必要が出て来るのだろう。アンネは敢えて言葉にはしなかったが、改めてアレク公爵に感謝の意を表していた。


 今回の彼女の仕事はアレク公爵に感謝することではない。メイドとして買い出しの基礎をしっかりと学ぶことにあった。どういった日用品を買う必要があるのか……貴族であったがゆえに、疎い部分もあるアンネはアレク公爵家での常識をしっかりと学ぼうと考えていた。


--------------------------


「待たせて済まない、アンネ」

「いえ、とんでもないことでございます」


 オルスリートの街の中央部に位置する役所で書類提出を終えたアレク公爵は、外で待っていたアンネと合流した。そのまま御者が乗っている馬車へと入る二人。これからある意味メインと言える日用品の買い出しに向かうのだ。


「アレク公爵、今回はどういった物を購入するのですか?」

「なに、日常的に使うタオルや石鹸などから……缶詰や日持ちのする食料の調達がメインだ。今後はアンネにも買い出しをしてもらう時があるだろう。あまり気負わなくていいが、買い物をする場所などから覚えていってほしい」

「畏まりました」


 アンネはアレク公爵に深々と頭を下げた。彼は気負う必要はないと言っているが、アンネの立場からすればそうもいかない。生来の真面目さと公爵に対する感謝の感情がアンネを動かしているのだ。迷惑を掛けない為にも、なるべく一度に覚えてしまおうと彼女は考えていた。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

睦
2019.12.31
ネタバレ含む
2020.01.01 あめり

ご報告ありがとうございます
すみません、訂正いたします

解除
シーナ
2019.12.31 シーナ
ネタバレ含む
2019.12.31 あめり

サン〇オ王国のことでしょうか?
危険かもしれないので変えますね
ありがとうございます

解除
シロハタ
2019.12.30 シロハタ

すいません 最新話の
渡してくれた が 私てくれたになってます

2019.12.30 あめり

すみませんでした……訂正いたします

解除

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