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五章 那伽羅闍の落胤
THE WIRE-PULLER BEHIND THE WAR
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圧縮された空気の中で塵と熱が視界を歪める。
生まれたばかりの第三の眼で、先陣を切る悪鬼のような男を凝視した。
血飛沫を浴びたかのような真紅のローブコートに燃えるような紅い瞳。
銀髪が風にあおられると、その顔面に禍々しい漆黒のタトゥーが見えた。
千ヤードは離れているはずだが、躊躇なく突き進んで来る。
ーーこちらの姿が見えている?
その真紅に輝く瞳もまた、特殊な能力を持っているのか……。
可視の世界が解体されてゆく。
開眼された第三の眼を使いこなすには、まだまだ修練が必要だ。
††
息詰まる煙と埃の渦の中、耳をつん裂く爆発音に重なって肉を叩き斬る音と騎獣と人間の咆哮が響き渡る。
蒼月が雲に隠れると、濡れた紙のような闇のなかを火球や熱線、燃える積み薪が飛び交った。
ロイドはふいに足を止め、ずぶずぶにぬかるんだ地面に視線を向けた。
「邪術師どものなかに従魔師がいるらしい」
自身のブーツの先から眼前の暗澹たる森までの開けた大地に視線を巡らしながら、ロイドは傍に控えるグラファイトへ言葉を投げた。
低く身構えたグラファイトは二歩退き、地脈の流れを全身を覆う暗灰色の鋼鉄の鱗で感じた。
「サー・ロイド。地中から蠢く蠕虫の気配を感じます。蛇に似て非なる蛆の群れが、小賢しくも我々に牙を向けている」
紫電をまといながらじりじりと後退するグラファイトは「……薄汚い下等生物め」と毒づいた。
ロイドは嫌悪感もあらわなグラファイトを横目に見ながらフッと笑った。
「虫が相手じゃ萎えちまう。さっさと済ませようぜ」
ロイドが低く構えたその瞬間、彼ら二人を取り巻く位置に地中から十体のラビッシュ・ワームが地雷が爆発したような音を立てて飛び出した。
††
「小茶彪……!」
ルクレツィアの声は喉を振り絞るような苦痛に満ちた悲鳴と、それを打ち消すような怒声にかき消された。
投石機から放たれる巨石や、大砲から発射された砲弾がダジェンカ要砦の城壁を砕く。
「どこにいるの」
彼女は壁にへばりつくようにして進んだ。
小茶彪が騎士へ昇進し、戦地へと赴いたとは聞いていたが、まさか初めての実戦でこんな激戦地へと送り出されているとは思いもよらなかった。
足元に転がる屍体を身を屈めてまたぎ、城門を目指す。
立ち込める煙と炎の間から、前方で交戦する一団が目に入った。
ルクレツィアは思わず叫んだ。
「小茶彪!!」
小茶彪は自身の名を呼ぶ聞き慣れた声音にビクッとした。
(ここは戦場だ……彼女がいるはずがない)
彼は敵の胸に剣を叩きつけながら、この愛すべき声は戦争という極限状態における一種の精神的遁走による幻聴だと決めつけた。
誰かに左腕をつかまれとっさに剣を振り上げた。
振り向いた彼は眼前に立つ赤いクロークを着たすらりと背の高い女性――自身の婚約者であるルクレツィア――の姿を見て驚きの声を上げた。
「ルーシー!?」
小茶彪は剣を下ろすとルクレツィアの乱れた栗色の巻き毛と同じ色の瞳を食い入るように見つめた。
「どうし……」
「小茶彪! ここを離れるのよ! 戦争なんかしてる場合じゃない!」
小茶彪の言葉を遮るように大きな声でまくしたてると、ルクレツィアは両手で彼の腕をグイッと引っ張った。
「おい! 新人! 戦場に女なんか連れてくんじゃねぇよ!」
敵の攻撃をかわし斬り伏せたネスタロフは叫んだ。
そして剣を翻すと次の敵へとかかっていった。
「ルーシー! こっちに来て!」
そう言うと、小茶彪はルクレツィアの手を握り、やみくもに剣を振り回しながら敵の間をすり抜け城壁まで全速力で走った。
二人は崩れた瓦礫の陰へ身を潜めると、乱れた呼吸を整えるため土埃と砂の混じった空気をめいっぱいに吸い、ほとんど同時にむせた。
小茶彪はしゃがんだ姿勢でルクレツィアを引き寄せた。
「ルーシー! ど、どうしてこんなところへ来たんだ! いや、どうやって来たんだ? ここは戦場だよ? もしかしてぼくに逢いたくなったのか?」
混乱した頭でむせながら、彼はルクレツィアへ詰め寄った。
「グリフォンで連れて来てもらったの。たぶん、サー・ユーゴ・グラシアに。一度しか会ったことがないから自信はないけど……。要砦に着いたとたんに彼とははぐれてしまって……」
ルクレツィアははやる気持ちに押されて早口で説明した。
「グラシア閣下が来ているの? 援軍?」
「援軍じゃない。彼の目的はわからないわ。そんなことより、戦争なんてどうでもいいからわたしと一緒に来て!」
「来て……て。どこへ? 敵前逃亡は軍規に反するんだよ。重罪だ」
小茶彪の頭にネスタロフのことがよぎった。
女を戦場へ随伴したとして彼は自分を軍規にかける算段を立てるかもしれなかった。
これ以上の服務違反を匂わす行動は控えなければならない。
小茶彪はルクレツィアとの会話を早々に切り上げ、彼女を安全な場所へ避難させたのち速やかにネスタロフの部隊へ戻る手はずに全神経を集中させた。
が、ルクレツィアの次の言葉で頭が真っ白になった。
「お父さまが、あなたとの婚約を破棄すると仰っているの。だから……」
「えええええ!?」
小茶彪は卒倒しそうなほど驚いた。
「だからわたしと一緒に逃げて!」
「ちょ……、どうして将軍がそんなことを!? ぼく、なにかした!?」
「わからないわ! お父さまは婚約破棄としか言ってくれないんだもの!」
なにかの冗談だろうか……と小茶彪はルクレツィアの目を覗き込むように長い間――実際には一分にも満たない時間――見つめ、これが真実だと悟ったのか、剣を投げ捨て籠手を脱ぐと両手で頭を抱えた。
左薬指にはめた真新しい白金の婚約指輪がキラキラと光った。
「ああ……ぜんぜん……、まったくわからない」
膝を抱えて顔を埋め、今にも泣き出しそうな声で呟いた。
「もう! 情けない声を出さないでよ!」
ルクレツィアは膝立ちになると、ふさぎ込む小茶彪の肩を強く揺すった。
昔からこうだった。
小茶彪は窮地に陥るとすぐに膝を抱え、うずくまる癖がある。
「忘れたの? わたしを一生大切に守るって誓ったでしょ! さぁ、ここから安全に脱出する方法を考えて!」
二人が身を隠す瓦礫の近くに火球が落ち、炸裂した。
屍体に火がつき肉の焦げる臭いと鉄のような血の臭いが充満し、喉を、肺を詰まらせ、目はふさがり、涙で視界が霞んだ。
「ぼくには無理だ……。どうすればいいのかまったくわからないよ……」
「バカね! どうしていつもそうなの!?」
頭上からひらひらと布のようなものが舞い落ち、小茶彪の頸から肩を覆った。
ルクレツィアと小茶彪は、二人同時に頭上を見上げた。
均等に積み上げられた代赭色の堅牢な煉瓦の城壁が、今や打ち込まれた砲弾と大量の瓦礫で山崩れのようになっている。
その城壁の上に、肘をそれぞれ膝の上に乗せ、しゃがんでこちらを見下ろす人影が見えた。
「見つけた」
人影が独り言を呟いたが、見上げる二人には聞こえていなかった。
小茶彪はとっさに剣をつかむと立ち上がり、ルクレツィアの腕をつかんで背後へ押しやった。
その拍子に両肩をケープのように覆っていた布のようなものが瓦礫の散乱する地面に落ちた。
それを見た城壁の上にしゃがむ人影が歯噛みするように舌打ちをした。
「だ……だ、だれだ!」
戦場において相手の素性を問う言葉は何の意味もなさない。
ここでは、敵か、味方か、それ以外には何もないが、それでなくとも平常心を失いつつある小茶彪は、突然頭上へ現れた人物に対し、恐怖と動揺からしどろもどろになった。
人影が優に八メートルはある城壁の上からひらりと飛び降りると、その身体の片側半身が火球が炸裂し燃える屍体の炎の明かりに照らされた。
背は小茶彪とほぼ変わらず、一目では男装の女かと見紛うほどだが、全身から放たれる阿修羅のようなオーラが、この人物が男という獣であることを証明していた。
髪は炎に照らされていても鮮やかな金色だとわかる。
そしてその瞳は、極めて金色に近い褐色だった。
ローブの腰に巻いた飾り帯を付けたサッシュベルトに三日月刀を差している。
「小茶彪、そのダサい鎧を脱いでそれを着ろ」
その男は、金色に近い褐色の瞳を地面へ落ちた布へ向け、顎をしゃくってみせた。
「は?」
「早くしろ。ここから逃げたいんだろ? おれについて来い」
小茶彪は切っ先を男へ向けたまま肩越しにルクレツィアを見た。
ルクレツィアは煙で霞み、涙を湛えた怯える瞳で見返した。
「女も来い。ついでだ」
男はそう言うと、大股で二人に近づいた。
炎の光に照らされて男の全貌が露わになる。
「迷っている暇はない。ここにいれば死ぬだけだ。こんな戦争などどうでもいい。小茶彪、おれはおまえを捜していたんだ」
生まれたばかりの第三の眼で、先陣を切る悪鬼のような男を凝視した。
血飛沫を浴びたかのような真紅のローブコートに燃えるような紅い瞳。
銀髪が風にあおられると、その顔面に禍々しい漆黒のタトゥーが見えた。
千ヤードは離れているはずだが、躊躇なく突き進んで来る。
ーーこちらの姿が見えている?
その真紅に輝く瞳もまた、特殊な能力を持っているのか……。
可視の世界が解体されてゆく。
開眼された第三の眼を使いこなすには、まだまだ修練が必要だ。
††
息詰まる煙と埃の渦の中、耳をつん裂く爆発音に重なって肉を叩き斬る音と騎獣と人間の咆哮が響き渡る。
蒼月が雲に隠れると、濡れた紙のような闇のなかを火球や熱線、燃える積み薪が飛び交った。
ロイドはふいに足を止め、ずぶずぶにぬかるんだ地面に視線を向けた。
「邪術師どものなかに従魔師がいるらしい」
自身のブーツの先から眼前の暗澹たる森までの開けた大地に視線を巡らしながら、ロイドは傍に控えるグラファイトへ言葉を投げた。
低く身構えたグラファイトは二歩退き、地脈の流れを全身を覆う暗灰色の鋼鉄の鱗で感じた。
「サー・ロイド。地中から蠢く蠕虫の気配を感じます。蛇に似て非なる蛆の群れが、小賢しくも我々に牙を向けている」
紫電をまといながらじりじりと後退するグラファイトは「……薄汚い下等生物め」と毒づいた。
ロイドは嫌悪感もあらわなグラファイトを横目に見ながらフッと笑った。
「虫が相手じゃ萎えちまう。さっさと済ませようぜ」
ロイドが低く構えたその瞬間、彼ら二人を取り巻く位置に地中から十体のラビッシュ・ワームが地雷が爆発したような音を立てて飛び出した。
††
「小茶彪……!」
ルクレツィアの声は喉を振り絞るような苦痛に満ちた悲鳴と、それを打ち消すような怒声にかき消された。
投石機から放たれる巨石や、大砲から発射された砲弾がダジェンカ要砦の城壁を砕く。
「どこにいるの」
彼女は壁にへばりつくようにして進んだ。
小茶彪が騎士へ昇進し、戦地へと赴いたとは聞いていたが、まさか初めての実戦でこんな激戦地へと送り出されているとは思いもよらなかった。
足元に転がる屍体を身を屈めてまたぎ、城門を目指す。
立ち込める煙と炎の間から、前方で交戦する一団が目に入った。
ルクレツィアは思わず叫んだ。
「小茶彪!!」
小茶彪は自身の名を呼ぶ聞き慣れた声音にビクッとした。
(ここは戦場だ……彼女がいるはずがない)
彼は敵の胸に剣を叩きつけながら、この愛すべき声は戦争という極限状態における一種の精神的遁走による幻聴だと決めつけた。
誰かに左腕をつかまれとっさに剣を振り上げた。
振り向いた彼は眼前に立つ赤いクロークを着たすらりと背の高い女性――自身の婚約者であるルクレツィア――の姿を見て驚きの声を上げた。
「ルーシー!?」
小茶彪は剣を下ろすとルクレツィアの乱れた栗色の巻き毛と同じ色の瞳を食い入るように見つめた。
「どうし……」
「小茶彪! ここを離れるのよ! 戦争なんかしてる場合じゃない!」
小茶彪の言葉を遮るように大きな声でまくしたてると、ルクレツィアは両手で彼の腕をグイッと引っ張った。
「おい! 新人! 戦場に女なんか連れてくんじゃねぇよ!」
敵の攻撃をかわし斬り伏せたネスタロフは叫んだ。
そして剣を翻すと次の敵へとかかっていった。
「ルーシー! こっちに来て!」
そう言うと、小茶彪はルクレツィアの手を握り、やみくもに剣を振り回しながら敵の間をすり抜け城壁まで全速力で走った。
二人は崩れた瓦礫の陰へ身を潜めると、乱れた呼吸を整えるため土埃と砂の混じった空気をめいっぱいに吸い、ほとんど同時にむせた。
小茶彪はしゃがんだ姿勢でルクレツィアを引き寄せた。
「ルーシー! ど、どうしてこんなところへ来たんだ! いや、どうやって来たんだ? ここは戦場だよ? もしかしてぼくに逢いたくなったのか?」
混乱した頭でむせながら、彼はルクレツィアへ詰め寄った。
「グリフォンで連れて来てもらったの。たぶん、サー・ユーゴ・グラシアに。一度しか会ったことがないから自信はないけど……。要砦に着いたとたんに彼とははぐれてしまって……」
ルクレツィアははやる気持ちに押されて早口で説明した。
「グラシア閣下が来ているの? 援軍?」
「援軍じゃない。彼の目的はわからないわ。そんなことより、戦争なんてどうでもいいからわたしと一緒に来て!」
「来て……て。どこへ? 敵前逃亡は軍規に反するんだよ。重罪だ」
小茶彪の頭にネスタロフのことがよぎった。
女を戦場へ随伴したとして彼は自分を軍規にかける算段を立てるかもしれなかった。
これ以上の服務違反を匂わす行動は控えなければならない。
小茶彪はルクレツィアとの会話を早々に切り上げ、彼女を安全な場所へ避難させたのち速やかにネスタロフの部隊へ戻る手はずに全神経を集中させた。
が、ルクレツィアの次の言葉で頭が真っ白になった。
「お父さまが、あなたとの婚約を破棄すると仰っているの。だから……」
「えええええ!?」
小茶彪は卒倒しそうなほど驚いた。
「だからわたしと一緒に逃げて!」
「ちょ……、どうして将軍がそんなことを!? ぼく、なにかした!?」
「わからないわ! お父さまは婚約破棄としか言ってくれないんだもの!」
なにかの冗談だろうか……と小茶彪はルクレツィアの目を覗き込むように長い間――実際には一分にも満たない時間――見つめ、これが真実だと悟ったのか、剣を投げ捨て籠手を脱ぐと両手で頭を抱えた。
左薬指にはめた真新しい白金の婚約指輪がキラキラと光った。
「ああ……ぜんぜん……、まったくわからない」
膝を抱えて顔を埋め、今にも泣き出しそうな声で呟いた。
「もう! 情けない声を出さないでよ!」
ルクレツィアは膝立ちになると、ふさぎ込む小茶彪の肩を強く揺すった。
昔からこうだった。
小茶彪は窮地に陥るとすぐに膝を抱え、うずくまる癖がある。
「忘れたの? わたしを一生大切に守るって誓ったでしょ! さぁ、ここから安全に脱出する方法を考えて!」
二人が身を隠す瓦礫の近くに火球が落ち、炸裂した。
屍体に火がつき肉の焦げる臭いと鉄のような血の臭いが充満し、喉を、肺を詰まらせ、目はふさがり、涙で視界が霞んだ。
「ぼくには無理だ……。どうすればいいのかまったくわからないよ……」
「バカね! どうしていつもそうなの!?」
頭上からひらひらと布のようなものが舞い落ち、小茶彪の頸から肩を覆った。
ルクレツィアと小茶彪は、二人同時に頭上を見上げた。
均等に積み上げられた代赭色の堅牢な煉瓦の城壁が、今や打ち込まれた砲弾と大量の瓦礫で山崩れのようになっている。
その城壁の上に、肘をそれぞれ膝の上に乗せ、しゃがんでこちらを見下ろす人影が見えた。
「見つけた」
人影が独り言を呟いたが、見上げる二人には聞こえていなかった。
小茶彪はとっさに剣をつかむと立ち上がり、ルクレツィアの腕をつかんで背後へ押しやった。
その拍子に両肩をケープのように覆っていた布のようなものが瓦礫の散乱する地面に落ちた。
それを見た城壁の上にしゃがむ人影が歯噛みするように舌打ちをした。
「だ……だ、だれだ!」
戦場において相手の素性を問う言葉は何の意味もなさない。
ここでは、敵か、味方か、それ以外には何もないが、それでなくとも平常心を失いつつある小茶彪は、突然頭上へ現れた人物に対し、恐怖と動揺からしどろもどろになった。
人影が優に八メートルはある城壁の上からひらりと飛び降りると、その身体の片側半身が火球が炸裂し燃える屍体の炎の明かりに照らされた。
背は小茶彪とほぼ変わらず、一目では男装の女かと見紛うほどだが、全身から放たれる阿修羅のようなオーラが、この人物が男という獣であることを証明していた。
髪は炎に照らされていても鮮やかな金色だとわかる。
そしてその瞳は、極めて金色に近い褐色だった。
ローブの腰に巻いた飾り帯を付けたサッシュベルトに三日月刀を差している。
「小茶彪、そのダサい鎧を脱いでそれを着ろ」
その男は、金色に近い褐色の瞳を地面へ落ちた布へ向け、顎をしゃくってみせた。
「は?」
「早くしろ。ここから逃げたいんだろ? おれについて来い」
小茶彪は切っ先を男へ向けたまま肩越しにルクレツィアを見た。
ルクレツィアは煙で霞み、涙を湛えた怯える瞳で見返した。
「女も来い。ついでだ」
男はそう言うと、大股で二人に近づいた。
炎の光に照らされて男の全貌が露わになる。
「迷っている暇はない。ここにいれば死ぬだけだ。こんな戦争などどうでもいい。小茶彪、おれはおまえを捜していたんだ」
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