4 / 15
4
しおりを挟む
開店当日の朝、アリシアは誰よりも早く店に到着した。まだ薄暗い時間帯だったが、彼女の心は高揚していた。スタッフたちも次々と到着し、最終確認を始める。
「茶器の配置は完璧ですか?」
「はい、お嬢様。すべて確認済みです」
「紅茶の在庫は?」
「十分にございます」
「焼き菓子は?」
「ブランシェ様が早朝から焼いてくださっています」
アリシアは深呼吸をした。準備は万端。あとは、客が来るのを待つだけだ。
しかし、開店時刻が近づくにつれ、不安が募ってきた。もし誰も来なかったら?社交界の人々は、元婚約者の店など見向きもしないのではないか?
「お嬢様、大丈夫ですよ」
トーマスが励ますように言った。
「あなたは最高の準備をした。あとは、自信を持って迎えればいい」
午前十時。開店の時刻。アリシアは緊張した手で、扉の鍵を開けた。
最初の数分間、誰も来なかった。通りを歩く人々は、看板を興味深そうに見るが、入ってこない。アリシアの心臓が早鐘を打つ。
そして十分後、扉が開いた。
最初の客は、アリシアの従姉妹であるソフィア子爵令嬢だった。しかし彼女は一人ではなかった。後ろには、社交界で影響力のある令嬢たちが五人ほど並んでいた。
「アリシア!おめでとう!」
ソフィアは満面の笑みで抱きついてきた。
「ソフィア…みんな…」
「あなたが婚約破棄された後、初めて本当に笑顔を見せたって聞いたの。それで、絶対に応援しようって決めたのよ」
ソフィアの友人の一人、レオノーラ伯爵令嬢が言った。
「私たちも、ずっとあなたに憧れていたの。でも、完璧すぎて近づきがたかった。今のあなたは、もっと素敵よ」
アリシアの目に涙が浮かんだ。
「ありがとう。本当に、ありがとう」
彼女たちを案内し、最高の紅茶を淹れる。アリシア自らティーポットを持ち、丁寧に説明する。
「これは東方から取り寄せた特別な紅茶です。香りを楽しんでから、ゆっくりと味わってください」
令嬢たちは感嘆の声を上げた。
「まあ、素晴らしい香り!」
「この色も美しいわ」
「お菓子も繊細で、紅茶によく合うわね」
しかし、最も彼女たちを驚かせたのは、アリシア自身の変化だった。
「アリシア、あなた、本当に変わったわね」
ソフィアがしみじみと言った。
「以前は、完璧だけど、どこか遠い存在だった。でも今は、こんなに近くに感じる」
アリシアは笑った。
「私、やっと自分になれたの。これが本当の私なのよ」
彼女たちとの会話は弾んだ。以前のように当たり障りのない社交辞令ではなく、本音で語り合う。笑い声が店内に響く。
昼過ぎには、噂を聞きつけた他の貴族たちも訪れ始めた。店の前には行列ができた。
「あの地味だった公爵令嬢が経営する店」という好奇心もあったが、一度入れば、その質の高さに驚く。紅茶の味、焼き菓子の繊細さ、そして何より、アリシア自身の情熱的な接客。
アリシアは厨房と客席を行き来し、時には重い荷物も自ら運んだ。汗をかき、髪が乱れても気にしない。その姿に、客たちは好感を持った。
「お嬢様、少し休まれた方が…」
スタッフが心配するが、アリシアは首を横に振った。
「大丈夫。これが楽しいの」
午後三時頃、思わぬVIPが訪れた。王太子妃殿下だ。お忍びでの来店だったが、護衛の存在ですぐに分かった。
店内がざわめく。アリシアは深呼吸をして、落ち着いて対応した。
「王太子妃殿下、ようこそお越しくださいました」
「アリシア様、素晴らしいお店ですね。噂は聞いていましたが、想像以上です」
王太子妃は優雅に席に着いた。アリシアは最高級の紅茶を選び、丁寧に淹れる。
「殿下、この紅茶は東方の皇帝も愛飲されているという特別なものです」
王太子妃は一口飲んで、目を細めた。
「素晴らしい。アリシア様、あなたは『完璧な淑女』だった頃も素敵でしたが、今の方がずっと輝いていますわ」
その言葉に、アリシアは込み上げるものを感じた。
「ありがとうございます、殿下。それが何より嬉しいお言葉です」
王太子妃は続けた。
「女性が自分の道を切り開く。それは簡単なことではありません。でも、あなたのような方がいることで、多くの女性が勇気をもらえるでしょう」
「恐縮です」
「いいえ。あなたは新しい時代の先駆けです。私も、微力ながら応援させていただきますわ」
王太子妃の訪問は、店の信用を一気に高めた。閉店時間になっても、客足は途絶えなかった。
夕方六時、ようやく最後の客を見送った。アリシアは椅子に座り込み、大きく息をついた。
「お疲れ様でした、お嬢様」
スタッフたちが労いの言葉をかけてくる。
「みんな、ありがとう。初日は大成功だったわ」
トーマスが売上の報告に来た。
「お嬢様、初日の売上は予想の三倍です」
「本当に?」
アリシアは信じられないという顔をした。
「ええ。これは大変な成功です」
その夜、屋敷に戻ったアリシアは、疲れ果てていたが、表情は輝いていた。父と執事が出迎える。
「お帰りなさい、アリシア」
「ただいま、お父様。セバスチャン」
公爵は娘を見て、満足そうに頷いた。
「初日はどうだった?」
「大成功でした。お客様もたくさん来てくださって、みんな喜んでくださって」
アリシアは興奮気味に報告する。その姿は、まるで遠足から帰ってきた子供のようだった。
「それは良かった。お前が幸せそうで、父も嬉しい」
その夜、アリシアは日記をつけた。母が遺した日記の隣に、自分の日記を置く。
『お母様、今日、私の店が開店しました。たくさんの方が来てくださって、本当に嬉しかったです。これからも、お母様のように、情熱を持って仕事をしていきます』
一方、その頃、ヴィクターは友人たちとの集まりに参加していた。そこで、『ローズ・アンド・ソーン』の話題が出た。
「ヴィクター、お前の元婚約者の店、すごい人気らしいぞ」
「ああ、聞いた。王太子妃殿下まで訪れたとか」
「お前、後悔してるんじゃないか?」
友人の一人が冗談めかして言ったが、ヴィクターは答えなかった。
実際、彼は複雑な感情を抱いていた。マリアンヌは可愛いが、社交界での立ち回りができず、ヴィクターの評判は徐々に下がっていた。
以前は、アリシアが完璧にすべてを処理してくれていた。人脈の管理、社交の段取り、家計の管理。すべてを。それがどれほど大変なことだったか、失って初めて分かった。
「ヴィクター?聞いてるのか?」
「ああ、すまん。何だった?」
ヴィクターは現実に引き戻された。しかし、心の中では、アリシアの笑顔が浮かんでは消えた。
翌日、『ローズ・アンド・ソーン』には昨日以上の客が訪れた。アリシアの成功の噂は、一夜にして社交界中に広まったのだ。
「あの地味だった令嬢が、こんなに輝いているなんて」
「やはり、婚約破棄は彼女にとって幸運だったのね」
「ヴィクター様は、とんでもない人を手放したものだわ」
人々の評価は一変した。以前「完璧すぎてつまらない」と言われていたアリシアは、今や「情熱的で魅力的な実業家」として称賛されていた。
アリシアは忙しい日々の中で、充実感を感じていた。これが、本当の人生。これが、自分らしい生き方。
ある日の午後、店に見慣れた顔が訪れた。ヴィクターの母、エドワード侯爵夫人だった。
アリシアは一瞬緊張したが、すぐに平静を取り戻した。
「侯爵夫人、いらっしゃいませ」
「アリシア様…いえ、アリシアさん。少しお話ししてもよろしいですか?」
夫人の表情は複雑だった。二人は奥の静かな席に座った。
「まず、お詫びを申し上げたい。息子が、あなたに対して失礼なことをしました」
「お気になさらないでください。もう過去のことです」
アリシアは穏やかに答えた。
「あなたは…恨んでいませんか?」
「恨む?いいえ。むしろ感謝しているくらいです」
夫人は驚いて目を見開いた。
「感謝?」
「ええ。あの婚約破棄がなければ、私は今でも偽りの自分を演じ続けていたでしょう。ヴィクター様は、私を解放してくださったのです」
その言葉に、夫人の目に涙が浮かんだ。
「あなたは…本当に強い方ですね。実は、私も若い頃、やりたいことがありました。でも、侯爵夫人という立場が…」
夫人は自分の人生を語り始めた。夢を諦め、期待される役割を演じ続けた日々。そしてアリシアを見て、自分の若い頃を思い出したと。
「アリシア、あなたのように生きられる女性が、もっと増えればいいと思います」
「ありがとうございます、夫人」
二人は和解し、夫人は店を後にした。アリシアは窓の外を見つめながら思った。
人生は、予想もしない方向に進む。でも、それが必ずしも悪いことではない。むしろ、新しい可能性への扉が開くこともある。
『ローズ・アンド・ソーン』の成功は、アリシアの人生の新しい章の始まりに過ぎなかった。これから、さらに大きな挑戦が待っている。しかし今のアリシアには、どんな困難も乗り越えられる自信があった。
なぜなら、彼女は今、本当の自分として生きているのだから。
「茶器の配置は完璧ですか?」
「はい、お嬢様。すべて確認済みです」
「紅茶の在庫は?」
「十分にございます」
「焼き菓子は?」
「ブランシェ様が早朝から焼いてくださっています」
アリシアは深呼吸をした。準備は万端。あとは、客が来るのを待つだけだ。
しかし、開店時刻が近づくにつれ、不安が募ってきた。もし誰も来なかったら?社交界の人々は、元婚約者の店など見向きもしないのではないか?
「お嬢様、大丈夫ですよ」
トーマスが励ますように言った。
「あなたは最高の準備をした。あとは、自信を持って迎えればいい」
午前十時。開店の時刻。アリシアは緊張した手で、扉の鍵を開けた。
最初の数分間、誰も来なかった。通りを歩く人々は、看板を興味深そうに見るが、入ってこない。アリシアの心臓が早鐘を打つ。
そして十分後、扉が開いた。
最初の客は、アリシアの従姉妹であるソフィア子爵令嬢だった。しかし彼女は一人ではなかった。後ろには、社交界で影響力のある令嬢たちが五人ほど並んでいた。
「アリシア!おめでとう!」
ソフィアは満面の笑みで抱きついてきた。
「ソフィア…みんな…」
「あなたが婚約破棄された後、初めて本当に笑顔を見せたって聞いたの。それで、絶対に応援しようって決めたのよ」
ソフィアの友人の一人、レオノーラ伯爵令嬢が言った。
「私たちも、ずっとあなたに憧れていたの。でも、完璧すぎて近づきがたかった。今のあなたは、もっと素敵よ」
アリシアの目に涙が浮かんだ。
「ありがとう。本当に、ありがとう」
彼女たちを案内し、最高の紅茶を淹れる。アリシア自らティーポットを持ち、丁寧に説明する。
「これは東方から取り寄せた特別な紅茶です。香りを楽しんでから、ゆっくりと味わってください」
令嬢たちは感嘆の声を上げた。
「まあ、素晴らしい香り!」
「この色も美しいわ」
「お菓子も繊細で、紅茶によく合うわね」
しかし、最も彼女たちを驚かせたのは、アリシア自身の変化だった。
「アリシア、あなた、本当に変わったわね」
ソフィアがしみじみと言った。
「以前は、完璧だけど、どこか遠い存在だった。でも今は、こんなに近くに感じる」
アリシアは笑った。
「私、やっと自分になれたの。これが本当の私なのよ」
彼女たちとの会話は弾んだ。以前のように当たり障りのない社交辞令ではなく、本音で語り合う。笑い声が店内に響く。
昼過ぎには、噂を聞きつけた他の貴族たちも訪れ始めた。店の前には行列ができた。
「あの地味だった公爵令嬢が経営する店」という好奇心もあったが、一度入れば、その質の高さに驚く。紅茶の味、焼き菓子の繊細さ、そして何より、アリシア自身の情熱的な接客。
アリシアは厨房と客席を行き来し、時には重い荷物も自ら運んだ。汗をかき、髪が乱れても気にしない。その姿に、客たちは好感を持った。
「お嬢様、少し休まれた方が…」
スタッフが心配するが、アリシアは首を横に振った。
「大丈夫。これが楽しいの」
午後三時頃、思わぬVIPが訪れた。王太子妃殿下だ。お忍びでの来店だったが、護衛の存在ですぐに分かった。
店内がざわめく。アリシアは深呼吸をして、落ち着いて対応した。
「王太子妃殿下、ようこそお越しくださいました」
「アリシア様、素晴らしいお店ですね。噂は聞いていましたが、想像以上です」
王太子妃は優雅に席に着いた。アリシアは最高級の紅茶を選び、丁寧に淹れる。
「殿下、この紅茶は東方の皇帝も愛飲されているという特別なものです」
王太子妃は一口飲んで、目を細めた。
「素晴らしい。アリシア様、あなたは『完璧な淑女』だった頃も素敵でしたが、今の方がずっと輝いていますわ」
その言葉に、アリシアは込み上げるものを感じた。
「ありがとうございます、殿下。それが何より嬉しいお言葉です」
王太子妃は続けた。
「女性が自分の道を切り開く。それは簡単なことではありません。でも、あなたのような方がいることで、多くの女性が勇気をもらえるでしょう」
「恐縮です」
「いいえ。あなたは新しい時代の先駆けです。私も、微力ながら応援させていただきますわ」
王太子妃の訪問は、店の信用を一気に高めた。閉店時間になっても、客足は途絶えなかった。
夕方六時、ようやく最後の客を見送った。アリシアは椅子に座り込み、大きく息をついた。
「お疲れ様でした、お嬢様」
スタッフたちが労いの言葉をかけてくる。
「みんな、ありがとう。初日は大成功だったわ」
トーマスが売上の報告に来た。
「お嬢様、初日の売上は予想の三倍です」
「本当に?」
アリシアは信じられないという顔をした。
「ええ。これは大変な成功です」
その夜、屋敷に戻ったアリシアは、疲れ果てていたが、表情は輝いていた。父と執事が出迎える。
「お帰りなさい、アリシア」
「ただいま、お父様。セバスチャン」
公爵は娘を見て、満足そうに頷いた。
「初日はどうだった?」
「大成功でした。お客様もたくさん来てくださって、みんな喜んでくださって」
アリシアは興奮気味に報告する。その姿は、まるで遠足から帰ってきた子供のようだった。
「それは良かった。お前が幸せそうで、父も嬉しい」
その夜、アリシアは日記をつけた。母が遺した日記の隣に、自分の日記を置く。
『お母様、今日、私の店が開店しました。たくさんの方が来てくださって、本当に嬉しかったです。これからも、お母様のように、情熱を持って仕事をしていきます』
一方、その頃、ヴィクターは友人たちとの集まりに参加していた。そこで、『ローズ・アンド・ソーン』の話題が出た。
「ヴィクター、お前の元婚約者の店、すごい人気らしいぞ」
「ああ、聞いた。王太子妃殿下まで訪れたとか」
「お前、後悔してるんじゃないか?」
友人の一人が冗談めかして言ったが、ヴィクターは答えなかった。
実際、彼は複雑な感情を抱いていた。マリアンヌは可愛いが、社交界での立ち回りができず、ヴィクターの評判は徐々に下がっていた。
以前は、アリシアが完璧にすべてを処理してくれていた。人脈の管理、社交の段取り、家計の管理。すべてを。それがどれほど大変なことだったか、失って初めて分かった。
「ヴィクター?聞いてるのか?」
「ああ、すまん。何だった?」
ヴィクターは現実に引き戻された。しかし、心の中では、アリシアの笑顔が浮かんでは消えた。
翌日、『ローズ・アンド・ソーン』には昨日以上の客が訪れた。アリシアの成功の噂は、一夜にして社交界中に広まったのだ。
「あの地味だった令嬢が、こんなに輝いているなんて」
「やはり、婚約破棄は彼女にとって幸運だったのね」
「ヴィクター様は、とんでもない人を手放したものだわ」
人々の評価は一変した。以前「完璧すぎてつまらない」と言われていたアリシアは、今や「情熱的で魅力的な実業家」として称賛されていた。
アリシアは忙しい日々の中で、充実感を感じていた。これが、本当の人生。これが、自分らしい生き方。
ある日の午後、店に見慣れた顔が訪れた。ヴィクターの母、エドワード侯爵夫人だった。
アリシアは一瞬緊張したが、すぐに平静を取り戻した。
「侯爵夫人、いらっしゃいませ」
「アリシア様…いえ、アリシアさん。少しお話ししてもよろしいですか?」
夫人の表情は複雑だった。二人は奥の静かな席に座った。
「まず、お詫びを申し上げたい。息子が、あなたに対して失礼なことをしました」
「お気になさらないでください。もう過去のことです」
アリシアは穏やかに答えた。
「あなたは…恨んでいませんか?」
「恨む?いいえ。むしろ感謝しているくらいです」
夫人は驚いて目を見開いた。
「感謝?」
「ええ。あの婚約破棄がなければ、私は今でも偽りの自分を演じ続けていたでしょう。ヴィクター様は、私を解放してくださったのです」
その言葉に、夫人の目に涙が浮かんだ。
「あなたは…本当に強い方ですね。実は、私も若い頃、やりたいことがありました。でも、侯爵夫人という立場が…」
夫人は自分の人生を語り始めた。夢を諦め、期待される役割を演じ続けた日々。そしてアリシアを見て、自分の若い頃を思い出したと。
「アリシア、あなたのように生きられる女性が、もっと増えればいいと思います」
「ありがとうございます、夫人」
二人は和解し、夫人は店を後にした。アリシアは窓の外を見つめながら思った。
人生は、予想もしない方向に進む。でも、それが必ずしも悪いことではない。むしろ、新しい可能性への扉が開くこともある。
『ローズ・アンド・ソーン』の成功は、アリシアの人生の新しい章の始まりに過ぎなかった。これから、さらに大きな挑戦が待っている。しかし今のアリシアには、どんな困難も乗り越えられる自信があった。
なぜなら、彼女は今、本当の自分として生きているのだから。
150
あなたにおすすめの小説
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります!
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
悲報!地味系令嬢、学園一のモテ男に「嘘の告白」をされる。
恋せよ恋
恋愛
「君のひたむきさに心打たれた」
学園の王子様、マーロン侯爵令息から突然の告白。
けれどそれは、退屈な優等生である彼が仕掛けた「罰ゲーム」だった。
ターゲットにされたのは、地味で貧乏な子爵令嬢・サブリナ。
彼女は震える声で告白を受け入れるが――眼鏡の奥の瞳は、冷徹に利益を計算していた。
(侯爵家の独占契約……手に入れたも同然だわ!)
実は、サブリナの正体は王都で話題の「エアハート商会」を率いる敏腕マネージャー。
「嘘の告白」をした男と、「嘘の快諾」をした女。
互いに利用し合うつもりが、いつの間にか本気に……?
お互いの本性を隠したまま進む、腹黒×腹黒の騙し合いラブコメディ!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる