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サマリー4 呪詛性魔法受容体伝達障害
不穏な影とカレーライス
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◆
~王立魔導学院教授室~
室内に立ち込める魔法薬草を煮詰めた臭いに、入室してきた黒ローブ姿の男は思わず鼻を抑えた。
「こほん……フィーネ・アリスティアと黒髪の稀人に関する報告です」
薄暗い室内はステンドグラス調の飾り窓から漏れる陽光に照らされてはいるが、魔法薬の刺激臭と鬱屈とした空気で淀んでいた。
奥の机でスクロールに視線を落としていたトランバルス教授は、じろりと重たい視線を黒ローブの男へ向けた。
「奴らはエラル通りにある魔法道具店に赴き何かオーダーメイドで注文したようです。それとフィーネ・アリスティアが言の音の呪いから解き放たれたという噂は本当でした」
「その根拠はなんだ!? まさか証拠もなしに解呪がされたと報告するつもりではなかろうな?」
「い、いえ、小官が目撃したのは、稀人が屋台で買った焼き串のタレを服にべっとりつけてしまったところ、フィーネ・アリスティアがすぐさま洗浄魔法を唱え問題なく発動していた様子でした」
「おのれ、まさか本当に解呪してしまったとは……コーネス! すぐにエルグリンデのアルシャーク殿に連絡を取れ。精度を高めねばならぬわ、何が聖賢の乙女じゃ尊き血の系譜でもないものを!」
怒りを御しきれなかったトランバルス教授は、目の前にあったスクロールや魔法書を右手で薙ぎ払い息を荒げていた。
黒ローブのコーネスは気づかれぬようにため息をそっと吐くと、静かに部屋を後にした。
◇
3人で市場へ食料の買い出しに向かう。フィーネが買い出し用にと魔法の収納袋を持ってきてくれたが、中身はなんと四畳半ぐらいの部屋の収納スペースがあるらしい。
この世界の魔法はやはり超技術なのだと思い知らされる。
一度近くの魔法道具店へオーダーメイドを頼みに行ったことがあったが、あの時は市場を見る時間がなくてがっかりしたものだ。
市場の往来は活気にあふれ各種屋台や、様々な香辛料の香が鼻孔をくすぐる。
見たこともない魚が氷の上に並び、店の主人が慣れた手つきで氷魔法を使い氷を追加していた。
獣肉も多く並ぶが、虫除けの魔法がかけられておりかなり清潔で衛生的であることに安堵する。
玉子と牛乳、そして砂糖を買ったところで、香辛料の専門店を覗いてみると桶の上に山積みにされた茶色の香辛料に目が留まった。匂いを嗅いでみると、なんとカレーの香! しかもガラムマサラに似た香辛料らしい。
「これは肉を長期保存するときに使うもんだよ、匂いが独特なんでこっちじゃあまり広まってないもんだな。気に入ったかい?」
「これください、それと辛みを加える時に使いやすそうなのありますか?」
「おお、だったらこれがいいママルネッドの赤い実がおすすめだよ」
見たまんまの赤トウガラシだ。
頭の中にある料理のイメージが湧き出し、小麦粉やジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、バターなども買い足していく。それと、バニラに似た香を放つ香辛料も。
ラングワース王国は農耕用の補助魔法が発達しており、かなり安定的な農業として発展している。何代か前の農務大臣が非常に優秀な人だったらしく、ラングワース王国の英雄と呼ばれているほどだ。
だからこそ、光平は探し求めた。もしかしたら飼料用の穀物として売られている可能性に賭けたのだ。
「おお! こ、これは!」
雑穀を扱う市場の端にあった露天商の店先に、様々な穀物がタルに入れられ売られている。
「先生ここは家畜用の雑穀ですよ、食べる人もいるみたいですけど、小麦もありますし」
ルビナがそう忠告するのも無理はないが、とうとう見つけてしまったのだ。
米を!
「兄さんファルニが気になったかい? そいつは最近出回って来た南方の穀物らしいんだがね一部の家畜が好むってんで仕入れてみたんだが、あまり売れなくてな買うならサービスしとくぜ」
「ください!」
およそ30kgほどのファニル、つまり米をゲットした光平は、いくつかの調味料や香辛料を追加し意気揚々と帰宅した。
やはり異国の市場はいいものだと、今日の夕飯は自分が作ると言ってきかない光平のために魔法コンロの調整を手伝いながらフィーネはその後ろ姿をニヤニヤ、モジモジしながら見つめていた。
手伝いたいけど、邪魔しちゃ悪いし。
ラングワースの男はあまり料理をしないので、余計に包丁の扱いが丁寧でうまい光平の綺麗な指先を見てはドキドキと、胸が高鳴るのを必死に抑えるフィーネ。
ルビナが治療院のヘルプに出ている間、訓練を2ケースほどこなし光平は再び調理へ取りかかった。
自分でも不思議と思えるほどに夢中に取り組んだ。こんなに作ってどうするんだとも思ったが、料理が好きだっただけに今調理をすることが自分自身の自己肯定とも言うべき焦燥にも似た感情に支配されながら。
味見を繰り返し、米はタイ米と日本米の中間的な粘りのようで使いやすい。
具材の煮込みが進み、そろそろ用意していたルーを流し込もうとしていた時であった。
乱暴に入り口のドアが開く音が聴こえ、誰かが大声で叫んでいる。
フィーネが追い払ってくれるだろうと期待したところで、彼女の怒鳴り声が響いたことに思わずお玉を取り落としそうになり慌てて駆け付けることにした。
「フィーネ・アリスティア! 貴様には魔導学院への復学命令が出ているはずだ! いつまで無視するつもりだ!」
粗暴で強面な教師の怒鳴り声が音無ハウスの受付に響き渡っており、聞いているだけで胸の奥が重々しくなる嫌な声だった。
もう一人は奇妙な三角帽子をかぶった中年の男で、目つきが何かいやらしい。
含み笑いを浮かべ、険しい表情のフィーネに下卑た視線を送っている。
「戻る気はありません、お帰り下さい!」
「あまり近寄らないでくださいよ、言の音の呪いが感染したら困るではないですか! まあ貴様を復学させるよう命じたトランバルス教授は、どのように回復したかを体の隅々まで調べたいらしいですけどねぇぐへへへ」
「ゲスが!」
三角帽子の発言にあの穏やかで優しいフィーネが激高していた。
光平は既に怒りを通り越し、奴らの吐き出す言葉の下劣さに吐き気さえ感じていたほどだった。
「たかがアリスティア伯爵家の血が入っているからと調子に乗るなよ小娘が。教授会でお前を早急に復学させ研究材料にするよう命じられているのだ。今から来てもらうぞ、この穢れた呪い女め!」
フィーネは蒼白になりながら、怯えるように後ずさりしていた。状態を見るに、トランバルス教授の名が出た時点で怒りを上書きしたのが恐怖であることに光平は気づくことができた。
だから……光平はルビナが用意してくれていた調理用の水が入った桶をそのまま奴らに浴びせてやったのだ。
「ぶわっ! な、何をするか! この穢れた稀人め!」
「せ、先生!?」
フィーネが恐怖のクビキから解放され、我に返ってくれた。
強面と三角帽子がびしょぬれになったローブの水滴を払い、ぺっぺっと唾を吐いてこちらを罵っている。
これで教師なのか。ならばフィーネはこんなところに戻ってはだめだと確信した瞬間でもあった。
「言葉は刃だ。お前らがフィーネさんに向けた言葉は刃だ。錆びつき雑菌塗れの穢れた悍ましい刃だ。彼女は穢れてなどいない、穢れているのはそう思うお前たちの心だ。立場が下だと思った連中には何を言っても良いと思っているその醜い精神だ」
虫も殺さぬ顔をしていると思った光平の声量の大きさと迫力に驚き、三角帽子をとった男は若ハゲを隠すこともなく呆気にとられていた。
「ここから立ち去れ外道め。二度と近づくな!」
穏やかだと思っていた人ほど、その落差から生じる迫力は数乗化される傾向がある。
水を浴びせられ大声で怒鳴られた教師モドキたちは、ほうほうの体で逃げさっていく。
フィーネは小さく震え、そして涙をポロポロと零していた。よほど嫌な思いをしたのだろう、あの連中が心底憎いと光平の手までが怒りで震えていた。
「フィーネさん、あんな奴らの言葉は気にしちゃだめだよ?」
フィーネは静かにかぶりを振った。
「違うんです、先生違うんです。わたし、わたし……」
フィーネは光平の肩に頭を押し付けるように泣いた。
言葉にならなかったし、どう伝えて良いか分からなかった。
光平は優しい言葉で慰めてくれる。それはうれしかったし、胸にその思いが染み込んでくれるようでうれしかった。
でも先生違うんです。
私、私が泣いたのは、傷ついたからじゃないんです。
怖かったからじゃないんです。
穏やかで優しく心の広い光平先生が、あれほど激しく怒ってくれたことが……
そうなんです、怒ってくれるほどにあなたの心の中に私の存在があったことがたまらなくうれしかたったんです。
はい、うれし泣きだったんです。
~王立魔導学院教授室~
室内に立ち込める魔法薬草を煮詰めた臭いに、入室してきた黒ローブ姿の男は思わず鼻を抑えた。
「こほん……フィーネ・アリスティアと黒髪の稀人に関する報告です」
薄暗い室内はステンドグラス調の飾り窓から漏れる陽光に照らされてはいるが、魔法薬の刺激臭と鬱屈とした空気で淀んでいた。
奥の机でスクロールに視線を落としていたトランバルス教授は、じろりと重たい視線を黒ローブの男へ向けた。
「奴らはエラル通りにある魔法道具店に赴き何かオーダーメイドで注文したようです。それとフィーネ・アリスティアが言の音の呪いから解き放たれたという噂は本当でした」
「その根拠はなんだ!? まさか証拠もなしに解呪がされたと報告するつもりではなかろうな?」
「い、いえ、小官が目撃したのは、稀人が屋台で買った焼き串のタレを服にべっとりつけてしまったところ、フィーネ・アリスティアがすぐさま洗浄魔法を唱え問題なく発動していた様子でした」
「おのれ、まさか本当に解呪してしまったとは……コーネス! すぐにエルグリンデのアルシャーク殿に連絡を取れ。精度を高めねばならぬわ、何が聖賢の乙女じゃ尊き血の系譜でもないものを!」
怒りを御しきれなかったトランバルス教授は、目の前にあったスクロールや魔法書を右手で薙ぎ払い息を荒げていた。
黒ローブのコーネスは気づかれぬようにため息をそっと吐くと、静かに部屋を後にした。
◇
3人で市場へ食料の買い出しに向かう。フィーネが買い出し用にと魔法の収納袋を持ってきてくれたが、中身はなんと四畳半ぐらいの部屋の収納スペースがあるらしい。
この世界の魔法はやはり超技術なのだと思い知らされる。
一度近くの魔法道具店へオーダーメイドを頼みに行ったことがあったが、あの時は市場を見る時間がなくてがっかりしたものだ。
市場の往来は活気にあふれ各種屋台や、様々な香辛料の香が鼻孔をくすぐる。
見たこともない魚が氷の上に並び、店の主人が慣れた手つきで氷魔法を使い氷を追加していた。
獣肉も多く並ぶが、虫除けの魔法がかけられておりかなり清潔で衛生的であることに安堵する。
玉子と牛乳、そして砂糖を買ったところで、香辛料の専門店を覗いてみると桶の上に山積みにされた茶色の香辛料に目が留まった。匂いを嗅いでみると、なんとカレーの香! しかもガラムマサラに似た香辛料らしい。
「これは肉を長期保存するときに使うもんだよ、匂いが独特なんでこっちじゃあまり広まってないもんだな。気に入ったかい?」
「これください、それと辛みを加える時に使いやすそうなのありますか?」
「おお、だったらこれがいいママルネッドの赤い実がおすすめだよ」
見たまんまの赤トウガラシだ。
頭の中にある料理のイメージが湧き出し、小麦粉やジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、バターなども買い足していく。それと、バニラに似た香を放つ香辛料も。
ラングワース王国は農耕用の補助魔法が発達しており、かなり安定的な農業として発展している。何代か前の農務大臣が非常に優秀な人だったらしく、ラングワース王国の英雄と呼ばれているほどだ。
だからこそ、光平は探し求めた。もしかしたら飼料用の穀物として売られている可能性に賭けたのだ。
「おお! こ、これは!」
雑穀を扱う市場の端にあった露天商の店先に、様々な穀物がタルに入れられ売られている。
「先生ここは家畜用の雑穀ですよ、食べる人もいるみたいですけど、小麦もありますし」
ルビナがそう忠告するのも無理はないが、とうとう見つけてしまったのだ。
米を!
「兄さんファルニが気になったかい? そいつは最近出回って来た南方の穀物らしいんだがね一部の家畜が好むってんで仕入れてみたんだが、あまり売れなくてな買うならサービスしとくぜ」
「ください!」
およそ30kgほどのファニル、つまり米をゲットした光平は、いくつかの調味料や香辛料を追加し意気揚々と帰宅した。
やはり異国の市場はいいものだと、今日の夕飯は自分が作ると言ってきかない光平のために魔法コンロの調整を手伝いながらフィーネはその後ろ姿をニヤニヤ、モジモジしながら見つめていた。
手伝いたいけど、邪魔しちゃ悪いし。
ラングワースの男はあまり料理をしないので、余計に包丁の扱いが丁寧でうまい光平の綺麗な指先を見てはドキドキと、胸が高鳴るのを必死に抑えるフィーネ。
ルビナが治療院のヘルプに出ている間、訓練を2ケースほどこなし光平は再び調理へ取りかかった。
自分でも不思議と思えるほどに夢中に取り組んだ。こんなに作ってどうするんだとも思ったが、料理が好きだっただけに今調理をすることが自分自身の自己肯定とも言うべき焦燥にも似た感情に支配されながら。
味見を繰り返し、米はタイ米と日本米の中間的な粘りのようで使いやすい。
具材の煮込みが進み、そろそろ用意していたルーを流し込もうとしていた時であった。
乱暴に入り口のドアが開く音が聴こえ、誰かが大声で叫んでいる。
フィーネが追い払ってくれるだろうと期待したところで、彼女の怒鳴り声が響いたことに思わずお玉を取り落としそうになり慌てて駆け付けることにした。
「フィーネ・アリスティア! 貴様には魔導学院への復学命令が出ているはずだ! いつまで無視するつもりだ!」
粗暴で強面な教師の怒鳴り声が音無ハウスの受付に響き渡っており、聞いているだけで胸の奥が重々しくなる嫌な声だった。
もう一人は奇妙な三角帽子をかぶった中年の男で、目つきが何かいやらしい。
含み笑いを浮かべ、険しい表情のフィーネに下卑た視線を送っている。
「戻る気はありません、お帰り下さい!」
「あまり近寄らないでくださいよ、言の音の呪いが感染したら困るではないですか! まあ貴様を復学させるよう命じたトランバルス教授は、どのように回復したかを体の隅々まで調べたいらしいですけどねぇぐへへへ」
「ゲスが!」
三角帽子の発言にあの穏やかで優しいフィーネが激高していた。
光平は既に怒りを通り越し、奴らの吐き出す言葉の下劣さに吐き気さえ感じていたほどだった。
「たかがアリスティア伯爵家の血が入っているからと調子に乗るなよ小娘が。教授会でお前を早急に復学させ研究材料にするよう命じられているのだ。今から来てもらうぞ、この穢れた呪い女め!」
フィーネは蒼白になりながら、怯えるように後ずさりしていた。状態を見るに、トランバルス教授の名が出た時点で怒りを上書きしたのが恐怖であることに光平は気づくことができた。
だから……光平はルビナが用意してくれていた調理用の水が入った桶をそのまま奴らに浴びせてやったのだ。
「ぶわっ! な、何をするか! この穢れた稀人め!」
「せ、先生!?」
フィーネが恐怖のクビキから解放され、我に返ってくれた。
強面と三角帽子がびしょぬれになったローブの水滴を払い、ぺっぺっと唾を吐いてこちらを罵っている。
これで教師なのか。ならばフィーネはこんなところに戻ってはだめだと確信した瞬間でもあった。
「言葉は刃だ。お前らがフィーネさんに向けた言葉は刃だ。錆びつき雑菌塗れの穢れた悍ましい刃だ。彼女は穢れてなどいない、穢れているのはそう思うお前たちの心だ。立場が下だと思った連中には何を言っても良いと思っているその醜い精神だ」
虫も殺さぬ顔をしていると思った光平の声量の大きさと迫力に驚き、三角帽子をとった男は若ハゲを隠すこともなく呆気にとられていた。
「ここから立ち去れ外道め。二度と近づくな!」
穏やかだと思っていた人ほど、その落差から生じる迫力は数乗化される傾向がある。
水を浴びせられ大声で怒鳴られた教師モドキたちは、ほうほうの体で逃げさっていく。
フィーネは小さく震え、そして涙をポロポロと零していた。よほど嫌な思いをしたのだろう、あの連中が心底憎いと光平の手までが怒りで震えていた。
「フィーネさん、あんな奴らの言葉は気にしちゃだめだよ?」
フィーネは静かにかぶりを振った。
「違うんです、先生違うんです。わたし、わたし……」
フィーネは光平の肩に頭を押し付けるように泣いた。
言葉にならなかったし、どう伝えて良いか分からなかった。
光平は優しい言葉で慰めてくれる。それはうれしかったし、胸にその思いが染み込んでくれるようでうれしかった。
でも先生違うんです。
私、私が泣いたのは、傷ついたからじゃないんです。
怖かったからじゃないんです。
穏やかで優しく心の広い光平先生が、あれほど激しく怒ってくれたことが……
そうなんです、怒ってくれるほどにあなたの心の中に私の存在があったことがたまらなくうれしかたったんです。
はい、うれし泣きだったんです。
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