10 / 26
閑話1*〈貴腐人に憧れる会〉主催* ジークハルト愛の講演会~その愛は尊く~
しおりを挟む
……お集まりの皆様ぁぁぁ、ご静粛にぃ!これより〈貴腐人に憧れる会〉の定例会を始めたいと思いまぁす!
なんと本日はぁ!我らが腐女子の神、腐薔薇の貴公子ことジークハルト様が特別講師として……あーっと!駄目ですよ、そこ!勝手に質問をしない!ちゃんとジークハルト様の尊いお話を聞くコーナーを設けてますからぁ!ジークハルト様のお話はみんなの財産ですよ!
……こほん、失礼しました。では、ジークハルト様どうぞ。
「やぁ、久しぶりだね。みんな元気そうでなによりだ」
きゃーっ!ジークハルト様素敵ですぅ!
ゲフンゲフン……失礼致しました。では早速ですが、ジークハルト様のお話を聞かせて頂きたいと思います。
えー、腐女子の皆様からの質問がかなり膨大なため、事前にこちらで集計していくつかピックアップさせて頂いております。まずはこちらから……。
Q1、ジークハルト様は攻めですか?受けですか?
「そうだなぁ、僕の愛を受け入れてくれる少年の方が多い。かな?僕が受け入れたくなるほどの激しい愛を与えてくれる人がいればわらないけどね」
はわわわわわ……♡おっと、数名の腐女子の方が鼻血の出しすぎで倒れました!あ(察し)、貧血ですね。誰か救護室へ連れていってあげて下さぁーい。では続けます。
Q2、ジークハルト様のお好きなタイプはどんな方ですか?
「僕は愛の狩人……僕を愛してくれる皆を平等に愛したいところだが、やはり可愛らしい人が好きかな?」
た、例えば……?!(ハァハァ)
「僕の囁きに、初々しい反応をしてくれる子とか」
や、やっぱりぃぃぃ――――っ!ジークハルト様が初物食いを好んでらっしゃるという噂は本当だったのですね!?
「別に狙ってるわけではないのだけど、僕が大人にしてあげた子は確かにいるよ」
だ、だだだだだ誰ですかぁ?!腐女子たちの噂では、あの方とこの方と、それからこの間デビュタントを済ませたばかりだという例の美少年がお相手だったのではと噂が……!
「あぁ、あの子たちか。そうだねをふふ、あの滑らかな肌の子だったら……」
その先を詳しくお願いしますぅぅぅ――――っ!はっ、メモメモ!
「はーい、そこまでですわ!腐女子の皆さん、お時間ですよ!」
そ、そんなぁ!ロゼリア貴腐人様!ここからがいいところなのにぃ!
「そうは言っても本日はジークにい様は伯爵家を継ぐ為の手続きでこちらにこられておられるんですから、あまりお時間はとれないと言いましたよ?」
もう少しだけ!一生のお願いですぅぅぅ!
「……しょうがないなぁ。では、君だけ特別に……ごにょごにょごにょ(耳打ち)」
えっ、まぁっ!実地でそこまで……!あっそんなきわどいこと………………ぶはぁっ!!(鼻血噴出)
「ジークにい様……彼女の耳元で何を吹き込んだんですか?腰が抜けてしまったみたいですけれど」
「ん?真実の愛について教えただけだよ?」
「そんな爽やかな笑顔でなんて過激な事を……後からフォローが大変ですね。大丈夫かしら」
す、素晴らしいです……!さすがは美少年キラー……我が萌えに悔いなしです!
「あ、立ち上がったわ!さすが次の貴腐人候補の令嬢ね……!そうよ、ジークにい様の今のお話はまだジャブですわ!これくらいで気絶していては真実の愛は語れなくてよ!」
はい、ロゼリア貴腐人様!でもジークハルト様のおかげで創作意欲がさらに高まりましたぁ!!さぁ、皆さんご唱和下さい!
さん、はい!萌え――――っ!!
萌え――――っ!!(合唱)
はぁはぁ、取り乱してしまい申し訳ありません。では、これで〈貴腐人に憧れる会〉の定例会を終わりたいと思います。ジークハルト様ありがとうございましたぁ!
ありがとうございましたーっ!(合唱)
〈貴腐人に憧れる会〉ではこれからも円滑な活動のために是非またジークハルト様に愛について講義して頂きたいと考えております。
腐女子の皆様はご要望ご質問などありましたら〈貴腐人に憧れる会〉運営部までご連絡下さい。
あなたのひと言が、真実の愛の布教につながるのです……!お待ちしております。
なんと本日はぁ!我らが腐女子の神、腐薔薇の貴公子ことジークハルト様が特別講師として……あーっと!駄目ですよ、そこ!勝手に質問をしない!ちゃんとジークハルト様の尊いお話を聞くコーナーを設けてますからぁ!ジークハルト様のお話はみんなの財産ですよ!
……こほん、失礼しました。では、ジークハルト様どうぞ。
「やぁ、久しぶりだね。みんな元気そうでなによりだ」
きゃーっ!ジークハルト様素敵ですぅ!
ゲフンゲフン……失礼致しました。では早速ですが、ジークハルト様のお話を聞かせて頂きたいと思います。
えー、腐女子の皆様からの質問がかなり膨大なため、事前にこちらで集計していくつかピックアップさせて頂いております。まずはこちらから……。
Q1、ジークハルト様は攻めですか?受けですか?
「そうだなぁ、僕の愛を受け入れてくれる少年の方が多い。かな?僕が受け入れたくなるほどの激しい愛を与えてくれる人がいればわらないけどね」
はわわわわわ……♡おっと、数名の腐女子の方が鼻血の出しすぎで倒れました!あ(察し)、貧血ですね。誰か救護室へ連れていってあげて下さぁーい。では続けます。
Q2、ジークハルト様のお好きなタイプはどんな方ですか?
「僕は愛の狩人……僕を愛してくれる皆を平等に愛したいところだが、やはり可愛らしい人が好きかな?」
た、例えば……?!(ハァハァ)
「僕の囁きに、初々しい反応をしてくれる子とか」
や、やっぱりぃぃぃ――――っ!ジークハルト様が初物食いを好んでらっしゃるという噂は本当だったのですね!?
「別に狙ってるわけではないのだけど、僕が大人にしてあげた子は確かにいるよ」
だ、だだだだだ誰ですかぁ?!腐女子たちの噂では、あの方とこの方と、それからこの間デビュタントを済ませたばかりだという例の美少年がお相手だったのではと噂が……!
「あぁ、あの子たちか。そうだねをふふ、あの滑らかな肌の子だったら……」
その先を詳しくお願いしますぅぅぅ――――っ!はっ、メモメモ!
「はーい、そこまでですわ!腐女子の皆さん、お時間ですよ!」
そ、そんなぁ!ロゼリア貴腐人様!ここからがいいところなのにぃ!
「そうは言っても本日はジークにい様は伯爵家を継ぐ為の手続きでこちらにこられておられるんですから、あまりお時間はとれないと言いましたよ?」
もう少しだけ!一生のお願いですぅぅぅ!
「……しょうがないなぁ。では、君だけ特別に……ごにょごにょごにょ(耳打ち)」
えっ、まぁっ!実地でそこまで……!あっそんなきわどいこと………………ぶはぁっ!!(鼻血噴出)
「ジークにい様……彼女の耳元で何を吹き込んだんですか?腰が抜けてしまったみたいですけれど」
「ん?真実の愛について教えただけだよ?」
「そんな爽やかな笑顔でなんて過激な事を……後からフォローが大変ですね。大丈夫かしら」
す、素晴らしいです……!さすがは美少年キラー……我が萌えに悔いなしです!
「あ、立ち上がったわ!さすが次の貴腐人候補の令嬢ね……!そうよ、ジークにい様の今のお話はまだジャブですわ!これくらいで気絶していては真実の愛は語れなくてよ!」
はい、ロゼリア貴腐人様!でもジークハルト様のおかげで創作意欲がさらに高まりましたぁ!!さぁ、皆さんご唱和下さい!
さん、はい!萌え――――っ!!
萌え――――っ!!(合唱)
はぁはぁ、取り乱してしまい申し訳ありません。では、これで〈貴腐人に憧れる会〉の定例会を終わりたいと思います。ジークハルト様ありがとうございましたぁ!
ありがとうございましたーっ!(合唱)
〈貴腐人に憧れる会〉ではこれからも円滑な活動のために是非またジークハルト様に愛について講義して頂きたいと考えております。
腐女子の皆様はご要望ご質問などありましたら〈貴腐人に憧れる会〉運営部までご連絡下さい。
あなたのひと言が、真実の愛の布教につながるのです……!お待ちしております。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
答えられません、国家機密ですから
ととせ
恋愛
フェルディ男爵は「国家機密」を継承する特別な家だ。その後継であるジェシカは、伯爵邸のガゼボで令息セイルと向き合っていた。彼はジェシカを愛してると言うが、本当に欲しているのは「国家機密」であるのは明白。全てに疲れ果てていたジェシカは、一つの決断を彼に迫る。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる