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妖精王は激おこだ(妖精王視点)
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我が愛しい花嫁、アイリ。
約束の10年までまだ時間があったが、アイリを妖精として迎え入れる準備が早く整ったのでいてもたってもいられず彼女の元へと急いだ。
なんと、妖精世界でも滅多に咲かないとても珍しい高位な花の種が手に入ったのだ。これこそまさに女王の花。
この花の妖精に生まれ変われれば我の次かまたは同等の地位の妖精になれるはず。我が花嫁にこそふさわしい地位だろう。きっとアイリも喜んで受け入れてくれるはずだとアイリの気配を辿って行くと、そこには衝撃的な光景があった。
とても美しく成長したアイリの側に見知らぬ男がいた。最初はただの人間かと思ったが違和感を感じる。
そうだ、上手く擬態しているようだがこの男はアイリに呪いをかけた吸血鬼だ。
なんということだ、我が少し目を離した隙にまさか吸血鬼が直々にアイリを狙ってやって来ていたとは。きっと人間の姿でアイリを騙して近づき、呪いの成就をするつもりなのだろうがそんなことは我がさせない。
本当ならまずはアイリと運命の出会いを演出してから本人の意思でこの種を飲み込んでもらわねばならないのだが、あまり時間をかけていては吸血鬼に気づかれてしまうかもしれないからな。
そうだ、この種をアイリの体にそっと忍ばせよう。そしてアイリの生命力と吸血鬼の呪いの力を一気に吸いとらせればよい。体内でじっくり育てるのに比べて急速に生命力をすいとることになるからアイリに負担をかけてしまうことになるが、この種が発芽さえ出来ればすぐにでもアイリは人間としての生を終えて女王の花の妖精に生まれ変われる。
発芽するまで絶対に気づかれないように何重にも魔力をかけておけば、いくら吸血鬼といえど簡単には気づくまい。
風に乗せてアイリの髪の中に種を忍ばせる。大丈夫だ、吸血鬼は気づいていない。我があまり近くにいると勘づかれるかもしれないから、発芽するまで離れていよう。
女王の種が発芽したのを感じた。あの花は意思を持つから我を呼んでいるようだ。
急いでアイリの待つ部屋へと向かう。女王の種が我の想いをアイリに伝えてくれているはずだ。きっとアイリは我の事を待っているはずだろう。
しかし、次に聞こえたのは女王の種の悲鳴だった。窓の外から見えた光景に目を疑った。あの吸血鬼が女王の種を握り潰していたのだ。
そしてとんでもないことをしようとしているではないか。人間の擬態を解き、血のように赤い汚ならしい瞳をいやらしく細め、牙の覗く唇をつり上げて、アイリの服を脱がしていたのだ。
なんということだ、あの吸血鬼は無理矢理アイリに穢らわしいことをしようとしているのだ。
アイリは抵抗もできずにぐったりとしている。もしや何か薬でも盛られたのかもしれない。
おのれ吸血鬼め!
我はアイリを救おうと窓に手をかけるが、瞬時に弾かれてしまった。いつの間にか吸血鬼の作った結界が施されていたようだ。まさかこんな強力な結界を施しているなんて気付かなかった。これでは我は近づけない。
さらにその結界はだんだん不透明になり我の視界からアイリの姿を奪っていった。最後に見えたのは、吸血鬼が自身の服を脱ぎ捨てアイリの体を抱き寄せる姿だった。
完全に部屋の中は見えなくなり、我の体は結界に再び弾かれその衝撃で遠くに飛ばされた。
吸血鬼が憎い。我が運命の花嫁を我から奪い汚した。この罪は何千回殺しても償えるものではない。
さらには妖精世界の女王の種をも殺したのだ。その身を引き裂き、八つ裂きにしてもまだ足らない。この怒りをどうしてくれよう!
「この妖精王を敵に回したこと後悔させてやる」
どす黒いオーラが妖精王の体から溢れた。
約束の10年までまだ時間があったが、アイリを妖精として迎え入れる準備が早く整ったのでいてもたってもいられず彼女の元へと急いだ。
なんと、妖精世界でも滅多に咲かないとても珍しい高位な花の種が手に入ったのだ。これこそまさに女王の花。
この花の妖精に生まれ変われれば我の次かまたは同等の地位の妖精になれるはず。我が花嫁にこそふさわしい地位だろう。きっとアイリも喜んで受け入れてくれるはずだとアイリの気配を辿って行くと、そこには衝撃的な光景があった。
とても美しく成長したアイリの側に見知らぬ男がいた。最初はただの人間かと思ったが違和感を感じる。
そうだ、上手く擬態しているようだがこの男はアイリに呪いをかけた吸血鬼だ。
なんということだ、我が少し目を離した隙にまさか吸血鬼が直々にアイリを狙ってやって来ていたとは。きっと人間の姿でアイリを騙して近づき、呪いの成就をするつもりなのだろうがそんなことは我がさせない。
本当ならまずはアイリと運命の出会いを演出してから本人の意思でこの種を飲み込んでもらわねばならないのだが、あまり時間をかけていては吸血鬼に気づかれてしまうかもしれないからな。
そうだ、この種をアイリの体にそっと忍ばせよう。そしてアイリの生命力と吸血鬼の呪いの力を一気に吸いとらせればよい。体内でじっくり育てるのに比べて急速に生命力をすいとることになるからアイリに負担をかけてしまうことになるが、この種が発芽さえ出来ればすぐにでもアイリは人間としての生を終えて女王の花の妖精に生まれ変われる。
発芽するまで絶対に気づかれないように何重にも魔力をかけておけば、いくら吸血鬼といえど簡単には気づくまい。
風に乗せてアイリの髪の中に種を忍ばせる。大丈夫だ、吸血鬼は気づいていない。我があまり近くにいると勘づかれるかもしれないから、発芽するまで離れていよう。
女王の種が発芽したのを感じた。あの花は意思を持つから我を呼んでいるようだ。
急いでアイリの待つ部屋へと向かう。女王の種が我の想いをアイリに伝えてくれているはずだ。きっとアイリは我の事を待っているはずだろう。
しかし、次に聞こえたのは女王の種の悲鳴だった。窓の外から見えた光景に目を疑った。あの吸血鬼が女王の種を握り潰していたのだ。
そしてとんでもないことをしようとしているではないか。人間の擬態を解き、血のように赤い汚ならしい瞳をいやらしく細め、牙の覗く唇をつり上げて、アイリの服を脱がしていたのだ。
なんということだ、あの吸血鬼は無理矢理アイリに穢らわしいことをしようとしているのだ。
アイリは抵抗もできずにぐったりとしている。もしや何か薬でも盛られたのかもしれない。
おのれ吸血鬼め!
我はアイリを救おうと窓に手をかけるが、瞬時に弾かれてしまった。いつの間にか吸血鬼の作った結界が施されていたようだ。まさかこんな強力な結界を施しているなんて気付かなかった。これでは我は近づけない。
さらにその結界はだんだん不透明になり我の視界からアイリの姿を奪っていった。最後に見えたのは、吸血鬼が自身の服を脱ぎ捨てアイリの体を抱き寄せる姿だった。
完全に部屋の中は見えなくなり、我の体は結界に再び弾かれその衝撃で遠くに飛ばされた。
吸血鬼が憎い。我が運命の花嫁を我から奪い汚した。この罪は何千回殺しても償えるものではない。
さらには妖精世界の女王の種をも殺したのだ。その身を引き裂き、八つ裂きにしてもまだ足らない。この怒りをどうしてくれよう!
「この妖精王を敵に回したこと後悔させてやる」
どす黒いオーラが妖精王の体から溢れた。
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